「如何様」ってどういう意味? 実は危険な日本語です!
令和2年も、もはや2月ですね。
2月といえば、旧暦では「如月(きさらぎ)」と呼びますね。…ということで、本日は「如」という漢字の入った、意外な日本語をクイズにしてみました。
さっそく1問目です。
【問題1】「如何様」ってなんと読む?
「如何様」という日本語の読み方をお答えください。
ヒント:「いかにもそのように見える」という意味の言葉です。
<使用例>「あの人がまさか、如何様をするような人間だなんて、夢にも思わなかったのよ!」
さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 「如何様(いかさま)」です。
「如何」を「いかが」と読むので、そこに「様」をつけると、丁寧な言葉かと思ってしまいますが、まさかの正解は「如何様(いかさま)」なのです。
考えてみれば「如何様(いかがさま)でしょうか?」などという表現は存在しませんよね?
「如何様(いかさま)」とは「いかにもそのように見える、見せかける」という意味から「いんちき」や「ぺてん」「詐欺」の意味に転じた言葉です。
うっかり「いかがさま」と読み間違えると、確実に文脈が通らず、恥をかいてしまう…という事が起きそうな日本語です。お気をつけくださいね。
…2問目も「如」の入った言葉の、難読漢字クイズです。
【問題2】「如雨露」ってなんと読む?
「如雨露」という日本語の読み方をお答えください。
ヒント:字だけ見るとすごく難しい言葉に見えてしまいますが、日常に溶け込んだ道具の名前です。
さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は・・・「如雨露(じょうろ)」です。
お花にお水をあげたりする、あの道具です。
「如(じょ)」「雨(う)」「露(ろ)」…実は3文字とも、素直に読み下せる読み仮名が集まっているのに、3文字並んだ状態で見ると、あの牧歌的な道具と結び付けられなかった、という方もいらっしゃるでしょう。
「じょうろ」はもともと、ポルトガル語の「jorro(水の噴出)」または「jarra(水差し)」から来た言葉だと言われています。
「如雨露」という漢字を当てはめたのは、噴出口から注ぎ出る水が「雨露の如(ごと)し」だから。
なるほど、納得ですし、風情を感じる当て字ですよね?
本日は、2月の旧暦「如月(きさらぎ)」に使われている「如」という漢字を使った意外な日本語
・如何様(いかさま)
・如雨露(じょうろ)
の読み方と、トリビアをお送りしました。
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱