【目次】
くせ毛は頭皮の毛穴の歪みが原因
加齢により毛穴が楕円形に?おすすめのシャンプーは?
「くせ毛のいちばんの原因は、毛穴の歪みです。加齢による顔の筋肉や頭皮の筋膜の衰えによって、毛髪を取り囲む組織層である毛包が緩み、丸かった毛穴が楕円形に…。そうなると、毛母細胞でつくられた髪が成長するときに、くせやうねりがでやすくなってしまいます。皮膚のたるみが集まる耳上や襟足などを中心に、急にくせやうねりが強く出る場合も…。とくに頭皮の弾力がない人や皮膚が薄い人は、毛穴も歪みやすいので注意が必要です。くせ毛の人の髪内部はタンパク質分布が不規則で偏っていて水分量が一定でないのも特徴です。乾燥ダメージによって、くせやうねりが強まるので、シャンプーやアウトバストリートメントを選ぶときは、保湿力の高さをひとつの基準にするとよいでしょう」(美香さん)。
【くせ毛・うねり対策】美髪のプロに聞いた、本当の原因とふたつのケア方法
頭皮を健やかな状態にする「ふたつの方法」
【1】毎日の「シャンプー」で、毛穴の汚れを落とす
「頭皮の汚れは日々たまっていくものなので、落としきれないとそのぶん蓄積されてしまいます。基本的には毎日、シャンプー前のブラッシング、予洗いをしっかり行い、洗います。毎日落とせるようになれば、脱脂力が強いシャンプーでなくても、ベタつきはなくなります」とは、ヘッドスパ スペシャリスト・大友麻莉子さん。大友さんによると、頭皮は実はすごく乾燥しており、その乾燥がうねりをもたらすのだとか。
「Tゾーンと同様に、頭皮の皮脂分泌量も30代後半から減少していきます。ですが、Tゾーンに比べると、頭皮は皮脂腺が多く、2~3倍の量が分泌されています。しかも、更年期の年代に入ると、ホルモンバランスが崩れることで汗を大量にかいたり、皮脂の量が増えて質が変わったりというイレギュラーな事態とも相まって、頭皮の状態は不安定に。さらに、頭皮はお顔のようにスキンケアをされていない方が多いので、洗いっぱなしの状態。そのため頭皮はとても乾燥し、自ら潤そうとして、より皮脂を分泌するようになってしまい、頭皮がベタつく状態に。頭皮が乾燥すると、皮膚が硬くなって弾力を失ってしまうので、毛穴は開きっぱなしになるうえ、たるんでいきます。すると、抜け毛が増えたり、うねりが強く出てきたり…。また、頭皮が硬くなるということは血流も悪い状態なので、新鮮な酸素や栄養素が運ばれなくなり、新しい健康な毛髪が生えてきにくい状況をつくり出してしまいます。そんな悪循環に入ってしまう前に基本を見直して」(大友さん)。
「頭皮の皮脂量はTゾーンの約3倍」という事実。大人の正しい「シャンプー法」とは?
\6ステップの「パーフェクトなシャンプー法」/
そこで大友さんに、その日の毛穴汚れをきちんと落とせる「シャンプー法」を伝授していただきました。
<STEP.1> 目の粗いブラシで、まずはブラッシング
目が粗く、クッション性のあるバドルブラシなどを用い、まず毛先の絡まりをとる。次にポニーテールを結うように髪の根元から頭頂部に向かってブラッシングしていく。ブラシの先端を頭皮に当てながら動かすのがポイントに。
<STEP.2> 地肌にシャワーを当て、内側までしっかり予洗い
頭上からシャワーをかけるだけだと、髪の表面しか濡れず、内側まで濡れていないことが。そのため、髪の上部を持ち上げてハーフアップのようにしたりと、髪を分けながら、シャワーヘッドを頭皮に当てつつ濡らしていく。左右の耳上をつなぐ後頭部は髪の密度が高く、毛穴が詰まりやすいのでよく濡らして。
<STEP.3> 洗うべきは髪ではなく、頭皮
適量のシャンプーを手のひらにとって泡立ててから、指の腹を使って、頭皮をもむように洗っていく。シャンプーの汚れを落とす成分は頭皮への負担になりやすいので、頭皮を洗う時間は1分以内にし、まんべんなく洗うのがコツ。
\毛先を泡立てネット代わりに/
<STEP.4> 「もう十分」と感じたら、さらに1分長めに流して
予洗いと同様に、頭上からシャワーをかけるだけだと洗い残しが出やすくなるため、上からだけでなく、下や横など、シャワーヘッドをいろいろな向きから当て、よく流す。1~2分が目安だけれど、いつもの感覚よりも必ず長く流すようにすると間違いない。
<STEP.5> トリートメントは、「ツルツル」感触までなじませる
トリートメントやコンディショナーは髪の中間から毛先に向かってつけていく。頭皮についてしまうと、毛穴の詰まりにつながってしまうので、つける場所は必ず守って。また、一定方向に指の腹で繰り返しなじませ、髪表面がツルツルになるまで塗り込むのが正解。
<STEP.6> 分け目をつくり、地肌から乾かしていく
シャンプー後はキューティクルが開いているので、すぐに乾かすのが鉄則。乾かすときは、頭皮&髪の根元から乾かしていく。分け目をつくりながらドライヤーの風を当てると乾かしやすい。頭皮や根元が乾いていないと、雑菌が繁殖しやすくなり、ニオイの原因に。
「頭皮の皮脂量はTゾーンの約3倍」という事実。大人の正しい「シャンプー法」とは?
【2】洗髪前・後のケアをしっかり行う
(a)週に1〜2回は、洗髪前のプレケアを
髪や頭皮に付着した汚染物質や毛穴に詰まった皮脂などは、毎日のシャンプーだけでは取り除けないことがあります。週に1〜2回、洗髪前にオイルや専用のクレンザーを使用して、毛穴の汚れを揉み出すように頭皮マッサージ。頭皮環境を整えてあげる、というのが美髪への基本です。余計な皮脂とともに角質やフケなどで毛根が詰まってしまうと、抜け毛や臭いにも繋がってしまいます。さらにこれらは、老化現象の原因でもある「過酸化脂質」になり、頭皮にさまざまな悪循環を引き起こします。プレケアで使用する専用のケアアイテムは、ただ落とすだけでなく、酸化によって傷ついた細胞の回復を早め、過酸化脂質を抑制する効果もあります。とくに頭頂部は血液の流れも滞り、皮膚も硬くなりやすい場所。ここを中心にほぐすようなイメージで手を動かすのがコツです。プレケアで頭皮をまっさらな状態に戻しましょう。
(b)洗髪後にはアウトバストリートメントがマスト
乾燥しやすくダメージを受けやすいくせ毛には、洗髪後のアウトバストリートメントが不可欠です。髪の内側に水分を閉じ込め、表面をなめらかに整えることで、毛髪同士の摩擦を減らします。また艶やかさもアップするので、見た目の美しさを手に入れることができます。
【くせ毛・うねり対策】美髪のプロに聞いた、本当の原因とふたつのケア方法
\4ステップの「ツボ押し頭皮マッサージ」/
髪のうねりや白髪、薄毛などの女性の髪悩みには、すべて頭皮の血行不良が絡んでいるからなのです。血液がスムーズに流れていないと、新鮮な酸素や栄養が運べず、新陳代謝が低下してしまいます。すると、健やかな髪ではなく、悩みを抱えた髪になる可能性が高くなってしまうのです。髪悩みをこれ以上増やさないためにも、血流アップは不可欠です。
<STEP.1>頭皮全体をマッサージ
頭皮用美容液を頭全体にまんべんなく塗ったら、両手の指の腹を使い、額の生え際から後頭部に向かって、全体的にらせんを描くようにマッサージしていきます。
<STEP.2>後頭部のツボをプッシュ
親指を耳の後ろに当て、首の付け根部の左右にある「完骨(かんこつ)」というツボをゆっくり押す。次に、両手の中指を重ね、首の付け根の中央にある「瘂門(あもん)」というツボもゆっくり押す。
<STEP.3>側頭部をゆっくり引き上げる
耳上に手のひらの付け根を置き、頭皮を頭頂部のほうへ引き上げるようにしながら、ゆっくりと3回圧迫する。
<STEP.4>頭頂部のツボをじっくり押す
最後に、頭頂部にある「百会(ひゃくえ)」というツボに、両手の中指を重ねて置き、ゆっくりと真下に向かって押し、終了。
血流アップで白髪を増やさない!髪老化を食い止める「頭皮マッサージ」習慣
シャンプー【4選】
【1】3種の美容オイルでコーティングし、素直な髪に整える
3種のオイルからなるウルトラ ストレイトニング コンプレックスが毛髪 1本1本をコーティングしてくせやうねりを和らげ、艶やかで素直な髪に。さらに、頭皮と毛髪に必要なビタミンや亜鉛やマグネシウムなどのミネラルを補給し、抵抗力のある強い髪に導いてくれる。
【2】植物性成分で絡まりにくいなめらかな髪に整える(左)
くせでまとまりにくい髪を補修し、絡まりにくいなめらかな美髪に導いてくれる人気シリーズ。植物性成分ニュートリオイルが髪の潤いバランスを整え、クシ通りの良い艶やかでしなやかな髪に。雨の日や湿度の高い日でも、広がることなく1日中まとまりをキープ。
【3】強いウェーブのくせ毛も艶やかにまとめる(左)
本国イタリアでは、強いウエーブのくせをもつ人を対象として開発された、くせ毛・乾燥したスーパーダメージヘア用のリペアシリーズ。こちらは、毎日ではなく週2の使用で十分に効果を発揮。シルクのように柔らかく艶やかな髪へ。バニラ系の甘い香りも◎。
【4】髪のタンパク質に着目し、癖毛をはじめとするエイジング現象をケア(左)
加齢とともに消失していく髪内部のタンパク質に注目。くせやうねりだけではなく、乾燥やパサつき、ダメージなど髪のエイジング現象が複合的に起こっている髪をしっかりケア。髪そのものの土台を立て直し、しなやかな美髪へ。
【くせ毛・うねり対策】美髪のプロに聞いた、本当の原因とふたつのケア方法
導入美容液【1選】
【1】シャンプー後、トリートメント前に。髪の「導入美容液」
乾燥・カラーリング・摩擦などによるダメージを補修して、上質でなめらかな髪へと導くヘアセラム。毛髪補修成分のほか、白樺水やホワイトムクナエキスなど『AQ』ならではの保湿成分もたっぷり。シャンプー後、軽く水気を切り、ダメージが気になる部分になじませる。10 秒ほど放置したら、いつものトリートメントやコンディショナーを重ねて洗い流して。
“トリートメント前”の新習慣!「コスメデコルテ」髪にも【導入美容液】を!
プレケアアイテム【2選】
【1】厳選された植物オイルと精油で、ケア中もリラックス
頭皮と髪のために厳選された植物性のオイル15種類と、リラクゼーション効果が高く希少なネロリなどの精油13種類を絶妙なバランスでブレンド。プレケアにも。
【2】ホイップ状の泡で、毛穴の汚れを浮き上がらせる!
きめ細かなホイップ状の泡が頭皮にスッと浸透し、毛穴の汚れを浮き上がらせて落とし、頭皮に活力を与え、根元から立ち上がるような健やかな髪へ。
アウトバストリートメント【4選】
乾燥しやすくダメージを受けやすいくせ毛には、洗髪後のアウトバストリートメントが不可欠です。髪の内側に水分を閉じ込め、表面をなめらかに整えることで、毛髪同士の摩擦を減らします。また艶やかさもアップするので、見た目の美しさを手に入れることができます。
【1】髪内部構造の乱れを整えて、潤いのある艶やかな髪へ
水分を多く含むオイルが髪内部構造の乱れを整え、みずみずしく弾力のある扱いやすい艶やかヘアに導く。ライン使いでさらに効果アップ。ヘアアイロンでスタイリングする人にはとくにおすすめしたい一品。
【2】熱や乾燥のダメージから守り、髪の潤いをキープ!
ドライヤーの熱やエアコンの乾燥などから髪を守り、髪の潤いをキープ。夜、髪になじませて眠るだけで、翌朝スタイリングしやすい髪に。フレグランスのように変化する香りで、睡眠時間も快適に。
【3】髪につけるとパウダリーな質感に変化し、寝るときのベタつきも心配なし!
エシカルシアバターやシアオイルなどの保湿成分が髪1本1本を濃密な潤いで包み込み、内側からじっくり修復。くせ毛特有の乾燥を解消。髪につけるとパウダリーな質感に変わるので、枕を汚す心配もなし。
【4】美容成分をたっぷり配合。気になったときに何度も使える髪の美容液
ダマスクローズウォーターをはじめとする美容成分がたっぷり。1日に何度でも使える髪の美容液。乾いた髪につけることで、くせ毛で広がる髪もしっとりまとまる。手に残ったセラムは、そのまま手肌のケアに使えるところもうれしい。
【くせ毛・うねり対策】美髪のプロに聞いた、本当の原因と2つのケア方法
※掲載した商品の価格はすべて税込みです。
- TEXT :
- Precious.jp編集部