「銀座 教文館」で見つけた、女性たちの多様な表現に満ちた本
銀座の中央通りで明治24年から130年以上銀座の街を見つめ続け、今も愛され続けている書店「銀座 教文館」。作家との交流も深く、多くの文化人も通うこの老舗書店で、最新の動向をうかがってみた。
「先日の直木賞候補では候補者全員が女性ということでも話題でしたが、女性作家の活躍が目覚しいです。第161回芥川賞を受賞した今村夏子さんはどの作品も読ませてくれて、受賞後も楽しみな作家のひとり」と店長の岩本さん。
「古内一絵さんもファンを増やしている作家で、続々、新刊を発表しています。文芸以外でも女性が著者のものは売れていて、グレース・ボニーの『自分で「始めた」女たち』は追加発注したばかり。N.Y.在住の著者で、ベストセラーも出し、注目されているクリエイターです」。
出版不況にひと筋の光をもたらす、女性たちの活躍に今後も注目していきたい。
■1:狂気と紙一重の滑稽さに、ページをめくる手が止まらない!|『むらさきのスカートの女』
「むらさきのスカートの女」と呼ばれる女のことが気になってしかたのない主人公。その女性に近づくため、自分と同じ職場で働きだすように誘導するが…。独自の視点で熱狂的ファンを増やし続ける注目作家。第161回芥川賞受賞作。
■2:花言葉にちなんだ、兄弟姉妹の謎めいた関係性とは…|『アネモネの姉妹 リコリスの兄弟』
絆で結ばれた、愛おしい存在であるはずの兄弟姉妹。ただ、そればかりではない、どこかで仄暗い感情を抱いたことのある人ならわかる心理描写が散らばった連作短編集。花言葉をモチーフに、兄弟姉妹の関係を感動的に、そして戦慄の展開へと導く…。
■3:各分野で活躍する女性たちの多様な姿に勇気をもらえる|『自分で「始めた」女たち 「好き」を仕事にするための最良のアドバイス&インスピレーション』
雑誌編集者を経て、クリエイター向けのウェブサイト『Design*Sponge』を開設した著者が、112人の多種多様な「自分で始めた女たち」にインタビュー。登場する女性はどの人も美しく、パワーに満ちあふれている! 本国アメリカでは30万部を記録。
銀座 教文館
問い合わせ先
- 銀座 教文館
- 営業時間/10:00~21:00(日・祝は~20:00) 無休(年末年始除く)
- TEL:03-3561-8447
- 住所/東京都中央区銀座4-5-1
※本記事は2019年10月7日時点での情報です。
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- PHOTO :
- よねくらりょう
- EDIT :
- 本庄真穂