身長156cmのインテリアエディターDが、おすすめのアイテムを実際に体験しながらレポートする本連載。今回注目したのは、アップル本社に椅子が採用されたことで一躍世界的に有名になった日本を代表する木製家具メーカー「マルニ木工」。その高い技術力をもとにグローバル基準で展開している「マルニコレクション」から、自宅リビングに置きやすいサイズ感の引き出し付きワークデスクをご紹介します。

もともとはホテルの一室のためにデザインされた『ライトウッド デスク120(パネル・引出し)』は、ほっこりしがちな木製家具にも関わらずコンテンポラリーな存在感が魅力です。

リビングに置きたくなる!コンテンポラリーで機能的なデスク

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静謐な佇まいが美しいデザイン。

コロナ禍を経て定着したリモートワークによって、生活空間に“仕事”の要素が入ってきたときに生まれる違和感を解消する、美しいワークデスクを探している方も多いかと思います。今回ご紹介する『ライトウッド デスク120(パネル・引出し)』は、奥行き狭め・横幅広めで、引き出し付き。それでいてコンテンポラリーアートのような佇まいがとっても魅力的なワークデスクです。

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【ブランド】マルニ木工 【商品名】ライトウッド デスク120(パネル・引出し) 【価格】¥319,000 【サイズ】幅1200×奥行き500×高さ 780(mm) 【材質】本体:オーク 天板:オーク無垢集成材 ウレタン樹脂塗装

これまでワークデスクといえば、書類や文房具類がきちんと収まる事務机の延長のようなものでした。ですが、ペーパーレス社会になり、ファイルボックスを入れたり並べたりするような深い引き出しや大きな奥行きが不要に。代わりに、PC、iPad、資料を横並びに広げられるワイドなデスクが必要になりました。

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空間の真ん中に資料などを置いたときに、デスクの向こう側になだれ落ちるのを防ぐ立ち上がり。
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左/コード周りを邪魔しない立ち上がり部分の配置も秀逸! 右/コード処理できるように作られた、中央の丸みを帯びた隙間がデザインのポイントに。

部屋の中心を向いて座るように設置したくなるスマートさ

リモート会議の際に、生活感のあるものが映りこまないようにしてくれるバーチャル背景は便利ですよね! 最近ではさまざまなデザインも増え、オリジナルで好きなインテリアを着せ替えのように使うこともできるので私も時々楽しんでいます。

ただ、バーチャル背景を使うと手に持った資料や試作品などが認識されず画面に映らないなど、やりとりに不自由な面も。そんなときにはやはりアナログで、壁を背に部屋の中心を向くようにデスクを設置するのがおすすめです。

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薄型の引き出しは、iPadを収納できる奥行きがあって便利です。

ノートPCでしたらデスクの奥行きが40cm~、壁との間が60cmあれば理論上設置可能です。引き出しもあるのでもう少し必要かどうか実際に試してみたところ、壁から52cmのところにデスクの手前がくるように設置しても十分使いこなせることがわかりました。

ホテルのための特注家具から定番アイテムに発展したデザイン

『ライトウッド デスク120(パネル・引出し)』は、ミニマルスタイルのデザインで知られ、世界中の一流有名ブランドからラブコールを受けるデザイナー、ジャスパー・モリソン氏によるものです。もともとは部屋ごとに異なるデザイナーが丸々一室のデザインをしている群馬県の白井屋ホテルにある、「ジャスパー・モリソンルーム」のために作られた特注デスクでした。

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白井屋ホテルの「ジャスパー・モリソンルーム」。
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「ジャスパー・モリソンルーム」では、椅子もゴミ箱もジャスパー・モリソンデザイン!

ベッドサイドで静かに佇むようにデザインされた特注家具が、より使いやすく作りやすいディテールに改変されながら定番家具に発展していったものなので、生活空間に入ってもノイズを作り出すことなく収まるアイテムになったというわけです。


今回は、世界に認められた日本の木製家具メーカー「マルニ木工」から、コンテンポラリーなデザインが美しい『ライトウッド デスク120(パネル・引出し)』 をご紹介しました。

100 年使っても飽きのこないデザインと堅牢さを兼ね備えた家具づくりを目指す「マルニコレクション」には、変化する時代の半歩先を行くアイテムが豊富に揃っています。ぜひショールーム足を運んでみてくださいね。

※掲載商品の価格は、税込みです。

問い合わせ先

  • maruni tokyo 
    営業時間/平日11:00~18:00、土日祝10:00~18:00
    休館日/火曜・水曜(2024年3月以降はHPから要確認)
    TEL:03-3667-4021
  • 住所/東京都中央区東日本橋3-6-13

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この記事の執筆者
イデーに5年間(1997年~2002年)所属し、定番家具の開発や「東京デザイナーズブロック2001」の実行委員長、ロンドン・ミラノ・NYで発表されたブランド「SPUTNIK」の立ち上げに関わる。 2012年より「Design life with kids interior workshop」主宰。モンテッソーリ教育の視点を取り入れた、自身デザインの、“時計の読めない子が読みたくなる”アナログ時計『fun pun clock(ふんぷんクロック)』が、グッドデザイン賞2017を受賞。現在は、フリーランスのデザイナー・インテリアエディターとして「豊かな暮らし」について、プロダクトやコーディネート、ライティングを通して情報発信をしている。
公式サイト:YOKODOBASHI.COM