【目次】
黒髪に似合う「アイブロウメイク」
■アイブロウパウダーは髪色に合わせて
薄づきのカーキブラウン。きつく見えない絶妙カラー
眉全体を染め上げるアイブロウパウダーの色は眉色に合わせるのか、髪色に合わせるのか迷うところですが、客観的に引いた状態で見たときの全体のバランスを考えると、髪色に合わせるのがいいでしょう。「黒髪やダークな髪色の人はグレーではなく、自然な影色といわれる緑ニュアンスのカーキブラウンが正解色。メリハリの効いた上品で知的なシャープ顔になりますよ」(尾花さん)。
自分に合う「眉アイテム」の選び方と使いこなし術3選|美眉師・尾花ケイコさんが徹底解説
■グレーのアイブロウペンシルで自眉のような自然な仕上がりに!
「まずは眉カットをやめて、自眉をのばしましょう。伸びるまでの間は、自眉の根元部分と同系色のグレーのアイブロウペンシルで、移植するように1本ずつ描き足すこと。ブラウンのペンシルで描き足す人が多いですが、ブラウンでは書き足した部分が目立ってしまうので注意しましょう。グレーで不足部分を補ったあとに、ブラウンのアイブロウパウダーでトーンアップ。これが、まるで自眉のような自然な仕上がりをかなえるポイントです」(長井さん)。
【自眉のように自然に仕上がるアイブロウ】
【自眉のように自然に仕上がる眉の描き方プロセス】
<STEP.1>スクリューブラシで眉をとかす
・アイブロウペンシル(SUQQU)のお尻のスクリューブラシで眉をとかし、眉の欠けた部分を見つけやすいように毛流れを整えておきます。
<STEP.2>足りない部分をペンシルで描き足す
・アイブロウペンシルで、足りない部分に毛を移植するように1本ずつ書き足していきます。ラインで縁取らないよう注意して。
<STEP.3>全体に明るいパウダーをオン
・アイブロウパウダー(SHIRO)の左のブラウンをとったブラシを肌に押し当て、肌を染めるようにパウダーをのせます。
・仕上げに再度スクリューブラシで眉をとかし、描き足したアイブロウをぼかしながら、肌に描き足した部分を定着させます。
【描き足した部分が目立たないナチュラルな眉に】
【実例4】「短くカットしすぎた眉」をナチュラル眉に描く方法の詳細はこちら
黒髪に似合う「アイシャドウメイク」
【イエベ向け】黒髪に合う透明感を引き出す「アイシャドウメイク」
ブラウンのセットは大人世代よりも、メイク初心者が好む素直な質感と色のものが多いかもしれません。だからこそ、クリエイション自慢のブランドからは、こだわりがあるセットが発表されています。その代表格が質感と光を自在に操るディオールの「サンク クルール クチュール 649」です。今回は、「サンク クルール クチュール 649」を使った、オンラインでも映える「ヘルシーブラウン」アイメイクをご紹介。
■透明感ある色で、骨格を美しく整え目力アップ! 新時代のきらめく「ヘルシーブラウン」
A:チラキラシマー
色ではなく光を加えるハイライトカラー。ピンク、オレンジ、シルバー、グリーン、ホワイトなどさまざまな色と大きさの光がぎっしり詰まった光感の素。
B:締め色ブラウン
マットな質感で見た目の色が発色する締め色ブラウン。このままでもキレイだけど、チラキラシマー(A)やきらめき血色ブラウン(D)と混ぜると新たな魅力を発見。
C:血色オレンジ
くすんだまぶたに血色を足す、絶妙オレンジ。ベースカラーとしてアイホール全体に、仕上げにブラシでのせても。簡単に若々しさを加えられる優秀色。
D:きらめき血色ブラウン
繊細なパールがぎっしり配合された明るいメタルブラウン。光感を控えたいときは、締め色ブラウン(B)や血色オレンジ(C)と混ぜると新たな質感に。
E:艶めきブラウン
赤みと青みのバランスが美しいパーリィなブラウン。光の加減とブラウンの色味の濃さは、マットな質感の締め色ブラウン(B)と混ぜれば自由自在。
■ディオール「サンク クルール クチュール 649」を使った、基本の塗り方
血色オレンジ(C)をアイホールに、きらめき血色ブラウン(D)は二重の幅に、下まぶたにもほんのりのせる。艶めきブラウン(E)を目の際に。チラキラシマー(A)を眉下にふわりとのせて。
■ディオール「サンク クルール クチュール」が、名品と呼ばれる理由
初代「サンク クルール」が登場したのは1987年のこと。30年を超えて愛され続ける定番のアイカラーセットです。2020年登場した「サンク クルール クチュール」は、ディオール メイクアップ クリエイティブ&イメージ ディレクターのピーター・フィリップスが着想。649番は光に満ちたふたつのブラウンと、混ぜ色に最適なマットブラウン、血色パールオレンジときらめきを加えるシマーで構成。そのままの色もキレイですが、混ぜれば新たな色が出現。単にお行儀のいいブラウンとは違う、わくわくするモードなブラウンに出合えることも魅力です。
【マスクメイク術】Diorのアイシャドウを使った、大人の「ヘルシーブラウン」アイメイク
【ブルべ向け】黒髪に合う透明感を引き出す「アイシャドウメイク」
青みの代表格は「グレージュ」。肌色に、動脈の赤色だけでなく静脈の青色を加えたふたつの血色と光を加えたカラーは、温かみに加えてどことなくクール。「レ ベージュ パレット ルガール ミディアム」は、洗練された印象を演出してくれます。今回は、「レ ベージュ パレット ルガール ミディアム」を使った「ノーブルグレージュ」アイメイクをご紹介します。
■セミマットな新・質感が目を大きく、圧倒的な印象美に。艶めく「ノーブルグレージュ」
A:万能白ベージュ
ほんの少量でまぶたのくすみを消し、静かな光をもたらす魔法の白ベージュ。ベースカラーとしてアイホール全体に、ハイライトとして眉下にと使い方は自在。
B:くすみ消しオレンジ
くすんだまぶたに生気をもたらすオレンジが含まれた血色カラー。ベースカラーとしてアイホール全体に、ミディアムカラーとして二重の間に使っても。
C:光のベージュピンク
微細なパールやラメがきらめくニュアンスカラー。特別なシーンで華やかさを加えるのに最適。アイホールの中央や目頭にハイライトとして入れるとキレイ。
D:血色グレージュ
オレンジ系の血色ブラウンに少しだけ静脈の青色を足した、ミディアムカラーに最適な赤み寄りのグレージュ。温かさと洗練をもち合わせた絶妙色。
E:締め色グレージュ
限りなく黒に近い、青みと赤みが上手に混ざった濃グレージュ。光感は控えめなので、締め色として目の際に使うほか、アイブロウとしても使いやすい。
■シャネル「レ ベージュ パレット ルガール ミディアム」を使った、基本の塗り方
くすみ消しオレンジ(B)をアイホールに伸ばし、血色グレージュ(D)を二重の幅からややはみ出るようにつけ、下まぶたにも。締め色グレージュ(E)を目の際に。万能白ベージュ(A)を眉下につける。
■シャネル「レ ベージュ」が、名品と呼ばれる理由
ココ・シャネルが愛した色であるベージュをテーマにした「レ ベージュ」は、ひとりひとりがもつ美しさを生かし、引き立てるシリーズです。つくり込むのではなく、流行を追い求めるのでもなく、自然体の美しさを表現する色とアイテムがそろいます。「レ ベージュ パレットルガール ミディアム」は、私たち黄色人種の肌色に、ほんの少しの動脈の赤色と静脈の青色、そして光と影を加えてつくられた、計算し尽くされた5色のセット。
なぜか印象に残る女性…、そんな目元に彩ってくれます。
【マスクメイク術】シャネルのアイシャドウを使った「ノーブルグレージュ」アイメイク
黒髪に似合う「リップメイク」
■肌をきれいに見せる「赤リップメイク」
悲しいかな、年を重ねるごとに肌はくすみ、フェースラインも崩れてきます。そんなときに助けてくれるのが赤リップ。なかでも茶色みを帯びたブラウンレッドのリップは、ひと塗りで、鮮やかに発色して、肌をパッと明るく華やかに見せてくれます。赤といえば、パーティやイベントなど、「キメ色」のイメージがあるけれど、大人はあえてカジュアルに、デイリーに使うのがおすすめです。ラフに塗ることで、いかにも塗っています、という感じにならず、むしろ「肌きれい」「女らしく見える」と言われること間違いなし。まだチャレンジしていない人は、自分の肌で「赤の効果」を確かめて!
【おすすめの赤リップ&メイクプロセス】
ひと言で「赤リップ」と言っても、色や質感などさまざま。40代に似合う赤は、ボルドー、バイオレッド、カシス、ブラウンなどが入った深み系のレッド。一見、重めに感じますが、明度の高い赤よりも肌なじみがよく、肌色をきれいに見せてくれます。質感はクリーミィタイプを。艶がありすぎるギトギトしてしまうし、かといってマットだとクールになりすぎる。クリーミィな質感で、潤いのあるまろやかな唇を目指しましょう。
<STEP.1>リップは直塗りで。山を取ってから、唇全体を塗っていく
流行のブラウンレッドをつけているのに、老けて見えるのは、唇の形がはっきり出てしまっているから。赤リップを塗るときは、ブラシやリップペンシルなどは使わずに直塗りで。そのとき、上唇の山がつぶれてしまうと、唇がぼやけてしまうので、山はしっかり取りましょう。山を取ったら、あとはリップをするすると滑らせて、唇全体を塗っていきます。
<STEP.2>上下唇を「うんぱっ」と合わせて、色をなじませる
唇全体に色はのせたいけれど、色が均一になりすぎるのも老けて見えてしまう原因です。リップは何度も重ね塗りせず、上下唇を合わせて、軽くなじませるだけでOK。
<STEP.3>綿棒をくるくる回しながら、輪郭をぼかす
唇の輪郭を綿棒でぼかします。唇と肌の境目を曖昧にすることで、多少ガタついても自然な印象に仕上がります。赤リップを塗ってみて、派手だな、合わないな、と思ったら、輪郭をぼかしてみると、印象がやわらかなります。
<STEP.4>最後に下唇の中央にリップを重ねて、立体感アップ!
最後に下唇の中央にリップを重ねます。下唇に色を重ねることで、ふっくらやわらかに見えるのはもちろん、立体感が出ることで縦ジワをカモフラージュする効果も。
くすみが目立ち始めた40代、「赤リップ」さえあれば、顔立ちまで華やかに!
- TEXT :
- Precious.jp編集部