マスクで口元を隠していると若々しいのに、外すと一気に老けて見えると感じたことはありませんか? マスク美人という言葉があるように、実は若々しいか、老けて見えるかの分かれ道は、唇の形が大きく影響しているのです。
この恐ろしい「唇老化」は、口周りの表情筋を動かさないと加速します。そもそも日本語は、ほかの言語と比べて口を大きく開けなくても話せるし、昔からの行儀作法として、女性は大きく口を開けて笑うのは下品、としつけられてきました。
また最近では、仕事の用件も、メールやLINEで済ますようになっています。オフィスにいても、人との会話が極端に減少中。つまり、多くの女性が口元を支えている頬筋、口角挙筋、広頚筋、口輪筋をほとんど動かしていない状況。
この状態がずっと続くと、一体どうなると思いますか? 日に日に表情筋が硬く縮み、ハリがなくなる、そして支えを失った唇は薄くなりへの字形になっていくのです!
口元老化を打破するのに役立つのが、虎ノ門ヒルズトルナーレ歯科・矯正歯科龍醫院・理事長の龍 信之助先生が考案した、表情筋を鍛えて口角を引き上げる表情筋トレーニング。
以下の5つの行程を1日2セット行ってみてください。1セットで1分もかからず、いつでもどこでもできるため、ぜひ今日から習慣にしましょう。
1日2分で口元老化が食い止められる「表情筋トレーニング」
■1:噛み合わせ部分の「咬筋」をほぐす準備運動をする
奥歯を強く噛むと、ボコッとふくらむところが咬筋。まずはこの部分に手のひらを当てて、ゆっくりと円を描くように回します。1回転に5秒くらいかけて3回行ってください。
■2:頬筋を鍛える
頬筋とは、頬の脂肪を支える筋肉。これがたるめば頬の脂肪が下がることで、ほうれい線が深くなり、口角も下に引っ張られます。
(1)軽く口を開く
上の歯と下の歯を当てないようにして、少し歯を見せるくらいに口を軽く開きます。
(2)「きー」と強く言って口角を上げる
口の両端と頬を思いっきり上げた状態で5秒微笑み、ゆっくりと元に戻しましょう。
■3:広頚筋を鍛える
下あごから首につながる広頚筋は、口を開けるための筋肉。ここがたるむと下に引っ張られ、口角下がりになります。
(1)「れ」の口にする
背筋を伸ばし、頭をまっすぐにして、「れっ」と言い、その口の形を保ちます。
(2)首の筋が見えるほど強く「れー」と言う
口角を横に引っ張るように意識し、首に筋が出るくらい力を入れ5秒キープしましょう。
■4:口角挙筋を鍛える
上唇をキュッと上に持ち上げているのが、表情筋です。ここがゆるむと口角が下がり、鼻の下が伸び、山がつぶれることになります。
(1)唇を閉じる
上の歯と下の歯を当てないようにして、唇を閉じる。舌は上の歯の裏に当てます。
(2)「んー」と言って口角と頬を上げる
口の両端を頬を思いっきり引き上げて5秒間微笑み、ゆっくりと元に戻しましょう。
■5:口輪筋を鍛える
口輪筋は、唇の開閉の役目を担う筋肉。口角下がりだけでなく、上唇にできる梅干しジワも口輪筋の衰えによるものです。
(1)唇を閉じる
上の歯と下の歯を当てないようにして、唇を閉じる。舌は上の歯の裏に当てます。
(2)唇を思いっきり前に突き出す
唇を「チュー」の形にし、唇の周り(口輪筋)に力を入れて5秒キープしましょう。
自分の唇をじっくりと観察してみて、山がつぶれて平坦になっている、口角が下がってきている、上唇の山あたりに梅干しジワが刻まれてきている状態なら、ケアが急務。唇のケアをリップクリームだけにせず、早めに表情筋トレーニング習慣を始めていきましょう!
- PHOTO :
- 鈴木 宏
- HAIR MAKE :
- 尾花ケイコ
- MODEL :
- 真樹麗子(Precious)
- EDIT :
- 荒川千佳子、五十嵐享子
- COOPERATION :
- 自由が丘クリニック 理事長 古山登隆、 虎ノ門ヒルズトルナーレ歯科・矯正歯科龍醫院 理事長 龍 信之助