【目次】
「ハーフアップ」1選
【1】くせをそのまま活かせるこなれたハーフアップ
■アレンジ方法
「うねりやクセをそのまま活かせるのがハーフアップアレンジの利点。アレンジ前にスタイリング剤をしっかりとなじませれば、ツヤとまとまりが生まれ、広がりやボリューム感を抑えることもできます」(GARDEN Tokyo トップスタイリスト 本木亜美さん)。ハーフアップは、やり方を間違うと「おばさんっぽい古臭い印象」になってしまうこともあるので注意が必要! 「古臭く見える原因のひとつが『きちっと感』。ハチ上の髪は、できるだけゆるくまとめ、根本から少し離した下めの位置で結ぶと一気に今っぽい雰囲気になります。あとは、シンプルなヘアアクセを利用するとアレンジ上級者の装いに。ゴテゴテしたアクセサリーではなく、バレッタなどシンプルなものを選んでください」(本木さん)。
STEP1:髪全体にスタイリング剤をなじませる
STEP2:髪表面の髪をざっくりと取って結ぶ
STEP3:ゴムを持って後頭部の毛束を引き出す
STEP4:こめかみの後れ毛を整える
STEP5:前髪にもスタイリング剤をつけて束感を出す
「髪を束ねる時は、耳半分が隠れるくらいゆるめにまとめるのがポイント。きっちりまとめ過ぎないことが大切です。こめかみ付近の後れ毛は多めに出したほうが女性らしく仕上がります。広がったりパサついた印象にならないよう、スタイリング剤はしっかりとつけてください」(GARDEN Tokyoトップスタイリスト 本木亜美さん)。
いや〜なくせ毛が「パーマ風」に激変!梅雨時期におすすめのハーフアップアレンジ
「ひとつ結び」3選
【1】トップのボリュームと後れ毛で「抜け感」ポニーテール
■アレンジ方法
「抜け感は、引き出した毛束のルーズ感や後れ毛で表現します。きっちりとまとめたアレンジは、ひと昔前の古い印象になるだけでなく、顔が大きく見えてしまう原因にも。トップはふんわり、後れ毛でゆるっと、このニュアンスが40代のアレンジには必須です」(ABBEY スタイリスト 小口瑛李奈さん)。今回、小口さんが提案してくれたアレンジは抜け感を意識したポニーテール。「髪を結ぶ」→「トップと後れ毛を引き出す」という簡単2ステップですが、大人の優雅さ、色気、可愛らしさがギュギュッと凝縮された、とっておきのポニーテールです。自宅でも簡単に再現できるので、ぜひトライしてみて!
STEP1: 耳後ろでポニーテールを作る
STEP2: 結んだ毛束をゴムに巻きつけてピン留め
STEP3:3箇所だけ後れ毛を作る
STEP4:頭頂部の毛束を引き出す
「後れ毛はこめかみ、耳裏、襟足の3箇所だけ!この3点ポイントを守っていただければ理想の抜け感を作ることができます。爪でつまんで細く引き出すのがポイント。後れ毛が多いと疲れた印象になるので気をつけてください。頭頂部も引き出しすぎると崩れてしまうので、ゆるっとさせるくらいを意識して。このひと手間で抜け感だけでなく、頭の形も綺麗に見えます」(小口さん)。
「古臭い」「若作り」と言わせない!40代からのポニーテールとは?
【2】ねじりを加えておしゃれに見せるポニーテール
■アレンジ方法
40代に似合うポニーテールについて赤井さんは、「結ぶ位置」と「耳周りのボリューム感」が、「若づくりに見えないポニーテール」のポイントだと言います。「長めのミディアムヘアの場合、結ぶ位置は耳半分の上部分くらいが理想。結ぶ位置を下げすぎるとフェイスラインが野暮ったく見えたり、疲れた印象、おばさん見えに直結します。〝少し高めで元気に見える〟くらいの位置が若づくりに見えない、ギリギリのラインです。あとは、耳周りのボリューム感も大事。耳上が寂しいと、一気に貧相な印象になってしまいます。耳上にボリュームが欲しいときは、毛束をねじるのがいちばん」( 赤井さん)。その方法をご紹介します。
STEP1:耳前と耳後ろで髪を分ける
STEP2:耳後ろの髪をひとつ結びにする
STEP3:耳前の髪をねじりながら後ろへ持っていき、毛先をゴムに巻きつける
STEP4:巻きつけたらピンで留める
STEP5:後頭部の毛束を引き出す
STEP6:ねじった毛束もゆるっと引き出す
STEP7:前髪を外巻きにする
「髪の豊かさ、若々しさを叶えているのが、後頭部の丸いフォルムです。毛束を思い切り引き出して高めにつくるのがポイントです。あとは前髪をリバースすることで、肌の露出が増えて、上品さ、色っぽさも際立ちます。襟足の後れ毛は老け見えの根源なので、不要! 絶対につくらないでください」(赤井さん)。
【40代×ポニーテール】若づくりに見えない!こなれ感のあるポニーテールのやり方7ステップ
【3】後れ毛がポイントのゆるふわひとつ結び
■アレンジ方法
40代のひとつ結びはやり方を間違えると「老け見え」「疲れたおばさん」に見えることがあるので注意が必要!そのポイントをMAGNOLiA Aoyama店のデザイナー CHINATSUさんに聞くと、『後れ毛の出し方』で随分と印象が変わると教えてくれました。「ひとつ結びで気をつけたいのが後れ毛の出し方です。後れ毛の出し方を間違えると、一気に老けた印象になってしまいます。ポイントは、立体感。こめかみの後れ毛が太いと、顔まわりが重く暗い印象になるので、こめかみはできるだけ細い毛束を、耳後ろは少し太めの毛束を出して。すると奥行きとメリハリが生まれ、こなれ感と抜け感のある印象につながります」(CHINATSUさん)。
あとは『きっちりとまとめすぎない』のもポイントだと言います。「ピシッとまとめて結んでしまうと、骨格があらわになるだけでなく、顔のエイジングサインを目立たせる原因にも。いかに崩せるか、後頭部にボリュームを出せるか、この2点が老け見えを回避するポイントになります」(CHINATSUさん)。
STEP1:1対2で髪を分ける
STEP2:ハチ上の毛束を左右に分けてねじり、ねじった毛束をツイストさせる
STEP3:ねじった毛束をつまんで崩す
STEP4:ゴムを隠すように毛束を巻きつける
STEP5:こめかみの後れ毛を細く出す
STEP6:耳後ろの後れ毛も引き出す
「後れ毛がまとまっているかも重要。後れ毛が乾燥していたり、ダメージでパサついていると、疲れた印象になってしまうので、ワックスを根元から毛先にしっかりと付けてください。ねじった毛束を引き出すときにルーズに作りすぎると『若作り』になってしまうので、程よく引き出すのもポイントです」(CHINATSUさん)。
「お団子」2選
【1】ゆるっとまとめておしゃれに見せるシニヨン
■アレンジ方法
快適に過ごせるだけでなく、湿度の高い時期特有の「うねり」「クセの広がり」「髪表面のホワつき」なども解消できる、とっておきの「シニヨンアレンジ」。「シニヨンの場合、きっちりまとめ過ぎてしまうと老けた印象になることも。後頭部の髪をゆるっと引き出したり、こめかみの後れ毛を残すことで、今っぽい、こなれ感のある印象に仕上がります」(GARDEN Tokyo トップスタイリスト 本木亜美さん)。
STEP1:スタイリング剤を髪全体になじませる
STEP2:お団子をつくる
STEP3:後頭部の毛束をランダムに引き出す
STEP4:残しておいた毛先をお団子に巻きつける
STEP5:巻きつけた毛先をゴムの中に入れ込む
STEP6:耳元の毛束をゆるめる
STEP7:こめかみの後れ毛を引き出してスタイリング剤をなじませる
「後頭部の毛束をゆるめるとクセやうねり、髪表面のホワつきが目立ちにくくなるので、この時期はしっかりとゆるめましょう。ゴムはシリコンゴムではなく、太く大きいヘアゴムを使用すると仕上がりが安定します。お団子をつくるときに、毛先をあえて逃すとこなれ感がさらにアップ。無造作に仕上げることで、大人らしい涼しい印象になれます」(本木さん)。さらにヘアアクセサリーを加えるのもおすすめ!シンプルな「マジェステ」などをプラスすると、いつものアレンジがより華やかに。ぜひ試してみて!
【美容師直伝】驚くほど簡単にできる、梅雨時期に重宝する「シニヨン」
【2】上品に見せるフレンチシニヨン
■アレンジ方法
ふんわりとフェミニンなシルエットの秘密は、髪を上下に分けること。上下それぞれをまとめることで、全体をキュッとひっつめた感じがなくなり、ラフな雰囲気のシニヨンに仕上がります。一見難しそうですが、ピンでうまく押さえていけば、こなれた感じにまとめることができますよ。
STEP1:アイロンで毛先にニュアンスを出し、髪を上下に分けブロッキング
■まとめた毛先にニュアンスを出すため、アイロンをかけてカールをつける。
■あごと耳上を結んだ延長線上で、髪を上下に分けてブロッキング。
■下の部分の髪をひとつにまとめ、時計回りに毛先までねじり上げていく。
STEP2:ピンをうまく利用して、上下左右の髪を固定&ねじる
■シニヨンを固定するように、周りからピンを差す。ここではアメリカピンを3本使用。
■ブロッキングしていたトップの髪を下ろし、左右を交差させながら矢印の方向にねじり、上部をピンで留める(トップの髪の左右を交差させてピンで留めた状態は、右端の画像のようなイメージ)。
STEP3:ねじった毛先を束に入れ、残りはラフに留めて仕上げる
■トップの髪をピンで合わせた位置から、ねじりながら写真のように上に持ち上げる。
■中央は、右手をくるっと反転させ円を描いた状能(その後毛先をねじった束の中に入れ込む)。
■ねじって円を描いた部分をピンで留めて固定し、残った毛先をシニヨンに絡めながらラフに留めたら完成!
まとめ髪の下準備のポイント3つ
■1:トップに逆毛を立ててボリュームと高さを出す。
■2:結ぶ位置は耳上から指2本分上が目安。
■3:毛先をカールして艶とまとまり感を出す。
一見難しそうに見えるフレンチシニヨンも、上下それぞれをまとめることによって全体をキュッとひっつめた感じがなくなり、ラフな雰囲気に仕上がりました。ピンでうまく押さえていくことで、ふんわりとフェミニンなシルエットにまとめることができるのです。
- TEXT :
- Precious.jp編集部