大人の女性であれば、和室でのお茶席の機会が訪れることもあるのではないでしょうか。でも、ちょっとマナーを誤ると、気恥ずかしい思いをしたり、周囲に不快な思いをさせたりしてしまうことも……。あえてやりがちなお茶席での失敗ケースを踏まえた上で、正しく美しいお茶席マナーをしっかりと押さえておきましょう。今回は、お茶席マナーについて茶道家の竹田理絵さんに教わります。

現代女性がやりがちな「お茶席での失敗」6つ

竹田さんによると、お茶席にも種類があるといいます。まずはその種類を知っておきましょう。

お茶席には種類がある

「お茶席には大きく分けて2種類あります。ひとつは、『お茶事(ちゃじ)』といわれる正式なお茶会。懐石、濃茶、薄茶で、もてなすお茶会です。もうひとつは、『大寄せ』といわれる多くのお客様を一度にお招きするお茶会です。

初心者の方は、まずは大寄せのお茶会でお茶席の様子に慣れたほうが良いと思います。お茶席に招かれた際には、お茶の心をひと言で表現しているといわれる『和敬清寂』の精神で、お招き下さった方への感謝の気持ちをもって、お客様同士もお互いを思いやる、謙虚な心で臨むことで、お茶会を楽しむことができるかと思います」

お茶席にはお茶事(ちゃじ)と大寄せの2種類がある

そこで今回は、「大寄せ」といわれる大勢を招くお茶会において、やってしまいがちなNGマナーと予防策を竹田さんに教えていただきました。基本的な内容でありながら、知らないと大恥をかくことも。ぜひ心得ておきましょう。

■1:アクセサリーでお茶のお道具を傷つける

「時計やアクセサリーなどで、大切なお茶のお道具を傷つけてしまうことも。あらかじめ、心配りをし、アクセサリー類は外してからお茶室の中に入りましょう」

■2:つけて行った香水によりお香やお抹茶の香りを妨げる

「過度な香水は、お香やお抹茶の香りの妨げになることも。香水は避けましょう。茶道は五感をとても大切にしています」

■3:髪の毛が触れてしまう

「お菓子やお茶に髪の毛が触れてしまうこともあります。髪の毛はきちんとまとめましょう」

■4:スカートの丈が短すぎる

「丈の短いスカートでは居心地も良くなく、周囲にも迷惑をかけます。お洋服で参加する際は、着物に準じる服装を心がけましょう。スカート丈は少し長めのフレアスカートが良いでしょう」

■5:ストッキングや素足はマナー違反

「お茶室に上がる際は、ストッキングや素足のままでなく、白い靴下を履きましょう。白い靴下の準備をしておくといいです」

■6:お正客の席に座り失礼をする

「お正客はお茶会の一番上座に座り、お客様の代表として、ご亭主とご挨拶や問答をしなければいけないので、初心者の方は座るのを控えましょう」

お抹茶とお茶受け

いかがでしたでしょうか。意外と知らなかったことも多いものです。

お茶席に招かれても大人の振る舞いができるよう、基礎知識は備えておきたいですね。

竹田理絵さん
日本伝統文化指導者 茶道家
(たけだ りえ)茶道を通して日本の伝統文化の素晴らしさを世界へ伝えたいという思いから銀座に茶禅を創設。各国首相やVIP、国際会議や各大使館等でお茶会を行うなど実績も多数。その活躍は海外にもおよび、ニューヨーク、フランス、イタリア、ロンドン等、日本の伝統文化普及の立役者の一人として、日本文化を広く発信している。国内、海外でのメディア出演も多数。
茶禅(茶道体験・教室)
この記事の執筆者
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WRITING :
石原亜香利