日々の疲れを洗い流し、心身共にリフレッシュできる温泉旅。天然資源である温泉はその土地ごとの個性があり、ただ体が温まるだけでなく、全身の凝りがほぐれるのを感じられたり美肌に近づけたりなど、普段の入浴では得られないさまざまな恩恵をもたらしてくれます。
そうした温泉のポテンシャルをしっかりと実感できる中部・北陸の名宿を、温泉ジャーナリストの植竹深雪さんがピックアップ。今回ご紹介するのは、山梨県笛吹市・石和温泉郷にある「旅館 深雪温泉」です。

公式サイト
毎分ドラム缶7本分!フレッシュな自噴泉を2つの大浴場で満喫する
新宿駅から特急で約90分と、首都圏からの好アクセスの石和温泉。なかでも、リピーター客が多く人気の名宿が、今回ご紹介する「旅館 深雪温泉」です。ゲストを惹きつけてやまないのは、敷地内に湧く自噴泉「完熟の湯」。その魅力について、植竹さんはこう話します。


「『完熟の湯』とは『完の湯』と『熟の湯』という2本の源泉の総称。その特筆すべき点は、圧倒的な湯量と鮮度です。地下360メートルから毎分1,415リットル、ドラム缶7本分の湯が湧き出て、その量は一般的な温泉旅館の約10倍。しかも、『完熟の湯』は、地中から自然に湧き出る自噴泉です。
加水・加温を一切行わない生まれたままの温泉が勢いよくかけ流され、浴槽から川のようにオーバーフローする光景はまさに圧巻。湯量の豊富さゆえ常に浴槽が新鮮な湯で満たされ、温泉の恵みが肌にも心にもダイレクトにアプローチしてくるように感じられます」(植竹さん)


その豊富な湯量を生かして、複数の浴室で源泉かけ流しの湯を堪能できるのも醍醐味。大浴場は『柿の湯』と『桃の湯』の2か所あり、それぞれ内湯と露天風呂を備えています。2つの大浴場は毎日19時頃に男女が入れ替わるので、18時頃までにチェックインすれば両方に入ることが可能です。
「『柿の湯』の露天風呂は、縦に長いひょうたん型の浴槽がユニーク。手前に『熟の湯』(源泉温度36度)、奥に『完の湯』(源泉温度50.8度)と2つの湯口があり、大きな湯船の中で温度差が生じるため、自分好みの温度で湯浴みを楽しめます」(植竹さん)


「『桃の湯』は和のテイストを取り入れた趣のある造り。伊豆石で造った内湯には、やはり湯温の異なる湯口が2つあり、こちらでも自分好みの湯温のスポットを探索できます。一方、露天風呂は『熱の湯』と『完の湯』の混合泉で湯温は44度前後。手前の浴槽は床に玉石が敷き詰められ、足裏マッサージにも好適です」(植竹さん)
さらに、プライベートな湯浴みを満喫したい人向けに、貸切風呂『ぶどうの湯』もあります。もともと大浴場だった浴室を改築した広々とした空間で名湯を独占できるのが贅沢です。


「泉質は、アルカリ性単純温泉。単純温泉にはさまざまな成分がブレンドされていることが多く、こちらの湯もほんのりと硫黄の香りが鼻腔をくすぐります。
わずかにとろみがありつつすべらかさもある湯は得もいわれぬ心地よさで、柔らかな浴感の湯が肌にぐいぐいとしみこむように感じられるのも至福。湯上りには一皮むけたようなつるすべ肌に近づけたのも実感でき、心も体も喜ぶ極上の湯浴みを叶えられました」(植竹さん)


以上、「旅館 深雪温泉」をご紹介しました。温泉好きたちが絶賛する「完熟の湯」の魅力を全身に浴びたい人は、次の旅先候補のひとつに加えてみてはいかがでしょうか。
問い合わせ先
- 旅館 深雪温泉
- 住所/山梨県笛吹市石和町市部822-28
- 客室数/全15室
料金/朝夕2食付き 2名1室1名¥18,350~(税込) - TEL:0120-02-4126
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 中田綾美
- EDIT :
- 谷 花生(Precious.jp)