少し更新に時間がかかってしまいましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか? 私はもちろん、相変わらず毎週の乗馬ライフを満喫しております。それに加えて、年末年始だったこともあり、お楽しみもたくさん!!

馬と触れ合う白澤さん
馬と触れ合う白澤さん

今回は「乗馬のすすめ」番外編ということで、「馬術に関するイベント」のご紹介していきたいと思います。

日本で乗馬を趣味とする人はとても少なく、きちんとした統計は取れていないものの、定期的に乗馬をしている、という人は10万人いないとも言われています。ちなみに乗馬大国・イギリスでは400万人以上なのだそう!

馬に乗らずとも、週末に家族や友人と馬術観戦に出かけることがそう珍しいことではないヨーロッパと違い、日本ではオリンピックでさえ、地上波で乗馬種目の試合が放送されることは、悲しいことにほぼ皆無というのが現状です。

とはいえ、歌手の華原朋美さんが馬術大会で優勝する姿や練習風景がテレビ番組で放映されるなど、東京オリンピックを控えて徐々に注目が集まってきているように感じます。

そんなムードをさらに盛り上げようと乗馬イベントも増えてきているよう。今回はその中でも、大盛況のうちに幕を閉じた2つのイベントをご紹介したいと思います。

■1:仮装で馬に乗る!? 馬と間近で触れ合える「ホースフェスタ」@アシェンダ乗馬学校

まずは、2017年12月下旬に行われた「クリスマスホースフェスタ」。

クリスマスホースフェスタ2017
クリスマスホースフェスタ2017

2009年から4年間、東京乗馬倶楽部で行われていた本イベントですが、乗馬気運の高まりからか、5年ぶりに横浜にある「アシェンダ乗馬学校」にて復活開催されました。

バーを跳び越える「障碍競技」や、ステップを踏みながら自在に演技する姿が優雅な「馬場馬術エキシビション」を、わかりやすい解説を加えながら観戦できるプログラムはもちろん、来場者の素朴な疑問に、第一線で活躍するトップライダーたちが答えるパネルディスカッションも開催。

パネルディスカッションの模様
パネルディスカッションの模様

「馬術競技をより多くの人に理解し楽しんでもらいたい、馬術観戦の楽しみを広げ、更には乗る楽しさへとつなげたい」という願いのもと行われただけあり、乗馬愛好家はもちろん、競技を初めて見る人も十分楽しめる内容になっていたのが印象的でした。

私が個人的に楽しんだのは「トップスコア競技」。アリーナ内に設置されたバーは、高さや難易度によってポイント数が違い、ライダー自身がどれを跳ぶのか選択して点数を稼いでいく競技なのですが、なんと出場者の全員が、仮装

袋をかぶった?サンタクロース
袋をかぶった?サンタクロース

当日はクリスマス・イヴ前日だったこともあり、騎手はサンタクロースをはじめ、バットマン、不思議の国のアリス、ジーニーやバニーガールなど多彩な顔ぶれ。馬が140cmの障碍を跳ぶ姿を間近で観る迫力は相当のものなのですが、それを見守る観客も、手に汗握りながら真剣な眼差し…とは違い、その仮装とのミスマッチ具合に、笑い声も出るほど。場内は終始和やかなムードでした。

馬のヒップにはキュートなハートペイントも
馬のヒップにはキュートなハートペイントも
仮装大賞の授賞式の模様
仮装大賞の授賞式の模様

また、サラブレッドからミニホースまで、さまざまな馬が売買されるミニオークションも開催されました。会場には馬に関係するグッズや飲食の出店も並び、普段あまり経験する機会のないプログラム満載で、楽しい1日を過ごすことができました。

アシェンダ乗馬学校の厩舎
アシェンダ乗馬学校の厩舎

■2:馬にまつわる講習会や情報交換ができる「ホースメッセ」@横浜赤レンガ倉庫

もうひとつ、2017年1月に行われた「ホースメッセ」の模様をご紹介します。

こちらは「馬が好きな人たちが集い、楽しむ場をつくりたい」という思いで馬具ショップが中心となり、5日間に渡って横浜で開催されたイベント。

出展ブースの一部
出展ブースの一部

横浜の赤レンガ倉庫には、これまで日本では見たことがない数のライディンググッズやホースアート、馬をモチーフとしたジュエリーやスイーツなどで、盛りだくさんに。全国の乗馬クラブや馬に関する資料を集められる情報コーナーも設置され、乗馬愛好家には興奮もののイベントとなりました。

馬に関するイベント情報が集結
馬に関するイベント情報が集結

ちなみにすぐ近くのワールドポーターズ会場では、乗馬をこれから始めたい人や、乗馬を既に楽しむ人がより上達するための知識を得られるさまざまな講習会も毎日開催され、定員オーバーで入場できない講座も続出。

ベストセラー本『バランス イン ムーブメント』が好評で、世界で講演を行うスザンヌ女史のクラスも。
ベストセラー本『バランス イン ムーブメント』が好評で、世界で講演を行うスザンヌ女史のクラスも。

始めに、乗馬人口が少ないとお話しさせていただいたばかりですが、乗馬に興味のある人って、こんなにたくさん存在するんだ!と、思わずうれしくなってしまったほどです。

乗馬クラブにいきなり行くのは勇気がいると躊躇している方、また、ひとつの乗馬クラブしか通ったことがないがゆえにコミュニティが狭く、情報が足りないと思っている方は、こういったイベントや競技会(これからが競技会シーズン!)に顔を出して、馬好きの同好の士の率直なアドバイスを聞いてみるのも、よいかもしれません。

ちなみに近々で私が注目している都内開催の乗馬イベントは『「馬術×競馬」を語ろうナイト in 大手町』。

入場は無料ですが、事前エントリー制のようですので、ご興味のある方は事前にご確認いただければと思います。

おすすめの馬術イベント

連載「私が乗馬をすすめる7の理由」

この記事の執筆者
フリーランスエディター&ライター。小学生になる息子を育てながら、女性ファッション誌や広告・カタログなどを中心に多くの撮影ディレクション、ライティング、また、アパレルブランドのブランディングなどを手がける。ヴィンテージ服のコレクションやヴィンテージマンションのフルリノベーション、パリでの生活体験など自身の独特なライフスタイルも注目を浴びている。趣味は乗馬。特技はいつどこでもすぐに寝られること。
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