姿勢改善&肩こり解消のほかブラのはみ肉解消にも効果的

 

あまり聞きなれない菱形筋(りょうけいきん)とは、「小菱形筋」と「大菱形筋」とからなり、背中側の首の下あたりから始まり、肩甲骨の内側につながっています。

そして、肩甲骨を引き寄せたり離したりするときに使われるのですが、デスクワークなどで長時間俯いたまま猫背の姿勢でいると、この菱形筋は硬くなり、背中だけでなく、連動している二の腕もカチカチ状態に…。当然血流がダウンして、むくみが起こり、脂肪がつきやすくなってしまうのです。

ただでさえ日常的に鍛えにくい二の腕ですが、菱形筋を使わないままの悪い姿勢がクセになっていると「二の腕は確実に太くなる」ということ。

そこでエイジングデザイナーの村木宏衣さんが教えてくれるのが、簡単な動きで効率よく、二の腕を引き締めることができる「菱形筋トレーニング」。姿勢改善、肩コリ解消もそうですが、ブラのはみ肉解消にもつながるので、薄着の季節になる前に、こっそりトレーニングして、すっきりさせておきましょう!

■Step1:菱形筋(りょうけいきん)の位置を確認

菱形筋は、「小菱形筋」と「大菱形筋」とからなり、背中側の首の下あたりから始まり、肩甲骨の内側につながっています。そして、肩甲骨を引き寄せたり離したりするときに使われる筋肉です。

菱形筋(りょうけいきん)の位置を確認
 

■Step2:腕を伸ばし、手をまっすぐ前に出す

腕を伸ばして手を前に出します。肩が上がらない高さをキープしてください。

腕を伸ばし、手をまっすぐ前に出す
 

■Step3:腕を回転させて、小指側を上げる

腕を内側に回転させて、小指側を上げるように意識します。このとき手首を回転させるのではなく、腕全体で回転させるように行いましょう。

腕を回転させて、小指側を上げる
 

■Step4:手の形はキープしたまま肘を曲げて手前に引く

肘を曲げて、伸ばした手を手前に引きます。小指は上げたままキープしましょう。

手の形はキープしたまま肘を曲げて手前に引く
 

■Step5:肘を軸にしながら、手を左右の外側へ開く

手と腕を引いたまま、肘を軸にして、左右の外側に開きましょう。このとき左右の肩甲骨が中心に寄り、二の腕の筋肉がストレッチされるのを実感するはず。これを20秒キープ。これを3回繰り返してください。

肘を軸にしながら、手を左右の外側へ開く
 

【まとめ|二の腕を細くする!肩甲骨寄せトレーニング】
1)年齢を重ねるごとに、二の腕はたるみやすく、太くなりやすい。
2)二の腕痩せのポイントは、肩甲骨の内側にある「菱形筋(りょうけいきん)」を鍛えることが有効。
3)菱形筋とは、背中側の首の下あたりから始まり、肩甲骨の内側につながっている。
4)さらに、姿勢改善、肩コリ解消ブラのはみ肉解消にも効果的。

セルフケアは続けることが大事。「誰でも簡単に効果テキメン」のアンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。

次回は1月27日の更新です。お楽しみに!

村木宏衣さん
エイジングデザイナー
(むらき・ひろい)大手エステティックサロン、整体院、美容医療クリニックでの勤務経験を経て、小顔、リフトアップ、むくみ、ボディメイキングなど女性の悩みに対して、独自の「村木式 整筋」メソッドを確立。2018年「クリニックF」内「Amazing♡ beauty」を開設。『10秒で顔が引き上がる 奇跡の頭ほぐし』(主婦の友社)は24万部を突破し、最新刊の『10秒で疲れが取れる 奇跡の目元ほぐし』(主婦の友社)も好評。 また、ご自身がプロデュースした美顔器「アメージングローラー」も発売中。「村木式整筋」メソッドのテクニックをセルフケアで簡単に再現できると話題に。新刊『10秒で10歳若返る 奇跡のたるみリフト』(主婦の友社)が9月4日に発売。 Instagram
体験者:長尾優子さん
サービス業
「この動きはちょっと地味ですが、背中の筋肉、腕の筋肉をしっかりと鍛えている実感が。普段、腕は前にしか伸ばすことがなく、ぐっと引く動きをするだけでも負荷がかかりますし、左右に手を開くように動かせば、背中の奥の筋肉に効いているのがわかります。そしてこの筋トレは腕のだるさや肩コリが軽減するので、上半身のだるさが軽減するのがいいですね。二の腕のたるみ&むくみ防止のために、継続したいと思います」」
PHOTO :
松原敬子
EDIT&WRITING :
荒川千佳子