腸は第二の脳といわれていて、健康面だけでなく、精神面にもかなり影響を及ぼすのだそう。しかも加齢やストレスで機能が弱まるといわれているので、ぜひ腸のケアを意識してみてください。

腸には、大きく分けると小腸と大腸があり、小腸は食べ物の栄養を吸収する“インプット担当”、大腸は食べ物のカスや老廃物を便として出す“アウトプット担当”です。そして、焦る、イライラするなどの強いストレスがあると小腸は硬くなり、大腸は便秘や下痢を引き起こしてしまいます。そして、栄養が吸収されにくくなるので、当然、免疫力が低下し、体調不良につながることも。腸は私たちが思う以上にデリケート。こまめに労ってあげる必要があるのです。

とはいえ、腸は直接触れることができるわけではないし、どうすれば?と思いますよね。エイジングデザイナーの村木さん曰く「腸は心が緊張することで冷えて硬くなるので、腸を動かして温めるために、優しい圧をかけてリラックスさせてあげればいい」のだそう。

そこで教えてくれるのが、寝てゴロゴロしながら簡単にできる「腸ほぐし」のメソッドです。

こんなに優しい圧で効果はあるの?と思うかもしれませんが、腸をリラックスさせることが目的なので、ぐいぐいと刺激する必要はなし。腸は強い刺激を与えると、かえって緊張して硬くなってしまうのでゆるーく行うのが基本です。腸には毛細血管がたくさんあるので、血行がよくなりお腹の奥からポカポカに。冷えの解消、美肌効果やダイエットにもつながりますよ。

■Step1:仰向けになり、膝を曲げて脚をお腹につける

仰向けに寝て、膝を曲げます、手で太ももを抱えるようにしてお腹に引きつけます。これが基本姿勢です。

仰向けになり、膝を曲げて脚をお腹につける
このとき力んで肩が上らないように気をつけて。なるべく力を抜いてリラックスしましょう。

■Step2:左右に体を倒すようにゴロゴロし、お腹に圧をかける

気持ちよくゴロゴロと転がるように、左右にゆっくり体を振りましょう。このときお腹に優しい圧をかけるように意識して。息は止めずに深呼吸心しながら行いましょう。これを30秒くらい行ってください。

左右に体を倒すようにゴロゴロし、お腹に圧をかける
腸も体もリラックスさせることが大事。目を閉じて気持ちよく転がりましょう。

【まとめ|お腹のハリや便秘がスッキリ!30秒ゆらゆらする腸ほぐしメソッド4か条】
1. 腸はストレスに弱く、すぐにカチコチになって機能がダウンしがち。
2. 腸が硬くなるとガスが溜まってお腹が張ったり、便秘になりやすい。
3. 体調不良を引き起こしたり、メンタルにも悪影響を及ぼすこともあるので、ケアは必須。
4. 寝てゴロゴロする、このメソッドなら腸を優しくほぐせてリラックス効果も。

以上、お腹のハリや便秘がスッキリ!30秒ゆらゆらする腸ほぐしメソッドを教えていただきました。

セルフケアは続けることが大事。「誰でも簡単に効果テキメン」のアンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。

次回は4月23日の更新です。お楽しみに!

村木宏衣さん
エイジングデザイナー
(むらき ひろい)大手エステティックサロン、整体院、美容医療クリニックでの勤務経験を経て、小顔、リフトアップ、むくみ、ボディメイキングなど女性の悩みに対して、独自の「村木式 整筋」メソッドを確立。2018年「クリニックF」内「Amazing♡ beauty」を開設。最新刊は『10秒で疲れが取れる 奇跡の目元ほぐし』(主婦の友社)。 そしてご自身がプロデュースした美顔器「アメージングローラー」も発売中。「村木式整筋」メソッドのテクニックをセルフケアで簡単に再現できると話題に。Instagram
体験者:長尾優子さん
(46歳・サービス業)
「ストレスで腸が硬くなっているなんて、あまり意識したことがありませんでしたが、このメソッドをやってみると冷えていたお腹がポカポカに。こんなに優しい圧なのに腸がグルグルと動き出している感じがするし、お腹だけでなく全身までも緩むようでリラックスできるのがいいですね」
PHOTO :
松原敬子
EDIT&WRITING :
荒川千佳子