東京・六本木、ミッドタウンに位置するラグジュアリーホテル「ザ・リッツ・カールトン東京」45階の「ザ・バー」。
ワンランク上の店舗を目指し、古くから受け継がれてきた、日本独自のバーカルチャーの世界観を提供しようと、ドリンクメニューのコンセプトを一新。それに伴い、ほかでは味わうことのできない、6種類の新作メニューが登場しました。
近年、ユニークなコンセプトやクリエイティブなメニューが増えるなか、「ザ・バー」の新作メニューはとてもシンプル。
ヘッドバーテンダーの和田健太郎氏は「面白いという感想ではなく『これはおいしい、また飲みに来たい』と言ってもらえるよう、とことん材料にこだわりました」と話します。
和田氏自ら足を運び、日本全国からおいしい材料を集めて作ったという新作メニューをPrecious.jpライターが実際にいただいてきましたので、味の感想を交えて詳しくご紹介します。
唯一無二のラグジュアリーメニュー「ザ・リッツ・カールトン東京」の新作カクテル6種
■1:炭酸氷で清涼感たっぷり「北へ南へ モヒート」
北海道の和ハッカや淡路島のライムといった、キーとなる素材を日本列島から選りすぐり、さらにそこに炭酸で作った氷を合わせた、まさに唯一無二のカクテル「モヒート」。
層の違いをストローで混ぜながら飲み、時折スプーンで氷をすくって飲むこともできるスタイルですが、氷を口に入れたときのパチパチする感じがくせになります。
くせになるといえば、添えられた「キャビアライム」もそのひとつ。プチプチッとした食感と独特の酸味と苦みが、炭酸氷と合わさり、清涼感をもたらしてくれます。「森のキャビア」とも呼ばれる、キャビアライムも忘れず味わってみてください。
■2:こだわりの蜂蜜で作った逸品「ビーズ & ティー」
「バンコクのバーで飲んだ、ビーズニーズという蜂蜜・レモン・ジンだけのシンプルなカクテルが非常においしかったので、それを超えるものを作りたいと思い、蜂蜜の選定に福岡県まで行きました」と明かした和田氏が、最も勧めるカクテル「ビーズ & ティー」。
単一の種類の花から蜜を取る西洋ミツバチと違い、多種の花から蜜を取る日本ミツバチの蜜だけを使用した、福岡県久留米市の貴和蜜とジンに漬けた瀬戸内レモンを合わせたカクテルは、上質な味わいがのどをすっと通るような、お酒が強くない方も飲みやすい印象です。
グラスの周りについている、室町時代から続く京都・宇治最古の茶園で作られた高級抹茶が、見た目にも味にもアクセントとなり、大人な雰囲気を演出。
氷は、ハチの巣を思わせるような模様が描かれていますので、合わせてチェックしてみてくださいね。
■3:温かい絶品スープカクテル「本日の...」
レストランに行くと必ずある「本日のスープ」にかけた名称のカクテルは、ザ・リッツ・カールトン東京のキッチンで作られた、渾身のコンソメスープとウォッカを合わせた、まさにスープのような一杯。
カクテルに添えられた出汁トマトと、ネグローニ(ジン、ベルモット、カンパリを合わせたカクテル)をジュレにしてカナッペ風にアレンジした“食べるカクテル”と一緒に味わいます。
冷たいカクテルが続く中で飲むと、なんだかほっとする温かいカクテル。スープに合わせたウオツカの「HAKU」は、白米をベースに作られ、日本酒のようなニュアンスがあるため、そのほのかな甘みがコンソメスープとよくマッチしていました。
■4:柑橘香る華やかな口当たり「西からのオールドファッションド」
石垣島で生産されている上品で穏やかな味と香りのバニラや、福岡県産の柑橘「はるか」、徳島県産の柚子など、日本の西側で栽培されたさわやかな柑橘が香るカクテルです。
使用する柑橘はその時々で変わる可能性がありますが、試飲させていただいた日に使われていたのは、日向夏とかぼす。グラスを口元に近づけると、柑橘の香りがふわっとしますが、飲んでみると爽やかな軽い印象とは異なり、少し重めのカクテル。
メインの料理にも合わせられるような、華やかな「オールドファッションド」です。
■5:日本酒をデザートとして味わう「ハッカ ショコラ ロワイヤル」
日本酒をデザートとして味わってほしいという想いを形にしたという「ハッカ ショコラ ロワイヤル」。
和ハッカと、フランスのヴァローナ社のダークチョコレートを透明にして作られた、淡いピンク色のソルベに、スパークリング日本酒を合わせたカクテル。目の前で日本酒を注いでもらうと、シュワシュワという音とともにうっとりする美しさです。
チョコレートとミントのカクテル「グラスホッパー」の進化版ともいえるカクテルは、デザート感覚でいただけます。
■6:最高級の抹茶とブランデーのマリアージュ「義満」
将軍・足利義満が京都・宇治の地に開かせた7つの茶園の中のひとつで、宇治の最古の茶園と記録されている「奥ノ山」の宇治抹茶を、リースリング品種で作られたブランデーと一緒にいただく「義満」。
自分で量を見ながらブランデーを抹茶に入れていただくので、ブランデーがあまり得意ではない方も挑戦しやすいカクテルです。味わい深い抹茶とブランデーのマリアージュをじっくり堪能できますよ。
一日の最後にくつろぎながら、それぞれの素材のおいしさを味わいたい一杯です。
日本のバーテンダーが代々受け継いできた工の技と、ザ・リッツ・カールトン東京のおもてなしの心を融合させ、日本のバーらしさを体感できるよう、カクテルに使うグラスにまでこだわった6種類の新作メニュー。
ザ・バーならではの格式高い空間で、グラス片手に、優雅なひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか?
問い合わせ先
- ザ・リッツ・カールトン東京
- 場所/45F「ザ・バー」
時間/月~木 17:00~23:00(L.O. フード 22:00/ドリンク 22:30)、金・祝前日 17:00~24:00(L.O. フード 22:00/ドリンク 23:30)、土 12:00~24:00(L.O. フード 22:00/ドリンク 23:30)、日 12:00~23:00(L.O. フード 22:00/ドリンク 22:30) - TEL:03-6434-8711
- 住所/東京都港区9-7-1 東京ミッドタウン
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 篠原亜由美
- EDIT :
- 小林麻美