表紙キャラクター大政 絢さんの連載【日本に出逢う、12か月の季節心得「絢ごよみ」~水無月~】一年の折り返しである節目に無病息災を祈る和菓子を
雑誌『Precious』の連載【日本に出逢う、12か月の季節心得「絢ごよみ」】では、『Precious』表紙キャラクターの大政 絢さんが日本独自の季節感を学ぶべく、「日本雅藝倶楽部」主宰の川邊りえこさんご指南のもと、繊細な美意識に触れていきます。
今回は、6月を表す代表的な和菓子「水無月」で、涼やかなおもてなしに挑戦します。
「時節を大切にする日本文化の豊かさを意識しながら、和菓子を主役にしたおもてなしを」大政 絢さん
6月を代表する『水無月』は、半年の節目になくてはならない菓子。東京・富ヶ谷の上菓子店「岬屋」では6月のみの販売予定(要予約)。
「六月の風物詩 “夏越の祓” を和菓子で取り入れ、歳時記と暮らす意識を高めて」川邊りえこさん
大政さん:「前回までの連載で、和菓子文化の奥深さに触れることができたので、自宅でのおもてなしにも応用してみたくて。この時季にふさわしい和菓子や、涼感のある器やドリンクとの取り合わせを知りたいです」
川邊さん:「季節にまつわる風習が受け継がれる和菓子の世界では、6月は『水無月』がお約束です。この『水無月』は「夏越の祓(なごしのはらえ)」に縁がある和菓子。小豆の赤が邪気を祓い、三角の形が暑気を払う氷を意味しています。「夏越の祓」とは、イザナギノミコトの禊祓(みそぎはらえ)を起源とする神事です。宮中では栗栖野氷室より氷が運ばれました。民衆には手が届かない氷を行事食として霊力を込めて。千年以上、伝統和菓子として今に伝わっています」
大政さん:「『水無月』は、暑くなる季節を前に健康に過ごせるように…、という願いも込められているんですね! 風物詩でもある和菓子を選べば会話も弾みそうです。ゲストをもてなす際には、清涼さが伝わるように、白や透明な器を選んで、『水無月』の魅力を伝えたいもの。ひんやりとした脚付きのガラス器には『水無月』を。川邊先生のアドバイスのもと、流氷のような器にはなんとシャンパンを。意外性のある取り合わせに挑戦できたのも、新たな発見でした」
水無月にふさわしい菓子として、6月30日に行われる「夏越の祓」にちなみ、琥珀糖で御手洗川の清流を表した『夏越川(なごしがわ)』も。この時季に神社に立つ「茅の輪」のオブジェを合わせて、季節感を際立たせて。
問い合わせ先
- 岬屋 TEL:03-3467-8468
- 鶴屋吉信 本店 TEL:075-441-0105
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- PHOTO :
- 長谷川 潤
- COOPERATION :
- TAMATEBAKO GINZA、岬屋、鶴屋吉信
- EDIT&WRITING :
- 川口夏希、遠藤智子(Precious)