リモートワークが増えて人との会話が減ったうえに、マスク生活が続く今、口を大きく動かす機会が格段に減っています。なので、誰もが口元の筋肉が硬くなっている危険が!

まず、鏡を見ながら笑ってみてください。自然な美しい笑顔がつくれていますか? アンチエイジングデザイナーの村木宏衣さん曰く、好印象を与える美しい笑顔とは上唇をしっかりと上げて前歯が8本しっかりと見えている状態。

口角を横に広げるだけだったり、下の歯しか見えていなかったりしているならば、上唇を持ち上げる筋肉(上唇挙筋、上唇鼻翼挙筋)が硬化している証拠。解決策は、上唇が自然にキュッと持ち上がるように、この筋肉をストレッチすること。

上唇挙筋、上唇鼻翼挙筋の弾力が復活することで、上唇がめくれて持ち上がり唇がふっくら。頬もキュッと持ち上がるのでほうれい線解消や小顔効果にも。顔全体の若返り効果も高いのでおすすめですよ。

マスク生活で衰えたスマイル筋をストレッチするメソッド

■筋肉をとらえて「えおえお」と口を大きく動かす

人さし指と中指で小鼻の横の筋肉をとらえ、しっかりおさえたら、「え」の口の動きで前歯8本をしっかり見せる(写真左)。次に「お」の口の動きで鼻の下をしっかり伸ばす(写真右)。

このように押さえた筋肉の伸び縮みを感じながら「え、お、え、お」と口を大きく動かすことを10セット繰り返す。さらにこの位置から上に向かって少しずつずらしながら、目の下まで計4か所、同様に行いましょう。

このように筋肉をとらえながら行うことで、筋肉の奥のリンパが流れて、筋肉に弾力が戻ってきます。

筋肉をとらえて「えおえお」と口を大きく動かす
「え」では、小鼻を膨らませるようにして前歯をしっかりと見せる、「お」のときは、鼻の下をしっかりと伸ばして。

■メソッドの前後で自分の笑顔をチェック

美しく好感が持てる笑顔とは、正面から見て前歯が8本見えている状態ですが、このメソッドを行う前と後で、どれくらい口角が上がりやすくなっているかをチェックするといいでしょう。

メソッドの前後で自分の笑顔をチェックする
前歯が隠れたまま笑っていると相手に緊張感を与えてしまうことも。上唇をしっかり上げることを心がけて。

前回ご紹介した劣化したスマイル筋を復活させ、笑顔美人になるメソッドも合わせて行うとさらに効果的です。

【まとめ|マスク生活で衰えたスマイル筋をストレッチするメソッド4か条】
1. 人との会話が激減し、マスク生活が続くと表情筋が劣化。
2.特に上唇を持ち上げる筋肉(上唇挙筋、上唇鼻翼挙筋)が劣化すると美しい笑顔がつくれず、老け印象に。
3.上唇挙筋、上唇鼻翼挙筋をストレッチして弾力を復活させてしっかり使えるようにすることが必要。
4.筋肉を抑えて「えおえお」と10セット口を動かすストレッチ法が効果的。

以上、マスク生活で衰えたスマイル筋をストレッチするメソッドを教えていただきました。

セルフケアは続けることが大事。「誰でも簡単に効果テキメン」のアンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。

次回は6月13日の更新です。お楽しみに!

村木宏衣さん
アンチエイジングデザイナー
(むらき ひろい)大手ステティックサロン、整体院、美容医療クリニックでの勤務経験を経て、小顔、リフトアップ、むくみ、ボディメイキングなど女性の悩みに対して、独自の「村木式 整筋」メソッドを確立。2018年「クリニックF」内「Amazing♡ beauty」を開設。最新刊は『10秒で顔が引き上がる 奇跡の頭ほぐし』(主婦の友社)。 Instagram
体験者:長尾優子さん
(44歳・サービス業)
「このメソッドを行うと口角が上がりやすくなるし、顔のコリまで解消されたようです。頬がふっくら持ち上がって、フェースラインもシャープになってきたよう。顔がすっきりとするので、メイク前の習慣にしたいと思います」
PHOTO :
松原敬子
EDIT&WRITING :
荒川千佳子