【目次】

基本の「スキンケア」を怠らない


飛田砂織さん
「クリニックシュアー銀座」院長/医学博士
(とびた さおり)美容皮膚科・美容内科を中心に、健やかに美しくなる最新のアンチエイジング医学を実践している。また、救急医としての経験から、局所的な悩みに対しても全身の状態やバランスをみながら安全で効率のよい治療情報を発信。美しく、若々しく、充実した健康な人生を歩むためのライフスタイルを提案している。
アンチエイジングにおけるスキンケアの基本的に大切な考え方を知ろう。
アンチエイジングにおけるスキンケアの基本的に大切な考え方を知ろう。

■洗顔は泡で肌を洗うように

洗顔は、洗顔料を泡立て、肌をこすらないように泡で洗うようにします。摩擦は肌の表面を傷つけ、肌荒れやシミの原因になる可能性があります。洗顔料は、油分が適度で、有効成分が含まれているものがよいでしょう。オススメは洗い流すクレンジングオイルです。質が高いクレンジングオイルであれば、ニキビも気になりません。

■化粧水はこすらずそっと、大切につける

化粧水をつけるときは、手で行いましょう。手に化粧水をのばし、顔全体になじませていきます。このとき、肌をこすらないように気をつけてください。コットンで肌を強くパッティングすると、肌の表面を傷つけてしまう恐れがあります。長期間続ければ、シミや赤ら顔の原因になることも。もちろん、手で強くパッティングするのも控えましょう。肌をたたいても、引き締まる効果はありません。

効果的なアンチエイジングとは?|食事法、美容ケア、生活習慣から運動・睡眠まで徹底解剖

「食事」や「飲み物」を見直して、肌荒れを防ぐ


小屋麻子さん
インナービューティープランナー/看護師
(こや あさこ)高校卒業後に医療と英語を学ぶために渡米。ニューヨーク州の大学を卒業し、ニューヨーク州の看護師免許を取得。現在は日本のがん専門病院に勤めている。アメリカでの偏った食事や不規則なワークライフによる体調不良を改善すべくデトックスなどを経験したが、インナービューティーダイエットに出会い「食」の大切さに気づき、インナービューティープランナー・ナースとして「食」を通じて社会の健康問題に目を向け、情報発信や教育を行なっている。
普段口にする食材で無理なく、おいしくデトックスも可能。
普段口にする食材で無理なく、おいしくデトックスも可能。

毒素や老廃物を体内に溜め込んだままにしてしまうと、むくみや肌荒れなど、美容の大敵を呼び込んでしまうこともあります。もちろん、健康を脅かす危険性や、不定愁訴(ふていしゅうそ)と言われる、お医者さんにも原因がわからない身体の不調が現れてしまうこともあります。

しかし逆に言えば、毒素や老廃物を体外に出す「デトックス」を上手に行うことで、加齢とともに気になってくる肌や体力の衰えにも、効果を発揮してくれることもあるのです。

一言でデトックスといっても、新陳代謝が上がることでむくみを防止したり、整腸作用を整えることで肥満の防止になったりと、体へのアプローチの仕方や効果はさまざまです。

■デトックス効果のある食材【4選】

【1】リンゴ

リンゴに含まれるポリフェノールは抗酸化作用が強く、紫外線などの活性酸素が原因で起こるシミソバカスなどを防いでくれるという効果があります。ポリフェノールは内臓脂肪を減らしてくれる効果も! ポリフェノールは皮の部分に多く含まれるため、ぜひ皮付きで摂取したいところ。また、水溶性食物繊維も豊富なので、整腸作用にも効果を発揮します。

【2】キウイ

カリウムを豊富に含むキウイは、むくみの解消にぴったり! また、ビタミンCを豊富に含むため美肌効果はもちろんのこと、病気の原因ともなる細菌に対する抵抗力を強めると言われています。老化の原因となる活性酸素を排出する働きも兼ね備えているため、まさに肌の衰えが気になる人にとっては、最適な食材なのです。グリーンキウイよりもゴールドキウイの方がビタミンCの含有量が多いため、より効果を高めたい人はゴールドキウイがおすすめです。

【3】アボカド

体の解毒作用を担っている臓器といえば、肝臓。この肝臓が溜めてしまった疲労を解消し、解毒作用を高めてくれる成分がグルタチオンです。このグルタチオンは、アボカドの中に豊富に含まれているのです。アボカドといえば、美肌効果などが有名ですが、実は肝臓の働きを高めてくれる効果もあるのですね。また、アボカドには水溶性食物繊維と一緒に、腸のぜん動運動を促す不溶性食物繊維もバランスよく含まれているので、便秘の解消にも最適です。

【4】ニンジン

普段の食事にも登場回数の多いニンジン。ニンジンにはβカロチンという成分が多く含まれ、このβカロチンはビタミンAに変換されます。ビタミンAには、肌や粘膜の新陳代謝を高める効果があり、肌の老化を防ぐとともに、若々しい状態に保ってくれます。このビタミンAが不足した状態だと、肌が乾燥しやすくなり、口内炎などを引き起こしやすくなります。美容とも関係が深いファスティング用のドリンクの材料として、ニンジンが多用されるのはこのためですね。

意外と知らない!?インナービューティープランナーが教える「デトックス」のウソ・ホント

■デトックス効果のある飲み物【2選】

【1】白湯

監修者:西良沙織さん
インナービューティープランナー、インナービューティーミューズ@看護師
(にしら さおり)幼少期より体型にコンプレックスを抱え大人になってもダイエットを繰り返す。 24歳で潰瘍性大腸炎を患い食事が摂れない時も経験し食事に振り回されてきた。インナービューティーダイエットに出会い食事を楽しむという幸せを知る。そして食事を整えることで自分を大切にできキレイと健康も叶えることがで きた。頑張る女性に食事を通してキレイと健康を叶えるメソッドや自分を大切にする方法を伝えたいと活動している。
お白湯にスパイスなどを入れて香りを楽しむのもOK。
お白湯にスパイスなどを入れて香りを楽しむのもOK。

朝起きてすぐ、一杯のお白湯を飲む、という方法もデトックスのやりかたのひとつです。多くの女優さんがやっている健康方法として、すでにご存知だという方も多いのではないでしょうか。

寝ている間に水分が奪われた起床時に、お白湯を飲むことで胃腸を内側から温め、整腸作用に効果があるのだそうです。もちろん、お白湯をそのまま飲むだけでもOKですが、スパイスなどを入れるとより高い効果が期待できます。

体内の解毒を担ってくれている肝臓の働きにアプローチするには、七味唐辛子やクミン、コリアンダーを少量加えたお白湯がぴったり。七味に入っている陳皮や山椒が体の巡りを助け、老廃物排出に一役買ってくれます。

体に毒素が溜まるとどうなる?自宅で毎日できる「デトックス」習慣5つ

【2】デトックスウォーター

漬け込む食材によって効果が変化するデトックスウォーター。
漬け込む食材によって効果が変化するデトックスウォーター。

海外セレブなどが行なっているとして話題になり、デトックスの方法として一般的になりつつあるのがデトックスウォーター。しかし、そのやり方などについてしっかりと理解できている人は少ないのではないでしょうか?

実は、カットしたフルーツや野菜を一晩ミネラルウォーターに漬け込み、それを飲むだけ、という簡単な方法なのです。漬け込む食材により効果が違うため、自分の感じているからだの不調などに合わせて効果の高い食材を選ぶとより高い効果を期待できるでしょう。

注意点としては、水道水などではなくミネラルウォーターを使うこと、フレッシュな食材を使うこと、そしてつくったデトックスウォーターは1日で飲みきることです。

体に毒素が溜まるとどうなる?自宅で毎日できる「デトックス」習慣5つ

「運動」してストレスによる肌荒れを改善する


飛田砂織さん
「クリニックシュアー銀座」院長/医学博士
(とびた さおり)美容皮膚科・美容内科を中心に、健やかに美しくなる最新のアンチエイジング医学を実践している。また、救急医としての経験から、局所的な悩みに対しても全身の状態やバランスをみながら安全で効率のよい治療情報を発信。美しく、若々しく、充実した健康な人生を歩むためのライフスタイルを提案している。

■適度な運動はセロトニンの分泌を促し、肌荒れを改善してくれる効果も

適度な運動でストレスに強くなる。
適度な運動でストレスに強くなる。

運動をすることで得られる効果には、美肌・若返りホルモンと呼ばれる成長ホルモンや、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの分泌を促したり、血行をよくするなどがあります。成長ホルモンの分泌や血行がよくなると、ターンオーバーによる肌細胞の生まれ変わりが促進され、肌の老化防止、きれいな肌を持続させることにつながります。

セロトニンは脳内伝達物質で、心にやすらぎを与える役割があります。セロトニンを分泌することでストレスに強くなり、吹き出物などの肌荒れを改善してくれる効果もあるのです。

効果的なアンチエイジングとは?|食事法、美容ケア、生活習慣から運動・睡眠まで徹底解剖

「睡眠」の質を高くして、細胞の新陳代謝を促す


藤本 幸弘さん
クリニックF 院長
(ふじもと たかひろ)レーザー治療を得意とし、アンチエイジング治療に精通。肌のことだけでなく、枕や睡眠によい音楽など、睡眠についても詳しい。

■寝ついてから3時間、いかに深く眠れるかが美肌の鍵

お肌のゴールデンタイムとは、22時から2時の4時間を指し、美肌のためにはこの時間に眠ることが大切、と若いときから聞かされてきました。その理由は、この時間帯に最も成長ホルモンが分泌されると考えられていたため。成長ホルモンとは細胞の新陳代謝を促し、肌の生まれ変わりや修復をする働きがあります。

しかし、この成長ホルモンは、何時に寝ても、眠りについてから3時間の間に分泌が最も多くなるとわかってきました。そのため、寝ついてからの3時間をいかに途切らせることなく、深く眠れるかが美肌の鍵に。

「寝ている間に老ける!」知らないと損をする、夜の肌メカニズム5選

■睡眠リズムを守るため、就寝前はPCやスマホの画面は避ける

日々の生活を見直すことが、肌の健康につながります。
日々の生活を見直すことが、肌の健康につながります。

ブルーライトとは、青から紫に至る波長域の光で「高エネルギー可視光」とも呼ばれています。人が見ることのできる光の中で最も波長が短く、強いエネルギーを持っていることが特徴です。

ブルーライトと聞くと、LED照明やテレビ、スマートフォン、パソコンといった電子機器から放出される光を思い浮かべがちですが、太陽にもブルーライトが含まれています。昼間に浴びるブルーライトは、記憶力や認知機能を高め、気分を高揚させるなど、健康面でのメリットがあることが分かっています。

私たちの体には、約24時間を周期とする内因性のリズム、サーカディアンリズム(概日リズム)が存在しています。ホルモン分泌や睡眠といった活動にも、このサーカディアンリズムが関わっています。日中ブルーライトにさらされることはメリットになる一方で、夜間にブルーライトにさらされると、体はまだ昼であると“思い込んで”しまいます。すると、自然なサーカディアンリズムや睡眠リズムが大きく乱され、肌本来の修復プログラムにも悪影響が及びます。

肌本来の修復プロセスを損なう夜間のブルーライト。就寝前はできるだけPCやスマートフォンの画面を避ける、ブルーライトカットメガネなどを活用する、など日々の生活の中でできることから取り組みたいものです。

夜にスマートフォンを見てブルーライトを浴びないのが「最高の肌アンチエイジング」と判明

「入浴」の仕方を見直して、肌を活性化させる


和田あいさん
ミス日本コンテスト事務局ビューティプロデューサー
(わだ あい)50年以上の歴史を持つ和田式ダイエット法の3代目継承者。早稲田大学教育学部卒業後、国内をはじめ、ロンドン、パリなどヨーロッパでファッションや文化を学ぶ。その経験を生かし、最終選考に残った候補生の指導を半年間にわたり行い、“やまとなでしこ”に象徴される「日本女性の美」へと心身共に導いている。

■ミス日本式入浴・美肌になる45分間入浴法とは?

最近、肌にハリがない。少しカサカサした状態になっているように感じる。そんなお肌の悩みを抱えている方は、ミス日本コンテスト事務局・ビューティプロデューサーの和田あいさんが教えている「ミス日本式入浴」を試してみませんか?

この特別な「45分間入浴」方法を取り入れると、肌のターンオーバーが促され、肌の活性化の助けになります。唯一のルールは「空腹時に入浴する」ということだけ。

45分間入浴といっても、実際に湯船につかるのは20秒×8回=160秒です。しっかりと老廃物を洗い落としつつ、心臓への負担が軽いので、どなたでも実践できる入浴法なのです。

【詳しい方法はこちらから】

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この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
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