いつの間にかあごの下がタプタプとして、横から鏡で写してみると二重あごに…。若いころはスッキリとしていたし、特に太ったわけではないのに…と思っているかもしれませんが、これは加齢による舌の筋肉の衰えが原因なので、たとえやせていても二重あごになってしまうのです。

ポイントとなるのが、首の手前側にある「舌骨下筋群」という筋肉の集まりの部分。これが硬くなってしまうと、すると血液やリンパの流れが滞ってむくみがおこり、もったりとした二重あごに…。そもそも日本語の発音では、舌の筋肉があまり使われないため、日本人は意識して動かさないと劣化しやすいのだそう。

そこで村木さんに教えてもらうのが、二重あごを改善するのに効果的な「舌骨下筋群」をストレッチ&トレーニングできるメソッドです。舌をぐいっと動かすので、自粛&マスク生活で滑舌が悪くなった人にもおすすめですよ。

■Step1:「舌骨下筋群」のポイントの位置を探す

「舌骨下筋群」ポイントは、喉仏を挟むように左右にあります。親指と人さし指で挟むようにして、顎下からおろしていくとボコッと膨らんでいるところがあるので、そこを軽く押さえましょう。

「舌骨下筋群」のポイントの位置を探す
首の前側はデリケートなところなので、強い力で押さないように気をつけてください。

■Step2:巻き舌で「ら・り・る・れ・ろ」と大きく口と舌を動かす

Step1の「舌骨下筋群」ポイントを軽く押さえたまま、英語の「R」の発音をイメージしながら、巻き舌で「ら・り・る・れ・ろ」と大きく口を動かしましょう。声は出さなくてもOKです。これを5セット繰り返しましょう。

巻き舌で「ら・り・る・れ・ろ」と大きく口と舌を動かす
「舌骨下筋群」ポイントを軽く押さえることで、舌をしっかりとストレッチしやすくなります。なるべく舌を大きく動かすのがコツですよ。

【まとめ|もったり二重あごがスッキリ!舌骨筋ストレッチ4か条】
1. 太らなくても二重あごになるのは、舌の筋肉の衰えが原因。
2. 舌を大きく動かすことで、血流とリンパの流れが良くなりむくみ&たるみ解消に。
3. 「舌骨下筋群」ポイントを軽く押さえることで、舌をしっかりとストレッチしやすくなる。
4. 英語のRの発音で「ら・り・る・れ・ろ」となるべく大きく口を動かすのがコツ。

以上、「もったり二重あごがスッキリ!舌骨筋ストレッチ」を教えていただきました。

セルフケアは続けることが大事。「誰でも簡単に効果テキメン」のアンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。

次回は10月30日の更新です。お楽しみに!

村木宏衣さん
エイジングデザイナー
(むらき ひろい)大手ステティックサロン、整体院、美容医療クリニックでの勤務経験を経て、小顔、リフトアップ、むくみ、ボディメイキングなど女性の悩みに対して、独自の「村木式 整筋」メソッドを確立。2018年「クリニックF」内「Amazing♡ beauty」を開設。最新刊は『10秒で顔が引き上がる 奇跡の頭ほぐし』(主婦の友社)。 そしてご自身がプロデュースした美顔器「アメージングローラー」も発売中。「村木式整筋」メソッドのテクニックをセルフケアで簡単に再現できると話題に。Instagram
体験者:松藤あつこさん
(40歳・化粧品会社経営)
「マスク生活が続いていたせいか、口を大きく開けることが少なくなっていました。これも二重あごの原因になっているかも…。このトレーニングで意識して舌を動かすようになったら、なんだかあごのあたりがスッキリしてきた気が。口が動かしやすくなりますし、滑舌もよくなりそう。舌の筋肉のトレーニングって意外と大事、ということを実感しました」
PHOTO :
松原敬子
EDIT&WRITING :
荒川千佳子