おいしいもの、未知なものあらば東奔西走する秋山都さんが、自身が発見したSomething Preciousをレポート。今回は奈良県へ。日本初上陸のJWマリオット・ホテル奈良を味わい尽くします。前編は気になるグルメ編!(アクティビティの後編へ続きます)

いざ古都・奈良へ! まずは美食でパワーチャージを

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「上久保茶園」のアフタヌーンティー

突然ですが、アナタが最後に奈良を訪れたのはいつですか? 「高校生のとき、修学旅行以来だから……X十年前?」という方、意外に多いのでは?

私自身もほぼ似たようなもの。高校2年次に出かけた修学旅行の行き先が奈良・京都で、奈良では石舞台や法隆寺で写真を撮ったっけ。当時『日出処の天子』(山岸涼子のマンガ)にハマっていた私は、「ここで皇子が……(以下自粛)」と萌えたものですが、そのほかはおおむね退屈でした。日本の歴史に興味をもっている今ならもっと楽しめたのに。ほんとにもったいないことをしました。

そこへ、20年夏に開業したWマリオット・ホテル奈良へ泊まってみませんか、というお誘いが。

うほほ、JWマリオットといえば、マリオットグループのなかでも最高ランクに位置付けられているラグジュアリーホテルブランドで、日本ではまだここだけ(2025年、品川方面にも開業が予定されています。そちらも楽しみ!)。「Seize the fortune by the forelock (チャンスの神様には前髪しかないから、幸運はいま掴んで!)」をモットーに、楽しそうなお誘いはまず断らない私、今回もいそいそと新幹線に乗り込みました。

奈良へは京都駅から電車で約45分。「JWマリオット・ホテル奈良」はJR奈良駅からタクシーで10分程度。つまり、東京から3時間でホテルの前に立てるわけです。近いぞ、奈良。今回のテーマは「オトナの修学旅行」です。

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JWマリオット・ホテル奈良のロビーには印象的な鹿のペインティングが掲げられていました。
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ロビーエリアには印象的な植物があちらこちらに。なぜだか親近感を覚えましたが、それには後述するある理由がありました。

今回、泊めていただいたお部屋は「エグゼクティブスイート」。広いサロンの横に、2面に渡って大きな窓が開いているベッドルーム。そしてドアが閉まるクローゼット、広々としたバスルームという作りでした。この辺り、私のインスタでリール動画も公開しているので、ご興味のある方はご覧になってみてください。

ちなみに修学旅行のとき、17歳の私が宿泊したのは猿沢池(奈良公園)のほとりに建つ和風ホテルでした。あれから30ウン年……宿も、私も変わり、隔世の感があります。

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エグゼクティブスイートのサロン。手前には大きなラウンドテーブルがあり、仕事はそこでしました。
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ターンダウン後、夜のベッドルーム。ライティングもムーディ。
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ベッドサイドのテーブルにはアロマスプレーが。安眠をたすけてくれる香りだそう。

さて、到着したこの日は思い切り美食に興じ、自分をスポイルすることにしました。「オトナの修学旅行」がテーマなのですから、それなりに学ぶつもりではあるのですが、まずはオヤツ代わりにアフタヌーンティーで脳に栄養を与えてから(笑)。

こちらは奈良を代表する「上久保茶園」上久保淳一氏の手による新茶をふんだんにいただけるという趣向の期間限定アフタヌーンティーなのです。

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「上久保淳一氏 新茶のアフタヌーンティー、塩津植物研究所の盆栽とともに」¥6,500(グラスシャンパーニュ付き¥9,500)※税・サ込、2022年8月31日まで

「奈良野菜と大和茶のトルティーヤ」「京丹波鶏と和歌山梅肉のスプリングロール 抹茶塩」などのセイボリー(しょっぱい)系から、「大和抹茶テリーヌ」「抹茶のチョコレート」などスイーツまで、地元の食材を多く使うラインナップ、お見事でした。

合わせるのは上久保淳一さんの手によるお茶。これがお煎茶から、アイス、そしてほうじ茶ミルクにいたるまでバリエーション豊かで美味! アフタヌーンティーですので、おかわりも可能です。つまんで飲み、つまんで飲み……あっという間に1時間。

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塩津丈洋さん率いる「塩津植物研究所」の盆栽がアフタヌーンティーとともに楽しめます。(塩津植物研究所の盆栽展示は7/6で終了しています)

そして特筆すべきは、この卓上にもあった植物です。ロビーに入った瞬間から、存在感のあるグリーンに「ん?」と、気になっていたのでした。

この盆栽を手掛けているのは、奈良槇原市を拠点に活躍している「塩津植物研究所」の塩津丈洋さん。実は私、以前から塩津さんのファンで、自宅の観葉植物のケアをお願いしたこともあったのでした。「JWマリオット・ホテル奈良」のロビーで再会できるとは。ご縁を感じた瞬間でした。

「JWマリオット・ホテル奈良」では“切り花を使用せず、根付きの植物を飾る”というポリシーがあるそうで、SDGsの観点からもすてきな趣向だと強く共感した次第です。

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上久保さんのお茶はティーバッグになって、お部屋にもアメニティとして常備されています。

さて、“おやつ”のあとは腹ごなしにお散歩。PR担当のシェリーさんと、東大寺二月堂へ出かけました。

なんと24時間参拝が可能だというこの二月堂(国宝なのに!)は、沈む夕陽が美しく眺められる絶好の眺望ポイント。シェリーさんとふたり、夕陽を眺めていたら、帰途を心配したボランティアのおじさまが途中まで送ってくれたりして。妙齢の美女ふたり、モテちゃったのかしら(笑)。というのは冗談ですが、国宝など文化的に価値のある建造物を、このように地元の有志の方たちが守っているというのはすばらしいことですね。

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「東大寺二月堂」でサンセットタイムを満喫。桃色の空へ、真っ赤な夕陽がスッと沈んでいく様は感動的でした。

さて、初夏の奈良公園をそぞろ歩き、すっかりおなかもこなれたころ、いよいよディナーへ。やはり奈良は和食でしょうか。「JWマリオット・ホテル奈良」の和食レストラン「校倉(あぜくらい)」には、懐石・すし・鉄板焼きの3コーナーがあります。

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この日は鮑をいただけるコースに。バター焼き、美味でした。
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ビーフはその時良いモノを見繕ってセレクトしているそう。

この日は久々に鉄板焼きをチョイス。シェフが目の前でフォークとナイフを美しくあやつり、食材を香ばしく焼き上げる鉄板焼きは、日本発の美食アートだと感じました。某国の皇太子がおかわりしたという逸話つきのガーリックチャーハンまでペロリ。いやぁ、よく食べた1日でした。明日はよく遊び、よく学ぶ「オトナの修学旅行」へ出かけましょう。続きは後編でどうぞ。

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翌朝はロビーフロアのダイニング「シルクロード」でブッフェを。腹ごしらえも万全。

【後編はこちら:「JWマリオット・ホテル奈良」で過ごすオトナの修学旅行~遊びと学び編~】

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  • ※外出時には新型コロナウィルスの感染対策を十分に講じ、最新情報は公式HPなどでご確認ください。

この記事の執筆者
女性ファッション誌や富裕層向けライフスタイル誌、グルメマガジンの編集長を歴任後、アマゾンジャパンを経て独立。得意なジャンルに食、酒、旅、ファッション、犬と馬。
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WRITING :
秋山 都