【目次】
ふんわり感がアップする巻き方
【1】毛先は「半カール」の内巻きでナチュラルに
頭頂部の髪は根元を立ちあげるようにブローするのがポイント。「頭頂部はどうしてもペタッとしやすいので、ロールブラシで根元からしっかり立ちあげておきたいですね。毛先はカールアイロンで半カール内巻きに。巻きすぎるとシルエットの裾が膨らんで重たい印象になってしまうので、必ず半カールにしてください!」(sui ヘアデザイナー 中村育美さん)。
<スタイリング方法>
<STEP.1>頭頂部の毛束にブラシに巻き付け根元を立ちあげる
<STEP.2>カールアイロンで毛先を半カール内巻きにする
<スタイリングのコツ>
- ペタッとしやすい頭頂部の髪は根元から立ちあげる
- 毛先は半カール以上巻かない
- ツヤが出にくい髪質なら前髪はあえてつくらない
「パサつきやすい髪質で前髪をつくると、まとまりのなさとツヤ感のなさが目立ってしまいます。あえて前髪をつくらない方がまとまり感もツヤ感も出せるので、大人世代におすすめしたいですね」(中村さん)。
髪のパサつきを逆手にとってふんわりボリュームをつくる大人のボブスタイル
【2】サイドは「中間」から巻いてボリュームを出す
「トップの分け目がくっきりしていると所帯じみた印象に見えがちなので、まずはトップをふんわりさせるひと手間から。分け目を逆に髪を流してドライヤーの熱をあてるだけで、ふんわり感が出せます。サイドは中間から巻いて程よいボリュームが出るように。巻きっぱなしにせず、巻いた後はカールをほぐすことでこなれ感が出せます」(SUNVALLEY 店長 タダモト イサオさん)。
<スタイリング方法>
<STEP.1>トップは分け目を逆サイドに流し、ドライヤーの熱を与えてふんわり感を
<STEP.2>サイドは中間から毛先にかけてざっくりと巻く
<STEP.3>前髪はリバース巻きに
<STEP.4>巻いたカールの丸みをほぐす
<スタイリングのコツ>
- トップにレイヤーを入れボリュームを出しやすいシルエットに
- トップの根元にドライヤーの熱を与え、ペタッとしがちな分け目にふんわり感をプラス
- アイロンで巻きっぱなしにせず、カールは適度にほぐす
「スタイリング剤はふんわり感をキープするボリュームアップスプレーがおすすめです。トップは根元にスプレーしてふんわり感をキープ。全体的には4のステップで髪をほぐしながらスプレーして」(タダモトさん)。
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【3】トップを立たせ、サイドは内巻きで「菱形」をつくる
「分け目を変えずにずっと同じ部分で髪を分けていると、生えぐせがついてしまいます。髪を起こすようにトップの毛束を持ち上げ、分け目とは逆方向から根元にドライヤーをあてると、ふんわりした立ち上がりが長持ちします」(SUNVALLEY 店長 タダモト イサオさん)。
<スタイリング方法>
<STEP.1>トップの毛束を真上に持ち上げ、分け目と反対方向からドライヤーをあてる
<STEP.2>裾の髪を斜め下に引っ張りながら毛先を内巻きにする
<STEP.3>レイヤーの入った表面の髪は斜め上に引っ張りながら毛先を内巻きにする
<STEP.4>前髪は真っ直ぐ前に引っ張りながら内巻きにする
<スタイリングのコツ>
- トップの毛束を真上に持ち上げてドライヤーをあて、分け目の生えぐせを起こす
- サイドの髪はアイロンを真下ではなく、斜め上&斜め下に動かしながら巻く
- 前髪は前に引っ張りながら巻いて流れを整える
ふんわりとしたカール感を長持ちさせるには、スタイリング剤選びも重要。タダモトさんのおすすめは、ロレアルの「プロフェッショナルズ エルネット ピュール」。「髪が硬くてカールが長持ちしにくい方にぴったりです。巻く前にスプレーしておくと思い通りのスタイルに仕上がります」(タダモトさん)。
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【4】裾は内巻きにして「Aライン」に
カーラーとカールアイロンで巻いたら、そのあとの「ほぐし」を忘れずに。「巻き終わったら、巻きっぱなしにしないで最後に手ぐしで髪をほぐしてください。このひと手間で、空気感のあるスタイルになります」(DIFINO akasaka スタイリスト 重久愛実さん)。
<スタイリング方法>
<STEP.1>頭頂部の髪を前後2つに分けて、太めカーラーでそれぞれを巻く
<STEP.2>カールアイロンで毛先を1回、内巻きにカールする
<STEP.3>カーラーを外し、根元をほぐすようにドライヤーをあてる
<スタイリングのコツ>
- 毛先に重みを残したAラインのシルエットにする
- 巻き終わったらカールをほぐすように、手ぐしでブローする
- 毛先にいくほど明るくなるカラーリングで、ツヤ感をプラス
毛先に重みのあるシルエットなのでカラーリングの色選びも重要。
「ツヤ感のあるアッシュベージュを、根元は暗めに、そして毛先にいくほど明るくなるようにグラデーションにして入れておくと、毛先を厚めに残しても重たい印象になりません」(重久さん)。
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【5】内巻きと外巻を組み合わせて菱型シルエットに
髪の根元はしっかり起こし、アイロンで毛先に動きをつけて菱形シルエットをつくるのが大人女性に似合うボブスタイルの鉄則。「毛量が多いと根元から抑え込みたくなりますが、抑え込むだけでは動きのないのっぺりしたシルエットになります。仕上げのスタイリング剤をなじませるときも、根元からかき上げるようにしてふんわり感をつぶさないようにしてください」(FIX-UP銀座店 ヘア&メイクアップアーティスト 高橋紀衣さん)。
<スタイリング方法>
<STEP.1>ドライヤーをあてながら指の腹で地肌を擦って生えグセを正す
<STEP.2>裾の髪をアイロンで1カール外巻きにする
<STEP.3>頭頂部の髪を前・中央・後ろに3分割し、それぞれを毛先だけ内巻きに
<STEP.4>オイル系のワックスを髪をかき上げるようにしてなじませる
<スタイリングのコツ>
- 全体のシルエットが菱形になるようにスタイリングする
- 裾の髪は外はね、頭頂部は内巻きにして毛先に動きをつける
- スタイリング剤は髪を抑え込まず、かき上げるようにしてなじませる
「どんなに毛量の多い方でも、年齢を重ねると頭頂部の髪が細くなって、ボリュームダウンするもの。仕上げのスタイリング剤は、せっかく立ち上げた根元をつぶさないように空気を含ませるようになじませてください」(高橋さん)。
膨らみやすいうねり髪をおとなしく手なずける、大人のボブスタイル
【6】トップはアイロン×ピン留め×スプレー、サイドは内巻きに
「40代50代になるとどうしても髪にハリコシがなくなってきて、トップがぺったりしがちなので、トップをふんわり立ち上げるひと手間が必要不可欠です。まずはトップの髪を持ち上げるようにアイロンを通し、ダッカールというピンで留めて立ち上がりを作り、ソフトハード系スプレーでホールド。サイドは自然に巻いてふんわり立体感のあるスタイルに」(Sui OMOTESANOD 副店長 中西雄二さん)。
<スタイリング方法>
<STEP.1>トップの髪は根元から持ち上げるようにアイロンを通し、自然なふんわり感を出す
<STEP.2>サイドは内巻きにワンカール
<STEP.3>分け目をまたぐようにダッカールで留め、ソフトハード系スプレーでキープ
<スタイリングのコツ>
- ボブは内側をそぎすぎず、まとまりのよさ&ツヤ感をキープ
- 表面のみに極細ハイライトを入れ、視覚的にもふんわりと立体感をアップさせる
- アイロン、ピン止め、スプレーの3段階でトップの立ち上がりを作る
「トップ部分には固まりすぎずに程よくホールド感のあるソフトハード系スプレーを、サイドには毛先を中心にオイルをなじませてしっとりとしたツヤ感を出して」(中西さん)。
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【7】細かく巻いて「毛先の動き」重視。やわらかな印象に
ペタッとしやすい頭頂部は、根元までしっかり濡らしてからドライヤーをあてるのが重要とか。「寝ている毛穴を起こすように、地肌を擦りながらドライヤーをあてます。このとき根元まで濡れていないと根元からしっかり起こせません。それに乾いたまま熱を加えると髪も頭皮も傷んでしまうので注意してください」(Rougy ヘアデザイナー 江良栞さん)。
<スタイリング方法>
<STEP.1>頭皮を擦りながらドライヤーを上からあてる
<STEP.2>毛束の中間からカールアイロンを通し、毛先をワンカールさせる
<STEP.3>バームを毛先に揉み込む
<スタイリングのコツ>
- ペタッとしやすい頭頂部は地肌を擦って毛穴から立たせる
- カールアイロンで毛束を挟むとき、量を取り過ぎない
- 仕上がりにツヤ感とカールのキープ力が両立できるバームを使う
仕上げのスタイリング剤で、江良さんのおすすめは、『ウタウ メロウバーム』35g¥4,840/デミコスメティクス。「適度な束感が表現できて、ツヤも出せます。毛先を握るように揉み込むと、ナチュラルなカール感が生まれます」(江良さん)。
髪が硬くて毛量が多くても、毛先ワンカールだけで柔らかな大人のボブに
おしゃれな外ハネの巻き方
【1】「中間内巻き×毛先外ハネ」でくびれヘアを作る
「ドライヤーで乾かしただけでもするっとまとまりやすくナチュラルなスタイルですが、コテで軽く外ハネにすることでより抜け感のある今っぽい雰囲気に。中間をふんわり内巻きにしてから毛先を外ハネにして、さりげないくびれを作ると、カジュアルながらも大人っぽい印象に見せることができます」(BEAUTRIUM Aoyama 副店長・スタイリスト 中高下由真さん)。
<スタイリング方法>
<STEP.1>前髪はロールブラシでスッと自然に流して
<STEP.2>サイドから後ろ髪は、中間を内巻きにしてボリュームアップ
<STEP.3>毛先は外ハネに
<スタイリングのコツ>
- バランスのよい毛先レイヤーで、スタイリングのしやすさ&抜け感をプラス!
- 前髪ありの大人ボブは、前髪薄めが鉄則。軽やかにバランスよく
- 中間ふわり、毛先外ハネのくびれスタイリングで、大人カジュアルな雰囲気に
「スタイリングには軽めのオイル系スタイリング剤がおすすめ。毛先中心に、毛束感を作るようになじませて」(中高下さん)。
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【2】顔周りは「リバース」巻きでグッドバランスに
<スタイリング方法>
<STEP.1>前髪はカーラーで巻く
<STEP.2>首にそわせるようにして毛先をアイロンで外ハネに
<STEP.3>顔周りはリバース巻きで立体感をプラス
<スタイリングのコツ>
- 広がりやすい髪はバランスのいいレイヤースタイルでおさまりやすく
- 斜めにふわりと流した前髪&顔周りには適度なボリューム残しで、キュッと小顔見せをかなえる
- スタイリング時にはカーラーやアイロンでメリハリを出し、華やかさアップ
「スタイリング剤は軽めのワックスがおすすめ。手になじませ、毛先からもみこむように塗布して」(田中さん)。
40代に似合う【小顔見せ外ハネくびれボブ】スタイリングに手間暇かけず、おさまりよくおしゃれな雰囲気に!
【3】「ストレートアイロン」で軽やかな外ハネに
「ヘアアイロンで外ハネに。トップもペタンとしないように意識して。全体はややタイトですが、トップでふんわと動きを出してメリハリのあるスタイルに仕上げましょう」(apish kokubunji 店長 長谷川祐三さん)。
<スタイリング方法>
<STEP.1>毛先を外ハネに乾かす
<STEP.2>前髪をカーラーで巻く
<STEP.3>外ハネに巻く
<STEP.4>ジグザグに分け目をとる
<STEP.5>オイルをなじませる
<スタイリングのコツ>
- 根元からしっかり乾かし、乾いてからアイロンを使う
- 分け目をはっきり作らない
- スタイリングオイルをしっかりつけてなじませる
「スタイリングオイルをしっかり使うことで、程よくツヤ感が出て、透け前髪のおしゃれ感が際立ちます。トップにふんわり感はキープして」(長谷川さん)。
外ハネヘアで輪郭から視線を外す!丸顔をカモフラージュできる軽やかボブ
【4】「ストレートアイロン」で軽やかな毛先を演出
広がって膨らみが目立つのはハチのあたり。ここをつぶすのがスタイリングのポイント。「毛束をアイロンに通しながら下へ引っ張ります。これでハチの膨らみが抑えられるので、バランスよくまとまります。クセやうねりの強い髪なら、根元近くからアイロンを通してください」(Rougy ヘアデザイナー 二階堂雪さん)。
<スタイリング方法>
<STEP.1>前髪は丸みをつけるようにブロー
<STEP.2>ストレートアイロンを下に通し、毛先だけ内巻きに
<STEP.3>毛先を握るようにスタイリング剤をなじませる
<スタイリングのコツ>
- 前髪は丸みをつけるようにブローする
- ストレートアイロンで根元から真っ直ぐにのばし、毛先だけ内巻きにする
- 仕上げのスタイリング剤はワックスにオイルをプラスしてツヤ感を出す
「カールアイロンを使うと毛先のカールが大きくなり、バランスが悪いので、ストレートアイロンがおすすめです。今回はクセやうねりをのばすスタイリングですが、自然乾燥させるとナチュラルなウェーブ感を生かしたスタイルも楽しめます」(二階堂さん)。
「結べる長さ」にこだわっても、うねり・広がりが抑えらえるショートヘア
【5】「ランダム巻き」で華やかなウェービーヘア
「顔周りにレイヤーを入れているので、きっちり巻かなくても簡単に動きが出ます。ヘアアイロンのカールが取れやすい人は、巻く前にスタイルキープができるミストなどを使うのがおすすめです」(tricca daikanyama 店長 小走祥菜さん)。
<スタイリング方法>
<STEP.1>下半分を外ハネに巻く
<STEP.2>表面の毛束をねじって巻く
<STEP.3>スタイリング剤を毛先にもみ込む
<スタイリングのコツ>
「全体のシルエットが丸くなりすぎないように、ラフなウェーブにすることが大切。毛束をねじりながら、フォワード巻きとリバース巻きをランダムに組み合わせるのがおすすめです」(小走さん)。さらに前髪の作り方にもポイントが。「前髪は重くなりすぎないように、シースルーバングに。すき間を作ることで輪郭を卵型に見せることができますよ」(小走さん)。また、ヘアアイロンでウェーブヘアを作るときは、ベースのカットも重要なのだとか。「顔周りにレイヤーカットがあると動きも出しやすく、アレンジがききます。巻いても髪を結んでも◎。立体感も出しやすいので40代におすすめです」(小走さん)。
菱形ボブを華やかウェーブに|アイロンワークでスタイルチェンジ!
- TEXT :
- Precious.jp編集部