日本茶の魅力、再発見!茶葉から淹れる「時と手間」を愉しむ

空前の喫茶文化ブームに乗り、再び見直されている日本茶。

この数年は、空前の喫茶文化ブーム。豆の産地や焙煎、抽出方法にもこだわるコーヒースタンド、有機栽培やハンドメイドにこだわったハーブティー、台湾発のタピオカミルクティーも爆発的な人気となり、中国茶や漢方茶にも注目が集まっています。

その流れで再び見直されているのが、日本茶葉。さまざまなメニューとのコラボレーションもおなじみとなった抹茶をはじめ、ほうじ茶ラテなどの変わり種も人気を博しています。

ご自宅で手軽に楽しめる粉末タイプやティーバッグの種類も豊富になってくると、急須と湯呑みで日本茶を楽しむ…なんて機会は減っていないでしょうか。無意識にお湯を沸かして、カップにポン! とパッケージを放り込み、気ままなタイミングで飲む…それだけでは、本来の日本茶の旨みを味わいきれていないかも。

コーヒーや紅茶にちょっと飽きてきたら、急須などの道具を改めて見直したり、茶葉や淹れ方にもこだわってみるのはどうでしょう?

意外と知らない!日本茶をおいしく淹れる4つの豆知識

日本茶には、煎茶・玉露・焙茶などさまざまな茶葉の種類があり、それぞれに異なる製法や特徴を持っているので、おいしくいただくためには、それぞれに適したポイントで細やかな調整をすればするほどよいとか。一つひとつの工程で丁寧に淹れられた日本茶は、香りや甘みなど味が格段においしくなるそうです。

意外と知らない日本茶をおいしく淹れるコツや、茶葉選びのガイド、茶器のメンテナンスに関する豆知識を、「茶道」を通じて暮らしの中に彩りを提案するブランド『茶論』の製品開発担当者にお伺いしてみました。

■1:覚えておきたい!「茶葉の量・湯量・湯温・抽出時間」

茶葉それぞれで異なる、生産方法、特徴、風味。知っているようで、意外に知らないことがありそう。それぞれに適した「茶葉の量・湯の量・ 湯の温度・抽出の仕方」はどんなものでしょうか。『茶論』のおすすめスタイルを伺いました。

茶葉それぞれにゴールデンルールがあるってご存知でしょうか。

玉露」は主に京都の宇治を産地とするお茶で、覆いで直射日光を遮る製法のため、旨味成分のテアニンがそのまま茶葉の中に蓄えられます。まったりとした甘みと、「覆い香」と呼ばれる芳香が特徴です。茶葉3gに対し、沸騰してから少し熱の取れた60℃のお湯を35ml注ぎ、じっくり90秒ほど抽出するのがおいしく仕上がる目安になります。

煎茶」は直射日光を受けて育ちます。その特徴はビタミン、特にビタミンCを多く含んでいます。また、カフェインも多く含むので、集中力を高めたいときなどにおすすめです。バランスのとれた味で飽きの来ないところも親しみやすいポイント。茶葉3gに対し、粗熱の取れた70℃のお湯を70ml注ぎ、60秒ほどで抽出するのがおすすめです。

ほうじ茶」は「煎茶」を焙煎して作られる茶葉です。その際にカフェインが飛ばされ、渋み成分のタンニンが消えるので、胃腸に刺激が少ないんです。お食事後や就寝前のリラックスタイムにおすすめなんですね。茶葉3gに対し、沸騰したての100℃のお湯を140ml注ぎ、30秒ほどサッと手早く抽出するのがおすすめです。

■2:どう抽出すると一番旨みが出るの?茶葉ごとに違うエッセンス

最後の一滴まで、グイっと絞り切るのがコツ。

例えば、玉露や煎茶は「最後の一滴」にその旨みが凝縮されているといわれます。サッとぬるめのお湯に泳がせて香りを引き出し、グッと絞り切るようなイメージ。二度煎じ、三度煎じ、それぞれで風味の奥行きが変わっていくのもおもしろいところ。

ご自宅で焙煎、なんて楽しみ方もできちゃうんです。

ほうじ茶の場合は、茶葉を炒って風味の濃さを整える愉しみ方もあるんです。沸き立てのお湯サッとくぐらせたり、煮出してみたり、温め直したり…。コーヒーに近い感覚で、コクのある味わい方ができます。牛乳と割って自家製ほうじ茶ラテにするなど、好みの風味にカスタムするのも楽しそうです。

■3:茶葉のクオリティーって、どう見分けるの?失敗しない茶葉選び

日本茶にも多くの種類があって、高級茶からカジュアルなテーブルティーまでさまざまなものが店頭に並んでいます。いったいどんなところに違いがあり、茶葉の扱い方や保管方法にも違いはあるのでしょうか。『茶論』の製品開発担当者は以下のようにお話くださいました。

Q.茶葉の品質や適性価格って、どういう基準で見ればいいの?

——抹茶の種類を選ぶ際もそうですが、茶論では「お茶を価格ではなく、その時の気分やシチュエーションにあわせて自由にお選びいただきたい」と考えています。 その上で、以下の6つのポイントをお茶をお選びいただく際の参考にしていただくのがよいかと思います。

1:芽摘時期
2:部位
3:加工
4:品種
5:産地
6:生産者

例えば、芽摘時期。5月のこの時期にとれる一番茶は、いわゆる新茶らしい、爽やかな香りやまろやかな旨みが特徴です。また、部位や産地などによる違いも比べてみると面白いかと思います。 このように、それぞれに個性と魅力がある、奥深い日本茶の世界ですが、ぜひこの実際に飲み比べてお好みの茶葉を見つけてみてください。

Q.茶葉に賞味期限はある?保管方法もそれぞれに適正な方法があるのでしょうか?

——茶葉は、湿気・日光・香りを嫌います。茶葉を守るためには、常温保管・遮光・密閉で保管することが大切です。一度開封したら、3週間を目安に使い切るように。茶葉は急な温度変化を嫌うので、冷蔵庫保管でこまめに出し入れすると、茶葉の劣化を引き起こすのでご注意ください。やむを得ず長期保管したい場合は、未開封のまま冷凍で保管するように。

Q.茶葉は何回まで使っていいのでしょうか?

——これは好みになるのですが、一般的に2-3煎目まで淹れるケースが多いようです。1煎目から徐々に茶葉が開き、段階ごとに香りやお茶の成分の違いを味わうことができます。その際、1煎ごとにお茶を最後の一滴まで注ぎ切るのがポイントです。お茶の旨みが凝縮された一杯が醍醐味。

水出しは茶葉の持つ旨味成分「テアニン」を最大限に引き出す飲み方です。苦味成分が押さえられ、甘みが優勢します。お茶の苦味が苦手な方におすすめです。

■4:かける手間、省く手間のバランスが大切!茶器選びのコツ

どうしても気になるメンテナンス。茶器選びにもコツはあるのでしょうか。

Q.茶器の洗い方にプロがすすめるコツはある?

——近年、金属製の茶こしが付属されたものが一般的に見られますが、確かに清掃性は良いです。しかし、どうしても金属の匂いが茶葉に付着し、お茶本来の味が損なわれると言われています。

『茶論』の急須や土瓶は、茶漉しや穴がないため、茶葉を残すことなく取り出して洗いやすいのも、魅力的なポイントだと思います。片付けの面倒くささはぐっと軽減されます。

また、洗い方のコツですが、やはり無釉部分は汚れが付きやすいです。その為、長年使っていくと、どうしても汚れが付きますので、その場合、漂白剤が一般的ですが、他にも重曹に付け置くことでも汚れが取れます。洗い桶に10L程度の水に対し、大さじ2杯程度でひと晩つけ置きしておくときれいになりますよ。

『茶論』が提案!日本茶をおいしく淹れる「茶器」3選

知っていても意外に実践するのは面倒だった「おいしい淹れ方」のゴールデンルールを、誰でも簡単に実現できてしまう画期的な茶器も登場しているんです。

中川政七商店が展開する茶道ブランド『茶論』から登場している茶器シリーズは、日本茶本来の味をもっと手軽に味わえるようにと、初心者にもうれしい工夫がたっぷり。

目盛りがついていて、使いやすい!

茶器本来の製法は守りつつ、急須の中にはどれくらいの量のお湯が最適なのか目盛りが付いていたり、茶さじ1杯がひとり分、という感覚でわかりやすい設計になっています。

■1:玉露・煎茶におすすめ!最後の一滴までおいしい│有田焼

「有田焼の絞り出し急須」280ml ¥7,000円・「有田焼の汲み出し」(大)適量約70cc ¥1,400・(小)適量約35cc ¥1,200 ※展開色:白

煎茶、玉露にはこちらがおすすめ。職人が何度も吟味して完成させたという横手タイプの急須。緑茶の醍醐味と言われる“最後の⼀滴”までおいしく注ぎきれる、初心者にも優しい設計になっています。

急須内部には140ml/280mlの湯量が測れる目盛りがついていて、人数分に応じて計量ができるのがポイント。最大で玉露8杯分、煎茶4杯分が淹れられる大容量なのもうれしいところ。

シンプルな白はどんなシチュエーションでも使い勝手がよく、来客用にもピッタリです。

■2:ほうじ茶の風味を満喫!遠赤外線効果も?│萬古焼

「萬古焼の耐熱土瓶」840ml ¥9,000・「萬古焼の湯呑」(大)適量約280cc ¥1,800・(小)適量約140cc ¥1,500 ※展開色:飴

毎日でも楽しみたいほうじ茶用にはこちらがおすすめ。厚みのあるたっぷりとした土瓶は耐熱仕様になっています。直火にも耐えられるので、茶葉を炒る焙烙(ほうろく)や、煮出し、湯沸かし、温め直しにも対応が可能な万能っぷりが頼もしい。土鍋で沸かしたお湯は遠⾚外線効果もあってまろやかに仕上がるんです。

内部には280ml/560ml/840mlで湯量の目盛りがついていて、容量は最大約8杯分。おそろいの湯呑はサイズも大・小が選べます。食卓のいい相棒になってくれそう。

■3:茶葉3gがサクッと手軽にはかれる!│「茶さじ」

「はかれる茶さじ」煎茶用 ¥1,800 素材:真竹(晒)サイズ:【縦8×横3.5×高さ2cm】
「はかれる茶さじ」ほうじ茶用 ¥1,800 素材:真竹(晒)サイズ:【縦9×横4.5×高さ2cm】

いつも目分量…なんて方にはこちらも合わせ使いしてみるのはいかがでしょう。茶道具等の竹製品製造で知られる奈良高山でつくられた、茶葉を計量できる茶さじ。

1回で1杯分の適量、約3gの茶葉がすくえます(煎茶は湯量70ml、ほうじ茶は湯量140mlを1杯分の目安として)。竹の節をそのまま生かしてつくられているので、どんな方にも持ちやすく、サッと感覚ですくいやすいのもポイント!

ひとつとして同じものはない丁寧な職人技が光ります。暮らしの道具として、長く使い続けるほど愛着がわいてきそうですね。

お買い求めは『茶論』各店舗、および、中川政七商店オンラインショップ(https://www.nakagawa-masashichi.jp/shop/brand/saron/)にて。茶器の開発を手がけたデザイナーさんのこだわりや、開発秘話なども読むことができますよ。

※掲載した商品はすべて税抜です。

問い合わせ先

  • 茶論 日本橋店
    営業時間/「稽古」10:30~21:00、「喫茶・見世」10:30~20:00(LO 19:30)
  • 定休日/施設の定休日に準ずる
  • TEL:03-5542-1144
  • 住所/東京都中央区日本橋2-5-1 日本橋髙島屋S.C.新館4階
     
  • 茶論 奈良町店
    営業時間/「稽古」10:00~18:30、「喫茶・見世」10:00~18:30(LO 18:00)
  • 定休日/毎月第2火曜(祝日の場合は翌日)
  • TEL:0742-93-8833
  • 住所/奈良県奈良市元林院町31-1(遊 中川 奥)

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この記事の執筆者
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