背中が張っている感じでつらい、呼吸が浅くなっている…と感じているなら背骨が硬くなっている証拠。原因は長時間のパソコン作業やスマホチェックなどの前かがみになってしまう姿勢の悪さにあり。

まず知っておきたいのが、寝ている時には背骨がピターッとベッドマットについているのが正しく、リラックスできる状態。背骨が硬くなっているとベッドマットにつかず、緊張状態のまま…。つまり体がリラックスできず、眠りが浅くなってしまうのです。

そこで背骨を柔軟にして、背中の張りや姿勢の悪さを改善するメソッドをご紹介します。アンチエイジングデザイナーの村木さんが提案するのは、バスタオルを2枚使ってくるくると棒状にしてストレッチポール代わりに活用する方法。背骨が緩むことで、呼吸が楽になるし、深〜くリラックスできますよ。

安眠効果あり! バスタオルで背中のコリを解消するストレッチ

■Step1:バスタオルを3枚用意。2枚を棒状に巻き、1枚は枕として使用

バスタオル2枚をきつめに巻いて棒状にし、ストレッチポール代わりに使用。頭が下がりすぎないように、1枚はたたんで枕として使用します。

バスタオルを3枚用意。2枚を筒状に巻き、1枚は枕として使用
棒状にするときにきつめに巻かないと、体を乗せたときに形がくずれやすくなるので気をつけて。

■Step2:腕をまっすぐ伸ばし、両手を擦り合せるように動かす

棒状のバスタオルに、尾骨からゆっくり背骨に沿うように仰向けにのります。足は腰幅に開き、膝を立てましょう。それから、腕をまっすぐ伸ばし、両手のひらをスリスリと擦り合せるように動かします。30秒くらい行いましょう。これによって背骨の一部である胸椎が緩んで柔軟になりますよ。

腕をまっすぐ伸ばし、両手を擦り合せるように動かす
膝を立てると腰周りが緩みリラックスできるので、背骨も緩みやすくなります。

次に腕を下げて手のひらをスリスリと擦り合せて。背骨の上側が緩みやすくなります。ここも30秒くらい行いましょう。

腕を下げて手をスリスリと擦り合せる
深呼吸しながら行うと、さらに緩みやすくなります。

次は、腕を上げてスリスリと手のひらを擦り合せると、背骨の下側=腰部分が緩みやすくなります。ここも同様に30秒くらい行いましょう。

腕を上げて、手のひらをスリスリと擦り合せる
腕の位置を変えると負荷がかかるところが変わるので、正面、下、上と動かすことで、背骨全体がまんべんなく緩みます。

■Step3:腕をまっすぐ伸ばし、両手を合わせたまま左右に小刻みに動かす

次は腕をまっすぐ伸ばし、両手を合わせたまま左右に小さく動かします。背骨に心地いい刺激が伝わりマッサージ効果あり。これも30秒くらい行いましょう。

腕をまっすぐ伸ばし、両手を合わせたまま左右に小刻みに動かす
大きく動かす必要はなく、小刻みで十分。背中をなるべくバスタオルにしっかりとつけるのを意識して行って。

まとめ|安眠効果あり!バスタオルで背中のコリを解消するストレッチ4か条】
1.背骨が硬くなっていると体は緊張状態のままになり、リラックスできない。
2.睡眠が浅くなるのは背骨が凝り固まっていることも原因のひとつに。
3.背骨のコリ解消にはバスタオル2枚をくるくると巻いてストレッチポール代わりに活用するのが得策。
4.棒状にしたバスタオルに仰向けで乗り、腕を動かすことで、背骨がしっかりとほぐれてリラックス効果絶大。


以上、バスタオルで背中のコリを解消するメソッドを教えていただきました。

セルフケアは続けることが大事。「誰でも簡単に効果テキメン」のアンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。

次回は8月8日の更新です。お楽しみに!

村木宏衣さん
アンチエイジングデザイナー
(むらき ひろい)大手ステティックサロン、整体院、美容医療クリニックでの勤務経験を経て、小顔、リフトアップ、むくみ、ボディメイキングなど女性の悩みに対して、独自の「村木式 整筋」メソッドを確立。2018年「クリニックF」内「Amazing♡ beauty」を開設。最新刊は『10秒で顔が引き上がる 奇跡の頭ほぐし』(主婦の友社)。 Instagram
体験者:武田宏美さん
(38歳・音楽配信サービス会社勤務)
「バスタオルをストレッチポール代わりすると、痛くないし、心地いい刺激なのでただ乗るだけでも気持ちいいですね。ガチガチに固まっていた背骨が緩むと、呼吸がしやすくなるし、背中も腰もとってもラクに。寝る前の習慣にするとぐっすりと眠れそう」
PHOTO :
松原敬子
EDIT&WRITING :
荒川千佳子