パソコン作業やスマホチェックをする際に、私たちはつい前屈みになっていて、猫背状態に。この姿勢の悪さが巻き肩になり、つらーい肩こりや背中の張りにつながるのです。

ポイントとなる筋肉は菱形筋(りょうけいきん)。左右の肩甲骨を背骨へ寄せて胸を張る時に使う筋肉で、肩甲骨の可動域に大きく関わっています。この菱形筋がしっかりと動くように、ストレッチして柔軟な状態にしておくことが姿勢の悪さ、巻き肩、肩こりの解消につながるので、それには「腕回し」が簡単で効果的。

村木さんが教えてくれる「腕回し」のコツは、肘で大きく円を描きながら、可動域を広げる意識をすることが大事。この方法なら、14秒で肩も背中すっきり! 浅くなってしまった呼吸の改善にもつながるので、肩こり解消だけでなく、体調改善につながりますよ。

肩こりを14秒で解消! ガチガチ肩甲骨を緩める腕回しメソッド

■Step1:左右の腕を顔の前でピタリとくっつけて、上に上げる

手首から肘にかけて、左右の腕をピタリとくっつけます。そのまま腕をなるべく高い位置に上げましょう。これが基本の姿勢です。

左右の腕を顔の前でピタリとくっつけて、上に上げる
腕はなるべく高くあげましょう。この状態でも菱形筋がしっかりと伸びているのを感じるはず。

■Step2:肘で大きく円を描くように、腕の付け根から回す

Step1の状態から、外回しに肘で大きく円を描くようにぐるりと回す。ゆっくりめに7回、回しましょう。次に内回しに7回、同様に回してください。

肘で大きく円を描くように、腕の付け根から回す
なるべく肘を大きく動かして、大きな円を描けば可動域が広がり、コリ解消につながります。

【まとめ|肩こりを14秒で解消!ガチガチ肩甲骨を緩める腕回しメソッド4か条】
1.慢性的な肩こりを抱えている人は、肩甲骨周りの筋肉が凝り固まっている。
2.肩甲骨に関わる筋肉「菱形筋」をストレッチしてしなやかにすることが肩こり解消のポイントに。
3.「菱形筋」を簡単にほぐしてしなやかにするには「腕回し」が効果的。
4.ただ回すだけでは効果が得られないので、なるべく肘で大きな円を描くように行うのがコツ。


以上、肩こりを14秒で解消!ガチガチ肩甲骨を緩める腕回しメソッドを教えていただきました。

セルフケアは続けることが大事。「誰でも簡単に効果テキメン」のアンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。

次回は9月12日(土)の更新です。お楽しみに!

村木宏衣さん
アンチエイジングデザイナー
(むらき ひろい)大手ステティックサロン、整体院、美容医療クリニックでの勤務経験を経て、小顔、リフトアップ、むくみ、ボディメイキングなど女性の悩みに対して、独自の「村木式 整筋」メソッドを確立。2018年「クリニックF」内「Amazing♡ beauty」を開設。最新刊は『10秒で顔が引き上がる 奇跡の頭ほぐし』(主婦の友社)。 Instagram
体験者:松藤あつこさん
(38歳・化粧品会社経営)
「肘で大きく円を描くように回すだけですが、肩甲骨がしっかりと動き、肩甲骨まわりに筋肉がほぐれていくのを実感できます。後ろ回し、前回しをたった7回ずつ行うだけなのに、背中から肩にかけてすぐにすっきりと軽くなります。疲れを感じたときはこまめに行いたいですね」