【目次】
「内臓を温めて体調を整える」万能ツボ押し
■全身の血流がアップし、心身ともに元気に
東洋医学では、下腹にある「丹田(たんでん)」は、生命エネルギーが蓄えられている場所として考えられています。そんなパワーが集まる「丹田」は、別名「関元」というツボの名前が付いています。
この「関元」をプッシュすると、血の巡りがよくなり、内臓の働きが活性化。腹部の冷え、腰痛、生理痛、倦怠感など体の不調の改善や、末端の冷えが解消される効果が!
エイジングデザイナーの村木宏衣さん曰く、この位置にカイロを貼ると、全身の血の巡りがよくなってポカポカ状態をキープできるのだとか。
さらに、「関元」のツボ押しは心身ともに元気になることから、「情緒不安定の解消にも効く」といわれています。
◆STEP.1:「関元」(かんげん)のツボの位置を確認
「関元」はおへその下から指4本分(5〜6cm)下の位置にあります。

◆STEP.2:両手の中指と人差し指を使ってじんわりとプッシュする
中指と人差し指の腹を使ってゆっくり押します。5秒かけてじんわりと圧をかける、5秒かけてゆっくり力を抜きながら離す、を3〜5回を繰り返します。このとき、息を止めずに深呼吸しながら行いましょう。

【このメゾットのポイントと効果】
1.「関元」は別名「丹田」とも呼ばれ、パワーが集まる場所として有名。
2.冷えによる腰痛、腹痛、生理痛、さらに倦怠感に効果的なツボ。
3.このツボをプッシュすることで全身の血流がアップし、心身ともに元気に。
4.手足などの末端の冷えの解消にも効果的なのでおすすめ。
お腹や腰の冷え対策に【村木宏衣さん指導】内臓を温めて体調を整える万能ツボ押しメソッド
止まらない食欲を抑える「ダイエットに効く」ツボ押し
■だるさ、イライラも同時に解消
自律神経とは交感神経と副交感神経から構成されています。交感神経が優位だと心身がアクティブな状態になり、副交感神経が優位になると心身もリラックスした穏やかな状態になりますが、大切なのはこのバランスが整っていること。自律神経のバランスが乱れるとスイッチが入ったように過食に走る…ということがあるので、お日ごろからケアが必要なのです。
ケアに使える部位は3か所。ひとつは食欲を抑えてくれる反射区「胃・脾・大腸区(い・ひ・だいちょうく)」。ふたつめは自律神経を整えて不安を解消するツボ「関衝(かんしょう)」、3つめは「だるさ、イライラを解消するツボ「中衝(ちゅうしょう)」です。揉んだり、プッシュすると食欲を抑さえ、ダイエットにもいいので、この機会にぜひ覚えておきましょう。
◆STEP.1:「胃・脾・大腸区」の反射区をまんべんなく押す
手のひら側の親指の付け根から手首にかけて広がっているのが「胃・脾・大腸区」の反射区。ここを指で挟むようにして、親指全体で圧をかけましょう。「ゆっくりと5秒かけて押し、5秒かけて離す5回繰り返しましょう。反対の手も同様に行ってください。

◆STEP.2:「関衝」「中衝」のツボの位置を確認
「関衝」は、薬指の爪の小指側、爪の生え際から2~3mmほど下辺りにあります。自律神経を整えるだけでなく、めまいや頭痛がするときにも役に立つツボです。
一方、「中衝」は中指の爪の生え際の人さし指側で、2~3mm下辺りにあるツボ。中指の先端辺りにあるツボで、リラックス効果あり。イライラしたときにプッシュすると落ち着くといわれています。

◆STEP.3:5秒かけて押して、5秒かけて離す、を3〜5回繰り返す
押す場所は大体の位置でOK。親指と人差し指で挟んでゆっくりと5秒間押して、ゆっくりと5秒かけて離す。これを3〜5回繰り返します。反対の手も同様に行いましょう。

【このメゾットのポイントと効果】
1.楽しくてついつい食べすぎてしまう、食欲の暴走を止めるには簡単で即効性がある「ツボ押し」を。
2.「胃・脾・大腸区」の反射区と「関衝」「中衝」のツボが食欲を抑えるのに効果的。
3.手にある反射区とツボなので、いつでもどこでも自分でプッシュできる。
4.5秒かけてゆっくり押して、6秒かけてゆっくり放すのが基本。これを3〜5回繰り返す。
村木宏衣さん指南|止まらない食欲を抑える!お正月太りを阻止するダイエットのツボとは?
自律神経や胃腸にアプローチ「食欲を抑える」ツボ押し
■暴走した食欲を抑えダイエットにも◎
自律神経や胃腸にアプローチするツボ押し。今回は足にあるツボをプッシュするのですが、だるさを改善&やる気をアップさせる効果あり。さらに、暴走した食欲を抑える作用もあるので、ダイエットにも役立ちます。このツボをプッシュすることで、だるさが抜けて体がスッキリ! 調子のいい状態に復活しやすいので、この機会にぜひ覚えておきましょう。
プッシュするのは3か所。ひとつはホルモンバランスを整えてストレスを緩和し、不調を整える「脳下垂体(のうかすいたい)」、ふたつめは疲労を一掃し、だるさを改善する「湧泉(ゆうせん)」、3つめは胃腸を整える「厲兌(れいだ)」です。
◆STEP.1:ツボの位置を確認
「脳下垂体(のうかすいたい)」「湧泉(ゆうせん)」「厲兌(れいだ)」のツボの位置を確認。
「脳下垂体」は足裏の親指の真ん中、「湧泉」は土ふまずのやや上から人差し指に向かって少しくぼんだ部分に。「癘兌」は人差し指の爪の付け根にあります。

◆STEP.2:「脳下垂体」 「湧泉」のツボを押す
「脳下垂体」 「湧泉」のツボを指で挟むようにして、親指全体で圧をかけましょう。「ゆっくりと5秒かけて押し、5秒かけて離す」を3〜5回繰り返しましょう。反対の足も同様に行ってください。

◆STEP.3:「厲兌」のツボを押す
足の人差し指の爪の付け根にある「厲兌」のツボをプッシュします。押す場所は大体の位置でOK。手の人さし指と親指で挟むようにして、ゆっくりと5秒間押し、ゆっくりと5秒かけて離す。これを3〜5回繰り返します。反対の足も同様に行いましょう。

【このメゾットのポイントと効果】
1. だるさの原因は不規則な生活による自律神経の乱れや胃腸の疲れが原因である可能性が。
2. 改善には簡単で即効性がある「ツボ押し」がおすすめ。
3.「脳下垂体」「湧泉」「厲兌」ツボがだるさの改善&やる気アップに効果的。
4. 5秒かけてゆっくり押して、5秒かけてゆっくり放すのが基本。これを3〜5回繰り返す。
村木宏衣さん指南|休み明けのだるさを改善!調子を整え、やる気をアップするツボ押しメソッドとは?
シャープな美人顔に「リンパを流す」ツボ押し
■顔のむくみがスッキリ解消
朝起きたらまぶたがパンパンに腫れている、フェースラインがもったりしている…そんな顔のむくみ解消には、滞っていたリンパの流れの改善が必要。
顔のむくみには顔のリンパが心臓へ流れる通り道にある、耳たぶの裏側にあるツボ・翳風(えいふう)をプッシュするのがおすすめなのだそう。翳風は耳下腺リンパ節に近く、刺激することで顔のリンパの流れが促されて顔のむくみがスッキリと解消されます。こまめにプッシュしていれば、横顔もキリリとシャープな美人顔になりますよ。
◆STEP.1:耳たぶの裏側にある「翳風」をプッシュする
「翳風」は耳たぶの裏側にあり、口を開けるとくぼむ部分。

「翳風」に人さし指と中指を押し当てて、10〜12回円を描くように優しく刺激をしましょう。

【このメゾットのポイントと効果】
1.まぶたが腫れたり、フェイスラインがぼやけたりする原因はむくみ。
2.血流とリンパの流れを改善するのが最善策。
3.リンパドレナージュ効果のある翳風のツボをプッシュするのが効果的。
4.翳風は耳下腺リンパ節に近く、顔のリンパの流れがよくなりむくみがスッキリ。
顔のむくみがスッキリ!【村木宏衣さん指導】リンパを流すツボ押しメソッド
- TEXT :
- Precious.jp編集部