緊急事態宣言が解除されたとはいえ、自粛生活が続き、人との会話が減っているうえに、長時間のマスク着用…。この習慣が口元の表情筋を劣化させてしまい、いつの間にか美しい笑顔をつくれなくなっていることに気づいていますか?
まず、鏡を見ながら笑顔をつくってみてください。前歯が8本に見えるくらい、上唇が持ち上がりますか?
実は、年齢ともに上唇を持ち上げる筋肉(上唇挙筋、上唇鼻翼挙筋)が劣化してしまうため、笑ったときに下の前歯しか見えていない人が多いのだそう。
さらにマスク生活が続く今、口を大きく動かさないことで表情筋が劣化し、鼻の下が長くなり、間延びした印象になるので老け感が増してしまいます。また、前歯を見せないで話すクセがついてしまうと、相手に緊張感を与え、きつい印象に映ってしまうので、この機会に改善したいところ。
そこで、アンチエイジングデザイナーの村木宏衣さんに、改善方法を伺いました。
上唇を持ち上げる筋肉をほぐし、笑顔美人になるメソッド
■Step1:鏡を見ながら自分の笑顔をチェック
正面から見て上の歯が8本見えている状態が、美しく好感が持てる笑顔。指でサポートしてもいいので、まずは正しい笑顔をつくってみましょう。
はじめはなかなか上唇が持ち上がらないし、左右の高さも違ったりします。でも大事なのは、脳に『この筋肉を使う』と信号を送ること。美しい笑顔にする筋肉の使い方をイメージすることで、次第に筋肉が使えるようになっていきますよ。
■Step2:上唇挙筋、上唇鼻翼挙筋を指でマッサージしながらほぐす
Step1のように、美しい笑顔を意識するのと同時に、上唇をキュッと上に持ち上げる筋肉(上唇挙筋、上唇鼻翼挙筋)をほぐしましょう。マスク生活が続いている今、この筋肉が硬くなっている人が多いはず。
小鼻の脇に人さし指の第一関節をぐっと当てて、2㎝ほど左右に5回スライドさせるようにマッサージを。次に目頭側(上側)に少しずらし、同様に行う。この位置から目頭下に向かって計4カ所のポイントをほぐす。
この要領で頬全体をマッサージしていきます。圧をかけるのは、写真右の丸で示した位置で、両頬で計32カ所。これで上唇挙筋、上唇鼻翼挙筋がほぐれ、口元と頬にふっくら感がよみがえり、若返り効果絶大です。
【まとめ|上唇を持ち上げる筋肉をほぐし、笑顔美人になるメソッド 4か条】
1.人との会話が激減し、マスク生活が続くと表情筋が劣化して口元が老ける。
2.特に上唇を持ち上げる筋肉が劣化すると鼻の下が長くなり、間延びした老け顔に。
3.上の歯が8本見える笑顔を意識するのと同時に上唇挙筋、上唇鼻翼挙筋をほぐすマッサージを。
4.硬く強張った筋肉が柔軟になることで上唇にも頬にもハリが復活し、笑顔美人に!
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以上、上唇を持ち上げる筋肉をほぐし、笑顔美人になるメソッドを教えていただきました。上唇が持ち上がることで、唇がふっくら若々しくなるし、さらにほうれい線やゴルゴライン解消にも効果的なので、ぜひ意識して取り入れましょう。
セルフケアは続けることが大事。「誰でも簡単に効果テキメン」のアンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。
次回は6月6日の更新です。お楽しみに!
- PHOTO :
- 松原敬子
- EDIT&WRITING :
- 荒川千佳子