【目次】
【1】はちより上を中心にレイヤーを入れる
■レイヤーする部分を絞ることで、髪が広がらないために必要な髪の重さを確保
\KAYAK by HONEYの小室里奈さんがレクチャー!/
ボブ代表:露久保愛子さん(44歳/会社員)の場合
乾燥しやすい髪質のため、パサついて広がりやすいモデルさんの髪。「広がりを抑えるには重さも必要なので、はちより上を中心にレイヤーを入れています。全体の毛量が多いと雰囲気が重たくなるので、ちょうど頬骨の高さにくる髪をふわっとさせ、裾を引き締める菱形のシルエットをつくると、軽さと動きが生まれます」(KAYAK by HONEY デザイナー・小室里奈さん)
<スタイリング方法>カールアイロンで毛先を内巻きにして動きをつくる
カールアイロンで毛先を内巻きにして動きをつくる
<STEP.1>ヘアクリームを内側から髪をかき上げるようになじませる
<STEP.2>前髪の毛先をワンカール内巻きにする
<STEP.3>はちより上の髪を毛先だけワンカール内巻きに
<STEP.4>前髪の流れをつくるように毛先だけにクリームをなじませる
<スタイリングのコツ3か条>
- 前髪を長めに残して、毛先に動きをつくる
- 頬骨の高さをふわっとさせて菱形シルエットをつくる
- スタイリング剤は髪の表面ではなく内側になじませふんわり感をつくる
「髪にツヤ感が欲しいからといって、髪表面にクリームやオイルをなじませるとスタイリング剤の重みでペタ~っとなってしまいます。内側からふんわり感を出しすためにクリームをなじませたら、ツヤ感は前髪にあれば十分です」(小室さん)
パサつく髪もツヤが出る! 丸みのある「大人向けショートボブ」
【2】毛量を内側のみで調整する
■表面の髪をカットしないことで、表面の重みで広がりを防ぐ
\SUN VALLEYの忠本功さんがレクチャー!/
ボブ代表:柴田弘美さん(44歳/フォトグラファー)の場合
毛の1本1本がしっかりしてボリュームも硬さもあるモデルさんの髪。「毛量を髪の表面で調整すると広がってしまう上にパサついて見えるので、内側でしっかり調整しています。表面の髪をカットしていない分、その重みで抑えられるメリットもあります。このスタイルは、柴田さんとは全く逆のボリュームが出にくい方にも向いています」(忠本さん)
<スタイリング方法>地肌を擦りながらドライヤーをあて、頭皮の毛穴をニュートラルに戻す
ただ髪を乾かすのではなく、頭皮を擦りながらドライヤーをあてること。「仕上がりのスタイルをイメージして、分け目通りに乾かしてはいけません。普段の分け目とは逆方向にとかしながら乾かすとトップがふんわり立ち上がり、ボリュームが出ます」(忠本さん)
分け目や根元が見えにくくなるので、白髪をカバーしたい人もこの乾かし方をマスターするといいかもしれません。
<STEP.1>頭皮を擦りながら上からドライヤーをあてる
<STEP.2>分け目とは逆方向にとかしながらドライヤーをあてる
<STEP.3>ストレートアイロンを通し、毛先だけやや内向きにする
<スタイリングのコツ3か条>
- 毛量の調整は髪の表面ではなく内側で行うこと
- 髪の長さに関係なく自然乾燥させないこと
- 古めかしくなるので、毛先を内巻きにし過ぎないこと
「ドライヤーで乾かすときは、頭皮を一定方向に擦るのではなく、全体的にランダムに擦ってください。また、ストレートアイロンを通すとき、毛先をほんの少し内向きにします。内巻きにしてしまうと古めかしくなるので注意してください」(忠本さん)
【3】髪にあえて動きをつける
■内巻き・外巻きとミックスに巻くことで広がりをコントロール!
\Velvet on the Beachの中野悠里さんがレクチャー!/
ボブ代表:岩田美由紀さん(46歳/主婦)の場合
度重なるカラーリングなど髪にダメージがかかりすぎると、パサつき&広がりが気になるもの。大人の髪悩みに詳しいVelvet on the Beachのデザイナー・中野悠里さんは、「ボブヘアをスタイリングするとき、縦巻きでも内巻き・外巻きを交互にしたり、毛先だけ内巻きにするなどミックスで巻くと、広がりをコントロールできます」と言います。そのプロ技をご紹介します。
髪が太めでボリュームがあるため、いっそう広がりやすいモデルさんの髪。「ボリュームを調整しながら、全体的なシルエットをボブベースにしています。白髪の量も多いので、前髪で生えぎわを見えないようにしたり、分け目を目立たないようにしました」(中野さん)
<スタイリング方法>毛先と中間部分の巻き方を変えて、広がりをコントロール
広がりを抑え込むと、どうしても動きのないスタイルになりがち。「髪に動きを付けて、広がりをコントロールする方法がおすすめです。カールアイロンで毛束の面を整えると、ツヤ感も出るため、パサつきも抑えられます」(中野さん)
<STEP.1>毛先を1カール内巻きに
<STEP.2>中間あたりを縦巻きに。内巻き、外巻きを交互に繰り返す
<STEP.3>頭頂部の髪を「毛先だけ」後ろ方向に1カールする
<スタイリングのコツ3か条>
- 広がりは抑え込まず、ミックス巻きでコントロール
- 頭頂部の髪は根元を垂直に立たせるように巻いて、ふんわり感を出す
- 生えぎわ、分け目を隠して白髪を目立たなくする
「パサつきを抑えてツヤ感が欲しいときは、カラーリングするときにブラウン系でも、赤みを抑えたちょっとグリーン味のある色を選ぶと、ツヤ感のある髪に仕上がります」(中野さん)
縦ロール&毛先内巻きの「W巻き」で、広がらない綺麗なボブが完成
【4】ストカールをかける
■スタイリングの持ちが良いストカールで、湿気に負けないボブスタイルに
\MAGNOLiA OmotesandoのKAYOさんがレクチャー!/
ボブ代表:西田愛里さん(38歳/サービス業)の場合
今回、MAGNOLiA Omotesando・デザイナーのKAYOさんが教えてくれたのは、丸顔が目立たなくなる菱形シルエットのふんわりボブ。「ポイントは頭頂部のボリュームと流した前髪。トップにふんわりと高さをつけつつ、流し前髪で額に隙間を作ると、全体のフォルムがきれいな菱形になり、丸顔カバーにも効果的です」(KAYOさん)
とはいえ、ふんわり感を長時間キープするのは難しそう…。
「この時期気になるのが、湿気による広がりや、クセのうねり、髪のチリつきですよね。朝セットしても夕方までスタイルをキープできないというお声も耳にします。その悩みに効果的なのがストカールです。根元のクセはストレートパーマで抑え、毛先にはデジタルパーマで動きとボリュームをプラス。スタイリングの持ちが良く、クセでスタイリングを楽しめない方や、ふんわりとしたシルエットが作れないという方、エイジング毛に悩んでいるお客様にとても好評です」(KAYOさん)
ストカールを味方につけて、梅雨時期に負けないボブスタイルを楽しんではいかがでしょうか。
<スタイリング方法>トップの根元と裾にはボリュームを!ハチはキュッと抑えて引き締まった印象に
「トップに分け目を作らないことが大切です。分け目があると前髪や頭頂部がつぶれて見えてしまいます。ドライヤーでしっかりと根元を起こすように乾かしましょう」(KAYOさん)
<STEP.1>トップの根元にドライヤーをあてる
<STEP.2>ハチは抑える
<STEP.3>毛先を握りながらボリュームアップ
<スタイリングのコツ3か条>
- 根元を起こして縦長に見せつつ、ハチの張りもカバー
- トップの髪を左右に振り、横から根元に熱をあてる
- 全体のフォルムが菱形になるように意識!
「根元を起こすときは、真上から熱をあてないで。トップが潰れてしまい、ハチ張りの原因になります。頭頂部の髪を左右に振りながら、ドライヤーを横からあてるのが正解です」(KAYOさん)
【丸顔もカバー】ストカールで作る、湿気に負けないふんわりシフォンボブ
- TEXT :
- Precious.jp編集部