【目次】

【1】ドライヤーを使う方法


■ブローをする

\いつくしの才田とおるさんがレクチャー!/

HINOさん(42歳/モデル)の場合

完成
完成
サイド
サイド
バック
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エラ張りが気になるベース型さんの場合、フェイスラインが出てしまうショートヘアに、苦手意識をもつ人も多いもの。そこで、ショートスタイルを得意とするヘアサロン いつくしの代表・才田とおるさんに、ベース型をカバーできるショートヘアを提案していただきました。

「ショートヘアを作るときに大切なのが、髪と肌の面積のバランスです。エラを隠そうとすると髪の面積が増え、肌の分量が減ってしまうので、少し野暮ったい雰囲気になりがち。エラは気にせず、全体のバランスを重視して作ってあげたほうが、意外と顔型も目立たなくなるんですよ」(才田さん)

髪と肌のバランスを考えて作られたシンプルなショートヘアには、もちろん輪郭カバーにつながるカットテクも。

「やや前下がりのカットラインで切ると、後ろから前へ毛が流れるので、耳当たりにボリュームが出てきます。エラ上に縁取りが生まれるので、輪郭をカモフラージュしつつ、頭のかたちがコンパクトに見えるんです」(才田さん)

これには、横から見た時の印象をグッと高めてくれる効果も!スタイリングも簡単なのが嬉しいところ。シンプルで美しいショートスタイル、ぜひ挑戦してみてください。

「低い位置にグラデーションカットを施したショートボブがベース。白髪が少ない黒髪なので、肌が出る面積を考え、前髪は作らずセンターパートに。襟足は首が長く、キレイに見えるように、タイトに仕上げています。サイドの前下がりのカットラインで、横顔が美しく、頭も小さく見えるように」(才田さん)

<スタイリング方法>ブローするだけで簡単に決まる!

「ブローすれば収まるようにカットしているので、スタイリングはとても簡単。襟足は、できるだけタイトに仕上げると、メリハリが生まれて頭が小さく見えます。とくに耳の後ろ辺りを押さえるようにブローして」(才田さん)

スタイリング前
スタイリング前
<STEP.1>全体をハンドブロー
後ろから前に向かってドライヤーの風を当てながらハンドブロー。襟足はタイトに押さえて。
後ろから前に向かってドライヤーの風を当てながらハンドブロー。襟足はタイトに押さえて。
<STEP.2>表面のみブラシでブロー
内側からブラシを入れ、表面にドライヤーを当ててブローしてツヤを出す。
内側からブラシを入れ、表面にドライヤーを当ててブローしてツヤを出す。
<STEP.3>オイルワックスをなじませる
O-WAY シャビィマッドを使用。ワックスを手のひらにのばし、中間から毛先を中心になじませて整える。
O-WAY シャビィマッドを使用。ワックスを手のひらにのばし、中間から毛先を中心になじませて整える。

<スタイリングのコツ3か条>

  1. 根元付近にはスタイリング剤がつかないようにする
  2. 襟足は押さえてブローし、コンパクトに仕上げる
  3. 前髪のパートはきっちり取らず、あいまいに

「スタイリング剤は保湿力&ツヤが出るオイル系がオススメですが、重いタイプは時間が経つとベタっとしたり、酸化しやすくなるので、できるだけ軽めのものが◎。ふんわり感がキープできるように、スタイリング剤は根元につけず、前髪はきっちり分けないで」(才田さん)

いつくし 代表・才田とおるさん。「店内では、ギャラリースペースを設け、定期的に作家さんの作品を展示しています。常設しているヘアアクセサリーの展示も、とても素敵なので、ぜひご覧ください!」
いつくし 代表・才田とおるさん。「店内では、ギャラリースペースを設け、定期的に作家さんの作品を展示しています。常設しているヘアアクセサリーの展示も、とても素敵なので、ぜひご覧ください!」

肌と髪のバランスでエラがカバーできる!横顔まで美しい知的ショート

■根元に風を送り込むようにドライヤーを当てる

\apish AOYAMAの嶋根寛明さんがレクチャー!/

今井宏美さん(41歳/主婦)の場合

完成
完成
サイド
サイド
バック
バック

年々髪が細くなり、何となく頭頂部の立ち上がりがつくりにくくなっていませんか? そんな大人の髪悩みに応えてくれるのが、apish AOYAMAのディレクター、嶋根寛明さん。

「分け目部分に立ち上がりをつくる、前髪の根元にも立ち上がりをつくることで、トップにボリュームが生まれます。長めの前髪だからこそできる立ち上がりで、ボリュームアップも小顔効果も演出できます」(嶋根さん)

髪が柔らかくてボリュームを出しにくい今井さんの髪質。「前髪からサイドにかけて長さをある程度残しているので、今井さんのように根元を立ち上げてボリュームを出したい人はもちろん、逆にボリュームを抑えたい人にも向いています」(嶋根さん)

<スタイリング方法>根元に風を送るようにドライヤーを当てるのがポイント

ドライヤーで乾かすだけで、サロン帰りのようなふわっとしたスタイルに仕上がるのでとっても手軽。「仕上げにソフトなワックスを揉み込んでおけばツヤ感も出ます。すぐにペタッとなってしまうようなら、根元の立ち上がり部分にスプレーしておけばスタイルがキープできます」(嶋根さん)

スタイリング前
スタイリング前
<STEP.1>根元に風を送り込むイメージでドライヤーをあてる
分け目とは逆方向から手ぐしでとかしながら、根元にドライヤーをあてる
分け目とは逆方向から手ぐしでとかしながら、根元にドライヤーをあてる
<STEP.2>ソフトなワックスを髪全体になじませる
両手のひらにワックスを広げ、髪を揉み込むようにしてなじませる。
両手のひらにワックスを広げ、髪を揉み込むようにしてなじませる。
<STEP.3>前髪の立ち上がりをキープするように根元にスプレー
手ぐしで根元を起こした部分にスプレーする。
手ぐしで根元を起こした部分にスプレーする。

<スタイリングのコツ3か条>

  1. 長めに残した前髪の根元に立ち上がりをつくる
  2. 分け目部分にも立ち上がりをつくりボリューム感を出す
  3. 分け目をはっきりつくらずラインをぼかしておく

「分け目のラインをパキッとさせるとボリュームが出にくくなります。またラインをぼかすことで、白髪が目立ちにくくなるメリットも生まれます」(嶋根さん)

立ち上がりをキープするのにおすすめのワックスは、『ココロガミ ボタニカルバーム』¥1,800(apish)。「のびがよく、ツヤ感も出ます。立ち上がりをキープするスプレーは、『トリエ スプレー10』¥1,600(タカラベルモント)がいいですね。パリパリにならないほどよいキープ力なので使いやすいと思います」(嶋根さん)

apish AOYAMA ディレクター・嶋根寛明さん。サロンの明るく楽しい雰囲気を大切にしているとか。「スタッフとのコミュニケーションを欠かさないようにしています」
apish AOYAMA ディレクター・嶋根寛明さん。サロンの明るく楽しい雰囲気を大切にしているとか。「スタッフとのコミュニケーションを欠かさないようにしています」

流行の「長め前髪」ショートヘアで、トップのボリューム不足を解決!

■毛先から毛束を握り、ドライヤーは下からあてる

\pinceauの山岸亜由美さんがレクチャー!/

小山友美さん(45歳/主婦)の場合

完成
完成
サイド
サイド
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バック

髪に重さがない分、うねりやすく広がりやすいショート。40代の髪悩みに詳しいpinceau代表の山岸亜由美さんは、「無理に押さえつけるのではなく、ご自身の髪のクセを活かしたスタイリングをおすすめします。ご自身のクセをそのまま活かすだけなので、朝のスタイリングもすごく楽になりますよ」とのこと。

まとまりやすく時短もできるショートボブをご紹介します。

ボリュームはほどよくあるものの、頭頂部がペタッとなりやすい小山さんの髪。「頭頂部の長さを短くすることで髪が立ち上がるのでトップがふんわりしますし、動きも表現しやすくなります。そうなると根元が目立たなくなるので、白髪も気にならなくなります」(山岸さん)

<スタイリング方法>ドライヤーの温風と冷風を交互にあててカールをつくる!

クセは伸ばすのではなく、活かすのが時短スタイリングのポイント。「ドライヤーの温風でクセをつくったら、冷風でクセを固定します。これを全体に繰り返すだけでOK。仕上げにワックスをササッとなじませるだけなので簡単ですよ」(山岸さん)

スタイリング前
スタイリング前
<STEP.1>毛束をクシュッと握り温風を2~3秒、冷風を4~5秒あてる
毛先から毛束を握り、ドライヤーは下からあてるのがポイント。
毛先から毛束を握り、ドライヤーは下からあてるのがポイント。
<STEP.2>両手のひらで髪の表面を擦るようにワックスをなじませる
髪を握ったり揉み込んだりせず、ただ髪の表面をさするだけでOK。
髪を握ったり揉み込んだりせず、ただ髪の表面をさするだけでOK。

<スタイリングのコツ3か条>

  1. クセやうねりは無理に伸ばさず活かすこと
  2. 白髪が目立ってきたら、あえて短くして根元をふんわりさせる
  3. ワックスは髪の表面を擦るようになじませ軽さと動きを出す

「髪を抑えつけるようにワックスをなじませると、せっかくのふんわり感が消えてペタ~っとしたスタイルになってしまいます。カール感と空気感を活かすには、髪の表面を擦るようになじませるとうまくいきます」(山岸さん)

pinceau代表・山岸亜由美さん。香水を集めるのが好きで、コレクションは40種類を超えるとか。「今、ハマっている香りはセリーヌの『パラード』です。柑橘系の香りが今の季節にぴったり」
pinceau代表・山岸亜由美さん。香水を集めるのが好きで、コレクションは40種類を超えるとか。「今、ハマっている香りはセリーヌの『パラード』です。柑橘系の香りが今の季節にぴったり」

パーマのような絶妙カールヘアを作る、ドライヤーテクニックとは?

【2】アイロンを使う方法


■カールアイロンで根元を立ち上げるように後ろ向きに巻く

\apish cherie 店長・井原早紀さんがレクチャー!/

木庭弥生さん(36歳/主婦)の場合

完成
完成
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サイド
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バック

クセやうねりを無理に押さえつけたり引っ張ったりすると、髪が全体的にペタ~っとして、寂しい印象になりがち。そんな髪悩みには、「クセやうねりを生かしたスタイリングがおすすめです」と、apish早紀さん。

「カールアイロンでふんわりカールをつくるスタイルはトップにボリュームを出しやすく、小顔に見せる効果もあります」(井原さん)

クセやうねりがあって髪が広がりやすい人は必見です。

髪が細くうねりやすい木庭さんの髪。「広がりを抑えるように全体を長くすると動きが出しにくいので、トップにレイヤーを入れています。ただし、毛先まで軽くするとパサついて見えるので、裾を重くするとツヤを出しやすくなります」(井原さん)

<スタイリング方法>前髪からトップは根元を立ち上げるように巻いて動きを出す

「毛先を外はねにするだけでスタイリングを終わらせる人が多いのですが、それだと顔が長く見えてしまいます。頭頂部の髪を立たせるように巻くと、シルエットに動きが出て、軽さも演出できます」(井原さん)

スタイリング前
スタイリング前
<STEP.1>サイドからバックは毛先を1カール外はねにする
カールアイロンで毛先を外はねに巻く。
カールアイロンで毛先を外はねに巻く。
<STEP.2>前髪から頭頂部は根元を立ち上げるように後ろ向きに巻く
2~3回に分けて、毛束を立ち上げながらカールアイロンで巻く。
2~3回に分けて、毛束を立ち上げながらカールアイロンで巻く。

<スタイリングのコツ3か条>

  1. クセやうねりは無理にのばさず、生かすスタイルにする。
  2. レイヤーはトップに入れて動きを出す。
  3. 耳のあたりにボリュームゾーンをつくって菱形シルエットを目指す。

「全体のシルエットが菱形になるようにすると、あごのあたりが引き締まって見えるので小顔効果があります。スタイリングの最後にオイルをなじませると自然なツヤ感が出るので、髪がパサつきやすい方は、ぜひお試しください」(井原さん)

apish cherie 店長・井原早紀さん。2年前からゴルフが趣味に。「上司に誘われたのがきっかけで始めました。100を切るのが目標です」
apish cherie 店長・井原早紀さん。2年前からゴルフが趣味に。「上司に誘われたのがきっかけで始めました。100を切るのが目標です」

クセとうねりを活かす、カールアイロンの使い方

■カールアイロンでリバース巻きにする

\MINX銀座二丁目店の徳永利彦さんがレクチャー!/

友澤朝美さん(46歳/会社員)の場合

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髪が硬いとふんわりしたカール感がつくりにくく、ボリュームがなければすぐにへたってしまう大人の髪。そんな髪も「トップと顔周りにレイヤーを入れ、裾に厚みを持たせるとふんわりとした質感が生まれます」(MINX銀座二丁目店 店長 徳永利彦さん)とのこと。

コテを使った簡単テクニックで、もたつきのないシャープな印象にチャレンジしましょう。

やや硬めの髪でボリュームが多い友澤さんの髪質。「髪が硬く、量が多くてもレイヤーを入れることでシルエットが軽くなるので、すっきりとしたスタイルになります。友澤さんとは真逆の髪が細くて毛量の少ない人でも、このスタイルならボリュームを出しやすくなるのでおすすめです」(徳永さん)

<スタイリング方法>裾と表面の毛先とで巻き方を変えて動きを出す

スタイリング前
スタイリング前
<STEP.1>カールアイロンで裾の毛先を外巻きにする
カールアイロンで1カール外巻きにする。
カールアイロンで1カール外巻きにする。
<STEP.2>表面の髪は毛先を内巻きにする
毛先からカールアイロンに1.5周内巻きにする。
毛先からカールアイロンに1.5周内巻きにする。
<STEP.3>顔周りの髪はリバース巻きにする
毛束の中間から毛先にかけて巻く。
毛束の中間から毛先にかけて巻く。

<スタイリングのコツ3か条>

  1. レイヤーは入れすぎず裾に厚みを持たせる
  2. 裾と表面の毛先とで巻き方を変えてくびれをつくる
  3. 顔周りの髪はリバース巻きにして動きをつくる

「裾を軽くしてしまうと、髪がパサついて見えてしまいます。ふんわりとした質感をつくるなら裾は厚めにして、菱形のシルエットにするとバランスのいいスタイルになります」(徳永さん)

MINX銀座二丁目店 店長・徳永利彦さん。週に1~2回はサウナへ。「サウナで汗を流すようになって、すごく体調がよくなりました。すっきりしてリラックスできます」
MINX銀座二丁目店 店長・徳永利彦さん。週に1~2回はサウナへ。「サウナで汗を流すようになって、すごく体調がよくなりました。すっきりしてリラックスできます」

ボリュームが出にくい大人の髪悩みも、くびれをつくればふんわり軽快ヘアに

■ストレートアイロンでねじって巻く

\naturaの玉山智士さんがレクチャー!/

友澤あみさん(46歳/会社員)の場合

完成
完成
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年齢とともに髪が切れやすくなり、「ボリュームが出ない」、「アホ毛が目立つ」といったお悩みが増えてきます。そんな女性たちの声にアドバイスしてくれたのがnatura 副店長の玉山智士さん。

「切れ毛が増えると、せっかく根元を立ちあげても、立ち上げた毛そのものが短いのでアホ毛になってしまうんです。無理に毛流れに逆らったスタイリングをしなくても、毛先に動きを作るだけでボリューム不足は補えます」(玉山さん)

逆説的なスタイリング術をご紹介します。

もともと髪の量が多かったのに切れ毛が増え、ボリュームが出にくくなってしまった友澤さんの髪。「切れ毛でほどよくレイヤーが入っている状態なので、全体的に微調整すればバランスよくまとまります。生え際の髪も切れて短くなっているので、前髪はあえて作らないスタイルがおすすめです」(玉山さん)

<スタイリング方法>根元を立ちあげず、ストレートアイロンで毛先を内巻きに

スタイリングするときはカールを付けすぎないのがポイント。

「毛先を内巻きにするときは、手首をちょっと返す程度にしてください。極端にカールを付けると古めかしくなるので注意してください」(玉山さん)

スタイリング前
スタイリング前
<STEP.1>アイロンで毛束の根元から挟み、毛先付近で少しだけ内巻きに
毛先部分はアイロンを握った手首を内側に軽く返す程度でOK。しっかり巻かないこと。
毛先部分はアイロンを握った手首を内側に軽く返す程度でOK。しっかり巻かないこと。
<STEP.2>頭頂部の髪も同じように毛先だけ内巻きに
毛束の根元からアイロンを通し、毛先だけ軽く内巻きに。
毛束の根元からアイロンを通し、毛先だけ軽く内巻きに。
<STEP.3>顔周りの髪はねじって動きを作る
毛束を縦にねじるようにアイロンに巻いて動きをつくる。
毛束を縦にねじるようにアイロンに巻いて動きをつくる。

<スタイリングのコツ3か条>

  1. 切れ毛が増えた髪はスタイリングするときに根元を立ちあげない
  2. 髪を乾かすときは毛流れに沿ってブラッシングする
  3. アイロンで毛先を内巻きにするときは大きく巻かない

「毛流れに逆らうようにブラッシングすると、毛穴が起き上がって髪が根元から立ち上がりやすくなります。これを切れ毛の多い人がやると、短い毛がツンツン立ち上がってアホ毛が目立つ原因になります。髪を乾かすときから毛流れに沿ってブラッシングしてください」(玉山さん)

natura 副店長・玉山智士さん。美容師向けのオンラインセミナーで最新技術を習得中。「新しい理論はすごく面白い! 20代の頃の初心に戻って楽しみながら勉強しています」
natura 副店長・玉山智士さん。美容師向けのオンラインセミナーで最新技術を習得中。「新しい理論はすごく面白い! 20代の頃の初心に戻って楽しみながら勉強しています」

大人の髪型「根元を立ちあげない・毛流れに逆らわない」…これがボリュームアップの新常識

【3】ブラシアイロンを使う方法


■前髪を立ち上げながらブローする

\MINX銀座五丁目店の河野沙耶佳さんがレクチャー!/

日比志保さん(47歳/マナー講師)の場合

完成
完成
サイド
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バック

「髪に長さが出てくるミディアムは、全体が重みで下がりやすく、トップ・サイドともにペタッとしがち。そうなると、とくに面長さんは顔型が強調されやすいんです」という、MINX銀座五丁目店の副店長・河野沙耶佳さん。

「解消するためには、頬の高さにボリュームと動きを出して、菱形シルエットに仕上げること。これができていれば、長めのかき上げ前髪でも、顔型がカバーできますよ」(河野さん)

また、フェイスラインを包み込むようにカットすることで、さらにカバー効果が生まれるそう。「菱形になるように入れたレイヤーのおかげで、顔周りにワンカール加えるだけでも華やかな印象に。顔周りの髪に動きがあると、顔型から視線をそらすこともできます」(河野さん)

「裾に厚みを残しつつ、ミドルからトップまでレイヤーを入れて、頬の高さにボリュームを出します。アウトラインは前上がりに設定して、フェイスラインを包み込むようにカット。輪郭に丸みが生まれ、卵型フェイスに」(河野さん)

<スタイリング方法>根元にボリュームを出して、しっかり立ち上げる

スタイリング前
スタイリング前
<STEP.1>前髪を立ち上げながらブロー
ブラシアイロンで、前髪を立ち上げてブロー。一度前に出してから、うしろにとかす。
ブラシアイロンで、前髪を立ち上げてブロー。一度前に出してから、うしろにとかす。
<STEP.2>毛先に内巻きワンカール、顔周りにリバースカール
ブラシアイロンで、毛先が内巻きになるように1回転巻く。顔周りの毛束を少しずつとり、外巻きの毛を作る。
ブラシアイロンで、毛先が内巻きになるように1回転巻く。顔周りの毛束を少しずつとり、外巻きの毛を作る。
<STEP.3>ドライヤーの風を当てながらくずす
ドライヤーで冷風を当てながら、手ぐしを左右に動かしてざっくりとほぐしておく。
ドライヤーで冷風を当てながら、手ぐしを左右に動かしてざっくりとほぐしておく。
<STEP.4>中間から毛先にオイルをつけてツヤを出す
手のひらにオイルをのばし、毛先が内巻きになるように、中間から毛先に内側から手ぐしを通してなじませる。
手のひらにオイルをのばし、毛先が内巻きになるように、中間から毛先に内側から手ぐしを通してなじませる。

<スタイリングのコツ3か条>

  1. 全体に空気感を持たせて、ふんわりとしたシルエットに
  2. 髪がぺたんとしないように、スタイリング剤は毛先からつける
  3. 巻きが大きいと古くなるので、アイロンは髪の中間から入れる

「アイロンはブラシアイロンでも、普通のヘアアイロンでもOK。巻きが強すぎないほうが今っぽいので、ワンカール程度にして」(河野さん)

MINX銀座五丁目店の副店長/トップデザイナー河野沙耶佳さん。この夏、ウエイクボードにはまったツケで、日焼け後の肌ダメージを感じたという河野さん。「ずっとオールインワンのスキンケアでしたが、今年の夏終わりからインプレアというスキンケアシリーズで、しっかりお手入れしています。サロンでも販売しているので、ぜひ」
MINX銀座五丁目店の副店長/トップデザイナー河野沙耶佳さん。この夏、ウエイクボードにはまったツケで、日焼け後の肌ダメージを感じたという河野さん。「ずっとオールインワンのスキンケアでしたが、今年の夏終わりからインプレアというスキンケアシリーズで、しっかりお手入れしています。サロンでも販売しているので、ぜひ」

面長でも「かき上げ前髪」ができる!ふんわり華やかな菱形ミディアム

【4】カーラーを使う方法


■カーラーを巻いてふんわり感を出す

\ROIのNOGUCHIさんがレクチャー!/

友澤あみさん(47歳/会社員)の場合

完成
完成
サイド
サイド
バック
バック

今回、逆三角形顔さんにおすすめのミディアムヘアを教えてくれたのは、「ROI」ディレクターのNOGUCHIさん。NOGUCHIさんによると、逆三角顔さんにとってNGなのが、シャープな印象のストレートヘアなのだそう。

「直線的なデザインは、逆三角な輪郭のシャープさを強調してしまいます。顔型カバーのために重要なのが、あご横の位置にボリュームと動きを作ること。あご横の髪にボリュームを出して輪郭のバランスを取ってあげると、華やかさもアップします」(NOGUCHIさん)

このスタイルは、髪が細くなり、ボリュームダウンが気になる40代にぴったりなのだそう。

「顔まわりをリバース(外巻き)に巻いて動きを出し、ペタンとしがちなトップはカーラーでしっかりボリュームを出すと若々しい印象に。そんなスタイリングが簡単にできるように、トップや顔まわりにレイヤーを入れています」(NOGUCHIさん)

「襟足から動きを出したいので、スカスカにならないようにウエイトは低めに設定。トップと顔まわりにレイヤーを入れて、動きやボリュームが出やすいようにしています。モデルさんは細く柔らかい猫っ毛なので、梳き過ぎはNGです」(NOGUCHIさん)

<スタイリング方法>顔まわりと表面のリバース巻きで華やかさアップ!

「あご横のボリュームと動きは、顔まわりと髪表面のリバース巻きによるもの。ここで華やかさを出す分、下半分は内巻きのみにして、まとまりと品の良さを演出しましょう。トップはぺたんとしないように、分け目はぼかして」(NOGUCHIさん)

スタイリング前
スタイリング前
<STEP.1>トップにカーラーを巻く
頭頂部に2カ所、4㎝のカーラーを後ろ向きに巻く。
頭頂部に2カ所、4㎝のカーラーを後ろ向きに巻く。

頭頂部に2カ所、4cmのカーラーを後ろ向きに巻く。

<STEP.2>ハチ下を内巻きにする
髪をハチで上下に分け、32㎜のヘアアイロンで下半分を内巻きにワンカール。
髪をハチで上下に分け、32㎜のヘアアイロンで下半分を内巻きにワンカール。

髪をハチで上下に分け、32mmのヘアアイロンで下半分を内巻きにワンカール。

<STEP.3>ハチ上をミックス巻きにする
顔まわりの髪は中間から毛先までリバース巻き。残りは7割を外巻き、3割を内巻きでミックス。
顔まわりの髪は中間から毛先までリバース巻き。残りは7割を外巻き、3割を内巻きでミックス。

顔まわりの髪は中間から毛先までリバース巻き。残りは7割を外巻き、3割を内巻きでミックス。

<STEP.4>トップにボリュームを出す
トップのカーラーを外す。手のひらにワックスをのばし、トップの髪になじませてふんわりさせる。
トップのカーラーを外す。手のひらにワックスをのばし、トップの髪になじませてふんわりさせる。

トップのカーラーを外す。手のひらにワックスをのばし、トップの髪になじませてふんわりさせる。

<STEP.5>全体にスタイリング剤をもみこむ
手のひらにワックスをのばし、下から持ち上げるようにもみこんで毛先の動きをホールド。
手のひらにワックスをのばし、下から持ち上げるようにもみこんで毛先の動きをホールド。

手のひらにワックスをのばし、下から持ち上げるようにもみこんで毛先の動きをホールド。

<スタイリングのコツ3か条>

  1. トップにカーラーを巻く
  2. 強く巻き過ぎない
  3. 巻きをしっかりほぐしてスタイリング

「スタイリング剤は、毛先の動きを程よくホールドしてくれる固さのものがおすすめ。ボリュームが気になるエイジングヘアには油分NG。スタイリング剤をつけすぎてペタッとならないように注意しましょう」(NOGUCHIさん)


ROI ディレクター NOGUCHIさん。「40代はエイジングによるパサつきやハリ・コシの低下、白髪染めによるダメージなどもあるので、トリートメントは必須。ROIでもおすすめしているので、ぜひトリートメントでしっかりケアしてください」
ROI ディレクター NOGUCHIさん。「40代はエイジングによるパサつきやハリ・コシの低下、白髪染めによるダメージなどもあるので、トリートメントは必須。ROIでもおすすめしているので、ぜひトリートメントでしっかりケアしてください」

逆三角形顔カバーヘア|40代髪のボリュームダウン改善!華やかミディアムスタイル

【5】スタイリング剤を使う方法


■ウェットな質感のジェルを使って、大人の魅力をアップ!

\BEAUTRIUM表参道の高橋澄絵さんがレクチャー!/

富田里佳さん(45歳/会社役員)の場合

〈アレンジ完成〉
〈アレンジ完成〉
サイド
サイド
バック
バック

大人の魅力がより増して見える「ウェットな質感」のヘアアレンジ。ウェットな質感のアレンジは、「普段着に似合わない」「きっちりしすぎな印象になる」「分け目がベタッとして老け見えする」と敬遠しがちですよね。挑戦してみたいけど、ハードルが高いと感じている人も多いのでは?

その悩みを解消するアレンジ術を教えてくれたのが、BEAUTRIUM表参道のスタイリスト高橋澄絵さん。ショートヘアの場合は、前髪をかき上げるだけで印象がかなり変わると言います。

「前髪をかき上げるだけで、ウェットな質感でもカジュアルでラフな印象に。ポイントは分け目を潰さないこと。分け目にボリュームがないと、老けて見えるだけでなく清潔感のない印象になってしまいます」(高橋さん)

ウェットな質感で大人の魅力がアップするショートヘアのアレンジ方法。さっそく詳しくご紹介します。

<スタイリング方法>ジェル状ワックスは、手のひらになじませてからつけて

「ウェットな質感をつくっているジェル状のワックスは、指先につけて髪になじませると根元がベタベタになってしまうので、手のひらだけになじませてからつけるのがコツ。前髪をかき上げた時に根元に付きすぎず、髪全体に均一につけることができます」(高橋さん)

<STEP.1>ストレートアイロンで毛先を外ハネにする
サイドの毛束をランダムにとって外ハネに。ランダムに取ることで、シルエットに抜け感が生まれる。
サイドの毛束をランダムにとって外ハネに。ランダムに取ることで、シルエットに抜け感が生まれる。
<STEP.2>前髪をブローするようにストレートアイロンを滑らせる
毛束の中間から毛先にかけて滑らせるようにアイロンをかけるのがコツ。
毛束の中間から毛先にかけて滑らせるようにアイロンをかけるのがコツ。
<STEP.3>前髪をかき上げるようにジェルをつける
パールひと粒大のジェルを手のひらになじませたら、前髪をかき上げるようにつける。ジェルは指先につけないのがポイント。
パールひと粒大のジェルを手のひらになじませたら、前髪をかき上げるようにつける。ジェルは指先につけないのがポイント。

<スタイリングのコツ3か条>

「コテではなくストレートアイロンを使うと、直毛は自然な丸みをつくることができるし、くせ毛の人は矯正できるなど、どんな髪質でも理想の毛流れをつくることができます。カールが付きすぎたり、変な方向にハネることもないのでご自宅でのスタイリングも簡単ですよ」(高橋さん)

BEAUTRIUM表参道スタイリストの高橋澄絵さん。「どんな髪型が似合うのかわからない方はぜひいらしてください。髪質や癖を見極めるだけでなく、ライフスタイルも含めてどんなスタイルが似合うかご提案します」
BEAUTRIUM表参道スタイリストの高橋澄絵さん。「どんな髪型が似合うのかわからない方はぜひいらしてください。髪質や癖を見極めるだけでなく、ライフスタイルも含めてどんなスタイルが似合うかご提案します」

ウェットな質感で魅力が増す、ショートヘアの「前髪」アレンジ

この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。