- 【1】骨盤のズレを正す「腹斜筋」ストレッチ
- 【2】姿勢が整う「筋膜リリース」メソッド
- 【3】骨盤と肋骨を整える「筋膜ストレッチ」
- 【4】もったりウエストを引き締める「腹斜筋」ストレッチ
- 【5】肋骨の開きを締めて整える「肋骨ベルト」メソッド
- 【6】ポッコリお腹を解消!硬くなった「大腰筋」をゆるめるメソッド
- 【7】腰痛解消にも!骨盤を安定化させる「大臀筋」ストレッチ
【1】骨盤のズレを正す「腹斜筋」ストレッチ

腹斜筋はウエストラインのくびれを形づくるだけでなく、骨盤を内側から引き上げて支える「土台」のような存在。ここの柔軟性が高まることで、歪んでいた骨盤が本来の位置へと戻りやすくなり、下半身のむくみや冷えといった不調の改善にもつながります。ストレッチを習慣にすれば、体幹が安定し姿勢が整い、ぽっこりお腹の解消にも。年齢とともに気になってくるラインのもたつきが、少しずつシェイプされていくのを実感できるはずです。
どのタイミングで行うのでもいいのですが、朝行えば、寝ている間に滞った血流やリンパの流れを促し、骨盤周辺の巡りを良くするのに効果的ですし、入浴後など、体が温まって筋肉がゆるんでいるタイミングにストレッチで腹斜筋に刺激を与えると、骨盤まわりのこわばりがやさしくほどけ、左右のバランスが整いやすくなります。
STEP.1:膝立ちをして、両手を後頭部に当てる

STEP.2:振り返るように、左、右と交互にかかとをタッチする

くびれ筋をゆるめて骨盤のズレを正す【村木宏衣さん指導】腹斜筋ストレッチ
【2】姿勢が整う「筋膜リリース」メソッド
長時間のデスクワーク、前かがみのスマホ姿勢、浅い呼吸、毎日のこんな習慣が、体の前側をギュッと縮めていきます。胸が閉じて肩が内巻きになり、骨盤は前に傾き、背中が丸くなる。結果、猫背、反り腰、ぽっこりお腹、フェイスラインのたるみ…。「なんか老けてきた?」と思ったら、それは年齢よりも「筋膜の硬さ」が原因かもしれません。
そんな前側の筋膜に直接アプローチできるのが、エイジングデザイナーの村木宏衣さんの筋膜リリースメソッド。ストレッチと深い呼吸を組み合わせ、壁を使って行うシンプルな方法で、誰でも無理なく始められます。
ポイントは、深い呼吸を前側の筋膜に送り込むイメージで行うこと。これだけで、ガチガチだった前面がふわっとゆるみ、自然と姿勢が起きてくるのを感じられるはず。まるで、内側から補正下着を着せられているような感覚です。さらに、筋膜がほぐれると内臓の位置も安定しやすくなり、代謝やホルモンバランスもサポート。見た目の引き締まりだけじゃなく、内側からの変化まで実感できるので、ぜひ試してみてくださいね。
STEP.1:壁に左手をついて、右足を一歩後ろに動かす

STEP.2:右手を上に挙げて軽く後ろに反らす

STEP.3:左の脇腹、右の肋骨、右の鎖骨の順番に息を入れる

次に手足のポジションを変えて(右手を壁について、左手を挙げ、左足の甲を床につける)同様に行いましょう。
猫背もたるみも解消!【村木宏衣さん指導】筋膜リリースメソッド
【3】骨盤と肋骨を整える「筋膜ストレッチ」
筋膜とは、筋肉や臓器を包み、全身を立体的に支えている繊細な結合組織。その中でも「横の筋膜ライン」は、足の外側から腰、脇腹、背中のサイドをつなぎ、姿勢やボディラインのバランスに大きな影響を与えています。このラインが固くなると、骨盤が外に開き、肋骨も広がり、体のラインがぼやけてしまいます。結果、全体に「厚み」が出て、ウエストからヒップにかけてずんぐりとした印象に。
そこで、エイジングデザイナーの村木宏衣さんがおすすめするのが、効率よく「横の筋膜ライン」を緩める、側屈をアレンジしたストレッチ。筋膜がゆるむと骨盤が整い、脇腹やお腹まわりの深層筋が活性化。脂肪の燃焼が進みやすくなり、余分なむくみも排出され、見た目に変化が表れることでしょう。気持ちよく伸ばせるストレッチなので、就寝前のリラックスタイムにぜひやってみてくださいね。
STEP.1:左膝を立て、左手を膝の脇につけてホールドする

STEP.2:右腕を耳にくっつけるようにまっすぐ上げる

STEP.3:体を左にゆっくりと倒す

STEP.4:右肘を見るように顔を上げる

ウエストが引き締まる!【村木宏衣さん指導】もたつき解消「筋膜ストレッチ」
【4】もったりウエストを引き締める「腹斜筋」ストレッチ
くびれがなくなるのは、太ったせい?それとも年齢のせい?その答え、実はどちらでもありません。多くの大人女性が感じる「なんだかウエストがもったりしてきた…」という変化。その原因は「脇腹の筋肉=腹斜筋を使わない」ことにあるのです。
実はこの腹斜筋、日常生活の中でしっかりと動かせている人は、意外と少ないのだとか。そこでエイジングデザイナーの村木宏衣さんが教えてくれるのが「腹斜筋をしなやかにして、くびれをつくるストレッチ」。
方法はとてもシンプル。膝を立てた状態で、ゆっくりと体を左右に倒すだけ。腹斜筋を伸ばしながら刺激し、怠けていた筋肉を目覚めさせることで、内側から引き締め効果が!さらに、この動きは骨盤の左右バランスを整える効果もあるため、硬くなっていた骨盤まわりの筋肉がゆるみ、姿勢がスッと整うので、腰痛・肩コリの緩和にもつながる、まさに一石三鳥のアプローチ。
STEP.1:膝立ちになり、姿勢はまっすぐ、目線は正面に

STEP.2:体を左右にゆっくり倒して、腹斜筋を刺激する

もったりウエストを引き締める!【村木宏衣さん指導】くびれ復活ストレッチ
【5】肋骨の開きを締めて整える「肋骨ベルト」メソッド
スマホ使用時の姿勢の悪さ、長時間のデスクワークなどで、背中周りや脇腹の筋肉が緊張状態になると、肋骨がつぶされ、全体的に下がり横に広がってしまいます。すると、肋骨で支えられている内臓が下垂し、胃が膨らみやすくなり、いつまでも食べていられる、という食べ過ぎ状態に。これがポッコリにお腹になる原因です。
エイジングデザイナーの村木宏衣さんがサロンで行う施術も「まずは肋骨を正しい位置に整えることから始める」というくらい、肋骨のポジションは大事なこと。そこでセルフケアとして教えてくれたのが、骨盤用ベルトを使った肋骨を締めるメソッド。骨盤用ベルトは幅が10cmぐらいのものであれば、安価のものでも大丈夫。骨盤用ベルト、骨盤サポーターなどという名称で100円ショップや通販サイトでも販売されています。
骨盤用ベルトを胴体に巻いて上半身のストレッチを行うと、たった1回で開いた肋骨がキュッと締まります。食べ過ぎを防ぎウエストもスッキリするのでスタイルアップは確実!また継続すると疲れにくくもなるので、この忙しい時期にこそ、ぜひ、試してみてくださいね。
STEP.1:骨盤用ベルトを肋骨の位置に巻く


STEP.2:壁に右手をついて、大きく円を描くようにストレッチを行う


年末イベントの食べ過ぎ対策に!【村木さん指導】ぽっこりお腹を引き締める肋骨ベルトメソッド
【6】ポッコリお腹を解消!硬くなった「大腰筋」をゆるめるメソッド
「大腰筋」とは、腰椎から骨盤を通り、太ももの内側にかけてつながっている、姿勢の維持や脚を引き上げる動作に関わる重要な筋肉のこと。
デスクワークなど長時間座る生活を続けると、この「大腰筋」は収縮した状態のまま硬くなってしまいます。これにより骨盤が前傾し、腰が反り返った「反り腰」に。すると姿勢が悪くなり、コルセットの役割をしている腹圧が弱くなり、内臓が下る、お腹が突き出た姿勢になってしまうことで「ポッコリお腹」に。
さらに骨盤内の血流が滞り、腸内環境が悪化してガスや老廃物が溜まることで、さらに下腹が膨らんでしまうことも! ですから、腸内環境を整える「腸活」としても、「大腰筋」をケアしていくことは大事なことです。
STEP.1:「大腰筋」の位置を確認

STEP.2:2リットルのペットボトルのキャップ側を鼠径部に当てる

STEP.3:STEP.2の状態のまま、片脚を曲げ伸ばしする


ポッコリお腹を解消!【村木さん考案】深層筋をペットボトルでほぐすワザ
【7】腰痛解消にも!骨盤を安定化させる「大臀筋」ストレッチ
大臀筋とは、お尻を覆うようについている大きな筋肉。骨盤を安定化させて美しい姿勢の維持する役目や、歩行やランニングのサポート、基礎代謝に大きく関わっているので、柔軟にしておくことは大事なこと。
そして、たとえ腰痛の自覚がなくても座りっぱなしでいることが多い人は、大臀筋を圧迫し続けているので、ハリを失い丸みがなくなるため垂れ尻に…。だれもが積極的にケアしておくのがいいのですが、大殿筋は大きい筋肉なので、セルフマッサージはしにくいのが難点です。
そこでエイジングデザイナーの村木宏衣さんがおすすめするのが、座ったままでできる大殿筋ストレッチ。片足を使い、左右30秒ずつストレッチするのですが、たった1回で腰痛が軽減して下半身が軽くなるのを実感しますよ。計60秒で完了するので、デスクワークの合間にぜひやってみてください。
POINT:椅子に座り、左脚を右の太ももの上に乗せたまま前傾して体重かける
・まず、脚を腰幅に開いた状態で椅子に座り、左脚を右の太ももの上にのせます。そして右手で左の足首をつかみ、左手は左の膝あたりにおきます。
・次に体重をかけるように上半身を前傾しますが、左手は左膝をプッシュし、ストレッチの負荷をかけるようにしましょう。このまま30秒間キープを。反対側も同様に行ってください。

オフィスで腰痛解消&ヒップアップを!【村木さん指導】すぐに効く大殿筋ストレッチ
- TEXT :
- Precious.jp編集部