【目次】
- 【1】年齢と共に分け目が目立つ原因
- 【2】髪の毛を健康に育てる頭皮マッサージ
- 【3】基本のケアを見直して頭皮を整える
- 【4】分け目を目立たなくさせるテクニック
- 【5】分け目をカバーする簡単ヘアアレンジ
- 【6】分け目が薄いと感じたらインナーケアも取り入れて
【1】年齢と共に分け目が目立つ原因
◆年齢と共にボリュームダウンしてしまう髪の理由
トップにボリュームのないヘアスタイルは、立体感を損ない、実年齢よりも老けた印象を与えます。ボリューム不足の主な原因は、血行不良、ヘアサイクルの乱れ、立毛筋の衰えの3つ。エイジングや生活習慣の乱れなどが重なって頭皮が血行不良に陥ると、成長期→後退期→休止期と4〜6年かけて繰り返されるヘアサイクルが乱れ、健康な髪が育たなくなり、抜け毛や軟毛化が起こります。そして、毛穴のひとつひとつに存在する立毛筋が衰えてしまうと、髪を支えることができなくなるため、根元が立ち上がりにくくなるのです。。年齢と共に髪の分け目が目立ち始めるのはこのためです。
ボリュームダウン3大要因
(1)血行不良
紫外線や生活習慣の乱れ、ストレスなどにより、頭皮が血行不良に陥ると、毛根にも栄養が行き届かなくなり、髪のハリ・コシが低下します。
(2)ヘアサイクルの乱れ
加齢や血行不良によってヘアサイクルが乱れると、抜け毛や軟毛化が進み、髪が一気にボリュームダウンします。
(3)立毛筋の衰え
立毛筋は加齢によって衰え、髪を支えることができなくなっていきます。それにより、根元の立ち上がりが悪くなります。
年齢と共に分け目の角度が広がっていくという事実!
髪悩みNo.1「ペタンコ」の原因は分け目?ボリュームダウン3大要因とは?
◆頭皮老化が髪に与える影響&老化のサイン
頭皮と顔はひと続き。顔の形がたるみ、肌質が変わってきたなら、頭皮にも同様の変化が起きていると思ってください。頭皮のエイジングが進むと、頭皮が硬く、凝りやすくなり、血流が滞るため健康な髪が生まれません。切れ毛や抜け毛、傷みが目立ち、薄毛となり艶が失われてしまいます。もちろん白髪も目立ち始めるでしょう。また、頭皮がたるむと毛穴が歪むため、うねった毛が増えてきます。耳の前のもみあげ部分の毛を見てください。直毛でないなら、頭皮がたるんでいる証拠です。つまり失われるのは、艶・毛量・根元の立ち上がりと色素(黒)の4つなのです。
老化サイン1:頭皮の色がグレイッシュだと要注意。健康な頭皮は青白く透明感が。
老化サイン2:ボリュームが出にくくなる。
老化サイン3:抜け毛が増える。
老化サイン4:髪がうねる。
老化サイン5:白髪が増える。
老化サイン6:髪が細くなる。
シャンプーやスキンケアにも。頭皮の悩みや衰えを防ぐ「頭皮マッサージ法」6ステップ
◆頭皮は顔や体の2倍以上も紫外線を浴びている
頭皮は顔や体の2倍以上も紫外線を浴びているということもあり、実はダメージを受けやすい繊細なパーツなのです。髪が細くなる、ハリがなくなりボリュームがダウンする…。これらのトラブルは加齢だけのせいでなく、ケア不足の可能性も。
“頭皮ケア” は使い続ける楽しみが継続の秘訣!「ヴェリマ」ケアオイルで未来が楽しみになる髪に育てて!
【2】髪の毛を健康に育てる頭皮マッサージ
◆ガチガチ頭皮の血行を良くする
頭頂部が薄くなり分け目がくっきりとしてきた、髪にハリとコシがなくなってうねりが気になる、白髪が目立ち始めていた…これらの悩みの原因は、加齢によるホルモンバランスの乱れ、ストレスに加え、頭皮の血行不良も大きく関わってきます。血液の巡りが悪いということは、頭皮に栄養がいかなくなるということ。すると健康的な髪が育たず、ハリ、コシがなくなる、薄毛や白髪になりやすいのです。そこでエイジングデザイナーの村木さんが教えてくれるのが、帽状腱膜にアプローチするマッサージで、薄毛、白髪、うねり毛、抜け毛対策に効果的です。
<Step1>両手の指の腹を使って、帽状腱膜を頭頂部へ寄せる
<Step2>首を左右に振って、帽状腱膜をほぐす
薄毛&白髪対策に!【村木宏衣さん直伝】ガチガチ頭皮をほぐすコツとは?
◆オイルを使って髪の成長を促進
<Step1>オイルを直接、頭皮につける
<Step2>後頭部に向かって指の腹で小さな円を描くようにマッサージ
<Step3>骨から頭皮を剥がすようにグッと持ち上げるようにほぐす
<Step4>手ぐしで頭皮から首元へ。次に髪にセロムをなじませる
8月は“頭皮マッサージ”を!自律神経ケア&疲労たるみを解消【ヘッドマッサージ】
【3】基本のケアを見直して頭皮を整える
◆基本のケアが大切
「年齢によって髪質は変化するもの。パサつきやトップのボリューム不足、薄毛といった悩みが出てきますよね。特に秋は抜け毛が多くなり、ヒヤッとされる方も多いのではないでしょうか。秋に抜け毛の量が増えるのは、過酷な夏のダメージがあらわれる時期だからです。でも、”抜ける時期だから“といってケアを怠るとエイジングが加速するので、このタイミングでヘアケアを見直すことをおすすめします。まずは、基本のケアであるシャンプーとトリートメント。最近は髪と頭皮をエイジングケアするものが豊富になったので、お悩みに合ったものを選んでください。次に、お使いになっていらっしゃる方が多いヘアオイルも。髪に艶を与えるだけでなく、+αの機能があるものにぜひご注目を」(ラキャルプ代表・ビューティディレクター・植物療法士 新井ミホさん)
大人の髪悩みを解消!美プロ・新井ミホさんいち押しのヘアケアアイテム
◆ヘアケアは季節や状態に合わせて変えて
「顔のフレームである髪の美しさを保つために、頭皮ケアは欠かせません。また、顔と一枚で繋がっている頭皮は、顔のシワやたるみ予防としてもケアが必要です。ヘアケアに真剣に向き合うようになってから、髪をお褒めいただくこともあり、コツコツとケアした結果が出ていると感じています。冬は乾燥が気になるので、頭皮ケアは保湿力の高いスカルプエッセンスだけ取り入れていました。でも、ヘッドスパで頭皮チェックをしていただいたら、乾燥だけでなく、冬でも毛穴が少し詰まっていると気づき、与えるケアだけでなく、落とすケアも定期的に入れるようにしています。週に1回だけでも行うと、髪がふわっと立ち上がるのでおすすめです。髪の艶対策は、2種類のアウトバストリートメントを使うこと。髪が濡れているときと乾いているときにアイテムを使い分けたら、冬でも1日中艶をキープできるようになりました。ヘアケアは通年変えられない方が多いと思いますが、スキンケアと同じように、季節や状態に合わせたものを選ぶことで美髪を育めます」(ビューティPRコンサルタント 松本晶子さん)
冬こそヘアケアに注力を!美プロ・松本晶子さんの美髪育成冬レシピ
◆シンプルな習慣こそが未来の美髪事情を制す
大人の髪トラブルのほとんどは、頭皮の老化が原因です。にもかかわらず、いまだに頭皮のエイジングケアを始めていない人がいるようです。頭皮のエイジングケアは、顔と比べるととてもシンプルです。
1.必要に応じて、通常のシャンプーで取り切れない皮脂や汚れを取り去る頭皮クレンジングを行う。
2.頭皮用美容液を毎日つける。
3.頭皮の紫外線ケアを意識する。
4.できれば凝りをほぐすマッサージや、機器によるお手入れを加える。
5.食事などで必要な栄養素をとる。
たったこれだけです。難しいことは何もありません。考える前に、とにかく「始めてみるが勝ち」です。
【頭皮のエイジングケアQ&A】くすんでいるとダメ?まだ危機感がなければ放置でもよい?
【4】分け目を目立たなくさせるテクニック
◆3つのタイプで分け目をカバー
正面からでも分け目が見える直線のぱっくり分け目は、トップのボリュームダウンにつながるいちばんの原因。
<Type1>前髪短めのショート~ボブノーパートは「ノーパート」
<Type2>前髪長めのショート~ミディアムは「くの字」
<Type3>前髪長めのミディアム~ロングは「ジグザグ」
◆「つむじ隠し」は2ステップで完成
地肌が露出しているつむじは、自分で確認するのが難しいけれど、ボリュームアップさせておきたい箇所。
<Step1>つむじ周りを擦りながらドライ
<Step2>根元から3㎝に逆毛を立てる
「曖昧分け目」と「つむじ隠し」でボリュームUPをサポート!【大人のトップふんわりヘアテクニック】
【5】分け目をカバーする簡単ヘアアレンジ
◆「マジックカーラー」でトップに丸みをプラス
重みでトップがつぶれやすいワンレングスボブに必要なのは、32~36mmのマジックカーラー! 毛先から根元まで巻き込むと、ふんわり丸みのあるフォルムに。さらに中間~毛先にも柔らかな動きを出すことができます。ドライヤーの熱が冷めるまでの時間をスキンケアやメイクに充てると、時短にもつながり、うれしい限り。
<Step1>生え際から順にリバース巻きに
<Step2>トップまで同様に巻いていく
<Step3>根元から3cmに逆毛を立てる
<完成>
【大人のふんわりヘア】時短にもつながる!ふんわりフォルムをつくるなら「マジックカーラー」でトップに丸みを
◆「ハンドブロー」で根元を自然に起こす
レイヤーが入ったショートは本来、ボリュームが出やすいスタイルですが、乾かし方を間違えると根元がつぶれてペタンコに。まずは根元をドライする際、クセづいてしまった直線の分け目をとることがトップふんわりへの近道に。そのあと、分け目がつかないように手ぐしを入れて根元を起こすことで、自然なふんわり感が生まれます。
<Step1>根元を左右に揺らしながらドライ
<Step2>手ぐしで根元を持ち上げ温風を
<完成>
大人ヘア|トップをふんわりさせるには…根元を起こして自然に見せる「ハンドブロー」テクニック
◆「ストレートアイロン」で根元をしっかり立ち上げる
レイヤー少なめのミディアムはボリュームと動きが出にくいため、タイトになりやすく、寂しげに。ストレートアイロンを投入してボリュームと動きの両方をプラス。まず、先に中間~毛先の動きを。トップにボリュームを出すのはそのあと。順番を逆にしてしまうとスタイリングの途中でトップがつぶれてしまいます。
<Step1>中間~毛先のスタイリングを
<Step2>根元を挟んで立ち上げる
<完成>
「ストレートアイロン」でつくる、大人のふんわりヘア|簡単にボリュームと動きの両方をプラス
【6】分け目が薄いと感じたらインナーケアも取り入れて
◆頭皮を守って美髪を育む
美しい髪を育む美容は、「つけるケア」だけでは不十分です。食品でとりきれない栄養をサプリメントで補う「インナーケア」を始めましょう。髪と頭皮の栄養として、まず必要になるのは亜鉛です。基本のミネラル成分として覚えておきましょう。薄毛や抜け毛を主訴にクリニックで血液検査をする人は、フェリチンと呼ばれる貯蔵鉄が足りないことが多いようです。その場合は、フェリチンそのものやヘム鉄と記載される鉄分を補うことを指示されます。また、頭皮の老化対策として必須なのは紫外線ケアです。「飲む日焼け止め」を適切にとると安心です。つける×とるの両面からのケアは、頭皮美容の手応えを格段に高めてくれます。
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- TEXT :
- Precious.jp編集部