【目次】
パーティで魅せる「3つのベースメイク」
【1】下地メインで作るトーンアップ肌メイク
「華やぎ顔だからとやってほしくないのはシンプルに厚塗り」と言うのはヘア&メイクアップアーティストの黒田さん。「華やぎ=厚塗り、ではないのです。一年に一度しか顔を合わせない人とも会うわけですから、自分らしさが透けて見える肌でないと」(黒田さん)。再会を喜び合う瞬間に、視線が集中するのは美しく整えられた肌。黒田さんの肌づくりの主役は「下地」です。「ベースの70%を下地でつくる気持ちでメイクすると、抜け感のある今どきな輝き肌になります。下地をしっかり使っておけば、ファンデーションは少なくてすむ。下地をメインにしたベースづくりで、薄づきでありながら洗練された輝き肌に仕上げます」(黒田さん)。
【12月の華やぎシーズンのメイクに!】ヘア&メイクアップアーティスト 黒田啓蔵さんに教わる「華やぐ日のメイク、大人の最適解」
ベースの70%は下地でつくる、その意識づけが輝き肌を成功に導く秘訣です。下地で素肌をトーンアップして、ファンデーションは最小限に。さらに、ファンデーションのあとにハイライトで光をプラスし、最小限のお粉で崩れを予防する。黒田流ベースは下地がメインです。
1.Make-up Base「クレ・ド・ポー ボーテ ヴォワールルミヌ」
「みずみずしく潤わせながら、明るくトーンアップできる「クレ・ド・ポー ボーテ」を愛用しています」(黒田さん)。
2.High Light「エトヴォス ミネラルラディアントスキンバーム」
「ハイライトは光らせすぎると見せたくないものが目立ってしまう。肌に溶け込むようななじみのいいものを選びます」(黒田さん)。
3.Powder「ランコム アプソリュ エッセンス イン パウダー」
「お粉はマットすぎると小ジワを目立たせてしまうことも。このお粉はみずみずしい潤いが感じられるので気に入っています」(黒田さん)。
<STEP.1>下地の濃淡塗りでトーンアップ
「クレ・ド・ポー ボーテ」の下地を使います。輝き顔でトーンアップしたいのは、顔の中心部。両頬、両まぶた、鼻先、眉間、あご先の7か所に少量をおき、顔の中心から外側へなじませます。下地をしっかり使うことでファンデーションの量が少なくて済みます。
<STEP.2>6点ハイライトで立体感をプラス
ファンデーションをつけたら、立体感と輝きを盛るため、ハイライトをプラスします。目尻周りのCゾーン、ほうれい線の上、鼻すじ、あご先の6か所に、ごく少量を軽くなじませて。「エトヴォス」のハイライトを使います。
<STEP.3>ミニマルお粉でTゾーンの崩れ防止
上記で紹介した「ランコム」のパウダーを使います。お粉のつけすぎは、マットになるだけでなく、小ジワを目立たせる原因に。顔の中心部ほどお粉は最小限に。余分を十分に落とした状態で、フェースラインからなじませていき、余ったぶんで皮脂や毛穴が気になるTゾーンを押さえます。
【POINT】クリームファンデーションはいちど手にとってから顔に
黒田さんのおすすめはクリームファンデーション。塗りすぎを防ぐため、手の甲にとって指でのせます。手の甲にクルクルなじませることで水分が飛び、指にとってトントンと顔にスタンプすることで必要量がのります。下地やハイライトもいちど手の甲にクルクルしてから塗るのがおすすめ。
顔の中心はしっかりカバー、フェースラインはごく薄く。トーンアップしながら陰影効果で小顔も叶えます。
ほうれい線の窪みではなく、その上の盛り上がった部分に。指の第2関節までをポンとおくだけでOK。
艶めく【輝き肌】に仕上げるためのテクニックをヘア&メイクアップアーティスト・黒田啓蔵さんがレクチャー!
【2】たるみ払拭!メリハリ骨格・立体感を生むハイライトテク
Q:上からのライトが犯人!? 「たるみが目立つ」
A:ファンデの厚塗りが平面顔。ハイライトで立体感強調&華やか顔に
華やかな装いを必要とするパーティでは、スーツからドレスに着替えるように、肌もチェンジが必要です。とはいえファンデーションで肌色を均一に整えれば、厚塗りになるし、間延び顔が強調されるだけで、たるみで下がった目尻や頬が目立つ老け地味顔のまま。そこでトッピングしてほしいのがハイライト。高さを出したい鼻筋、頬骨の高い部分だけにピンポイントで使うと、メリハリ感が。間延び顔を解消し、一目おかれる華やかさが倍増します。
上からのライトが原因で目立ってしまう「たるみ」の解決方法とは?ハイライトで立体感強調&華やか顔に
【3】女優並みの首筋が叶う、輝くデコルテメイクテク
Q:首のシワ、ザラつき、くすみ…ドレスアップしたときほど隠したいところに視線が集まる
A:トーンアップ効果のあるメイク下地をブラシ塗り。シワが消える!くすみが消える、女優の定番ワザ
首は顔以上に加齢トラブルが起こりやすい部位。というのも首の皮膚は目元の皮膚と同じくらい薄いために刺激を受けやすく、可動域が大きいことで皮膚がのびやすいため、シワがくっきりと刻まれやすい…。それなのにケアを怠っていれば、いざ、デコルテの開いたドレスを纏まとったときに、自分の首の老け具合にがっかり…なんてことに。そこで伝授したいのが、年齢を重ねた女優がメイクアップの仕上げに必ず行うという、首元のメイクワザ。
くすみや濁りを払拭するピンク系のメイク下地を塗るのですが、最大のポンイトは首にフィットしやすい形状の携帯用ブラシを使うこと。タテタテ、ヨコヨコとブラシを動かし、薄く均一に、シワの溝になじませて影を飛ばせば、艶とメリハリ効果で、まるで女優並みの美しい首筋に早変わり!
女優の定番ワザ!老け感が目立つ「首のシワ、ザラつき、くすみ」の解決方法とは?トーンアップ効果のあるメイク下地をブラシ塗り
パーティで魅せる「2つのアイメイクテク」
【1】初心者でも簡単!進化系つけまつげで大変身
Q:妙な薄暗さで大粒ラメアイシャドウが悪目立ち…。ウロコのようなまぶたが古い顔に
A:簡単&10秒でパッとつけられる、優秀なつけまつげで遠目からでも立体目元に
パーティの席で華やかさを意識することは大事ですが、キラキラとさせれば華やかになる、という思い込みは捨てましょう。大粒ラメ入りアイシャドウをまぶたにのせれば、まるでウロコのように悪目立ちして残念な人に。それよりも劇的に顔の印象を変えてしまう「つけまつげ」を試してほしい。たとえアイシャドウなしでもポンとつけるだけで、顔がキマり、驚くほど若々しく華やかな美人顔。過去に試してみたけれど難しかった、という人も今どきの進化系「つけまつげ」なら試す価値あり。ポイントは軸が細くて柔らかいものを選ぶこと。この「コージー本舗」のつけまつげは装着がたった10秒で完了するほど簡単だし、ハリのない大人のまぶたにもフィット。自まつげにもなじみやすい自然な仕上がりに感動します。
柔らかい軸&繊細な毛なのに、切れにくく扱いやすいから初心者でも簡単。
【Before】つけまつげなし
【After】つけまつげあり
悪目立ちしがちな華やかシーンの目元メイクを自然な仕上がりに!簡単&10秒でパッとつけられる、優秀なつけまつげ
【2】光をまとうゴールドアイメイク
質感も色調も異なるゴールドで、陰影と華やぎを備えた目元を演出。
<STEP.1>ゴールドアイシャドウを重ねる
肌になじむシャンパンゴールドがベースカラー。目を開いたときにみずみずしい輝きが印象に残るように、縦幅やや広めを意識しながらアイホール全体にふんわりのせる。さらに目尻側のくぼみにコッパーをぼかして骨格を引き出す。メタリックなサフランゴールドで目の際にラインを引き、ゴールドと相性のいいダークブラウンを重ねて優しく引き締める。
<STEP.2>アイラインを引き、オレンジゴールドで馴染ませる
目元のくすみをカバーし、いきいきとした表情に見せるように、下まぶたの際、目頭から目尻にもメタリックなサフランゴールドでラインを引き、暖かみのある輝きを演出。黒のマスカラでまつげの存在感をアップ。艶やかな黒のレーム効果で、顔立ちに立体感が生まれる。
日差しが弱くなる冬は「ゴールド」コスメで艶めく“肌映えメイク”を極めよ!【基本メイク術】
パーティで魅せる「リップメイク」
存在感を上げる濃密リップメイクのコツはベースを仕込むこと
いつもは無難なベージュ系が定番だけれど、華やぎシーンでは一点豪華なレッドやブラウンの濃密色に。目元を盛らずに口元を盛るバランスが、華やぎ顔を今年らしく更新してくれます。リップメイクにあたり、黒田さんがぜひ! とおすすめするのが、唇にベースを仕込むこと。「リップの前にリップペンシルで素の唇を塗りつぶしておくのです。手数が増えて面倒ではあるけれど、このひと手間で、濃密色のリップが肌によくなじみます。唇にベースを仕込むことで、濃密リップが肌と一体化し、確実に肌映えします」(黒田さん)。
【12月の華やぎシーズンのメイクに!】ヘア&メイクアップアーティスト 黒田啓蔵さんに教わる「華やぐ日のメイク、大人の最適解」
<STEP.1>ベージュのペンシルで素の唇を整える
ベージュ系のリップペンシルで唇全体を塗りつぶします。このひと手間で、もともとの唇の色の悪さや形を修正でき、上に塗るリップの発色もアップ、なじみやもちもよくなります。
素の唇に近いベージュピンクでくすみや色むらを消してくれる。
<STEP.2>濃密リップも直塗りOK
唇にベースを仕込んでいるので、リップは直塗りでOK。唇の中心を最も濃密にするため、上下唇の中央にしっかりと色をおきます。ここではエッジまできっちり塗りません。
いま、最も使いたい色はマットなブラウンレッド。
<STEP.3>指でなじませてフィックスさせる
唇の中央にのせた色を指先で輪郭までなじませます。ポンポンと軽く叩き込むように。エッジはハッキリさせすぎないのが今どき。唇の山も尖らせず丸いフォルムを意識します。
ホリデーメイクの決定版!【美貌リップ】テクニックをヘア&メイクアップアーティスト 黒田啓蔵さんがレクチャー
出先でも簡単!ササっと「お直し術」
3点アイテムで崩れた箇所だけリタッチ
Q:タクシーの中でのスピードメイク直し。暗がりの中の適当塗りが「昔の顔」に…
A:リングライトと部分用ファンデーション&落ちにくい口紅でピンポイントのお直しを
出かけるギリギリまで仕事をしているから、タクシーでの移動中にメイク直しが、華やかな日のお決まりコース…。日が暮れるのが早い今の時期、暗闇のなかでメイク直しするため、ファンデは厚塗り、リップは雑塗り! 現地についてからふと鏡を見てギョッすることもしばしば。
この場合のメイク直しの正解は、まず全顔にムラなく均一にファンデーションを塗り重ねる、という固定観念は捨てること。そして、携帯すべきは小さなリングライトと部分用ファンデーション、落ちにくいリップの3点のみ。
上/オイルに顔料を高配合した部分用ファンデーション。顔料分散性が良いオイルなので、ムラなく薄膜仕上がりに。手のひらサイズで携帯にも便利。
下/唇の内側の粘膜の色の延長カラーで、色浮きしないディープなレッド。60秒で唇と一体化して落ちにくくなる。
暗がりでのメイク直しの解決方法とは?リングライトと部分用ファンデーション&落ちにくい口紅でピンポイントのお直し
※掲載した商品の価格は、すべて税込みです。
- TEXT :
- Precious.jp編集部