緊急事態宣言で在宅勤務になり運動不足や、体型が気になる人も多いのではないでしょうか。そんな時は、在宅ワークで悩みがちな「猫背」を解消するストレッチを取り入れてみませんか。

そこで、肩こりや頭痛、腰回りの浮き輪肉の原因にもなる「猫背」を解消するストレッチを、YouTube「オガトレ」でおなじみの理学療法士・尾形竜之介さんに教えていただきました。

尾形竜之介さん
理学療法士・ストレッチ系YouTuber
理学療法士として病院勤務やトレーナー活動を経て、YouTuberに転身。「体が硬くて困っている人をこの世から無くしたい!」の一心で、理学療法士視点を取り入れたストレッチ動画を配信。楽しくわかりやすい動画をテーマに、ストレッチ系YouTuberとして活動中。オガトレ

腰回りをスッキリ! おうちでできる、猫背解消ストレッチとは?

「猫背」をしっかり解消するストレッチ
「猫背」をしっかり解消するストレッチ

在宅ワークで凝り固まりがちな「猫背」は、肩こりや頭痛、腰回りの浮き輪肉を引き起こします。おうちでできる簡単ストレッチで、猫背を解消し、体をすっきり整えていきましょう。

理学療法士の知識を生かして、ストレッチ系YouTuberとして活躍する尾形さんに、猫背解消ストレッチのポイントを伺いました。3ステップでできる、ストレッチを詳しく紹介していきます。

■Step1:猫背解消の鍵となる、「広背筋」を伸ばします

背中にある「広背筋」のストレッチ。右肘を付き、左手を右手の延長線上に伸ばします。
背中にある「広背筋」のストレッチ。右肘を付き、左手を右手の延長線上に伸ばします。

「猫背」を直したいときは、背中にある「広背筋(こうはいきん)」を片側ずつしっかり伸ばしていきましょう。肩の下に手、お尻の下に膝を置き、四つん這いの姿勢を整えます。

その状態で、左肘を付き、右手を左手の延長線上に伸ばしましょう。右脇腹が伸びているのを感じながら30秒キープ。深呼吸しながら、痛気持ちいいと感じるところがベストです。

30秒経ったら、逆側も同様に伸ばします。右肘を付き、左手を右手の延長線上にしっかりと伸ばしていきましょう。こちらも脇腹の伸びを感じながら30秒キープ。深呼吸しながらリラックスして行ってください。

■Step2:凝り固まった背中を伸ばす、菱形筋をストレッチ!

肩甲骨の引き寄せる、菱形筋をストレッチ。
肩甲骨の引き寄せる、菱形筋をストレッチ。

さらに背中を伸ばすため、「菱形筋」をストレッチ。まずは座って、前ならえをして手を組みましょう。肘を軽く曲げて、胸の前で優しく卵を抱え込むようなイメージをして楕円をつくります。

手は楕円をつくったまま、わざと背中を猫背にして、同時に手を前に押し出します。この状態で30秒キープ。肩甲骨の内側が伸びているのを感じてください。できるだけ、両手を前に突き出すことがポイントです。

余裕のある人はさらに猫背を深くして、より筋肉の伸びを感じてください。こうすることで、しっかり背中の筋肉が伸びていきます。猫背がちだった筋肉をしっかり伸ばしていくことで、肩こりや背中のズンとした重苦しさの解消にもつながります。椅子に座りながら簡単にできるので、このストレッチだけ取り入れてみるのもおすすめ。

■Step3:ストレッチ後のWエクササイズで血行促進

ストレッチした後にしっかり動かすことで、血行がさらによくなるWストレッチ。
ストレッチした後にしっかり動かすことで、血行がさらによくなるWストレッチ。

最後は座ったままできる、Wストレッチです。まずは両手を伸ばしてバンザイをします。手を上に上げたら、手のひらを外側に向けて、肘を下げます。このとき、Wの形になることを意識して行いましょう。大きく手を動かすことがポイントです。

バンザイをして、Wの形にするを30秒間繰り返します。ストレッチした後に、Wストレッチを取り入れて肩周りと背中をしっかり動かすことで、血行が良くなりすっきり。30秒間上げ下げしたら、終了です。

理学療法士がお伝えする、猫背解消ストレッチはいかがでしたでしょうか? 在宅ワークが増え、筋肉が凝り固まって、いつの間にか猫背になっている人も多いはず。そんなときは、猫背解消ストレッチでぜひ体を整えてみてください。このストレッチは動画でもご紹介していますので、チェックしてみてくださいね。

この記事の執筆者
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EDIT&WRITING :
加藤朋子