「三揃」ってなんと読む?「揃」の読み方に悩みます!?
明日・7月21日は『日本三景の日』です。松島・天橋立・宮島の、海に面し、松の緑の美しい景勝地を「日本三景」と絶賛した、江戸時代の儒学者・林鵞峰(がほう)の生誕日にちなんでいます。一度は訪れて、実際に目にしてみたいですね。ということで、本日は「三」をキーワードにした日本語クイズをお送りします。
【問題1】「三揃」ってなんと読む?
「三揃」の読み方として正しいものを、以下の選択肢の中から選んでください。
1:みつぞろい
2:みつぞろえ
3:さんせん
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 1:みつぞろい 2:みつぞろえ です。
「三揃(みつぞろい/みつぞろえ)」または「三つ揃い」「三つ揃え」は、「3つで一組になっているもの。特に、上着・チョッキ・ズボンの3つが揃った背広。スリーピース」を指す言葉です。「みつぞろい」「みつぞろえ」どちらが正式な正解か迷いそうですが、古来からどちらの言い回しも使われておりますので、両方正解です。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「三昧」ってどういう意味?
「ぜいたく三昧(ざんまい)」などに使われる「三昧」の、別の意味として正しいものを、以下の選択肢の中から選んでください。
1:沼
2:墓場
3:極楽
…さて、正解は?
「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 2:墓場 です。
もとは濁らず「三昧(さんまい)」と読む言葉で、「心をひとつの対象に集中して動揺しない状態」を意味する仏教用語です。この「三昧(さんまい)」が転じ、接尾語の「~三昧(ざんまい)」ができました。「ぜいたく三昧(ざんまい)」「読書三昧(どくしょざんまい)」などは、「前に付く言葉の行動にふける、没入すること」を言いますね。
さて、「三昧(さんまい)」になぜ「墓場」という意味もあるかと言いますと…「僧侶がこもって死者の冥福を祈るため、墓所の横に設ける堂」のことを「三昧場(さんまいば)」と呼ぶため、転じて「三昧(さんまい)」という言葉そのものが「墓所・葬場」という意味でも使われるようになったのです。現在では接尾語の「~三昧(ざんまい)」のほうがポピュラーですが、言葉のなりたちの歴史が興味深いですね。
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本日は、7月21日『日本三景の日』にちなんで、「三」をキーワードにした日本語から、
・三揃(みつぞろい/みつぞろえ)
の読み方と、
・三昧(さんまい)
のもともとの意味、言葉の背景などをおさらいいたしました。
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- Precious.jp編集部
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- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/日本記念日協会ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
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