【目次】
「ショート」2選
【1】前髪と襟足で斜めラインをつくって、輪郭をシャープに補整!
「襟足はすっきりとさせ、サイドのフォルムは顎からの延長で斜めにつくると、シャープなフェースラインが生まれリフトアップして見えます。一番ボリュームが出る位置は、頬の高さがおすすめ。高くしすぎると古く見え、低いともったり感が出て丸顔が強調されます」(air銀座タワー 店長 藤本麻衣さん)。フェースラインが出るため、抵抗を感じる人も多いショートヘア。しかし、トップのボリュームがなくなってきたと感じる人には、おすすめのレングスでもあります。「短いレングスは、自然とトップのボリュームが出せますし、スタイリングした後もボリュームをキープしやすいのが魅力。フェースラインを隠したくなるところですが、すっきり出してしまったほうが、メリハリが出るので逆に輪郭が目立たないんですよ」(藤本さん)。
<スタイリング方法>ツヤ感を出して若々しく!タイトなシルエットを意識して
「巻いたりふんわりさせると、サイドが広がりすぎて丸みが強調されるうえ、ちょっとオバサンぽく見えてしまうので、タイトな仕上がりをイメージして。片側を耳にかけるのもおすすめです。髪で面をつくって、ツヤ感を出しましょう」(藤本さん)。
<STEP.1>いつもの分け目と逆から乾かす
<STEP.2>スタイリング剤を毛先中心につける
<STEP.3>トップ、前髪も毛先だけにつけて整える
<スタイリングのコツ3か条>
- 前髪はすぐに乾かしてふんわりと
- サイドを膨らませすぎない
- トップはふんわりと
「バームタイプのスタイリング剤は、髪がおさまりやすくツヤ感も出ます。毛先に少しつけてウェット感を出すと今っぽい仕上がりに。髪にツヤが出ると若々しく見えるので、面をつくって仕上げるのがおすすめです」(藤本さん)。
丸顔をシャープにする決めては「斜め前髪」。リフトアップも叶うシンプルショート
【2】メリハリシルエットで、簡単にリフトアップ
「サイドの髪を耳にかけ、フェースラインは隠さずすっきり見せます。トップはつぶれないようふんわり高さを出し、首元は引き締める、そんな菱形バランスに仕上げます。こうすると相手の視線が上に上がり、頬の丸みやフェースラインのもたつきが自然と目立たなくなりますよ」(ZACC vie スタイリスト 田中里春さん)。カットは「前下がりのショートボブベースで、襟足は少し長さを残して大人っぽく。前髪は流せるくらいの長めにカットします。前髪をサイドに流してこめかみ部分をカバーすると、縦長の印象を高めることができます」(田中さん)。
<スタイリング方法>トップふんわり&裾は締める
「トップはつぶれないようふんわり高さを出し、耳から下の後ろの髪はボリュームを抑えてタイトに仕上げましょう。このメリハリがキレイな菱形フォルムをつくり、顔型をカバーしてくれます」(田中さん)。
<STEP.1>トップを立ち上げながら乾かす
<STEP.2>耳下から後ろはボリュームをおさえながら乾かす
<STEP.3>マジックカーラーで前髪&トップを巻く
<STEP.4>アイロンで横に引き出しながら巻く
<STEP.5>ヘアクリームでスタイリング
<スタイリングのコツ3か条>
- トップはふわっと立ち上げるように乾かす
- 首元のシルエットはすっきり引き締める
- ヘアクリームを全体にしっかりつけて菱形をキープ
「スタイリング剤は、オイルほど重くならずキープ力も発揮するクリームタイプがおすすめ。菱形を保ちながら、ふんわり柔らかさも出せます」(田中さん)。
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「ボブ」3選
【1】髪にくびれができると、頭全体の輪郭補整効果も!
apish kokubunji マネージャー・トップデザイナーの長谷川祐三さんによると、丸顔さんにとってNGなのが毛先を内側に丸めすぎるボブスタイルなのだとか。「毛先を丸く内側に入れるほど顔の丸さが強調され、顔の輪郭や大きさに視線がいってしまいます。輪郭から目線を外すためには、毛先に動きを出してあげると良いと思います」(長谷川さん)。動きのあるスタイルで今おすすめなのが、外ハネシルエットなのだそう。「外ハネはナチュラルなストレートより、こなれ感のあるお洒落な印象に仕上がります。髪にくびれができると、頭全体の輪郭補整効果も。また、前髪の長さと重さも重要です。頬の高さで透け感のある前髪をつくってあげると、こなれた印象をプラスしながら輪郭もカバーできます」(長谷川さん)。
<スタイリング方法>外ハネでくびれをつくって、こなれて見せる!
「ヘアアイロンで外ハネに。トップもペタンとしないように意識して。全体はややタイトですが、トップでふんわと動きを出してメリハリのあるスタイルに仕上げましょう」(長谷川さん)。
<STEP.1>毛先を外ハネに乾かす
<STEP.2>前髪をカーラーで巻く
<STEP.3>外ハネに巻く
<STEP.4>ジグザグに分け目をとる
<STEP.5>オイルをなじませる
<スタイリングのコツ3か条>
- 根元からしっかり乾かし、乾いてからアイロンを使う
- 分け目をはっきり作らない
- スタイリングオイルをしっかりつけてなじませる
「スタイリングオイルをしっかり使うことで、程よくツヤ感が出て、透け前髪のおしゃれ感が際立ちます。トップにふんわり感はキープして」(長谷川さん)。
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【2】毛先パーマでスタイリングがナチュラルに決まる
「ポイントは、カットで菱形シルエットをつくっておくこと。髪全体のバランスを菱形にすることで、フェースラインをシャープな印象に見せることができます。さらに、菱形のくびれ部分にパーマをかけることで、毛先に不規則な動きが生まれ、フェースラインの丸みを視覚的にボカす効果も期待できますよ」(MAGNOLiA Aoyama店 デザイナー CHINATSUさん)。カットは「前髪をつくって肌の露出を減らしつつ、こめかみ部分を隠すように顔まわりにレイヤーを仕込みました。このレイヤーがシェーディングの役割になり、さらに小顔効果がアップ。菱形シルエットの髪型と肌の露出面をコントロールするカットで、よりスッキリとした印象に仕上がります」(CHINATSUさん)。
<スタイリング方法>湿った髪にスタイリング剤をつけてパーマを最大限に出す
「スタイリング剤は髪が少し湿った状態でなじませるのがベスト。完全に乾いた状態でつけるよりもウェーブがしっかりと出ます」(CHINATSUさん)
<STEP.1>濡らしてパーマを出す
<STEP.2>スタイリング剤をもみ込む
<スタイリングのコツ3か条>
- カットの際に菱形シルエットをつくっておく
- 髪が湿っている状態でスタイリング剤をつける
- スタイリング剤は毛先にだけもみ込む
「スタイリング剤はクリームタイプのワックスやムースワックスがおすすめ。根元ではなく、毛先部分にのみもみ込んでください」(CHINATSUさん)。
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【3】ドライヤーで簡単に作れる菱形シルエット
「丸みのある輪郭を補正するには、髪型で縦ラインをつくるのがおすすめです。縦長なシルエットを視覚的に生み出すポイントは、トップのふんわり感。さらにサイドのシルエットにくびれをつくると、横の広がりを抑えることができます」(PearL スタイリスト MAYUさん)。カットは「顔まわりは頰の下あたりに毛が落ちるようにレイヤーカット。表面にもレイヤーを入れ、全体は軽くならないように質感を整えます。 パーマで襟足は外ハネ、ハチまわり(頭頂部と耳の間でもっとも出っ張っている部分のこと)は中間巻きを2回転して、縦に落ちるカールをつくり、くびれのある縦長フォルムに。 前髪はやや斜めにカットしてストレートタッチで仕上げると、カジュアルで清潔感のある雰囲気になり、小顔効果も生まれます」(MAYUさん)。
<スタイリング方法>ふんわり感をつくって、ベルのようなくびれシルエットに
「トップのふんわり感を出すために、分け目がつかないよう乾かしましょう。こめかみ辺りにボリュームを出し、外ハネくびれフォルムをつくればベルのようなシルエットに」(MAYUさん)。
<STEP.1>分け目と逆側から乾かす
<STEP.2>根元を弱風で乾かす
<STEP.3>中間~毛先10cmのパーマを出す
<STEP.4>スタイリング剤をなじませる
<STEP.5>前髪をコームでとかす
<スタイリングのコツ3か条>
- トップに分け目がつかないように乾かす
- パーマを戻すときはサイドにボリュームを出すイメージでシルエットをつくる
- 毛先は外ハネにしてくびれフォルムに
「スタイリング剤は、6割くらい乾かした少しウェットな状態でつけると、柔らかいパーマの質感が出せます。難しく考えすぎず、ふんわり感を意識してみてください!」(MAYUさん)。
40代のための【ショートボブ】丸顔さんを“小顔”に見せるテクニックを伝授!
「ミディアム」2選
【1】顎ラインでくびれをつくると、小顔効果が生まれる
「ショートやボブといった短めスタイルが人気を集めましたが、今はそこから髪を伸ばしている方が多いです。中でもオーダーが多いのは、肩にかかって跳ねるくらいの長さ。でも、ただ伸ばすのでは飽きてしまいますよね。そこで髪表面と顔まわりに動きが出るレイヤーカットで、それまでとガラッと雰囲気が変わる提案をよくしています」(ZACC raffine サブマネージャー 中島優樹さん)。カットは「鎖骨の長さのワンレングスベースを、くびれのあるシルエットにカット。毛先は毛量を調節して、自然と外ハネになるようにしています。梳き過ぎて毛先が軽くなると、ちょっと古い印象になるので気を付けて。顔まわりと表面の髪にレイヤーカットを施し、動きとボリュームが出るようにしました。全体の印象が菱形になり、顔型補整&小顔効果が叶います」(中島さん)。
<スタイリング方法>自然な動きとふんわり感を意識して
「毛先が外ハネになるようにカットしているので、必要以上に巻かなくても大丈夫。重要なのは、トップの髪が立ち上がるように乾かすことです」(中島さん)。
<STEP.1>トップの髪を左右に動かしながら乾かす
<STEP.2>前髪とトップにマジックカーラーを巻く
<STEP.3>顔まわりの髪をヘアアイロンで巻く
<STEP.4>全体を上下に分けてオイルをもみ込む
<STEP.5>毛先を外ハネに整える
<スタイリングのコツ3か条>
- フォルムが間延びしないようにトップを立ち上げる
- カーラーは根元までしっかり巻き込む
- 顔まわりに動きをつくる
「前髪のカーラーは太めだと根元が立ち上がりすぎるので細めのものを使いましょう。軟毛で髪がへたりやすい方は、最後にノーマルスプレーを。その場合は、固めすぎず柔らかくつくることを意識してください」(中島さん)。
のばしかけの大人ヘアをお洒落に!レイヤーで丸顔を補整する外ハネミディアム
【2】ワンカールパーマでうねる髪を解決!
「丸顔をカバーするには、顔周りにまっすぐなラインをつくり、縦長の印象をつくるのが効果的です。レイヤーを入れ過ぎたり、肩より上の長さに設定すると、シルエットが横に広がって逆に顔が大きく見えることに。ミディアムでも、長さは鎖骨くらいにするのがおすすめです」(ANTI エグゼクティブ プロデューサー DOKAさん)。 それでは、髪のうねりが逆に目立ってしまうのでは? 「髪のうねりは、そのクセをいかすパーマをかけることで、扱いやすくできます。ミディアムヘアは外にハネやすいのですが、パーマをかけておくと、そのハネもキレイに見せられますよ」(DOKAさん)。
<スタイリング方法>横に広がらないようにボリュームを調整して
「ほぼワンレンベースなので、首周りにボリュームが出やすくなります。ボリュームを出し過ぎないためには、髪を乾かす前にトリートメントムースやオイルなどをつけて、乾燥させないことが大切です」(DOKAさん)。
<STEP.1>トリートメントムースを全体にもみこむ
<STEP.2>カールを出しながら乾かす
<STEP.3>オイルをなじませて調整
<スタイリングのコツ3か条>
- パサつかないようにトリートメントムースを
- 肩でハネてしまう場合は、ハネさせてバランスをとる
- オイルで上質なウェット感を出す
「乾燥は広がり、うねりの原因になるので、保湿力のあるスタイリング剤でしっかりケアしておきましょう。前髪はペタッとしないように、手に残ったオイルで整える程度でOKです」(DOKAさん)。
うねる髪&丸顔をパーマで解消! 大人可愛い「ミディアムヘア」
「ロング」2選
【1】前髪と顔まわりの毛束を流すことで抜け感をつくって
「前髪をつくるときは額を見せた方がいい。丸顔を目立たせないためには、前髪を伸ばす、もしくは横に流すのが正解です。前髪がしっかりあると、輪郭や頰の丸みがより目立ってしまいます。顔のフレームを菱形にすれば、丸い顔を縦に細く見せることが可能です」(LANVERY 代表 菅野太一朗さん)。前髪を横に流すだけでなく、顔まわりの髪をリバース巻きで開放的に仕上げることも大切なのだそう。「丸顔をなぞるように顔まわりの髪を下ろすと、野暮ったい印象になってしまいます」(菅野さん)。
<スタイリング方法>熱を与えて髪にハリコシを出すと立体感のある仕上がりになる!
「髪の内側にボリュームがないと、全体がペタッとした印象になり、菱形シルエットになりません。内側を巻くときは、毛束を多く取って縦にしっかりと巻くこと。熱を与えてハリを出すと、全体がふわっと立体感のある印象に仕上がります」(菅野さん)。
<STEP.1>サイドの内側を縦巻きにする
<STEP.2>ハチ上の髪を縦巻きにして華やかに
<STEP.3>襟足をリバース巻きに
<スタイリングのコツ3か条>
- 髪の内側は根元からしっかりと熱を当てる
- 顔のフレームが菱形になるように巻く
- 巻くときは縦巻きに!寝かせると古臭い巻き方になるので注意
「コテで巻くときはすべて毛束の中間から縦巻きにする。コテを寝かせると、一昔前の古臭い巻き方になってしまうので気をつけて。パサつきや広がりが気になるときは、仕上げにオイルや保湿剤をつけてみてください。少量を手のひらに伸ばし、髪の内側や毛先になじませて」(菅野さん)。
丸顔が小顔になる最強のロングヘアの秘密は「流し前髪」と「顔周りのリバース巻き」にあり!
【2】菱形シルエットでうねりや広がりをカバー
「丸顔の輪郭は横幅がある分、髪が広がって見えがち。Aラインにすると締まりがなく、頭が大きく見えてしまいます」(apish cherie 店長 井原早紀さん)。解消するポイントは、前髪を長めにして、顔まわりに菱形をつくること! 「前髪が長めだと、輪郭補整効果のある菱形シルエットがつくりやすいんです。顔まわりに空間をつくり顎ラインにくびれをつくると、リフトアップ効果も狙えます。小顔効果もバツグンですよ!」(井原さん)。
<スタイリング方法>全体を同じ方向に巻いて、ツヤとまとまりをオン!
「髪を巻くときのポイントは、全体を同じ方向に巻くこと。顔まわりから後ろに向かって外向きに巻きましょう。同じ方向に巻くとバラついて見えず、うねりや広がりもまとまるように。ツヤ感もアップします」(井原さん)。
<STEP.1>マジックカーラーで前髪を巻く
<STEP.2>髪を上下に分けて下側をリバース巻き
<STEP.3>上側をリバース巻き
<STEP.4>髪全体にオイルをなじませる
<スタイリングのコツ3か条>
- 前髪を前方向に巻く
- 全体をリバース巻きにする
- オイルを全体にもみこむ
「オイルはややスタイリング力のあるものがおすすめ。サラサラと軽いタイプだと、うねり対策には物足りないかも。スタイリングオイルはツヤ感に加えて髪のボリュームも出るので、40代にぴったりです」(井原さん)。
丸顔をリフトアップ!大人ヘアのうねり&広がりもカバーする菱形シルエットのツヤ感ロング
- TEXT :
- Precious.jp編集部