【目次】
- 「前髪あり」40代向きくびれミディアム【6選】
- 「前髪なし」40代向きくびれミディアム【3選】
- 「暗髪」40代向きくびれミディアム【6選】
- 「髪多い」40代向きくびれミディアム【4選】
- 「切りっぱなし」40代向きくびれミディアム【1選】
「前髪あり」40代向きくびれミディアム【6選】
【1】乾かすだけでふんわり感&外ハネになる、くびれミディアム
\ZACC raffinéの中島優樹さんがレクチャー!/
ミディアムヘア代表:向坊奈津美さん(38歳/会社員)の場合
「鎖骨の長さのワンレングスベースを、くびれのあるシルエットにカット。毛先は毛量を調節して、自然と外ハネになるようにしています。梳き過ぎて毛先が軽くなると、ちょっと古い印象になるので気を付けて。顔周りと表面の髪にレイヤーカットを施し、動きとボリュームが出るようにしました。全体の印象が菱形になり、顔型補整&小顔効果が叶います。毛先が外ハネになるようにカットしているので、必要以上に巻かなくても大丈夫。重要なのは、トップの髪が立ち上がるように乾かすことです」(中島さん)。
<スタイリング>自然な動きとふんわり感を意識して
<STEP.1>トップの髪を左右に動かしながら乾かす
<STEP.2>前髪とトップにマジックカーラーを巻く
<STEP.3>顔周りの髪をヘアアイロンで巻く
<STEP.4>全体を上下に分けてオイルをもみ込む
<STEP.5>毛先を外ハネに整える
<40代向きくびれミディアム スタイリングのコツ>
- フォルムが間延びしないようにトップを立ち上げる
- カーラーは根元までしっかり巻き込む
- 顔周りに動きを作る
「前髪のカーラーは太めだと根元が立ち上がりすぎるので細めのものを使いましょう。軟毛で髪がへたりやすい方は、最後にノーマルスプレーを。その場合は、固めすぎず柔らかく作ることを意識してください」(中島さん)。
のばしかけの大人ヘアをお洒落に!レイヤーで丸顔を補整する外ハネミディアム
【2】デジタルパーマでボリュームアップした、くびれミディアム
\Double SONSの中原章義さんがレクチャー!/
ミディアムヘア代表:永井洋子さん(42歳/インテリア販売)の場合
「中間から毛先にパーマをかけることで、一度くびれてからウェーブが生まれるシルエットに。毛束の重なりがボリューム感につながります」(中原さん)。
<スタイリング方法>ウェーブもストレートも叶う面長カバーの2wayミディアム
<STEP.1>水スプレーで髪を濡らす
<STEP.2>ムースをもみ込んで自然乾燥
<40代向きくびれミディアム スタイリングのコツ>
「中間から毛先をざっくり濡らしてからムースをもみ込むだけ。あとは自然乾燥でパーマが再現できるので、とっても簡単!シャワーで濡らしてもいいですが、自然乾燥に時間がかかるので霧吹きがおすすめです」(中原さん)。
大人のヘア|ウェーブもストレートも!デジタルパーマで叶う2wayミディアム
【3】くびれのある菱形シルエットのふんわりミディアム
\MINX銀座二丁目店の吉田孝弘さんがレクチャー!/
ミディアムヘア代表:丸尾雅子さん(38歳/会社員)の場合
膨らみを抑えるのに、真っ直ぐのばすようにブローしていませんか。MINX銀座二丁目店のトップデザイナー、吉田孝弘さんは「顔まわりの髪を真っ直ぐにのばしてしまうと、フェイスラインまで下がって見えます。菱形シルエットになるようにスタイリングすると、膨らみが抑えられると同時に小顔効果もあります」と断言。髪の太さがそこそこあり、毛量もしっかりある丸尾さんの髪質。「クセのないストレートなので、レイヤーを入れないとまとまりにくい髪質です。上段と下段の二層に分けてくびれのあるシルエットをつくっておくと、忙しい朝でも時間をかけずにスタイリングできるようになります」(吉田さん)。吉田さんが提案するのは、カールアイロンの丸みを利用したスタイリング。「根元の立ち上がりや顔まわりのちょっとしたウェーブをつくるのにも、カールアイロンは役立ちます。カールアイロンの丸みに毛束を2~3秒間のせるだけで、自然なふんわり感が生まれます。ボリュームがほしい部分やカールがほしい部分だけ、ピンポイントでスタイリングできるので、ぜひ試してください」(吉田さん)
<スタイリング方法>カールアイロンの丸みに毛束をあてて自然なカールをつくる
<STEP.1>裾の髪を1カール外はねにする
<STEP.2>顔まわりの毛束だけ、外はねにした部分の上あたりだけアイロンにのせる
<STEP.3>上段の髪を毛束の中間から毛先にかけて1.5回転リバース巻きに
<STEP.4>トップの毛束の根元にアイロンをあてる
<STEP.5>トップの後頭部よりの部分はアイロンを横にして毛束をのせる
<40代向きくびれミディアム スタイリングのコツ>
- 顔まわりの髪は真っ直ぐにのばさず、菱形シルエットにすること
- 上段の髪をリバース巻きにするときは毛束を少しずつ取ること
- カールアイロンでトップの根元を立ち上げるときは毛束を挟まない
「スタイリングするときは上段と下段の髪をきちんと分けておいてください。下段の髪を外はねにするとき上段の髪と一緒に巻き込んでしまうと、くびれのラインがきれいにつくれません。最初の下準備をきちんとしておくだけで、仕上がりに差が出ます」(吉田さん)。
毛量が多くて広がる髪は「菱形シルエット」でまとまりのあるスタイルに!
【4】薄め前髪で、抜け感のあるおしゃれくびれミディアム
\K-two AOYAMAの知花さんがレクチャー!/
ミディアムヘア代表:高橋まりなさん(39歳/主婦)の場合
顔の余白が縦に多く見える面長さん。カバーするには「眉毛ギリギリの長さで下ろした前髪を作るのがおすすめ」と、K-two AOYAMA チーフの三田知花さんは言います。「額に前髪がかかることで、縦の余白が減って面長感がカバーできます。前髪は、重くし過ぎると子供っぽいし、眉上だと個性的な印象に。コンサバ派40代なら、眉毛にかかる長さで薄めに、毛先が少し流れるように作るのが王道。前髪を薄めに作ると、割れやぺたんこといったお悩みも目立ちにくくなります」(三田さん)。
さらにレイヤーカットでサイドやフェイスラインにボリュームを出すと、面長カバー効果がアップ!「平面的なスタイルは縦長感が強調されるので、面長さんは全体に動きや立体感を出してあげるといいと思います。年齢とともにボリュームが出にくくなった方や、華やかさが欲しい方にもおすすめです」(三田さん)。カットは「鎖骨ラインのワンレングスカット。前髪は眉毛ギリギリに、薄めに下ろして作ります。毛先は軽くして流れるように。レイヤーを顔周りとトップに入れて、フェイスライン横にボリュームを出しています。髪が揺れ動くように毛先に動きを出しています」(三田さん)。
<スタイリング方法>根元はふんわり、毛先は外ハネで今っぽく!
<STEP.1>根元から乾かしてボリュームを出す
<STEP.2>トップにマジックカーラーを巻く
<STEP.3>毛先を外ハネに巻く
<STEP.4>顔周りに空間を作る
<STEP.5>スタイリング剤で仕上げる
<40代向きくびれミディアム スタイリングのコツ>
- 巻き方はシンプルに
- スタイリング剤はムラなくつける
- メリハリが出るように意識する
「毛先はもちろん、前髪もしっかりスタイリング剤をつけるとツヤ感が出ます。スタイリング効果とトリートメント効果があるスプレーを仕込むと、パサつかずにふんわり柔らかな髪がキープできますよ」(三田さん)。
「下ろした前髪」で面長をカバーして、旬の外ハネミディアムを楽しむ!
【5】カラーリングでツヤ感を生み出す。洒落見せするくびれミディアム
\GARDEN aoyamaの豊田楓さんがレクチャー!/
ミディアムヘア代表:辰野真樹さん(42歳/主婦)の場合
「ベースは鎖骨の長さでカットし、ハチ上にレイヤーを入れました。前髪は目の上でサイドに流れるようにカット。中間~毛先を中心に毛量調節をして、軽さを出しています。髪質が硬めでパサついて見えやすいので、10トーンのフォギーベージュでカラーリングしてツヤを演出。スタイリングが苦手な方でも、簡単にセットできるのもポイントです」(豊田さん)。スタイリングで大切なのは「ふんわりとしたサイドのボリューム感。毛先を外ハネに仕上げると、トレンド感のある若々しい印象に仕上がります。アイロンの温度は高くなりすぎないように注意して」(豊田さん)。
<スタイリング方法>根元がつぶれないように「ふんわり」を重視!
<STEP.1>ドライヤーで根元を立ち上げる
<STEP.2>毛先全体を外ハネにする
<STEP.3>レイヤー部分を内巻きに
<STEP.4>前髪をカーラーで巻く
<STEP.5>スタイリング剤で菱形に整える
<40代向きくびれミディアム スタイリングのコツ>
- 毛先にカールをつけて、ふんわりと
- スタイリング剤はしっかりつけて動きを出す
- ドライヤーで根元をしっかり立ち上げる
「レイヤーが入っているので、カットラインに合わせて毛先から巻いていけば、ふんわりとした動きが出ます。ボリュームダウンしないように、スタイリング剤は根元につけないで」(豊田さん)。
年齢の悩みが出やすい40代面長顔でも、菱形×外ハネミディで洒落見せ!
【6】ボリューム不足を感じさせない、厚め前髪のくびれミディアム
\DIFINO akasakaの槌田美希さんがレクチャー!/
ミディアムヘア代表:安岡けいさん(48歳/パソコン講師)の場合
クセやうねりが強いと、広がるのを抑えるために無理に真っ直ぐにのばしがち。DIFINO akasakaのスタイリスト、槌田美希さんは「せっかくのクセを生かさなくちゃもったいないです! うねりやクセを生かしたスタイリングをすれば、髪が細くてやわらかくてもほどよいボリュームがつくれます」と提案。安岡さんの髪は、やわらかくて毛が細いため、ボリュームが出しにくいのが特徴。「すごくいいクセなので、このクセを生かすようにトップと顔まわりにレイヤーを入れ、流れをつくるスタイルがおすすめです。首のラインに沿うようにくびれをつくると、抜け感が生まれ、ほっそりと長い首が印象づけられます」(槌田さん)。前髪を上下2層に分けて巻くと立体感とボリューム感が生まれます。「上段の前髪は、右分けなら右上がりにラインをとって斜めにカーラーを巻くと、気になる“割れ”が防げます」(槌田さん)。
<スタイリング方法>前髪の「割れ」を防ぐには、分け目に合わせてカーラーを斜めに巻く
<STEP.1>前髪を上下2層に分け、上段は右上がりのラインをひく
<STEP.2>右上がりのラインに合わせてカーラーを斜めにしたまま内巻きにする
<STEP.3>下段の毛束は前に引っ張りながら毛先から内巻きに
<STEP.4>分け目をきっちりつくらず、指先で前髪を右に分ける
<40代向きくびれミディアム スタイリングのコツ>
- トップと顔まわりにレイヤーを入れて、菱形シルエットをつくる
- 首のラインに沿ってくびれをつくり抜け感をつくる
- 2層にした前髪は上段を斜めに巻いて「割れ」を防ぐ
「クセやうねりのある方は、髪がパサつきやすいですよね。オイルとクリームのスタイリング剤を混ぜて使うと、重くなりすぎずツヤ感も出せます。オイル1に対してクリーム2の割合がおすすめです」(槌田さん)。
「前髪なし」40代向きくびれミディアム【3選】
【1】うねり髪を自然に見せる、くびれミディアム
\Velvet on the BeachのKimikaさんがレクチャー!/
ミディアムヘア代表:斉藤智絵さん(43歳/主婦)の場合
朝、きちんとスタイリングしても汗や湿気を含んだ途端、くねくねとうねったり、ブワッと膨らんだりしていませんか? そんな髪悩みを解決できるスタイルを提案してくれるのが、Velvet on the Beachのデザイナー、Kimikaさん。「髪にクセやうねりがあるとパサつきやすいですよね。カールアイロンでくびれをつくようにスタイリングをすると、広がりが抑えられると同時に髪にツヤ感が生まれてきちんと感をアピールできます」(Kimikaさん)。
毛の1本1本がしっかりしていて膨らみやすいうえに、クセも出やすい斉藤さんの髪。「ご自身のスタイリングだけで柔らかさを表現するのはすごく難しい髪質です。膨らみを抑えるためにベースを重めに残し、トップにレイヤーを入れておくとまとまりやすくなります」(Kimikaさん)。また、スタイリングはカールアイロンで毛先を外はねにするとき、毛束を引っ張る角度がポイント。「毛束をアイロンに挟んだら、垂直に下ろして毛先だけ1カール外はねにします。斜めに引っ張りながら巻くと角度が付いて広がってしまうので注意してください」(Kimikaさん)。
<スタイリング方法>カールアイロンで顔まわりを縦に外巻きにしてくびれをつくる
<STEP.1>ベースの髪をカールアイロンで1カール外巻きに
<STEP.2>トップの生え際の毛束を立ちあげながら外巻きにする
<STEP.3>顔まわりの髪は縦にしたアイロンで外巻きにする
<40代向きくびれミディアム スタイリングのコツ>
- クセやうねりは無理に抑え込まず、くびれをつくってメリハリをつける
- ベースの外はねはアイロンを垂直に下ろし、裾が広がらないようにする
- 顔まわりの髪はアイロンを横に引っ張って、くびれやすいカールをつくる
「ドライヤーの熱風で髪を乾かしたら、仕上げに冷風をあてるとキューティクルの流れが整います。スタイリングの前に髪を濡らして、この熱風→冷風のひと手間を加えると、ツヤ感がアップしますよ」(Kimikaさん)。
悩ましい顔まわりのうねり髪は「くびれ」をつくってきちんと感をアピール
【2】髪の立ち上がりでふんわり感を出した、くびれミディアム
\naturaの杵淵雅也さんがレクチャー!/
ミディアムヘア代表:丸尾雅子さん(37歳/主婦)の場合
ミディアム丈になると、髪の重みでペタッとした遊びのないスタイルになりがち。そんな髪悩みに応えてくれるのが、natura店長の杵淵雅也さん。「根元から立ち上がりをつくることが重要です。そのためにも、スタイリングをする前に髪の根元を起こすようにブラッシングをしてください。このひと手間で、仕上がりがぜんぜん違います。あとは顔まわりの髪をサイドに膨らませるように外はねにすると、空気感のあるスタイルになります」(杵淵さん)。
猫っ毛でハリが出にくい丸尾さんの髪。「すぐにペタッとしてしまうので、トップにレイヤーを入れてボリュームが出やすいようにするスタイルがおすすめです。ボリュームゾーンを上にもってきて、首のあたりでくびれをつくるシルエットにすると、首とあごのラインがすっきり見える効果があります」(杵淵さん)。スタイリングは「最初にブラッシングをして、髪の根元を起こすのがポイント。「オールバックにするように、髪全体を後ろにとかしつけます。これだけで髪の根元が起きるので扱いやすくなります。スタイリングも長持ちしますよ」(杵淵さん)。
<スタイリング方法>顔まわりの髪を根元から立ち上げ、ふんわり感をつくる
<STEP.1>髪全体を後ろにとかす
<STEP.2>顔まわりの髪の根元にドライヤーをあて、根元を立ち上げる
<STEP.3>カールアイロンで毛先を1カール外はねにする
<40代向きくびれミディアム スタイリングのコツ>
- スタイリング前のブラッシングで根元を起こす
- 顔まわりの髪は根元を立たせてふんわり感をつくる
- 毛先の外はねでシルエットのくびれを強調する
「髪の表面や毛先だけスタイリングをしても、長持ちしません。ブラッシングやドライヤーで髪の根元を起こして空気を含ませるようにしておくと、ふんわりとしたシルエットがキープできます」(杵淵さん)。
【3】ベルのようなフォルムで菱形に。輪郭補整するくびれミディアム
\Beauty Connection Ginza Hair Salon 店長・石橋千紘さんがレクチャー!/
ミディアムヘア代表:猪岡祥子さん(41歳/フリーランスPR)の場合
エラが気になるベース型さんは、フェイスラインを髪で隠そうとしがち。Beauty Connection Ginza Hair Salon 店長・石橋千紘さんによると、「エラを髪でわざと隠すと、顔型が四角く見えて逆に目立つ」のだとか。「エラは隠すのではなく、顔周りの髪で補整してあげましょう。サイドの髪をエラの角度より上げることで、フェイスラインが上がって見えます。さらに前髪を内側に一度くびれさせれば、菱形フォルムが作れます」(石橋さん)。すると、顔周りの髪が細くなりボリュームダウンしてしまう人にも嬉しい効果が。「40代になって顔周りがボリュームダウンすると、動きが出にくくなります。菱形フォルムになるように段をつけてカットすると、顔周りに動きが出て華やかな雰囲気に」(石橋さん)。菱形フォルムを作るにはスタイリングも重要!ぜひチェックして。
カットは「肩につく位の長さで、アウトラインはフラットに。表面には角を取る程度に、軽めのレイヤーを入れています。前髪はアゴ下に設定し、段をつけて顔周りに動きをプラス。巻くだけで動きが出しやすくなります。スタイリング方法としては、もみあげ辺りの一束をS字になるように巻くこと。簡単に菱形シルエットを作れます。前髪を外に巻くだけだと古く見えるので、一度内巻きにしてから外に巻くと自然と菱形におさまりますよ。ミディアムはもともと肩でハネやすい長さなので、最初から外ハネにスタイリングすると、おしゃれ&首が細く見えて一石二鳥です」(石橋さん)
<スタイリング方法>顔周りは菱形シルエットを意識!外ハネでおしゃれに
<STEP.1>全体の毛先を外ハネにする
<STEP.2>トップの髪をワンカール
<STEP.3>もみあげをS字に巻く
<STEP.4>前髪を内巻きにワンカール
<STEP.5>前髪を中間から外巻きに
<40代向きくびれミディアム スタイリングのコツ>
- 全体の毛先を外ハネにする
- 顔周りの動きで華やかさをプラス
- 保湿力のあるスタイリング剤を使う
「毛先がパサついて見えないように、オイルやバーム、クリームタイプなど保湿力のあるスタイリング剤を最後になじませて」(石橋さん)。
顔周りの動きで華やかに!薄毛もエラ張りもカバーする「ベル型ミディアム」ヘア
「暗髪」40代向きくびれミディアム【6選】
【1】ストレートパーマでナチュラルに仕上げた、くびれミディアム
\MINX青山店の歳嶋建国さんがレクチャー!/
ミディアムヘア代表:北里麻美さん(46歳/販売員)の場合
今回、MINX青山店の取締役・ディレクター 歳嶋建国さんが教えてくれたのは、40代の丸顔さんにおすすめのミディアムヘアです。「丸顔さんは顔が大きく見え、幼い印象を与えやすいという特徴があります。また40代は年齢によるクセや乾燥で髪が膨らみやすくなり、さらに丸顔が強調されるように」(歳嶋さん)。では解決する方法は?「まずは髪のベースを整えるため、ナチュラルな印象に仕上がるストレートパーマをかけておくといいと思います。さらにフェースラインにレイヤーを入れて動きをプラス。輪郭をカモフラージュしながら、女性らしい印象になりますよ」(歳嶋さん)。
また、ストレートパーマをかけておくと、スタイリングも簡単に。老け見えの原因になるパサつきやゴワつきも解消できます。「クセをおさえるストレートパーマをかけ、フェースラインはレイヤーカットで動きを出しています。前髪は重くなり過ぎないよう、肌が少し透けるイメージでカット。前髪が厚すぎると顔の明度が下がり、くすんで見えてしまいます。肌が出る量を逆算して作るのがポイントです。スタイリングは軽く巻く程度でOK。巻き過ぎは古い印象になるので注意して。40代には必須のツヤもスタイリング剤でプラスしてあげましょう」(歳嶋さん)。
<スタイリング方法>ポイントは軽やかなツヤとゆるめの外ハネ
<STEP.1>根元をふんわり乾かす
<STEP.2>毛先をハーフカールして外ハネに
<STEP.3>オイルでツヤとまとまりを出す
<40代向きくびれミディアム スタイリングのコツ>
- 根元は熱風でふんわり立ち上げる
- 髪は巻き過ぎない
- オイルでツヤとまとまりを出す
「40代になると髪が乾燥して毛先がまとまりにくくなるので、オイルなどでの保湿は必須。しかしベタッと重い質感になると老け見えすることに。オイルは軽い質感のものを選び、ツヤとまとまりを足すくらいのイメージで使ってください」(歳嶋さん)。
【大人のミディアムヘア】透け前髪×フェースのラインレイヤーで女性らしさと丸顔カバーを両立!
【2】顔周りのレイヤーで輪郭補整&小顔に見せる、くびれミディアム
\PearLのCHIEさんがレクチャー!/
ミディアムヘア代表:前田昌子さん(47歳/会社員)の場合
「肩下にしっかりつく長さのワンレングスベース。顎からレイヤーを入れて外に開くようにしています。トップから顔まわりにもレイヤーを入れて、全体を菱形シルエットに。顔型補整も叶いますし、小顔効果もあります。シルクカラーのハイライトを入れて、全体に立体感をプラスして柔らかな印象に!スタイリングは頭から首のラインに沿うようにブローして、外ハネに仕上げるとおしゃれ。ハチ上にはボリュームが出るようにして、菱形を作りましょう」(CHIEさん)。
<スタイリング方法>外ハネ&くびれを作って菱形シルエットに
<STEP.1>分け目に逆らうように乾かす
<STEP.2>前髪をマジックカーラーで巻く
<STEP.3>全体をブローする
<STEP.4>全体に指グシを通す
<STEP.5>ワックスをなじませる
<40代向きくびれミディアム スタイリングのコツ>
- シャンプー後すぐに髪の根元を分け目と逆に乾かしておく
- 全体をブローする
- スタイリング剤は内側からつける
「クルクルドライヤーでもいいので、ミディアムはブローしておくと◎。ツヤやボリュームが変わります。スタイリング剤はベタッとしないように、髪の内側につけて」(CHIEさん)。
【3】頭でっかちに見せない! 小顔に見えるくびれミディアム
\ROIの亀井明日香さんがレクチャー!/
ミディアムヘア代表:小倉麗さん(43歳/パーソナルスタイリスト)の場合
「ベースは前上がりのワンレン。肩ラインで毛先が自然とハネるようにカットしています。トップには段差とたっぷりのレイヤーを。レイヤーを入れることでニュアンスが出やすく、スタイリングがラクになります。ポイントはドライするときに、頭頂部をしっかりと立ち上げること。分け目をつけないように髪を左右に振りながら乾かすといいですよ。トップがふんわりすることで、ハチ部分が目立たなくなる効果も!」(亀井さん)
<スタイリング方法>ハチ上を大きく見せないためには、トップのボリューム感も大切!
<STEP.1>毛先を外ハネにする
<STEP.2>分けて置いた上の毛束を内巻きにする
<STEP.3>頭頂部もコテで巻く
<STEP.4>顔まわりを巻く
<40代向きくびれミディアム スタイリングのコツ>
- 菱形シルエットを意識する
- ハチ部分のボリュームを抑えると小顔に!
- 乾燥が気になる時はバームでツヤをプラス
「毛先がエビ反りになってしまうと古臭い印象に。毛先を外ハネにするときは、首に沿わせるように毛先を前に引きながらコテをすべらせるとうまく仕上がります」(亀井さん)。
頭でっかちになってない?逆三角顔が小顔に見える「くびれミディアムヘア」
【4】毛先に動きのある、軽やかなくびれミディアム
\suiの中西雄二さんがレクチャー!/
ミディアムヘア代表:田中まい子さん(43歳/会社員)の場合
ボリュームのないペタンコな頭頂部と動きのない重たい毛先は、フェイスラインのゆるみをいっそう強調します。suiの副店長 中西雄二さんは「頭頂部は根元から髪を立ち上げ、毛先を外はねにしてメリハリをつけると軽さが生まれ、フェイスラインも引き締まって見えます」と断言!
それでは、フェイスラインをすっきりとした印象に見せることができる、詳しいスタイリングテクニックを教わります。1本1本が硬くて毛量もある田中さんの髪質。「毛先に影響が出ないように、内側でしっかり毛量を調整しておくと、ご自身でもスタイリングしやすくなります。また、髪の表面にレイヤーを入れることでシルエットにくびれがつくりやすくなり、毛量が多くても重たい印象になりません」(中西さん)。Aラインをつくるにはトップの立ち上がりも重要。「裾の毛先を1.5カール外巻きにしたら、レイヤーを入れた表面の髪は根元を起こすように毛束を持ち上げながら、毛先を1カール内巻きにします。頭頂部の立ち上がりがないと、全体的に動きのない重たい印象になるので注意してください」(中西さん)。
<スタイリング方法>毛先を1.5カールの外巻きにしたら、表面の毛先は内巻きに
<STEP.1>頭頂部の地肌を前後左右に擦りながらドライヤーで乾かす
<STEP.2>裾の毛先は毛束を真下に引っ張りながら1.5カール外巻きにする
<STEP.3>表面の髪は毛束を持ち上げながら毛先を内巻きに
<40代向きくびれミディアム スタイリングのコツ>
- ドライヤーで乾かすときは頭皮を擦って毛穴を起こし、生え癖を正す
- 毛先を外はねすにするときは、毛束を真下に引っ張りながらカールさせる
- 表面の髪を内巻きにするときは毛束を持ち上げ根元を立ちあげる
「裾の毛先が横に広がり過ぎると、フェイスラインのもたつきが強調されてしまいます。外はねにするときは毛束を真下に引っ張ることを意識してください。ほんのちょっとのことですが、仕上がりに差が出ます」(中西さん)。
髪を首に沿わせるだけで、もたついて見えるフェイスラインがすっきり!
【5】扱いづらいエイジング毛もふんわりさせる、くびれミディアム
\FIX-UP銀座店の中山みほさんがレクチャー!/
ミディアムヘア代表:本多照子さん(46歳/会社員)の場合
年齢とともに髪は細くなり、うねりやすくなっています。
「無理に髪を引っ張って真っ直ぐのばすより、うねりやクセを生かす方がスタイルが長持ちしますし、何より時短になります。そのために注意したいのはドライヤーの方向です。形をつくりたい部分に平行に風が当てるだけで、思い通りのスタイルになるんですよ」(中山さん)。さっそくエイジング毛を味方にできるドライヤー術を詳しく教わりましょう。
髪が細く、ボリュームも出にくい本多さんの髪。もともとクセがあるのに加えて、年齢とともにうねりもでてきたとか。「本多さんのようにやわらかくてクセとうねりのある髪は、このカール感を生かしたスタイルがおすすめです。首のあたりにくびれをつくってシルエットにメリハリをつけると、あごのラインがシャープに見える小顔効果もあります」(中山さん)。スタイリングのポイントはドライヤーのあて方。「形をつくりたい部分にドライヤーの風があたればいい…ではなく、必ず平行を意識してください」(中山さん)。最初のうちは鏡を見ながら、ドライヤーのノズルの向きを確認するといいでしょう。
<スタイリング方法>形をつくりたい部分と平行にドライヤーの弱風をあてる
<STEP.1>立たせたい部分を持ち上げ、その部分を狙ってドライヤーをあてる
<STEP.2>毛先は毛束を支えるように持ちながらドライヤーをあてる
<STEP.3>顔周りのアホ毛にスタイリング剤をなじませる
<40代向きくびれミディアム スタイリングのコツ>
- クセやうねりは無理にのばさず、活かすスタイリングにする
- ドライヤーの風向きは常にあてたい部分と平行にすること
- エイジング毛は顔周り中心に抑え、スタイリング剤をつけすぎない
「エイジング毛はフワフワしたアホ毛になることが多いですよね。抑えつけようとしてスタイリング剤をつけすぎると、せっかく立ち上げたトップのふんわり感がつぶれてしまいます。顔周りのアホ毛だけ抑えておけば、他の部分は気にならなくなりますよ」(中山さん)。顔周りのアホ毛対策として中山さんのおすすめアイテムが、『エルジューダ ポイントケアスティック』(15ml¥1,500/ミルボン)。「ワックスのように固まらないので、仕上がりがとっても自然。アホ毛をピンポイントで狙ってつけられるのも便利です」(中山さん)。
扱いづらいエイジング毛を憧れのふんわりヘアに変えるドライヤー術とは?
【6】くせが出ないように重みを残した、くびれで補整するウルフミディアム
\kakimoto arms 自由が丘クレオ店の山本真実さんと伏木麻弥さんがレクチャー!/
ミディアムヘア代表:奴田聖子さん(46歳/ビジネスプロデューサー)の場合
「くせがあり乾燥しやすいので、広がりが出ないように重みを残しながら、トップと顔まわりにレイヤーを入れています。前髪はななめにカットして、全体を菱形フォルムに。マスクをつけると髪が重く見えやすいので、軽やかに見えるウルフシルエットは、おしゃれな人から人気が高いですよ。トップにボリュームが出るようにレイヤーを入れているので、スタイリングのときに根元に空気を入れて乾かせば、ふんわり仕上がります。レイヤースタイルは軽さが出る分、パサついて見えると年齢を感じやすくなります。ブローで髪表面にツヤを出し、スタイリング剤で潤いをプラスして」(山本さん)。カラーは「秋冬に人気の、透明感のあるシルキーグレージュ。レイヤースタイルに合わせて、繊細で極細なハイライトをブレンドしました。ツヤを演出できるうえ、白髪をぼかす効果もあります。」(伏木さん)。
<スタイリング方法>ボリュームダウンはNG!ブローでツヤとなめらかさをプラス
<STEP.1>根元をふんわり乾かす
<STEP.2>トップにマジックカーラーを巻く
<STEP.3>表面の髪をブロー
<STEP.4>アイロンで毛先を巻く
<STEP.5>バームをもみ込む
<40代向きくびれミディアム スタイリングのコツ>
- トップの根元はボリュームが出るように乾かす
- スタイリング剤で柔らかい毛先の動きを作る
- ブローでツヤとなめらかな質感を出す
「40代のレイヤースタイルは、ボリュームダウンNG。スタイリングも、そこを意識するといいと思います。乾燥感が出ないように、仕上げには髪に潤いを与えてくれるバームタイプのスタイリング剤がおすすめです」(山本さん)。
「髪多い」40代向きくびれミディアム【4選】
【1】全体的にメリハリをつけた、くびれミディアムヘア
\ZACC raffineの賀山博之さんがレクチャー!/
ミディアムヘア代表:大村香織さん(42歳/フリーPR)の場合
髪が硬く、太く、さらに毛量がある場合でも、「ボリュームをただ抑えるのではなく、ふんわり感のあるスタイルに仕上げることはできます」と、教えてくれたのはZACC raffineのスタイリストの賀山博之さん。「髪は上段と下段で巻き方を変えると、全体のシルエットに柔らかさが生まれます。さらに、下段の毛先を外ハネにしてくびれをつくれば、ボリュームを抑えつつ動きのある印象になれますよ」(賀山さん)。さっそく、プロのスタイリング術を教わりましょう。
太さと硬さがあり、ボリュームも多い大村さんの髪。「裾に厚みをつくって、メリハリのあるスタイルにすると、ボリューム感がグッと抑えられます。上段と下段に独立したレイヤーを入れておくと、スタイリングもしやすくなります」(賀山さん)。スタイリングではカールアイロンを使いますが、毛先と顔周りを巻くときの巻き過ぎに注意を。「強く巻いてしまうと、メリハリが出にくくなり、ボリュームが出てしまいます。毛先はワンカール、顔周りは毛束の中間から毛先にかけて1巻き半くらいを目安にしてください」(賀山さん)。
<スタイリング方法>首元はすっきり、顔周りに動きを出すのがポイント
<STEP.1>前髪を下ろしたい方向とは逆に引っ張りながらカーラーを巻く
<STEP.2>下段の髪をすべて外巻きに1カールする
<STEP.3>耳から前の髪を中間から毛先にかけてリバース巻きに
<40代向きくびれミディアム スタイリングのコツ>
- 裾に厚みを持たせてメリハリのあるスタイルを目指す
- カールアイロンで巻くときは巻きすぎに注意する
- 全体のシルエットの中でくびれを一ヶ所つくる
「毛量が多くて広がりやすい髪は、スタイルにメリハリをつけるとすっきりまとまります。カール感や全体のシルエットなどは今、注目されている韓流スタイルをお手本にするといいですよ」(賀山さん)。
髪が太くてボリューム多めの人必見!「巻き分け」で軽やかふんわりヘアに
【2】くびれをつくってボリュームアップ! ふんわり軽快なミディアムヘア
\MINX銀座二丁目店の徳永利彦さんがレクチャー!/
ミディアムへア代表:友澤朝美さん(46歳/会社員)の場合
髪が硬いとふんわりしたカール感がつくりにくく、ボリュームがなければすぐにへたってしまう大人の髪。そんな髪も「トップと顔周りにレイヤーを入れ、裾に厚みを持たせるとふんわりとした質感が生まれます」(MINX銀座二丁目店 店長 徳永利彦さん)とのこと。コテを使った簡単テクニックで、もたつきのないシャープな印象にチャレンジしましょう。友澤さんの髪質はやや硬めの髪でボリュームがあります。「友澤さんのように髪が硬く、量が多い場合はレイヤーを入れることでシルエットが軽くなるので、すっきりとしたスタイルになります。友澤さんとは真逆の、髪が細くて毛量の少ない人でも、このスタイルならボリュームを出しやすくなるのでおすすめです」(徳永さん)。
<スタイリング方法>裾と表面の毛先とで巻き方を変えて動きを出す
<STEP.1>カールアイロンで裾の毛先を外巻きにする
<STEP.2>表面の髪は毛先を内巻きにする
<STEP.3>顔周りの髪はリバース巻きにする
<40代向きくびれミディアム スタイリングのコツ>
- レイヤーは入れすぎず裾に厚みを持たせる
- 裾と表面の毛先とで巻き方を変えてくびれをつくる
- 顔周りの髪はリバース巻きにして動きをつくる
「裾を軽くしてしまうと、髪がパサついて見えてしまいます。ふんわりとした質感をつくるなら裾は厚めにして、菱形のシルエットにするとバランスのいいスタイルになります」(徳永さん)。
ボリュームが出にくい大人の髪悩みも、くびれをつくればふんわり軽快ヘアに
【3】髪の重みを生かした、S字カールのくびれミディアム
\MAGNOLiA OmotesandoのHINATAさんがレクチャー!/
ミディアムヘア代表:宇野泰子さん(40歳/会社員)の場合
毛量が多いとスタイリングに時間がかかりがち。時間を節約すると同時に、メリハリのあるスタイルに仕上げるには、ドライヤーをかける方向に秘密があるようです。「毛量の多い方はスタイルをタイトに仕上げようとして、毛束を下に引っ張るようなスタイリングをする方が多いようです。ペタンコになりやすい頭頂部はふっくらさせて、ボリュームを抑えたいハチの部分を抑えるには、手ぐしで頭頂部の髪を前にとかしながらドライヤーをあてるとうまくいきます」(HINATAさん)。
ボリュームが多くて乾燥している宇野さんの髪質。「毛量があると、どうしてもハチのあたりが膨らみやすくなります。広がりを抑えるには髪の表面にはレイヤーを入れず、髪の重みを生かすスタイルがおすすめです。スタリングするときには、下へ引っ張るようなスタイリングではなく、頭頂部はふんわり立ち上がらせ、ハチあたりはタイトに抑えてメリハリ感をつくるとバランスのいいスタイルになります。スタイリング剤も髪の表面になでつけるのではなく、カール感を生かすように内側からなじませるのがポイントです」(HINATAさん)。
<スタイリング方法>頭頂部はボリュームアップ、サイドは抑えてメリハリをつくる
<STEP.1>頭頂部の髪を前にとかしながらドライヤーをあてる
<STEP.2>毛先を手の中で丸め、そこにドライヤーをあてる
<STEP.3>ヘアクリームを髪の内側からなじませる
<40代向きくびれミディアム スタイリングのコツ>
- 髪を下に引っ張ってブローしない
- ドライヤーは必ず上からあてる
- レイヤーは髪の表面に入れず、裾に入れて動きを出す
「髪のダメージは、パサつきと広がりの原因になります。ドライヤーをあてるときは下からあてず、必ず上からあててキューティクルを傷めないように注意してください」(HINATAさん)。仕上げのスタイリング剤はツヤ感が出せるだけでなく、保湿力のあるタイプがおすすめ。HINATAさんのイチオシは『ウタウ ソフトコンデンス』60g ¥2,800/デミ コスメティクス。「ワックスほど硬くないクリームで、自然なツヤが出ます。ハンドクリームとしても使えるので便利ですよ」(HINATAさん)。
毛量が多くて広がりやすい髪を救う「S字カール」で大人の上品スタイルに変身
【4】量が多くて硬い髪でも「ゆるふわ」印象になれるミディアムヘア
\SUNVALLEYの忠本功さんがレクチャー!/
ミディアムヘア代表:緒方未歩さん(41歳/主婦)の場合
ボリュームがあり過ぎる髪をバランスよくまとめるには、ただ抑え込めばいい…というわけではありません。膨らませる部分と抑える部分にポイントがあるようです。SUNVALLEY店長の忠本功さんは、「どんなに毛量があっても、トップとこめかみあたりはペタッとなりがち。トップは髪の根元を立ち上げるようにスタイリングをし、耳の下にレイヤーを入れてボリュームアップさせる工夫が必要です」とアドバイス。毛量が多くてもこなれたスタイルになるプロ技を教わります。
毛の1本1本が太くて硬いうえに、量もたっぷりある緒方さんの髪。「柔らかさが出にくい髪質だからこそ、くびれやカーブをつけて柔らかさを表現したスタイルがおすすめです」(忠本さん)。また髪色で柔らかさを表現するのもひとつの手段。「アッシュ系でカラーリングすると、髪に光が当たったときにで透け感が出て、柔らかなニュアンスが生まれます」(忠本さん)。スタイリングのコツは、頭頂部の髪をしっかり立ち上げること。「濡れた髪をドライヤーで乾かす段階から根元を立ち上げる準備が必要です。毛穴をフラットな状態に戻してからスタイリングをすると髪の立ち上がりが長持ちします」(忠本さん)。
<スタイリング方法>ペタッとなりやすい頭頂部は根元からしっかり立ち上げる
<STEP.1>分け目と逆方向に毛束を傾けて髪を根元から起こす
<STEP.2>はちから上の髪をカールアイロンに挟みリバース巻きに
<STEP.3>頭頂部の髪の根元をつかみ、毛束の内側にスタイリング剤をスプレー
<40代向きくびれミディアム スタイリングのコツ>
- どんなにボリュームがあってもむやみに抑え込まず、メリハリをつける
- ペタッとなりがちなトップとこめかみの髪はボリュームアップさせる
- トップは髪を乾かす段階から根元を立ち上げる準備をする
「こめかみあたりに影ができると、髪のボリューム不足が強調されます。髪がこめかみにかかるスタイルなら影が見えなくなると同時に、トップのふんわり感を印象づけられます」(忠本さん)。
量が多くて硬い髪でも「ゆるふわ」印象になれる、くびれミディアム
「切りっぱなし」40代向きくびれミディアム【1選】
【1】切りっぱなしのようにして広がりを抑える! 美シルエットのくびれヘア
\MINX銀座二丁目店の木俣翔さんがレクチャー!/
ミディアムヘア代表:高橋まりなさん(38歳/主婦)の場合
髪が長くなると重みが加わって、よけいにトップがペタ~っとした印象に。そんなお悩みに応えてくれるのが、MINX銀座二丁目店 代表の木俣翔さん。「髪にクセやうねりがあるとトップはペタッとなりやすいのに、サイドが膨らみやすいですよね。ミディアム丈は髪が肩に触れると毛先が弾んで広がりやすくなります。この動きを利用すると、ボリューム不足とサイドの膨らみの2つの髪悩みが解決できます」(木俣さん)。髪が細くて柔らかく、クセが出やすい高橋さんの髪質。「クセを無理にのばすようなスタイリングではなく、クセを生かしたスタイルがおすすめです。そのためには、上の髪は丸みが出るようにしっかりレイヤーを入れ、下の髪はあえて切りっぱなしのようにすると重みが出て広がりが抑えられます」(木俣さん)。
カールアイロンで毛先を外はねにワンカールするとき、全体を巻かなくてもOK。「動きがほしいのは顔まわりなので、両サイドの毛束を中心に外はねにするだけで構いません。このとき、手間を省こうと一気にサイドの毛束を巻かないでください! 毛束を広く取りすぎると、いちばん膨らみやすいハチの部分がよけいに張り出して見えます。毛束は少しずつ取って巻きましょう」(木俣さん)。
<スタイリング方法>動きがほしい部分だけ巻いて今っぽさをつくる
<STEP.1>毛先を1カール外はねにする
<STEP.2>トップの髪を中間から毛先にかけてリバース巻きにする
<STEP.3>オイルを髪の内側からなじませる
<40代向きくびれミディアム スタイリングのコツ>
- クセやうねりは無理に引っ張ってのばさず、スタイルに生かす
- 外はねにするときは一気に巻かず、毛束を少しずつ取って巻く
- ヘアオイルは髪の表面ではなく内側になじませること
髪がうねるのは皮膚に近い部分。「内側のうねりやクセをオイルで落ち着かせれば、膨らみが抑えられます。髪の表面になじませるとオイルの重みで、せっかくボリュームを出してもつぶれてしまいます」(木俣さん)。
大人の髪型|高さを出しつつサイドの広がりを抑える!美シルエットの「くびれ」ヘア
- TEXT :
- Precious.jp編集部