【目次】
「ボブ」「ミディアム」4選
【1】程よく毛束を引き出す「くるりんぱハーフアップ」
「頭頂部の毛束をバランスよく引き出すことで、頭の形がより綺麗なシルエットに。束感やニュアンスを出すことで、ただ結ぶだけよりも、こなれた印象になります。さりげなくインナーカラーを仕込むと、メリハリ、立体感も生まれ、より今っぽくなりますよ」(LANVERY 代表 菅野太一朗さん)。
<アレンジ方法>
<STEP.1>ハチ上の毛束をとってゴムで結ぶ
<STEP.2>結んだ毛束でくるりんぱ
<STEP.3>ハチ下とこめかみの毛束をとってゴムで結ぶ
<STEP.4>結んだ毛束を2と同じようにくるりんぱ
<STEP.5>頭頂部の毛束をつまんで引き出す
<ヘアアレンジのコツ>
「くるりんぱの結び目は、ふたつとも同じ高さにするのがポイント。きっちりと結び過ぎてしまうと古臭い印象になってしまうので、程よくゆるく、ざっくりとまとめてください。下準備として、アレンジ前にヘアクリームをなじませるのもおすすめ。髪の内側、根本にもなじませれば、ツヤとまとまりのある印象に仕上がります」(菅野さん) 。
使うのはゴムだけ!「くるりんぱ」で作る、ボブスタイルのハーフアップ
【2】エレガントさをプラスした「ハーフアップ」
レクチャーしてくださるのは、SUNVALLEYの渋谷謙太郎さん。今回は、いつものひとつ結びやハーフアップなどのシンプルなアレンジを、ストレートアイロンひとつであか抜けさせるテクニックを紹介! おくれ毛や毛先のあしらいで雰囲気がガラリと激変するうえに、仕上げに、ストレートアイロンでニュアンスを加えることで、グッと洗練された雰囲気にシフトチェンジすることができます。
<アレンジ方法>
<STEP.1>耳上の髪を後ろでややゆるめに結んでおく
<STEP.2>結んだ毛束をゴムの上からくぐらせ、「クルリンパ」に
<STEP.3>仕上げにアイロンで毛先にJカールをつける
髪のプロが指南! 若々しくエレガントに変身「ハーフアップ」スタイル
【3】後れ毛で華やかに見せる「簡単ひとつ結び」
「後れ毛に動きが出るように、束ねる前にカールアイロンで巻いておくことがポイントです。仕上げに後れ毛に毛束感が出るようにバームをなじませるとこなれ感が演出できます」(kakimoto arms 自由が丘クレオ店 チーフスタイリスト 山本真実さん)。
<アレンジ方法>
<STEP.1>カールアイロンで髪の中間から毛先にかけて巻いておく
<STEP.2>パール1粒大のバームを髪全体になじませる
<STEP.3>耳より前の髪と耳のうしろの髪を残してひとつに束ねる
<STEP.4>ひとつまみずつ、放射状に毛束を引き出す
<STEP.5>後れ毛を束ねるようにバームをなじませる
<ヘアアレンジのコツ>
アレンジ前と仕上げに使っているのは、KOKOBUYの『プロダクト』(¥2,178)。「これはハンドクリームにもなる万能バームで、サロンのスタッフたちも愛用しています。アレンジ前になじませておくとパサつきが抑えられて、自然なツヤも出せます。ただ、つけすぎるとペタ~っとして重たい仕上がりになるので、後れ毛になじませるときは手に残った量で十分です」(山本さん)。
うねった毛束がおしゃれニュアンスに! 後れ毛ありのままのまとめ髪のつくり方
【4】毛束で立体感を出す「脱ひっつめひとつ結び」
「もみあげ、耳のうしろ髪をほんのひとつまみずつ残すだけで雰囲気が変わります。残した後れ毛は、アレンジの最後にカールアイロンで巻いておくと束感が出せるので忘れずに」(MINX ginza ディレクター 代表 徳永利彦さん) 。
<アレンジ方法>
<STEP.1>髪を束ね、耳のうしろからひとつまみの毛束を戻す
<STEP.2>襟足のやや上あたりで髪を束ねる
<STEP.3>束ねたゴムを抑えながら頭頂部からひとつまみずつ毛束を引き出す
<STEP.4>側面も毛束をひとつまみずつ引き出す
<STEP.5>後れ毛をカールアイロンでリバース巻きに
<ヘアアレンジのコツ>
「後れ毛をカールアイロンで巻いておくと毛束感だけでなく、ツヤも出るので大人のまとめ髪の仕上げには欠かせません」(徳永さん)。
残すべき「後れ毛」を見極めれば、ひとつ結びが老け見えしない!
「ロング」5選
【1】抜け感のある「ひとつ結び」
結ぶ高さや全体のフォルム、顔周りのニュアンスが仕上がりの印象を大きく左右するひとつ結び。若づくりに見えないよう低い位置で結び、くずしを加えて立体感とニュアンスを出すことで、シンプルなまとめ髪のなかに洗練や大人の色香が生まれるのです。
<アレンジ方法>
<STEP.1>大人のまとめ髪はツヤが命!
少量のヘアオイルを髪全体になじませ、ドライヤーの温風を斜め上から当てるとキューティクルが整いツヤ感がアップ。束ねる前のこのひと手間が、仕上がりを大きく左右する。
<STEP.2>分け目をぼかしておく
束ねる前にコームで分け目をジグザグにつけていつもの分け目をぼかしておく。ぱっくり分け目は老け見えの原因になるのでNG。
<STEP.3>束ねる位置は「ぼんのくぼ」!
髪全体を手ぐしで「ぼんのくぼ」(襟足のくぼんだ部分)に集めて黒ゴムで結ぶ。ここからくずしていくので結ぶときはややきつめに。太すぎるゴムは悪目立ちするので、中細を。
<STEP.4>後れ毛を引き出す
ニュアンスプラスに顔周りの後れ毛は必須。ロングの場合は、顔周りの髪をひと筋、顎ラインでカットしておくといい塩梅に仕上がる。
<STEP.5>後頭部を引き出し立体感を
まず、後頭部中央を指の腹でやや太めにつまんで1cmほど引き出し、奥行きと丸みを出す。その後、その両サイドを3か所ずつ指先で細くつまんで5mm程度引き出し、ニュアンスを。
<STEP.6>襟足 トップ 耳上を引き出す
襟足の両脇をやや細めに引き出し、少したるませる。耳上もやや細めにつまみ、耳の上部にほんの少し髪がかかるよう下に引く。トップはバランスを見ながら4〜5か所指先で細くつまみ、毛流れと反対側に押すよう引き出す。
<STEP.7>後れ毛に毛束感を出す
せっかくの後れ毛もパサパサでは、だらしない印象に。米1粒大のワックスをのばした指先で後れ毛をよるようにつまんで毛束感を。
これが【大人女性を美しく見せる「ひとつ結び」完全プロセス】野暮ったく見えないテク大公開
【2】カジュアルになりすぎない高め位置の「ひとつ結び」
ひとつ結びは束ねる位置が高くなるほどカジュアルな印象に。ぼんのくぼ(うなじ中央のくぼんだ部分)より5cmほど上の耳の高さで束ねる場合は、トップに高さを出してエレガントさを加えてカジュアル感を緩和させると、バランスよくきまります。
<アレンジ方法>
<STEP.1>太めのカールアイロンを前髪の根元までリバースに巻き込みカールを
<STEP.2>サイド〜バックもランダムに巻いておく
<STEP.3>トップをつぶさないよう束ね、スプレーでスタイルキープを
40代に似合う“ひとつ結び”【カジュアルになりすぎない“高い位置での束ね方”】エレガントに決めるには?
【3】ふんわりボリュームのサイドでつくる「ひとつ結び」
「40代のひとつ結びは、きっちりまとめると老けた印象になってしまうので、ふんわりとしたボリュームを出すことが大切です。手軽にボリュームを出すには、一度ハーフアップをつくっておくのがおすすめ。自然とボリュームが出せるうえ、ふんわり感がキープできますよ」(PearL 代表 MATSUさん)。
<アレンジ方法>
<STEP.1> スタイリング剤を全体になじませる
<STEP.2>ハチ上の髪をハーフアップに
<STEP.3>ひとつにまとめて結ぶ
<STEP.4>結び目に毛束を巻きつけて留める
<STEP.5>トップを引き出して整える
<ヘアアレンジのコツ>
「ジェルタイプのスタイリング剤をなじませておくことで、潤いとツヤが出るので40代の方にはおすすめです。少しサイドに寄せて結ぶと、よりドレッシーな雰囲気に仕上がります」(MATSUさん)。
ひと手間でボリュームアップ!丸い輪郭を強調しない、簡単「ひとつ結び」
【4】ヘアアクセ次第で雰囲気変わる「シニヨン」
「毛量があって、うねりやすい方には【シニヨンスタイル】がぴったりです。ピンを使わずにアレンジできるので、まとめ髪が苦手…という方でも気軽に楽しめると思います」(HONEY-shibuya- デザイナー 小室里奈さん)。
<アレンジ方法>
「ゴムで束ねきれなかった髪が出てしまうと、きちんと感がなくなってしまうので、束ねる前にクリームやバームをしっかりなじませておくのがポイントです」(小室さん)。
<STEP.1>カールアイロンで前髪の中間あたりを外巻きにする
<STEP.2>サイドから後頭部にかけて髪の毛先を内巻きにする
<STEP.3>髪の中間から毛先にかけてヘアクリームをなじませる
<STEP.4>耳たぶあたりにゴムがくるようにひとつに束ねる
<STEP.5>毛束で輪っかをつくり、その毛先をゴムに通す
<STEP.6>ゴムで束ねた毛先が下になるように、束ねた部分の向きを調整する
<STEP.7>毛先を2等分にする
<STEP.8>2つに分けた毛束を交差させる
<STEP.9>毛先がばらけないようにゴムで留めること。
<STEP.10>デフトバンの中央の穴にお団子を通す
<STEP.11>デフトバンで結び目を交差させて、布の形を整える
<ヘアアレンジのコツ>
「ご自身でアレンジをすると、どこにピンを留めればいいのか分からない…というお声をよく耳にします。ゴムを使えば束ねたい部分、まとめたい髪を狙って留められるので便利です」(小室さん)。
40代に似合う【大人のシニヨンスタイル】ピンを使わない&野暮ったくならないアレンジをご紹介!
【5】凝って見える「ハーフアップ風シニヨン」
ロングヘアのまとめ髪アレンジで気をつけるポイントは、「きっちりとした印象(ひっつめ髪)にならないこと」だとZACC GINZA 副店長の賀山博之さんは断言します。「今っぽく仕上げるためには、『ゆるっとした部分を作ること』『後れ毛をうまく活用する』ことが大切になります。髪をまとめる時はしっかりと崩す、後れ毛は引き出し過ぎると疲れた感じになってしまうので程よく引き出す、この2点がポイントですね」(賀山さん)。
<アレンジ方法>
<STEP.1>襟足で髪をひとつ結びに
<STEP.2>後頭部の毛束をゆるめる
<STEP.3>結んだ毛束の一部をねじる
<STEP.4>ねじった毛束をゴムに通す
<STEP.5>団子を指で崩す
<ヘアアレンジのコツ>
「下準備として、髪を巻いておくとよりニュアンスのある雰囲気に仕上がります。巻かなくても、アレンジ前にシュシュなどでお団子をつくり、髪に動きをつける方法も手間がかからないのでおすすめです」(賀山さん)。
- TEXT :
- Precious.jp編集部