秋冬トレンドのワンピースはディテールが見どころです。「袖付き・肩フリル・アシンメトリー」という、印象的な見栄えに導く3つのディテールは、それ一枚でワンピース姿を程よく華やがせてくれます。
イギリスのユージェニー王女の結婚式に集まったゲストのワンピース選びは早速、この3つの新トレンドを取り入れているから、着こなしのノウハウをキャッチするのに役立ちます。
ユージェニー王女の結婚式に豪華セレブが出席!招待客が選んだワンピースとは?
■1:上品レディーを感じさせる「袖付き」
ワンピースにはキャミソールやノースリーブなど、袖のないタイプもありますが、シックに見えるのは、きちんと袖が付いているタイプです。袖があるおかげで、品格や落ち着きが備わります。
女優のCressida Bonas(クレシダ・ボナス)は、長袖のベルベット風ワンピースで列席しました。ノーブルな風情を帯びているのは、全体に施してあるオパール加工のおかげ。つやめきが加わって、リッチなたたずまいに仕上がっています。
袖付きワンピースと柄を組み合わせると、レトロな雰囲気を醸し出せます。
列席者のEmily Wansbrough(エミリー・ウォンズブラ)は、細かい格子柄を全体に配した、8分袖のワンピースで参加。色数を抑えて、ロイヤルウェディングにふさわしい装いに整えました。
ヘッドアクセサリーや靴、バッグもブラックでシックに統一。8分袖は適度に手首ゾーンがのぞいて、重たく見えにくいから、秋冬ルックに生かしたいデザインです。
■2:淑女風エレガンスを醸し出す「肩フリル」
長い袖を伴わないワンピースでも、凝ったフリルを肩口にあしらってあれば、節度を保った装いに映ります。
貴族出身のSofia Wellesley(ソフィア・ウェルスレイ)は二の腕にかかるぐらいの短めスリーブをチョイス。まるでイングリッシュガーデンのようなマルチカラーの花柄が、お祝いの席にぴったり。肩のフリルが腕をきれいに見せているうえ、上品さもキープしてくれています。
短めの袖をゴージャスに見せるには、ラッフルが効果的です。
女優のDemi Moore(デミ・ムーア)は肩口に盛り上がりを付ける感じのラッフルで、袖をフェミニンに演出。ワインカラーで統一して上品にまとめました。品のよさと結婚式ならではの幸福感を兼ね備えた、見事な着こなし。ワインカラーはあでやかさを印象づけやすいカラーなので、パーティ用ワンピースの候補になります。
■3:ドラマティックな装いへと導く「アシンメトリー」
左右の見え具合が非対称のアシンメトリーはワンピースに動きを添えてくれます。トレンドフォルムでもあるから、モダンな着映えに。
モデルのEmma Louise Connolly(エマ・ルイーズ・コノリー)が選んだワンピースは、左肩だけにゴールドボタンを連ね、裾のスリットも右側だけ。ダブルで取り入れたアシンメトリーがドラマティックなムードを呼び込みました。色がワントーンでも、ディテールが凝っていれば、のっぺりして見えにくくなります。
アシンメトリーとバイカラー(2色使い)を組み合わせると、見え方がさらにダイナミックになります。
スポーツキャスターのNatalie Pinkham(ナタリー・ピンカム)は、上下別々のようにも見える、バイカラーのワンピースをまといました。肩とスカート裾がアシンメトリーになった、肩と足がきれいに映るカッティングが魅力的です。
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「袖付き・肩フリル・アシンメトリー」という3種類のディテールはワンピースにエレガンスや動きを加えてくれるから、パーティやお呼ばれなど、少し華やかに見せたいシーンに向いています。
アクセサリーで飾り立てなくても、服自体に美しさが備わる「一芸ワンピース」はトレンドとしても脚光が集まるのは納得。忙しい現代女性にぴったりのアイテムといえるでしょう。
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- PHOTO :
- Getty Images
- WRITING :
- 宮田理江
- EDIT :
- 石原あや乃