【目次】
- 【1】ざっくりまとめる「簡単ハーフアップ」
- 【2】サイドの髪をねじってまとめる「ねじりハーフアップ」
- 【3】うねりを効かせてまとめる「大人のひとつ結び」
- 【4】ねじりを効かせた柔らかな「上品ポニーテール」
- 【5】まとまってるけどニュアンスのある「アップスタイル」
【1】ざっくりまとめる「簡単ハーフアップ」
\DIFINO akasakaの根本将平さんがレクチャー!/
髪が硬くてボリュームもある髪質だと、タイトに束ねるスタイルが多くなりがち。
そこでDIFINO akasakaの副店長 根本将平さんに、ボリュームのある髪でも軽さのあるまとめ髪を提案していただきました。「毛先にカールとツヤ感があると軽さが出るので、アレンジ前の下準備が重要ですね。ハーフアップにくるりんぱは付きものですが、お客さまから「くるりんぱが上手にできないから教えて欲しい!」と、よく言われるんです。ポイントさえ抑えれば、どなたでも上手にできますよ」(DIFINO akasaka 副店長・根本将平さん)
くるりんぱのおさらいも兼ねて、ボリュームを抑えるハーフアップを教えていただきました。
髪が硬く、ボリュームも多い永野さんの髪質。「ハーフアップにしてから、くるりんぱをするとボリュームがほどよく抑えられます。うるおいが足りないので、毛先にツヤが出るようなスタイリング剤をなじませておくと、束感を出しつつ、パサつきも抑えらて一石二鳥ですね」(根本さん)
<アレンジ方法>タイトに束ねずざっくりまとめて、毛先にカール感を出して軽やかさを演出
<STEP.1>毛先を揉み込むようにドライヤーをあてる
<STEP.2>ドライヤーを当てた部分にツヤを出すスタイリング剤をなじませる
<STEP.3>耳の先端より上にある髪を手ぐしでまとめて束ねる
<STEP.4>結び目の上に、くるりんぱ用の穴を開けて毛束を通す
<STEP.5>くるりんぱが終わったら、必ず毛束を左右に引っ張る
<STEP.6>結び目を抑えながら、数カ所から2~3㎜の毛束を引き出す
<STEP.7>結び目の上、頭頂部からも2~3㎜の毛束を引き出す
「くるりんぱが上手くできないのは、毛束を穴に通した後に毛束を左右に引っ張って結び目を引き締めなかったり、結び目から毛束を引き出さず、ルーズ感をつくらないのが原因です。このポイントさえ抑えれば、思い通りのスタイルになるはずです」(根本さん)
髪が硬くて多い剛毛でもキレイに決まる、大人の「くるりんぱ」はこれ!
【2】サイドの髪をねじってまとめる「ねじりハーフアップ」
\Joemi by Un amiの大久保瞳さんがレクチャー!/
プロセスはねじってピンで留めるだけ!とても簡単なハーフアップアレンジを教えてくれたのは新宿にある美容院Joemi by Un ami副店長の大久保 瞳さん。耳上の毛束をねじることでサイドに程よいボリュームができ、輪郭や頭の型が綺麗に見えるメリットもあるのだそう。
「耳上にボリュームゾーンをつくることで全体のシルエットが菱形になり、フェイスラインが引き締まった印象に。頰が下がって見える、輪郭が野暮ったく感じる、という40代以降の方にぜひチャレンジしていただきたいです」(大久保さん)
特にこのアレンジは、毛先が肩で自然とハネるミディアムボブやミディアムヘアにオススメだと大久保さん。
「肩ラインの方は毛先のハネを利用すると、抜け感、こなれ感が増しますよ」(大久保さん)
エイジングサインが気になる方、こなれた印象のハーフアップに挑戦してみたい方はぜひ!
「顔まわりの後れ毛がパサつくと疲れた印象に見えてしまうので、アレンジの前にスタイリング剤をよくなじませて。シアバターなど柔らかいテクスチャーのものをつけると、みずみずしさ、ツヤ、束感も出すことができます」(大久保さん)
<アレンジ方法>ねじりでつくるサイドのボリュームと毛先のハネがマッチ!
<STEP.1>右耳上の毛束をねじりながら後頭部へ
<STEP.2>後頭部の中央にピンで留める
<STEP.3>左耳上の毛束をねじりながら後頭部へ
<STEP.4>ねじった毛束を後頭部の中央でピン留めする
「後頭部の凹みが気になる方は、後頭部の毛束を少し引き出してボリュームを出すと頭の型が綺麗になります。引き出し過ぎると若作りに見えるので注意しましょう。ピンで留めた部分にヘアアクセサリーをつけても素敵です」(大久保さん)
【3】うねりを効かせてまとめる「大人のひとつ結び」
\kakimoto arms 新宿店の野村友理香さんがレクチャー!/
うねりがあって丈も中途半端で、束ねたくてもまとまらない…そんなお悩み髪に応えてくれるのが、kakimoto arms 新宿店のスタイリスト野村友理香さん。「うねりはカールアイロンで方向を整えてしまえば、あとは束ねるだけ。毛先に表情があるので、下準備だけしっかりしておけば、アレンジは簡単です」とのこと。
1本1本がしっかりしているため、うねりが加わると広がりやすい町山さんの髪。「カールアイロンで毛先と顔にかかる髪を巻いておくと、元々のうねりが目立たなくなり、まとまりやすくなります」(野村さん)
<アレンジ方法>くるんとした毛先の表情がポイントのアンニュイスタイル
<STEP.1>毛先は平巻きで1カール外巻きに
<STEP.2>もみあげより前にある髪は縦方向にリバース巻き
<STEP.3>髪を後ろにまとめたら、束ねる前にもみ上げ部分の髪を引き出しておく
<STEP.4>襟足ぎりぎりのところで毛束を1つに束ねる
<STEP.5>束ねた中からひとつまみ分の毛束でゴムを隠すように巻き付ける
<STEP.6>片手でゴムを押さえ、もう片方の手で後頭部の髪を握り少しだけ引き出す
「束ねた部分とふんわりさせた部分とでシルエットにメリハリをつけると小顔に見えるんですよ。ぜひ、お試しください」(野村さん)
【4】ねじりを効かせた柔らかな「上品ポニーテール」
ただひとつにまとめるだけだと手抜き感がある、古臭い、などなど、40代~50代女性のポニーテールは、課題が山積み。今っぽく、こなれた感じに仕上げるにはどうしたらいいのでしょうか?
青山にある美容室ROIのデザイナー関田康司さんの答えは、明快。
「世代的にきっちりとまとめがちですが、こめかみや耳が出てしまうと圧倒的に古臭い印象に。今っぽさを表現するなら、きっちりの中にも毛束の抜け感を出してあげるのがポイントです」(関田さん)
大人の女性の「きちんと感」を守りながら、「毛束に抜け感をつくる」。そのテクニックをご紹介します。
「髪をまとめる時は手ぐしでザックリと髪を集めながら、あえて耳にかぶせるようにまとめています。耳に髪をかぶせることで、きっちりとした印象を少しやわらかく見せることができるのと、シルエットを菱形に持っていく効果もあります」(関田さん)
「一見、きっちりとまとめているように見えますが、実は後頭部の毛束をかなり引き出しています。40代以降はペタッとした印象になりがちなので、丸いシルエットになるように引き出すのが秘訣です」(関田さん)
<アレンジ方法>「ねじる」「留める」「引き出す」たったこれだけで完成!
<STEP.1>頭頂部の根元にドライヤーを当てて髪を立たせる
<STEP.2>顔周りの髪を外巻きにする
<STEP.3>手ぐしで集めた髪をねじり、ピンで留める
<STEP.4>指で毛束を引き出す
「引き出すのは5か所のみ! 髪の中央、左右、その間の2か所からバランスよく引き出すことで、後頭部に自然な丸さと膨らみが生まれます。引き出す毛束が太いと失敗するので、自分が思っているよりも、細目に引き出すことを意識して」(関田さん)
「ねじりを効かせるだけ」でたちまち上品で柔らかい印象になれる、大人のポニーテール
【5】まとまってるけどニュアンスのある「アップスタイル」
\ROIの亀井明日香さんがレクチャー!/
ROIのデザイナー・亀井明日香さんが今回提案してくれるのは、連続くるりんぱで作る簡単アップスタイル。
どのレングスでもチャレンジできるとあって、大人世代にも人気のくるりんぱアレンジですが、ミディアムの場合はいくつか注意することがあると言います。
「ミディアムの場合、くるりんぱした時に短い髪が飛び出してしまったり、顔まわりや襟足の後れ毛が落ちてしまったりすることがあります。これが疲れた印象や老け見えの原因になることもあるので、スタイリングの際には注意が必要です。もうひとつ気をつけたいのが、毛束を崩し過ぎてしまうこと。崩しすぎると若作りに見えたり、ボサボサな印象になったりするので、『程よく、適度に崩す』ことも心がけてください」(亀井さん)
後れ毛の扱い方と毛束の崩し方に気をつけるだけで、『まとまっているけど、ニュアンスがある』大人のアップスタイルに。それでは、ポイントを詳しく見ていきましょう。
「顔まわりと前髪の毛束はコテで軽く巻いてあげると華やかな印象に仕上がります。髪の毛が短くて落ちてしまった後れ毛にはバームを。パサついていると疲れた印象に見えてしまうので、まとまりとツヤの出るものをなじませて。たくさんつけるとベタベタしてしまうので、米粒程度をなじませるのがポイントです」(亀井さん)
<アレンジ方法>ゆるっと引き出せば360度どこから見ても美シルエットに!
<STEP.1>耳上の毛束をゴムで結ぶ
<STEP.2>くるりんぱする
<STEP.3>耳横の毛束をまとめて結ぶ
<STEP.4>結んだ毛束をくるりんぱする
<STEP.5>襟足とくるりんぱした毛先をまとめてねじる
<STEP.6>ねじった毛束をピンで止める
<STEP.7>こめかみの後毛を出す
「分け目ができていると頭頂部が寂しい印象になってしまうので、アレンジの前に、ドライヤーで左右両方から風を当てて根本を起こし、分け目のない状態に戻してあげると見栄えが良くなります」(亀井さん)
- TEXT :
- Precious.jp編集部