【目次】
- 高級そうめんをギフトに贈るなら知っておきたい【日本三大そうめん】は?
- 夏にぜひ贈りたい「高級そうめん」の選び方と喜ばれるポイントとは?
- 「三輪そうめん」おすすめ4選
- 「播州そうめん(揖保乃糸)」おすすめ4選
- 「小豆島そうめん」おすすめ2選
- 「島原そうめん」&「半田そうめん」おすすめ3選
高級そうめんをギフトに贈るなら知っておきたい【日本三大そうめん】は?
高品質を誇る高級そうめんとして称される【日本三大そうめん】として知られるのが、奈良県の手延べそうめん「三輪そうめん」に、兵庫県の「播州そうめん」、さらに香川県の「小豆島そうめん」となります。魅力や歴史などを詳しくご紹介します。

1.手延べそうめん発祥の地、天皇家へも献上された「三輪そうめん」
奈良県桜井市を中心とした三輪地方でつくられているのが「三輪そうめん」です。三輪地方は、手延べそうめん発祥の地として知られ、「三輪そうめん」は天皇家へも献上されていた歴史があります。
◇歴史
1200年以上前、日本最古の神社と言われる三輪山の大神神社で飢饉と疫病に苦しむ民の救済を祈願し、この地に小麦をまいてそれを粉にしてつくったのが、そうめんの起源と伝えられています。それ以来、「三輪そうめん」はお伊勢参りの途中で訪れた人々に親しまれ、江戸をはじめ全国へと広がっていきました。江戸時代の「日本山海名物図鑑」にも、「三輪そうめんは日本一」という記述があり、古くからその確かな味が知られています。
◇製法
「三輪そうめん」は、農林水産省が定める「手延べそうめん」の品質基準よりも、さらに厳格な自主基準を定め、工程すべてに人の手を加える伝統製法を守っています。さらに、完成したそうめんをすぐに出荷せず、木箱に入れて貯蔵するのが「三輪そうめん」の特徴のひとつ。梅雨の季節を越すことで、高温多湿の環境で小麦に含まれるグルテンが変性し、コシと歯切れのよさが増します。

◇特徴
厳選された小麦粉と三輪の清水、塩でつくられる「三輪そうめん」は、口あたりはなめらかなのにコシが強く、ゆでたあとものびにくいのが特徴。また、「三輪そうめん」には等級が設けられ、最高等級品の「神杉」、極細専用の小麦粉を使用した「緒環(おだまき)」、熟成させた「瑞垣(みずがき)」、生産される三輪そうめんの約9割を占める「誉(ほまれ)」があります。どれも品質保証の証として、「三輪素麺」と書かれた、鳥居印の帯紙で結束されています。
2.熟成させたおいしさ『揖保乃糸』で知られる「播州そうめん」
兵庫県姫路市から赤穂市一帯の播州地域でつくられる「播州そうめん」は、『揖保乃糸』で知られるそうめんの名産地です。『揖保乃糸』は、「兵庫県手延素麺協同組合」が製造するブランドで、約400軒の組合員によって製造されています。
代表的な等級は上から「三神」「特級」「縒(より)つむぎ」「播州小麦」「熟成麺」「上級」「太づくり」の7つ。等級によって麺を束ねる「帯」の色が異なり、特級品は「黒帯」、上級品は「赤帯」、縒つむぎは「紫帯」、播州小麦は「緑帯」となります。

◇歴史
1400年代の文書に「そうめん」の記述が残るなど、播州地区でのそうめんづくりは古くから始まり、江戸時代頃には本格的に生産されていました。『揖保乃糸』は、1800年代初め頃からつくられていたそうです。
◇製法
「播州そうめん」は、600年もの間、伝統的な製法が用いられています。麺を切れることなく細く引き伸ばすために、「ねかし」と呼ばれる熟成の期間と、「延ばし」の工程を数回にわたって繰り返します。播州そうめんの代表格『揖保乃糸』は、10月から4月までの限られた季節にのみつくられます。
◇特徴
『揖保乃糸』は、「ねかし」と「延ばし」を繰り返し行うことで、ゆでても伸びにくくなめらかな食感がありながら、歯切れがよいおいしさを生み出します。
さらに、大きな特徴は熟成期間が設けられていること。生産されてからすぐに出荷されるのが「新(しん)」、倉庫で1年間熟成させたものが「古(ひね)」は、2年以上熟させると「大古(おおひね)」と呼ばれ、熟成期間が長くなるほど、コシが強く舌触りもよく、うま味も増していきます。
3.瀬戸内海の小さな島でつくられる「小豆島そうめん」
香川県小豆島(しょうどしま)も、そうめんの名産品として知られ、島の特産品であるごま油を練り込んだ、味わい深い「小豆島そうめん」がつくられています。
◇歴史
400年ほど前、ある島民が三輪でそうめんの製造技術を学び、小豆島に持ち帰ったのが、「小豆島そうめん」の始まりとされています。小豆島の気候は小麦の栽培に適しており、さらにそうめんづくりに必要となるごま油や塩なども豊富にとれることから、そうめんづくりが広まり、日本三大そうめんの産地となりました。

◇製法
「小豆島そうめん」は、手延べそうめんで通常使われる菜種油ではなく、100%純正の天然ごま油を使うことが特徴です。そのため、やや黄色がかかった色のそうめんが仕上がります。また、島の特産品であるオリーブからつくられたオリーブ油を使ったそうめんもあります。冬の間、瀬戸内海の寒い風のもとで天日干しされるのも大きな特長です。
◇特徴
「小豆島そうめん」は、天日干しによって生まれた強いコシと、なめらなのどごしが特徴。小豆島そうめんのなかでも、「小豆島手延そうめん共同組合」がつくる「島の光」は特に有名です。黒帯で束ねられ木箱に入れられた高級品として知られています。
4.まだまだある!高級そうめんの産地
日本三大そうめんのほかにも、全国各地にたくさんのそうめんの産地があります。国内生産高が上位となる「島原そうめん」、ひやむぎほどの太い麺でモチモチとした食感がある「半田そうめん」、細い麺を丸髷(まるまげ)状に丸めて乾燥させた「大門そうめん」なども有名です。手延べ式や機械式などの違いや、食用油の使用の有無など、製法によって仕上がりの風味も異なります。
夏にぜひ贈りたい「高級そうめん」の選び方と喜ばれるポイントとは?
日本各地から選りすぐりの【高級そうめん】をギフトとして贈りたいとき、どんなところに注目して選べばいいのでしょう? 相手に喜ばれるギフトに最適なそうめん選びのポイントを解説します。
1.選び方「そうめんの細さと等級」
一般的に、そうめんは細いものほど高級品とされ、のどごしがよくなります。そうめんのブランドごとに「特級」「上級」などの等級がありますので、ギフトにするなら最高級ランクのものを選ぶとよいでしょう。
2.選び方「熟成の有無」
そうめんは、製麺に適した気温となる秋から初春にかけて製造されるのが一般的ですが、つくられてすぐに出荷されるものを「新物(しんもの)」と呼び、1年間熟成させて翌年3月から出荷するものを「古物(ひねもの)」、さらに2年間熟成させて翌々3月に売り出すものを「大古物(おおひねもの)」と呼びます。
そうめんを梅雨の時期に寝かせることで、コシが強くなりうま味も増すことから、このように製造方法にも違いが出ています。せっかく贈答品として贈るのならば、「古物」以上を選んでみてはいかがでしょうか?
3.選び方「パッケージや包装」
高級そうめんをギフトにするなら、断然、化粧箱や木箱入りのほうが見た目にも特別感を演出できます。また、オンラインショップのなかには、特別な包装紙やのし紙をつけてくれる店舗もあるので、注文時にチェックしてみるのもおすすめです。
ここからは日本各地から厳選したおすすめ高級そうめんをご紹介します。記事内リンクボタンから購入することも可能なので、気になるそうめんはすぐチェック!
「三輪そうめん」おすすめ4選
1.三輪そうめん『三輪の神杉』

奈良県三輪素麺協同組合では、県内での生産と品質、製造法にこだわって、伝統の味を守り続けています。組合が定めた最高の等級「神杉」を冠した三輪そうめんを代表する最高等級品『三輪の神杉』は、大切な方への贈答品に最適な名品として、喜ばれること間違いなしです。

1300年にわたる手延べの技術がつめ込まれた『神杉』は、絹糸のような超極細麺でありながら、しっかりとしたコシと艶やかな麺肌で上品な口あたりです。そうめん好きにはたまらない、夏にぜひ食したい逸品です。
2.三輪そうめん『山辺の道』

1850年創業の老舗「池利」を代表する三輪そうめん『山辺の道』は、名人と呼ばれる職人たちの手によって、細く手延べされた高級そうめん。熟成庫で1年以上寝かせた「古物(ひねもの)」となり、見事なコシと風味が特徴です。通常より細い麺にもかかわらず、ゆで太りせず、極上の歯ざわりが楽しめる逸品です。
3.三輪そうめん『三輪の寿(紙巻)』

江戸時代、天保元年より製造を続けている「三輪そうめん松田」を代表する『三輪の寿』は、数量限定の超極細三輪そうめんで、2月上旬にのみ生産され、年間生産量の2%に満たない最高級品となります。

質の高い手延べの技術によってつくられた超極細ながらも、1年以上寝かせた「古物」ならではのしっかりとしたコシが感じられます。ひとつずつ紙巻包装されて木箱に収められた品格のある商品は、贈答品にも最適です。
4.三輪そうめん『三輪山本 極細手延べそうめん 白龍 (古物)』

のどごし、コシ、風味のバランスにこだわった三輪山本の『白龍』は、直径約0.6mmの超極細そうめん。小麦をこね、少しずつ手作業でのばして乾燥させる手延べ製法は、その日の気象条件に合わせて調整され、細く美しいそうめんが生まれます。

300年わたって追求され続けた技術が結集した、気品あるそうめんは一度、食してみたいもの。1年間熟成された「古物」ならではのコシとうま味にも注目です。
「播州そうめん(揖保乃糸)」おすすめ4選
5.播州そうめん『揖保乃糸・三神』

播州そうめんを象徴するブランド『揖保乃糸』の最高級品である『三神』は、兵庫県手延素麺協同組合が指定する数件の熟練した技術をもつ製造者にしか製造が許されていない、限られた生産量となる貴重な逸品。「幻の三神」などと呼ばれることもあるほどです。
上級品の麺の太さが0.7〜0.9mmなのに対して、三神は0.55~0.6mmを誇り、麺が細くなるほど、つゆがよく絡み、のどごしも格別になります。幻の味をこの夏、ぜひ味わってみては?
6.播州そうめん『揖保乃糸・古物・特級品』黒帯

『揖保乃糸』のなかでも、熟練した一部の職人にしかつくることを許されていない、全体の生産量の1割にしか満たない「特級品」(等級では上から2番目)として知られる『揖保乃糸・古物・特級品』は、贈答用に最も選ばれている銘柄のひとつです。
細さ・コシの強さ・希少度のすべてが最高品質となり、特級品を示す「黒帯」が掛けられたそうめんは、木箱に納められているので、贈答品にも最適です。

ミシュランガイドなどの権威あるソムリエが世界中の食品の味を評価するコンテスト「iTi」(国際味覚審査機構)において、『揖保乃糸』は2025年において14年連続で最優秀の3つ星を獲得しています。
7.播州そうめん『揖保乃糸・古物・上級品』赤帯

『揖保乃糸』の「上級品」は、全生産量の約8割を占め、最も親しまれている銘柄。権威あるソムリエが世界中の食品の味を評価するコンテスト「iTi」(国際味覚審査機構)において8回も3つ星を獲得している名品です。
600年続く職人技の手延べ製法によって、「熟成」と「延ばし」を繰り返して丹精込めてつくられたそうめんは、なめらかな食感と強いコシ、歯切れのよい食感の格別なおいしさを誇ります。

「上級品」を示す「赤帯」が掛けられたうえ、熟成されたコシと旨味の「古物」は、舌の肥えた方への贈り物にはもちろん、夏の食卓を優雅にするのにもピッタリな逸品です。
8.揖保乃糸『めんつゆ詰合せ 縒(より)つむぎ』

手延べ製法でつくられた『揖保乃糸・縒(より)つむぎ』と、本醸造しょう油をベースに、かつおとにぼし、昆布のうま味をあわせた「めんつゆ」がセットになった、ギフトに最適な詰め合わせ『揖保乃糸・めんつゆ詰合せ 縒つむぎ』は、これからの季節にピッタリの贈答品としておすすめです。

「揖保乃糸」の7つある等級のうち、上から3つ目にあたる『縒つむぎ』は、国内産小麦だけを使用してつくられた名品で、絹のように輝く細さと、ゆで上がりのつや、モチモチとした食感がたまらない、極上のそうめんとなります。相性ピッタリのめんつゆまでついているので、届いてすぐ美味しさを堪能できるのも、うれしいポイントに!
「小豆島そうめん」おすすめ2選
9.小豆島そうめん『綺羅(きら)の糸』古物

そうめんの三大産地のひとつ、「小豆島そうめん」から紹介するのは、小豆島手延素麺協同組合のブランド「島の光」。贈答品におすすめの最高級品『綺羅の糸』は、小麦粉と水、塩など、そうめんのうま味を引き出すために最高の食材が使用された、最高級金帯の逸品。さらに熟成を経た「古物」という希少さを誇ります。

厳選された小麦と瀬戸内海の塩、高品質なごま油を使ってつくられる「小豆島そうめん」の大きな特徴は、天日干しによって自然乾燥されること。寒気に瀬戸内の寒風を浴びて乾燥されるので、細いながらも力強いコシと絹糸のような細く美しい麺に仕上がります。なめらかな舌触りも美味しいそうめんは、冷製はもちろん、温めてもおいしくいただけます。
10.小豆島そうめん『味比べ5種セット 島の風 最高級金帯(オリーブ・レモン・しそ・きくらげ)』

こちらは小豆島手延素麺協同組合のブランド『島の光』の、色彩豊かな5種類のそうめん詰め合わせ。オリーブ、レモン、しそ、きくらげと色も鮮やかな5種類に及ぶ詰め合わせは、いずれも最高級を示す金帯の品質を誇ります。
「オリーブそうめん」は、島特産のオリーブ果実をふんだんに練り込んだ小豆島ならではの品。オリーブの実をペースト状にして練り込み、表面をオリーブオイルで仕上げており、のどごしもよく彩りも華やかに。
「レモンそうめん」は、レモンの香りと風味を感じる鮮やかなイエロー。「しそそうめん」も風味豊かなピンク色にゆで上がります。「きくらげそうめん」は、食物繊維や鉄分の豊富ななきくらげを粉末にして練り込んだ、珍しいそうめんとなります。
夏の食卓をカラフルに彩り、目で楽しみ、舌で味わう、5色の色鮮やかなそうめんは、お子様がいるご家庭へのお祝い品や贈り物にも喜ばれそうです。
「島原そうめん」&「半田そうめん」おすすめ3選
11.島原そうめん『島原小町』

長崎県南塩原市でつくられる「島原そうめん」は360年の歴史があり、全国の生産量の約3割を占める人気ブランドとして知られています。しっかりとした歯応えと強いコシ、小麦の風味が特長で、沖縄のソーミンチャンブルーとしても食されているので、アレンジして楽しむのにもおすすめです。

小麦の表皮や胚乳、胚芽を丸ごと粉にした全粒粉を使った手延べそうめん『島原小町』は、つぶつぶの食感が人気で、夏は冷やして、冬には温かいにゅうめんとしてもおいしくいただけます。
12.島原そうめん『島原そうめん味くらべセット』

小麦をまるごと使った、つぶつぶ食感の手延べそうめん『島原小町』と、つるりとした食感の『島原細糸』の詰め合わせ『島原そうめん味くらべセット』は、どちらも定温倉庫で熟成させる「蔵囲い」によって、強いコシとうま味を楽しめる逸品です。
やや茶色がかった麺色の『島原小町』は、通常のそうめんとは異なる食感と小麦本来の風味が特長で、一度食べたらやみつきになるおいしさ。
一方、厳選された無添加・無漂白の小麦を使って手延べれさた『島原細糸』は、なめらかなどごしが美味な細麺。長崎島原の伝統の味を堪能できるセットは、ギフトにぴったり!
13.半田そうめん『剣山堂 半田手延そうめん 藍』

徳島県美馬郡つるぎ町半田地区で生まれた『半田そうめん』の歴史は古く、約300年前の江戸時代中期まで遡ります。吉野川を運行していた船頭たちが、奈良県三輪町(三輪そうめん)から淡路・鳴門を経由して製麺方法を伝えたといわれています。
上質な小麦と吉野川の清らかな水、四国山脈から吹き下ろす冷たく澄んだ風によって、強いコシとうま味が生まれる半田そうめん。ひやむぎに分類される1.3〜1.7mmの麺の太さながら(通常のそうめんは1.3mm未満)、手延べならではのつるっとしたのどごしで、ほかにはない食べ応えのあるそうめんとして人気です。

麺のコシの強さを生かして、冷しゃぶそうめんや、そうめんチャンプルーなど、さまざまにアレンジして楽しめるのもおすすめです。
※価格はすべて編集部調べです。販売サイトによっては変更されることがあります。
※掲載商品の価格は、すべて税込みです。
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- TEXT :
- Precious.jp編集部