【目次】
肌荒れが起こる「3つの原因」
【1】スキンケア時にも注意が必要な「摩擦」
洗顔は、洗顔料を泡立て、肌をこすらないように泡で洗うようにします。摩擦は肌の表面を傷つけ、肌荒れやシミの原因になる可能性があります。洗顔料は、油分が適度で、有効成分が含まれているものがよいでしょう。オススメは洗い流すクレンジングオイルです。質が高いクレンジングオイルであれば、ニキビも気になりません。化粧水をつけるときは、手で行いましょう。手に化粧水をのばし、顔全体になじませていきます。このとき、肌をこすらないように気をつけてください。コットンで肌を強くパッティングすると、肌の表面を傷つけてしまう恐れがあります。長期間続ければ、シミや赤ら顔の原因になることも。もちろん、手で強くパッティングするのも控えましょう。肌をたたいても、引き締まる効果はありません。
【2】加齢とともに外から補うことが大切な「乾燥」
セラミド(角質細胞間脂質)配合の美容液は、保湿力があるとされています。肌表面にある角質細胞同士をつなぎとめる脂質の一種であるセラミドは、肌のうるおいをキープしてくれます。セラミドは肌内部でつくられますが、加齢とともに減っていくため、外から補うことが大切です。顔全体にたっぷりとつけ、軽くマッサージをするような感じでなじませます。セラミド配合の商品を購入するときは、「セラミド2」「セラミド3」などと、成分表示に書かれたものを選ぶようにしましょう。
「NMF(Natural Moisturizing Factor:ナチュラル・モイスチュアライジング・ファクター)と呼ばれる、表皮の角質にある、肌の保湿やバリア機能を担う成分は、もともと肌に備わっているものです。洗い過ぎず、適切に清潔にしておくことが大切です。また、NMFが減ると肌が乾燥して、肌が小さい炎症を起こします。肌が潤っているほど、肌のバリア機能も高まることを、覚えておくとよいですね」(飛田先生)。
【3】肌老化を起こす「紫外線」
紫外線対策はオールシーズン行いましょう。太陽光に含まれる紫外線は、肌老化を進める原因のひとつ。日光を浴びると、肌を紫外線から守るために、肌内部でメラニン色素がつくられ、肌の色が濃くなります。これが日焼けです。さらに繰り返し浴びると、シミになってしまいます。また、肌の深い部分に達した紫外線がコラーゲンを破壊し、シワの原因にも。
普段のUVケアから、UV対策がなされた日常使いの基礎化粧品やファンデーションだけでなく、持続効果の高い専用の日焼け止めを使用するとよいでしょう。レジャーやアウトドアなど、日差しの強い場所や長時間の外出には、必ず紫外線カット効果が高い日焼け止めを使うようにしましょう。日焼け止め表示は、SPF30以上、PA+++を目安に。さらに帽子や日傘などを組み合わせれば、よりよいUV対策になります。紫外線から肌を守る効果を持続させるために、日焼け止めの塗り直しや化粧直しは、こまめに行うようにしてください。
「肌の奥まで届く紫外線A波(UVA)は、深いしわやたるみの原因になりやすいです。曇りの日でも、紫外線は振り注いでいます。快晴の時に比べると、うす曇りの場合は約80~90%、くもりの場合は約60%、雲間から太陽が見えるときは雲からの散乱光が加わり、快晴時よりもたくさんの紫外線が降り注ぐことも。毎日、十分にUVケアを行いましょう」(飛田先生)。
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スキンケア方法【2選】
【1】クレンジングや洗顔を見直す
■肌荒れを起こさない優しい「クレンジング」
スキンケアのなかで、最も肌の負担となるのが、クレンジングと洗顔です。特にクレンジングは、落とし方によって、肌へのダメージが変わってくるもの。なので、正しい落とし方を今一度、ここでしっかり確認しておきましょう。落とし方の基本は、メイクをしっかり浮き上がらせることです。ゴシゴシするのではなく、桃の表面をなでるかのように優しく、肌に触れるか触れないかくらいの力加減で行います。
ここでもうひとつポイントとなるのが、なじませる時間です。短すぎてもメイクがきちんと浮き上がらないですし、長すぎてもメイク汚れがずっと肌上にあることになり、どちらも肌にとっては負担に。時間は1分くらいが目安です。
そのほか、洗い流すタイプは、しっかりと乳化させてから流すと、ベタつきがなく、すっきりと落とすことができます。拭き取りタイプは、こすらないように、優しく拭き取るように心がけましょう。上手にメイクが落とせると、それだけで透明感がアップしてきます。
\はじめに「アイメイクをオフ」/
<STEP.1>アイメイクをオフするためにパールひと粒分を手にとる
<STEP.2>指の第二関節までにのばし広げる
<STEP.3>目元にのせて優しくクルクルとなじませる
<STEP.4>濡れコットンでいったん、優しく拭き取る
\次に「顔全体をオフ」/
<STEP.5>全顔用にさくらんぼ大を手にとる
<STEP.6>目元以外の顔全体にのせる
<STEP.7>小さくクルクルさせながらメイクとよくなじませる
<STEP.8>小鼻は上下に小さくスライドさせる
<STEP.9>フェースラインも忘れずにのばしてなじませて
\最後は「クレンジングバームをオフ」/
<STEP.10a>[洗い流すタイプ]よく乳化させてから十分に洗い流して
<STEP.10b>[拭き取りタイプ]ホットタオルでこすらないように優しく拭き取る
肌がしっとり、くすみも解消!クレンジングバームの使いこなし術10ステップ
■肌に負担をかけない、皮脂の多いTゾーンから洗う「洗顔」
CMの影響からか、頬から洗うのがクセになっているという方が多いよう。「洗顔は、皮脂分泌の多いTゾーンから洗うのが鉄則です。なぜなら、脂分を落とすのがいちばん大変なので、ほかの部位が洗い終わるまで泡をのせておいても肌への負担が少なくてすみます。皮脂腺のほとんどない頬は乾燥しやすいので、なるべくササッと洗いたいもの。泡のクッションの上から優しく洗って、こすらないようにだけ注意してください」(友利先生)。
朝洗顔や順番の見直しを! 意外と知らない正しい洗い方と、おすすめ洗顔料2選
【2】しっかり保湿をする
(1)「プレ美容液」で肌をほぐし、水分の入りやすい肌に
肌の水分がなくなってくると、肌は硬くゴワつき、くすんだ印象になってしまいます。そんな肌にローションで水分を与えても、なかなか入っていきづらいのが現実…。そこで、まずはプレ美容液で肌をほぐしながら潤し、水分が入っていきやすい通り道をつくってあげることが先決です。いつものスキンケアに取り入れやすい、洗顔後すぐに使うアイテムでもあるので、ぜひ毎日のお手入れに組み込んで、肌をほぐす習慣づくりを。
<STEP.1>手のひらに出し、のばし広げておく
<STEP.2>顔の内から外へ塗り広げる
(2)「サラサラ化粧水」で肌の水分量を満タンに!
プレ美容液で水分の通り道ができたら、あとは化粧水で水分をたっぷりと与えていくだけなのですが、ここでは化粧水のタイプが重要なポイントに。保湿力の高いとろみタイプが40代・50代女性には人気ですが、水分にこだわるとそれでは足りないのです。そこで選ぶべきはサラサラとした水っぽい化粧水。水を感じながら、肌がたっぷり水分を含むまで、何度でも重ねづけをしてみてください。コットンよりも手のほうが肌がモチッと水分を含むのが確認しやすいので、オススメです。
<STEP.1>顔全体にローションを塗布
<STEP.2>重ねづけしてから押し込む
<STEP.3>手の甲で満タンになったかチェック
(3)「オイル」で疑似皮脂を増やし、やわらかさ&艶をアップ
たっぷりと水分を含んだ肌に、次はオイルで油分をチャージ。年齢とともに水分だけでなく、皮脂量も減ってくるので、オイルはアラフォー・アラフィフ女性が積極的に取り入れたいアイテムのひとつです。オイルの油分は瞬時に疑似皮脂となって肌をやわらかく、艶やかに見せてくれる効果が。化粧水のあと、また乳液のあとなどにも使えるので、いつものスキンケアのなかで使いやすい順序で取り入れてみてください。
<STEP.1>適量は全顔で1~2滴
<STEP.2>指先に塗り広げてスタンバイ
<STEP.3>「塗る」のではなく「おく」のがコツ
肌の水分と油分のバランスが整うと、肌のコンディションがよくなるので、透明感やハリ感もアップ。水分をたっぷり与えて、栄養をプラスする、そんな土壌を整える基本的なケアがいくつになっても重要なのです。
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肌荒れが気になるときは生活習慣を改善して
■バランスのよい食事をとる
「健康維持のために、食事の量は『腹八分目』とよく言われますが、お肌のためにも、食べ過ぎは禁物。暴飲暴食や偏った食生活は、毛穴に悪影響を与えることが分かっています。お腹いっぱいに食べると、細胞内にあるミトコンドリアから皮脂の合成を促すシグナルが出され、毛穴の開きや炎症へとつながってしまうのです。
大切なのは、バランスのとれた食事を適量とること。ヘルシーな体や肌を維持するためには、野菜やタンパク質を多めにした食事を意識しましょう。
また、美肌やエイジング、健康に欠かせないビタミン類ですが、食事だけで補うのは難しいうえ、肌に行き渡るのはごくわずか。特に、美肌ビタミンでもあるビタミンB群やCは不足しがちなので、サプリメントを上手に活用するのがおすすめです」(亀山先生)
■しっかり睡眠をとる
「『成長ホルモン』は、睡眠中に多く分泌され、骨や筋肉の成長を促す他、代謝をコントロールしたり、女性ホルモンの分泌を促すなど、美肌に欠かせない重要なホルモンです。しかし、睡眠時間が短いと、成長ホルモンの分泌が少なくなり、代謝が低下。ホルモンバランスの乱れにより、皮脂分泌も活発になり、毛穴が開いてしまうのです。また、眠りが浅いなど、十分に疲れが取れていない状態が続くことでも、皮脂分泌は増加します。
『成長ホルモン』は、入眠30分から1時間の間に最も多く分泌されるので、睡眠時間を確保するだけでなく、この時間帯に深く眠っていることも毛穴レスな美肌にとって重要なポイントになります」(亀山先生)
大人の毛穴悩みに皮膚科医が回答! 毛穴の目立ちを加速させる、8つのNG習慣とは?
肌を健やかに保つパック【3選】
【1】ゲラン「スーパー アクア シートマスク」
細胞が自ら水分チャージする力を高める独自成分により、バリア機能を向上させてマスク荒れしにくい丈夫な肌に整える。瞬時に水分をチャージすることで、肌がすぐにふっくらとし、縮面ジワ、小ジワを抹消する。
マスク荒れ、乾燥…肌が弱ったときに! ゲランの保湿専門ラインのシートマスクが重宝
【2】コスメデコルテ「モイスチュア リポソーム マスク」(左)
美容成分を長時間にわたって、じわじわと送り込む特別な技術の効果で肌の潤いを底上げし、肌荒れ、カサつきを即解消。モイスチュア成分を含んだ多重層リポソームが、角層の奥まで浸透。肌に似つような水分を保持し、ハリと透明感を与えて明るい印象に導くシートマスク。
美容ジャーナリスト・齋藤 薫さんが伝えたい「超一流コスメ」|「コスメデコルテ」の 肌荒れや乾燥を即解消するパック&美容液
【3】ドゥ・ラ・メール「ザ・トリートメント ローション ハイドレイティング マスク」
揺らぎ肌をスッと落ち着かせる海由来の美肌成分をたっぷり含んだローションを30mlも含み、肌荒れをケア。高密着マイクロファイバーを採用した日本製のシートで、顔の凹凸にしっかりと密着するのも魅力。
マスク疲労をリセット! 速攻で結果を出す「若返りシートマスク」7選
※掲載した商品の価格はすべて税込みです。
- TEXT :
- Precious.jp編集部