シャンパーニュの「最上級」はこの一本です!

ヴーヴ・クリコ、ルイナール、ペリエ ジュエetc.…。名の知れた大手シャンパーニュ・メゾンが展開する数あるラインナップのなかでも、「実はこれがトップ・オブ・トップ!」という一本を、各社の担当者に教えていただきました。

特別なシーンの贈答品に、自分へのご褒美に。知っておいて損はない「スペシャルなシャンパーニュ保存版」です。

■1:ヴーヴ・クリコ「ラ・グランダム 2008」

「ラ・グランダム 2008」¥19,400(希望小売価格)

「ヴーヴイエロー」と呼ばれる、イエローのラベルで親しまれているメゾン。創業200周年にあたる1972年、マダム・クリコの偉業を称え誕生したメゾン初のトップ・キュベ。

アーモンドや熟した洋梨のアロマが感じられ、口に含むと力強い印象。2008年からは柑橘類のアロマが加わり、シルクのようななめらかさは健在です。

■2:パイパー・エドシック「レア 2002」

「レア 2002」¥25,000(希望小売価格)

創業は1785年。王妃マリー・アントワネットに献上され、女優マリリン・モンローも夢中になったメゾン。

なかでも『レア』は、最高醸造責任者レジス・カミュがメゾンの威信をかけて生み出したフラッグシップで、卓越した水準の要求を、クリアした年だけつくられます。

過去40年間のうち、生産されたのはわずか9回。華やかなボトルデザイン同様、豪華で濃厚、コクのある風味。

■3:クリュッグ「グランド・キュヴェ 167th エディション」

「グランド・キュヴェ 167th エディション」¥30,600(希望小売価格)

1843年創業。「クリュッグラバー」と呼ばれる、熱狂的愛好家を抱える老舗メゾンで、プレステージのみ。数百の異なるヴィンテージワインをブレンドした『クリュッグ グランド・キュヴェ』は独創的。

「167thエディション」は、13年間の異なる年の191種のワインをブレンドし、7年間熟成。咲き誇る花の香りと、エレガントな風格ある逸品です。

■4:ルイナール「ドン・ルイナール2007」

「ドン・ルイナール2007」¥25,500(希望小売価格)

1729年、世界で最初のシャンパーニュ・メゾンとして誕生した「ルイナール」。「シャルドネ・ハウス」の異名をもつほど、シャルドネの扱いに長けており、シャルドネのもつ清らかさとエレガンスを追求し続けています。

この『ドン・ルイナール』は、シャルドネ100%、グラン・クリュのブドウのみを使用し、清楚さと気品が際立つ一本。2007年は力強く引き締まった味わい。

■5:サロン「2007」

「2007」¥90,000(参考小売価格)

まさにブラン・ド・ブランの頂点。最もミネラリーといわれる、ル・メニル・シュール・オジェ村のシャルドネのみを使用。優良年のみ生産、しかもブレンドはせず、その年に収穫されたブドウしか使わない。

1905年のリリース以降、これまでわずか38ヴィンテージ。現在も完売状態が続いているが、一生に一度は飲んでみたい、憧れの一本です。

■6:メゾン マム「RSRV キュヴェ ラルー 2002」

「RSRV キュヴェ ラルー 2002」¥23,100(参考小売価格)

「メゾン マム」といえば、フランスの最高勲章をイメージした、赤いリボンが印象的。自社畑の最高格付の畑のブドウのみを使用する、メゾン最上級キュヴェは、第6代マム社社長ルネ・ラルーへのオマージュとして1966年に誕生。

10年以上の熟成を経た、複雑でありながらシルクのようななめらかな味わいは、ジビエ料理や濃厚なソースとの相性も抜群です。

■7:ペリエ ジュエ「ベル エポック ブラン・ド・ブラン 2006」

「ベル エポック ブラン・ド・ブラン 2006」¥80,000(参考小売価格)

ゴールドで縁どられた白いアネモネの花。華やかでエレガントなボトルはもちろん、希少なシャルドネのみを使った『ベル エポック ブラン・ド・ブラン』は、卓越したテロワールと伝統の技術が織りなす『ベル エポック』の最高峰と称えられています。

イエローダイヤモンドの透明感ある輝き、フローラルな香りと長く続く美しい余韻が印象的。

■8:ローラン・ペリエ「グラン シエクル」

「グラン シエクル」¥25,500(参考小売価格)

メゾンのフラッグシップである『グラン シエクル』は、「偉大なる世紀」という意味で、当時のフランス大統領シャルル・ド・ゴール氏が命名したもの。

際立った特長をもつヴィンテージを、人の手でブレンドすることで、突出した味わいのプレステージ・シャンパンを追求。2019年7月より、ブランド史上初めて、構成ヴィンテージを番号で開示(No24は2004年、2006年、2007年で構成)。

※掲載した商品は、すべて税抜です。 

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監修:斉藤研一さん
ワインジャーナリスト
(さいとう けんいち)新聞記者を経てワインの世界へ。ワインスクールを主宰し数千人のソムリエを育てたほか、大ヒット漫画『神の雫』でアドバイザーも。現在は「いまでやSAKEコンシェルジュ」としても活躍。著書に『シャンパーニュから始まるスパークリングワインの世界』など。

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PHOTO :
川上輝明
EDIT&WRITING :
田中美保、佐藤友貴絵(Precious)