大雨、台風、地震……自然災害が広がった2018年。いざというときの備えの重要さを痛感した方も多いようです。一方で、非常食は買い替えコストもかかる上に面倒で、なかなか完璧にそろえるのが難しいというのが実情。そこで今、25年も保存でき、おいしい備蓄食「サバイバル®️フーズ」が注目されています。

25年の「超・長期保存」その実力を実食!

どうして25年も保つの? 備蓄食っておいしいの? そんな疑問を、販売元セイエンタプライズの「セイショップ」店長で防災士の布山夕紀さんに伺い、実際に試食しました。

セイエンタプライズでは40年前から25年保存のサバイバルフーズを販売

2018年に全面リニューアル!新たな供給元は「永谷園」

セイエンタプライズが サバイバルフーズを発売したのは1978年。以来、40年間アメリカの大手メーカーから輸入販売していましたが、2018年6月に全リニューアル。国内生産に切り替えました。新たな供給元は、お茶漬けなどの製造で高度なフリーズドライ技術を持つ永谷園です。

「これまでは世界情勢や狂牛病などによる輸入規制などに輸入量が左右されることがありました。国内生産にしたことで、国内製造の安心感に加え安定的に供給できるように。また、より日本人好みの味付けで開発できる点も利点です」(布山さん)

開発では、原材料の厳選調達から最後の包装まで全工程で安心かつ安定的な供給にこだわりました。また、永谷園のオリジナル加工技術によって、お湯で戻す時間の短縮などの使い勝手の良さや品質もさらに向上しています。

「洋風えび雑炊」と「クラッカー」を試食!

サバイバルフーズは雑炊2種類・シチュー2種類・クラッカーの全5商品。雑炊とシチューはフリーズドライ技術で長期保存を実現、いただくときは水やお湯を注ぎ混ぜて戻します。試食したのは「洋風えび雑炊」と「クラッカー」。雑炊は熱湯で戻した熱々をいただきました。

通常の食事で出しても備蓄食だとは思えないクオリティーの高さ/クラッカー(大缶)¥4,000、洋風えび雑炊(大缶)¥8,500

洋風エビ雑炊は国産うるち米をふっくらとだしで炊き上げた、えびの香りがとても芳ばしい雑炊です。グリーンピースの緑とニンジンとえびの赤が彩り良く、栄養バランスのよい一品。

クラッカーは小麦本来の風味を活かしたナチュラルな甘み。

「クラッカーはシチューや雑炊と一緒に食べてちょうどよい塩加減になっています。密度が高く厚みもあるため、食べ応えがあって、試食会ではお子さんたちに大人気でした」(布山さん)

また、雑炊は水で戻さずそのままサクサク食べても、スナック菓子のようにおいしくいただけます。

高度なフリーズドライ技術で水分を最大98%も除去加工しており、そのまま食べるとサクサクとスナックのよう

サバイバルフーズ・その他3商品を紹介

■1:チキンシチュー 大缶 ¥8,400

国産のじゃがいものホッコリとした味わいに、しっとり柔らかい鶏肉や野菜がたっぷり入った、とろける甘さのクリームシチュー。

「サバイバルフーズの人気NO.1商品です。クリーム系はどなたにも喜ばれますね」(布山さん)

野菜もお肉も摂れ、栄養面も充実/チキンシチュー(大缶)¥8,400

■2:野菜シチュー 大缶 ¥7,600

グリーンピースにじゃがいもやにんじん、とうもろ腰など、色とりどりの野菜をコンソメで煮込んだ、野菜のシチュー。カレー粉などのスパイスを加えるなど、アレンジも利きます。

野菜の甘さと旨みが際立つシンプルな味付け/野菜シチュー(大缶)¥7,600

■3:洋風とり雑炊 大缶 ¥8,500

鶏肉やマッシュルーム、ニンジンなどの洋風具材を国産米と一緒に、醤油、昆布だし、鰹だしで煮込んだ雑炊。布山さんによると、誰もが食べやすい和風だしの優しい味が幅広い年齢層の方に好まれているそう。

永谷園ならではの和風だしがおいしい雑炊/洋風とり雑炊(大缶)¥8,500

25年の賞味期限はどう保証している?メリットは?

25年の期限は「加速劣化試験」で検査

フリーズドライ製法で長期保存を実現しているサバイバルフーズ。アメリカはNASAの宇宙食の開発が進んでいたことから、40年前より25年保存可能なフリーズドライ技術が確立していたといいます。その25年という賞味期限はどのように調べているのでしょうか?

「加速劣化試験という品質検査を行っています。製品を人工的につくられた過酷な条件で、本来長期間で起こる劣化を、あえて短期間で進ませ、どのくらいの時間が経つと劣化するのかを調べました」(布山さん)

水分の最大98%を除去し脱酸素剤で酸化を抑え、密閉度の高い缶で保存性を高めているサバイバルフーズは理論上半永久的に品質が保持できるそう。また、リニューアルにあたり永谷園による国産製品も同様に加速劣化試験を実施。少なくとも30年は品質が変わらないと言える結果が出たため、賞味期限を25年で設けています。

「早い段階でサバイバルフーズを取り入れた国や地方公共団体には、すでに購入から25年以上経っているところもあります。

先日、買い替え時期を迎えた自治体で、25年前に購入したサバイバルフーズを実際に食べてみましたが、新しいものと変わらないおいしさに納得でした。今年から国内開発製品になりましたが、こちらも劣化試験の結果、今までの輸入品と同等、またはそれ以上の品質を保証する数値を確認しております」(布山さん)

全面リニューアルにあたり、永谷園と共同で開発したそう

「25年の購入周期=ローコスト」が企業にとってのメリット

布山さんによると、地方公共団体や法人をはじめとして、国の機関、教育・福祉機関、医療機関など、大規模団体による購入が多いそう。決して単価は安くはないにも関わらず、なぜ多くの団体から選ばれるのでしょう?

「非常食は乾パンやお粥、缶詰など3~5年保存のものが多いですが、その場合3~5年毎の買い替えが必要です。25年保存可能なサバイバルフーズは買い替えの頻度が減らせるので、長い目で見ると購入コストを抑えられます。また、企業や団体では職員が買い替え作業に費やす時間や手間が減ることも大きなメリットでしょう」(布山さん)

コスト面だけでなく、栄養面や保健的な面のメリットも大きいといいます。

「サバイバルフーズは栄養バランスがよく、固さが調整しやすい点が病院や介護施設の管理栄養士から支持されています。ドライの状態で粉状に砕いてからお湯で溶けばペースト状になり、工夫すれば嚥下障害の方や乳幼児の食事にもアレンジできます」(布山さん)

食べやすいペースト状にもアレンジできることから、病院にも人気

個人購入の問い合わせも増加!大缶と小缶はうまく使い分けて

いくつもの大震災を経験し、日本人は「国や自治体に頼らず、自分の身は自分で守る」という意識が高くなっているという布山さん。セイショップにも個人からの購入問い合わせが約15年前から増えてきているそうです。

「大缶(1号缶)は約10食分。4人家族の場合、家族全員の食事2回半ですから、7日間分備蓄するとなると大缶が8個は必要です。小缶(2.5食相当)は味見や非常バッグに入れておくために購入する方が多いですね」(布山さん)

小缶(左)と大缶(右)。大缶ひとつが600~1200g程度と軽く、密閉性が高いため置く場所を選びません

非常時でも「おいしく食べる」ことでストレスを軽減

サバイバルフーズのこだわりは「どんなときでもおいしく食べられること」。非常時は「とりあえずお腹が満たされればいい」と考えがちですが、日常と異なる不安な環境のときほど食事は大切。おいしいものを食べるとストレスが軽減し、精神的な安定にもつながると布山さんは話します。

セイショップ店内には実際に被災地で役立っている防災グッズがズラリ!

セイショップではサバイバルフーズを一部試食できるので、ネットで購入する前に味などを確認に訪れる方もいるそう。サバイバルフーズの他にもさまざまな防災商品を扱っており、「防災士」の資格を持つスタッフから詳しい商品の内容や使い方を聞けます。

「いまばりショール(¥3,500)」「いまばりハンカチーフ(¥500)」オーガイニックコットンを使用した今治タオルで、通気性がよく、火災時には口と鼻を覆うのにも適しています

災害はいつ起こるかわかりません。いざというときのために、安心して食べられるおいしい保存食を日ごろから備え、チョコレートなど自分の好きなものも一緒に保存しておくのが「ストレスを溜めない避難生活」を過ごすコツなのだそうです。

布山さんによると、「引き出物やお中元などの贈答品として」「遠くに住む子ども世帯に贈る」とサバイバルフーズを購入する方も多いのだとか。備えの大切さを感じる昨今だからこそ、身近な人へ「自身を大切にしてほしい」という思いとともにギフトに贈ってみては?

※掲載した商品はすべて税抜です。

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WRITING :
加藤良子
EDIT :
廣瀬 翼(東京通信社)