【目次】
ボブが似合わない原因
ボブが似合わない、似合うか分からないと思っている人は、自分の顔の形に似合うボブに出合えていないだけかもしれません。自分の顔の形はどんなボブが似合いにくいのか、特徴を押さえておきましょう。
■「丸顔」が似合わないボブ
顔の丸さが強調されるボリュームのある内巻きボブ
「毛先を丸く内側に入れるほど顔の丸さが強調され、顔の輪郭や大きさに視線がいってしまいます。輪郭から目線を外すためには、毛先に動きを出してあげると良いと思います」(apish kokubunji 店長/トップデザイナー・長谷川祐三さん)。
外ハネヘアで輪郭から視線を外す!丸顔をカモフラージュできる軽やかボブ
■「面長」が似合わないボブ
顔の縦長感が強調されるボブ
「面長の場合、シルエットを横に引っ張って、縦長な印象をやわらげることが大切です。正面から見たときに一番ボリュームが出る位置を高めに設定して、キレイな菱形に仕上げるといいと思います」(Double 店長・西村光太郎さん)。
■「逆三角型」が似合わないボブ
ハチの張りとこけた頬がが強調されるボリュームのないボブ
トップが潰れていると、ハチの張りが目立ってしまい頭でっかちな印象に。ふんわりさせることで全体のバランスも良くなります。
■「ベース型」が似合わないボブ
カットラインが重い、切りっぱなしボブ
普通のボブのようにカットラインを切り揃えると顔が間延びし、輪郭に目線がいきやすくなってしまいます。エラの張りが目立つだけでなく、顔全体が大きく見えてしまう原因にも。
「丸顔さん」が似合うボブ【4選】
【1】外ハネヘアで輪郭から視線を外す! 丸顔をカモフラージュできる軽やかボブ
\apish kokubunjiの長谷川祐三さんがレクチャー!/
apish kokubunji 店長の長谷川祐三さんによると、丸顔さんにとってNGなのが毛先を内側に丸めすぎるボブスタイルなのだとか。「毛先を丸く内側に入れるほど顔の丸さが強調され、顔の輪郭や大きさに視線がいってしまいます。輪郭から目線を外すためには、毛先に動きを出してあげると良いと思います」(長谷川さん)。
動きのあるスタイルで今おすすめなのが、外ハネシルエットなのだそう。「外ハネはナチュラルなストレートより、こなれ感のあるお洒落な印象に仕上がります。髪にくびれができると、頭全体の輪郭補整効果も。また、前髪の長さと重さも重要です。頬の高さで透け感のある前髪をつくってあげると、こなれた印象をプラスしながら輪郭もカバーできます」(長谷川さん)。透け感のある前髪は、毛量が減った髪を「あえて」の素敵スタイルに見せてくれる効果もあるそう。お洒落なスタイルが好きな40代の丸顔さんにぴったりなスタイルです。「カットはボブベース。前髪は頬骨の高さでカットしています。柔らかくて細い髪質なので、ペタンとしないように、あまりレイヤーは入れていません。髪色は透明感とツヤ感が出るオリーブベージュです」(長谷川さん)。
<スタイリング方法>外ハネでくびれをつくって、こなれて見せる!
「ヘアアイロンで外ハネに。トップもペタンとしないように意識して。全体はややタイトですが、トップでふんわと動きを出してメリハリのあるスタイルに仕上げましょう」(長谷川さん)。
<STEP.1>毛先を外ハネに乾かす
<STEP.2>前髪をカーラーで巻く
<STEP.3>外ハネに巻く
<STEP.4>ジグザグに分け目をとる
<STEP.5>オイルをなじませる
<丸顔ボブ スタイリングのコツ3か条>
- 根元からしっかり乾かし、乾いてからアイロンを使う
- 分け目をはっきり作らない
- スタイリングオイルをしっかりつけてなじませる
「スタイリングオイルをしっかり使うことで、程よくツヤ感が出て、透け前髪のおしゃれ感が際立ちます。トップにふんわり感はキープして」(長谷川さん)。
外ハネヘアで輪郭から視線を外す!丸顔をカモフラージュできる軽やかボブ
【2】丸顔がキレイな卵型に! レイヤーで全お悩みを解消する王道菱形ボブ
\GARDEN aoyamaの塩見勇さんがレクチャー!/
「40代女性からボブのオーダーは多いです」と教えてくれたのは、GARDEN aoyama スタイリスト・塩見 勇さん。そんなボブヘアに、丸顔さんが挑戦するときのポイントは? 「ボブはどうしても丸みが出るため、丸顔を強調してしまうことがあります。そうならないためには、顔周りにメリハリをつくることが大切です。前髪は長めに設定して額を出しつつ、額の角にかかるようにフォルムを設定。頬横に空白ができるように動きをつければ、顔周りの髪が菱形フォルムに。これで輪郭の丸みがカバーできます」(塩見さん)。
さらに、40代に多い悩みである、髪のボリュームダウンとまとまりにくさも解消できるそう。「表面が動くようにレイヤーを入れつつ、グラデーションカットで丸みもプラス。後頭部に丸みが生まれるので、ボリュームアップが叶います。正面からの印象には丸みを与えず、頭のかたちをキレイに見せられますよ」(塩見さん)。カットは、「ベースはグラデーションカットでまとまりやすく、表面は動きが出るように顔周りにかけてレイヤーを入れています。動かす部分と引き締める部分で、メリハリをつくるのがポイント。ボリュームダウンが気になる方は、トップにパーマをかけてもいいと思います」(塩見さん)。
<スタイリング方法>スタイリングでメリハリを強調して菱形に!
「前髪の根元と耳うしろは引き締めて、頬横から表面は動きが出るイメージにすると、全体のフォルムが菱形に。ボリュームが偏らないように注意して」(塩見さん)。
<STEP.1>毛先を内巻きにワンカール
<STEP.2>顔周りをフォワードに巻く
<STEP.3>トップを毛先からワンカール
<STEP.4>スタイリング剤を塗布
<STEP.5>耳後ろはタイトに
<丸顔ボブ スタイリングのコツ3か条>
- 黒目幅で取った髪は2・3回に分けて巻き、表面に動きを出す
- スタイリング剤は少量を全体にしっかりなじませる
- アイロンワーク前に、ドライヤーで根元をしっかり立ち上げる
「顔周りは、根元を前に、毛流れを後ろに動かすイメージ。耳後ろは、根元が後ろにむかいつつ毛流れは前へ。根元が一度逆方向に動くことで、もたつきが解消できます」(塩見さん)。
丸顔がキレイな卵型に!レイヤーで全お悩みを解消する王道菱形ボブ
【3】丸顔をスッキリ見せるパーマボブ
\MAGNOLiA Aoyama店のCHINATSUさんがレクチャー!/
丸顔の方に多い「フェースラインが丸く見える」「顔が大きく見える」というお悩みに、ヘアサロンMAGNOLiA Aoyama店のデザイナー・CHINATSUさんがアドバイス! 「ポイントは、カットで菱形シルエットをつくっておくこと。髪全体のバランスを菱形にすることで、フェースラインをシャープな印象に見せることができます。さらに、菱形のくびれ部分にパーマをかけることで、毛先に不規則な動きが生まれ、フェースラインの丸みを視覚的にボカす効果も期待できますよ」(CHINATSUさん)。カットは「前髪をつくって肌の露出を減らしつつ、こめかみ部分を隠すように顔まわりにレイヤーを仕込みました。このレイヤーがシェーディングの役割になり、さらに小顔効果がアップ。菱形シルエットの髪型と肌の露出面をコントロールするカットで、よりスッキリとした印象に仕上がります」(CHINATSUさん)。
<スタイリング方法>湿った髪にスタイリング剤をつけてパーマを最大限に出す
「スタイリング剤は髪が少し湿った状態でなじませるのがベスト。完全に乾いた状態でつけるよりもウェーブがしっかりと出ます」(CHINATSUさん)。
<STEP.1>濡らしてパーマを出す
<STEP.2>スタイリング剤をもみ込む
<丸顔ボブ スタイリングのコツ3か条>
- カットの際に菱形シルエットをつくっておく
- 髪が湿っている状態でスタイリング剤をつける
- スタイリング剤は毛先にだけもみ込む
「スタイリング剤はクリームタイプのワックスやムースワックスがおすすめ。根元ではなく、毛先部分にのみもみ込んでください」(CHINATSUさん)。
40代に似合う【小顔に見えるボブスタイル】毛先パーマで叶う!洗練ナチュラルボブ
【4】パーマのメリハリと立体感がポイントのボブ
\AntiOursのMASAさんがレクチャー!/
「髪のボリュームダウンが気になり、パーマをかける40代の方は多いです。ですが、ボブヘアの場合、パーマのかけ方によっては全体が四角いシルエットになり、頭が大きく見えやすくなるという面も。より丸顔が強調されてしまうことになります」とAntiOurs 副店長のMASAさん。「丸顔さんには、メリハリと立体感のあるデザインがおすすめ。ハチ上にレイヤーを入れてパーマでくびれをつくり、ボリュームをコントロールして縦長感をプラス。毛先はハネ過ぎると横に広がるので、軽く外へ逃がす程度にしましょう」(MASAさん)。
<スタイリング方法>タオルドライ&ブラッシングでふんわり感を出して!
「トップのふんわり感とパーマの質感がデザインのカギ。根元はブラッシングで立ち上げ、タオルドライをしっかり行い、パーマの持ちを良くしましょう」(MASAさん)。
<STEP.1>タオルドライで6~7割まで乾かす
<STEP.2>ブラッシングして根元を起こす
<STEP.3>根元を中心に8割まで乾かす
<STEP.4>オイルをなじませる
<丸顔ボブ スタイリングのコツ3か条>
- タオルドライはしっかりする!
- トップの根元は必ず起こす
- 毛先はハネさせず、外に逃がす
「40代は毛先がハネすぎると子どもっぽくなるので、外に逃がすようにスタイリングして自然なメリハリをつくりましょう。毛先に抜け感をつくってナチュラルに仕上げて」(MASAさん)。
40代に似合う【ボブスタイル】パーマで叶えるふんわり感UP&すっきりシルエット
「面長さん」が似合うボブ【5選】
【1】面長顔が似合うのは、菱形シルエットの前下がりボブ
\Doubleの西村光太郎さんがレクチャー!/
今回は、表参道の美容室Doubleの店長・西村光太郎さんに、面長顔がボブスタイルにするときのポイントについて教えていただきました。「面長の場合、シルエットを横に引っ張って、縦長な印象をやわらげることが大切です。正面から見たときに一番ボリュームが出る位置を高めに設定して、キレイな菱形に仕上げるといいと思います」(西村さん)。また、年齢により髪のボリュームがなくなると、全体がのっぺりと見えることも。これは、面長さんにとって致命的!「前下がりラインで、後頭部に自然な丸みが出るようにカットすると、面長の輪郭を調整しつつ、フォルムが立体的に見えてボリューム感もアップします。どこから見てもリフトアップして見えるシルエットなので、40代の方にはおすすめです!」(西村さん)。前から見ても横から見ても美しいシルエットで、顔型美人になれるボブスタイルのポイントは? 「レザーで前下がりのシルエットにカット。後頭部に自然な丸みが出るように、グラデーションカットをして高さをつくります。ほどよく重さを残すことで、ボブでもほんのりエレガントに。髪質が少し硬めなので、全体にデジタルパーマをかけて、柔らかさと色っぽさを出しています」(西村さん)。
<スタイリング方法>ドライヤーを上手に使ってボリュームアップ!
「ドライヤーの風の当て方、乾かし方で、仕上がりのボリューム感が変わってきます。大切なのは、全体のシルエットをペタッとさせないこと。そこを意識して乾かしてみてください」(西村さん)。
<STEP.1>根元を擦りながらハンドドライ
<STEP.2>後ろから風を当てる
<STEP.3>前から風を当てる
<STEP.4>ワックスをつけて整える
<面長顔ボブ スタイリングのコツ3か条>
- 地肌を擦って乾かし、髪の根元を起こす
- ワックスをベタッとつけない
- ワックスの量は少しでOK
「髪がつぶれやすくなるので、スタイリング剤は少量でOK。根元にはつけないようにしましょう」(西村さん)。
【2】横幅広めの菱形シルエットで縦長感を軽減するボブスタイル
\imaii scaena x coloreの石原治和さんがレクチャー!/
「前髪は、肌を見せる分量のコントロールという点でとても重要。肌が多く見えていれば、その分顔の面積も大きく見えます。だから、面長さんにとって、縦の面積を広げてしまう短い前髪はNGです。全体のフォルムも、縦長な印象を作らないことが大切なので、長い髪で輪郭を隠すのは逆効果。横に広がるような菱形フォルムをつくると、縦長の印象をやわらげることができます」(imaii scaena x colore ディレクター 石原治和さん)。カットで前下がりのラインをつくっているため、輪郭がリフトアップして見える効果もあるそう。「トップのボリュームが気になるという40代の方は多いですが、面長さんはトップに高さを出し過ぎるのもNG。ハチ周りはすっきりタイトにおさまるようにすると、キレイな菱形シルエットに。全体がふんわりボリュームアップして見えますよ」(石原さん)。全体のシルエットは、グラデーションボブベース。「前髪を内側につくっています。アウトラインは角を取り、なめらかなフォルムに。フェースラインに合わせて前下がりラインにカットすることで、リフトアップ効果も。全体に入れたハイライトで、白髪カバーと立体感アップが叶います」(石原さん)。
<スタイリング方法>ボリュームの出し方、前髪の流し方に注意!
「ペタッとするのはNGですが、面長さんの場合はトップにボリュームが出すぎてもダメ。ハチ周りはタイトに、ボリュームは横に広げることを意識しましょう。前髪は、額を隠しすぎず、出し過ぎず、肌がちらっと見えるくらいが、抜け感が出て顔型もカバーできます」(石原さん)。
<STEP.1>ヘアアイロンで毛先を巻く
<STEP.2>ヘアアイロンでトップを立ち上げる
<STEP.3>ワックスで整える
<面長顔ボブ スタイリングのコツ3か条>
- 毛先はふんわり巻いて、サイドに広げる
- トップがペタッとしない位置で分ける
- 前髪は厚くなりすぎないように流す
「毛先をワンカール巻いておくと、耳にかけるだけでボリュームが出て、フォルムの調整がしやすいです。キープ力が欲しい人は、最後に軽めのキープスプレーを」(石原さん)。
【3】面長顔も瞬時に解決! 横にボリュームをつくり出す菱形×外ハネボブ
\Rougyの小栗瑛二郎さんがレクチャー!/
「顔型をカバーするために目指すところは菱形フォルム。面長さんの場合はトップを高くし過ぎず、横にボリュームが出るようにします」(Rougy スタイリスト 小栗瑛二郎さん)。そして40代は、どこに横幅をつくるかというのも大切なのだとか。「ボリュームが低すぎると老けて見え、上過ぎるとちょっと古い印象に。やや低めにウエイトを出してムードのある表情をつくりつつ、上にレイヤーで動きを出して最適なバランスに調節します」(小栗さん)。カットは「顔型に合うように毛量調節しながらベースカットをしています。高い位置からレイヤーを入れて、自然と外ハネになるようにカット。トップはボリュームが出すぎないようにするのがポイントです」(小栗さん)。
<スタイリング方法>毛先カール×根元の立ち上げでSカールをつくる!
「外ハネにしようと外向きに巻くと根元がつぶれてしまいます。アイロンは内巻きにして、スタイリング剤をつけるときに外ハネに。根元に立ち上がりのあるSカールで、ボリュームダウンもカバーできますよ」(小栗さん)。
<STEP.1>毛先1/3を巻く
<STEP.2>もみあげ部分を内巻きにする
<STEP.3>前髪をカーラーで巻く
<STEP.4>スタイリング剤を毛先につける
<面長顔ボブ スタイリングのコツ3か条>
- ハンドブローで根元をしっかり立ち上げる
- ヘアアイロンで巻くときは毛先を中心に
- スタイリング剤は毛先のみにつける
「レイヤーカットのおかげで、毛先を巻いておけば外ハネにも動かせます。とくに毛が細い人は、根元にスタイリング剤がつかないように注意しましょう」(小栗さん)。
大人の髪悩み|ぺた毛も面長顔も瞬時に解決!横にボリュームをつくり出す菱形×外ハネボブ
【4】長め前髪と菱形シルエットで引き締まって見えるボブ
\Cocoon 銀座店のSHUNさんがレクチャー!/
「前髪が長めの場合、おでこが目立ってしまい、面長な輪郭をより強調させてしまうことも。そんな時は、長めの前髪をふんわりサイドに流しつつ、耳周りにボリュームをつくって菱形シルエットに。面長な印象を解消できるだけでなく、フェースラインがキュッと引き締まった印象になります」(Cocoon 銀座店 店長 SHUNさん)。
ベースはフラットなグラデーションボブ。「耳後ろのふくらみやすい部分は、セクション毎にレイヤーを入れて骨格や頭の形が綺麗に見えるようにカット。前髪は頬骨下に設定し、サイドへつなげるように調整しています」(SHUNさん)。
<スタイリング方法>根元を立たせてボリュームアップ
「まずは髪の根元を起こすことが大切。地肌をこすりつつ、まずは後ろから、次に前からドライヤーをあてる。すると、根元が起きてふんわりとしたボリュームが生まれます」(SHUNさん)。
<STEP.1>根元をこすりながらドライヤーをあてる
<STEP.2>手ぐしで後ろに髪を流しながらドライヤーをあてる
<STEP.3>髪全体にワックスをなじませる
<STEP.4>最後に根元の毛束をほぐして完成
<面長顔ボブ スタイリングのコツ3か条>
- 根元を起こしてボリューム感を出す
- ワックスは髪の内側から全体になじませる
- トップは持ち上げながらほぐす
「スタイリング剤はミルクタイプのワックスがおすすめ。少量を手のひらに伸ばし、髪の内側から全体になじませるとボリュームが出やすく、スタイルの持ちもよくなります」(SHUNさん)。
40代に似合う【小顔に見えるショートボブ】“小顔見せ” スタイリング術を伝授!
【5】自然な菱形で垢抜ける王道ストレートボブ
\GARDEN YOKOHAMAの塩見 勇さんがレクチャー!/
「面長さんの場合、まっすぐなボブヘアだと面長がより目立つだけでなく、老けた印象にみられることも。そんな時は、横に少しボリュームを出して菱形っぽく仕上げるスタイルがおすすめです。顔まわりに空間を持たせることで自然な動きが出て、面長感を解消すると同時に、明るく若々しい印象にも見えますよ」(GARDEN YOKOHAMA スタイリスト 塩見 勇さん)。全体のシルエットは「表面の角を取るレイヤーとグラデーションカットで、自然な丸みを持たせたボブスタイル。髪が弱り、ボリュームが減ってくる年齢層では毛量調整は適度にとどめ、バサバサに見えないように注意を」(塩見さん)。
<スタイリング方法>菱形を意識してメリハリをつける
「ヘアアイロンを使って軽く巻いていきます。顔まわりは横にボリュームを出し、耳うしろはおさえる、このメリハリバランスが決め手です」(塩見さん)。
<STEP.1>耳横に空間をつくるイメージでストレートアイロンをかける
<STEP.2>ハチ上(頭頂部と耳までの間で出ている骨部分)の髪をワンカール
<STEP.3>耳うしろはおさえる
<STEP.4>トップからうしろは持ち上げるようにアイロンをかける
<STEP.5>バームをなじませる
<面長顔ボブ スタイリングのコツ3か条>
- 顔まわりに空間をつくる
- 耳うしろはおさえて引き締める
- 菱形をイメージしてスタイリング剤で仕上げる
「耳うしろをしっかりおさえるとキレイな菱形になります。あごラインや首元がすっきりとした印象になるので、面長カバーに最適です」(塩見さん)。
40代に似合う【あか抜けボブスタイル】若々しく明るい印象が叶う“シンプルボブ”に挑戦
「逆三角型さん」が似合うボブ
【1】こけた頬がふっくら見える神ボブスタイル
\PEEK-A-BOO AVEDAアトレ恵比寿の神保樹敏さんがレクチャー!/
エラが小さく、顎のラインがシャープに見える逆三角形型。シャープで知的な印象を持たれることの多い顔型ですが、40代を困らせているのが「頬骨が張って見える」「頰がこけて疲れた印象になる」など、年齢と共に気になる悩みです。この悩みを解決しながら、「幸福感」と「愛らしさ」のある髪型をPEEK-A-BOO AVEDAアトレ恵比寿・店長兼ディレクターの神保樹敏さんが提案。「フェースラインを目立たせないためには、カットで立体感と丸みのあるフォルムに仕上げることが大切。今回のスタイルは、髪全体の毛束を細かく丁寧にスライドカットすることで自然な毛流れだけでなく、奥行き、丸み、立体感もつくっています」(神保さん)。
癖がほとんどなく、髪質はストレート。スタイリングをしてもボリュームが出にくく、ストンとした印象になるというモデルさん。「ボリュームゾーンを頰の位置につくることで、髪全体のシルエットが菱形になり、立体感とボリュームのある印象に。あとはブローで空気感と毛流れを与えるだけで完成します」(神保さん)。
<スタイリング方法>空気感と毛流れをつくるブローのやり方4ステップ
このシルエットを自宅で再現するには、ブローのやり方も重要なのだそう。「まず、ドライヤーで髪全体の根元を起こします。後頭部から前方に髪全体をとかしながら熱風を当てるのがコツ。根元が起きることでスタイリングしやすく、仕上がりもふわっと丸みのある印象になります」(神保さん)。
<STEP.1>後頭部の髪を手ぐしで前方に流しながらドライヤーを当てる
<STEP.2>髪全体を上下にセクショニングしたら、下段の毛束をブラシでブロー
<STEP.3>ストレートアイロンを毛束の中間から毛先にすべらせる
<STEP.4>髪を振りながらワックスをつける
<逆三角型ボブ スタイリングのコツ3か条>
- 首を下げて、髪全体を前方に持っていくように乾かす
- ブローのときはブラシの正面から熱を当てる
- ワックスは髪の内側につける。左右へ振りながらつけるのが正解
「ブローでは、ブラシに髪を巻きつけるのではなく、ブラシに髪を乗せて正面から熱風を与えるだけでOK。ブラシのカーブに沿った自然な丸みで、全体のシルエットが綺麗に収まります」(神保さん)。
こけた頬がふっくら見える「神ボブ」!ブローのやり方4ステップ
「ベース型さん」が似合うボブ【4選】
【1】骨ばって見えがちなベース型の輪郭を、ふんわり見せる菱形ボブ
\kakimoto arms 田園調布店の森林郁香さん、斎藤嘉一さんがレクチャー!/
40代から絶大な人気を集めるボブスタイル。ベース型さんのボブスタイル成功の秘訣を、kakimoto arms 田園調布店のスタイリストチーフ・森林郁香さんに教えていただきました。「ベース型さんのお悩みポイントであるエラをカバーするには、裾の長さを顎より下にすること。顎ラインに設定すると輪郭が四角く見えるので注意が必要です。また菱形シルエットになるように表面にレイヤーを入れると、輪郭補整が叶う上、フェースラインがキュッと上がって見えて小顔効果も」(森林さん)。
また骨ばった印象のあるベース型さんには、頬骨が気になるという声も。「前髪を薄く取り、頬骨にかかるようにカットしましょう。頬骨が程よくカバーされ、垢抜けた印象になりますよ」(森林さん)。カットは「外ハネになるように、やや前下がりにカットしています。ハチ上にレイヤーを入れて、菱形シルエットに。前髪は薄めに取り、頬の一番高いところでカット。広がりやすい髪質なので、内側はしっかり量感調節して膨らまないようにしています」(森林さん)。ベースカラーはアッシュブラウン。「髪色は、ある程度明るくしてあげるとツヤ感が出せて、肌も明るく見えます。また、ハイライトをブレンドして、柔らかい質感を出しながら白髪もなじませています。髪の乾燥や白髪が気になる方におすすめです」(トップカラーリスト 斎藤嘉一さん)。
<スタイリング方法>顔周りに空間をつくって、エラをカモフラージュ!
「エラは隠すより、あえて空間を作ったほうが◎。もみあげ付近の毛束を立ち上げて巻き、ふんわりシルエットにしたほうがカバーできます。ただ外ハネにするだけだと、大人は淋しい印象になってしまうので、レイヤーを活かしてふんわり仕上げましょう」(森林さん)。
<STEP.1>前髪をカーラーで巻く
<STEP.2>毛先を外ハネにする
<STEP.3>トップの毛先を巻く
<STEP.4>うるおいが出るバームでスタイリング
<ベース型ボブ スタイリングのコツ3か条>
- 前髪は分け目をつけず、根元までしっかりカーラーで巻く
- レイヤー部分は上に引き出して巻く
- もみあげや顔周りは立ち上げてふんわりさせる
「アイロンで巻いた後はスタイリング剤を毛先中心にしっかりなじませて、ツヤと動きを出しましょう。乾燥して見えないように保湿力のあるバームタイプがおすすめです」(森林さん)。
大人ヘア|骨ばって見えがちなベース型の輪郭を、菱形ボブでふんわり柔らか見せ!
【2】長め前髪で骨格矯正! ベース型が理想の卵型になるニュアンスボブ
\GARDEN omotesandoの高橋俊友さんがレクチャー!/
GARDEN omotesandoのマネージャー・高橋俊友さんによると、ベース型がボブスタイルにチャレンジする時に気をつけるポイントがふたつあると言います。ひとつは「輪郭の角をなじませる」こと、もうひとつが「前髪を長めに設定する」ことです。「輪郭の角を目立たせないためには、毛先の角度を顎ラインに沿うようにカットすることが大切。顎ラインの延長線上に毛先のラインを合わせることで、輪郭の角がなじみ、ベース型を卵型に見せることができるんです」(高橋さん)。前髪を長めに設定する理由は?「前髪をつくると、髪のフレームがホームベースになってしまいます。長めに設定する方がおすすめですが、短い方は斜めに流すなど、直線的にならないように注意して」(高橋さん)。全体のシルエットは「ワンレンベースのグラデーションボブ。分け目を起点に表面にだけレイヤーを入れつつ、毛先に向けてブラデーションを。すると、毛先に丸みが生まれ、収まりのいいスタイルになります」(高橋さん)。
<スタイリング方法>根元はふんわり、表面はツヤやかに仕上げるのがポイント
「本来の分け目のままドライすると、時間が経つにつれて分け目がペタッと潰れてしまいます。ドライするときは、分け目の逆方向から乾かして根元を立たせることが重要。ふんわり感がキープされて、スタイルのもちも良くなります」(高橋さん)。
<STEP.1>いつもの分け目の逆からドライヤーを当てる
<STEP.2>ストレートアイロンでツヤを出す
<STEP.3>シアバターを髪の内側からつける
<ベース型ボブ スタイリングのコツ3か条>
- 分け目と逆方向からドライする
- ストレートアイロンはブローするように毛先までスルーさせる
- シアバターは髪の内側や後頭部からつける
「ショートやボブのスタイリングにかなり使えるのがストレートアイロン。ボリューム調整ができるだけでなく、表面のツヤ出し、毛先にニュアンスをつけたいときにもおすすめです。このスタイルは髪の乾燥やダメージが目立ってしまうと台無し。ストレートアイロンでツヤを出しつつ、シアバターでみずみずしく仕上げてください」(高橋さん)。
長め前髪で骨格矯正!ベース型が理想の卵型になる「ニュアンスボブ」
【3】顔まわりのウェーブで輪郭カバー!外ハネボブ
\ABBEY GINZAの馬場竜也さんがレクチャー!/
「ベース型さんは、頬骨とエラが張って目立ちやすい顔型。カバーするには、顔まわりにくびれのある波状のウェーブをつくるのがおすすめです。頬骨とエラに毛束がかかることで、骨っぽさがカモフラージュできます」(ABBEY GINZA 副店長 馬場竜也さん)。髪が細くなる40代は、外ハネがベースのコンパクトなボブヘアがおすすめなのだとか。「外ハネのボブスタイルは、タイトにスタイリングするのがお洒落。あまりボリュームを出さないデザインのため、髪のボリュームを気にせず楽しめます。首が長く見える効果もあり、スタイリングも簡単なので、朝のスタイリングを楽にしたい忙しい40代にはぴったりだと思います」(馬場さん)。全体のシルエットはボブベースでカットし、カットラインを残して毛量を調節。「フェースラインの髪は頬骨が隠せる長さにして、少し段をつくると四角っぽさが軽減できます」(馬場さん)。
<スタイリング方法>表面のウェーブは耳の高さからスタート
「全体の毛先を外ハネにしたら、表面を波状に巻くだけ。表面のウェーブは耳の高さから。それより上にすると、頭のハチが大きく見えてしまうので注意しましょう」(馬場さん)。
<STEP.1>前髪にマジックカーラーを巻く
<STEP.2>毛先を外ハネに巻く
<STEP.3>耳の高さにふくらみをつくる
<STEP.4>オイルをなじませてスタイリング
<ベース型ボブ スタイリングのコツ3か条>
- キレイに巻き過ぎない
- 顔まわりの髪もしっかり巻く
- オイルはつけすぎない
「外ハネは無造作感がかわいいので、キレイに巻こうと思わなくて大丈夫。また、タイトなスタイリングですが、オイルをつけすぎてベタベタになるのはNG。軽めのオイルを少しずつ足していくイメージで、髪の内側からつけるようにしましょう」(馬場さん)。
頭が小さく見えるコンパクトボブ|ベース型はS字ウェーブでエラ張りをシャープに!
【4】リフトアップが叶う!透け前髪のショートボブ
\MINX青山店の大山幸也さんがレクチャー!/
「輪郭がベース型の場合、顔の重心が下がって見えるため、老けた印象になることもあります」と教えてくれたのは、MINX青山店 取締役・ディレクターの大山幸也さん。「エラが張っているとフェースラインが四角い印象になるため、顔の重心が低く見えます。そんなベース顔さんがショートヘアにするときは、サイドの髪に厚みがあって低い位置に重心がくるデザインはNG。フェースラインが目立ち、野暮ったい印象になります」(大山さん)。シルエットのポイントはふたつ。「トップにボリュームを出し、透け感のある前髪で肌が見える分量を増やすと、顔全体の重心が引き上がります。さらにサイドの髪を、やや後ろに向かって上がるようにカットするのもポイント。輪郭がリフトアップして見えますよ」(大山さん)。
<スタイリング方法>しっかりブローをしてボリューム感を出す
「40代になると髪がぺたんとしがち。ブローで根元からしっかり髪を起こし、ふんわりとしたボリューム感をつくりましょう」(大山さん)。
<STEP.1>トップを起こすようにドライ
<STEP.2>毛先を内巻きにブロー
<ベース型ボブ スタイリングのコツ3か条>
- 髪を乾かすときはトップをふんわりさせることを意識
- サイドはしっかりブローをしてボリュームを出す
- オイルは少なめにして、軽やかな印象に
「ベース顔をカバーしてくれるので、トップのふんわり感は必須! スタイリング剤はつけすぎないように注意して、軽めのオイルでツヤとまとまりをプラスする程度にしましょう」(大山さん)。
【小顔ヘア】四角いフェイスラインをキュッと上げる!透けバングの菱形ショート
- TEXT :
- Precious.jp編集部