東京・目黒に位置し、2,500点もの日本画や美術工芸品に彩られた日本美のミュージアムホテル「ホテル雅叙園東京」。2024年クリスマスケーキの予約が2024年10月1日(火)から始まります。
2024年は、定番の2種類に加え、味の変化や食感を楽しめる4種類のケーキがラインナップ。ペストリー料理長の生野剛哉(しょうのたけや)氏の「試食会の直前まで味の微調整を行っていた」という言葉に期待が高まります。
発表会でクリスマスケーキの一部を実食したPrecious.jpライターが詳細をレポートします。
味の変化や食感を楽しめる!ホテル雅叙園東京の「2024年クリスマスケーキ」実食レポート
■1:全国のパティシエが指名買いするいちごをたっぷりと使用した「嘉山農園の苺ショートケーキ」
まずは、例年人気の「嘉山農園の苺ショートケーキ」から。
横須賀市長井にある「嘉山農園」のいちごをたっぷりと使用し、側面には砕いたアーモンドをあしらっています。シンプルなケーキだからこそ、素材のよさをよりしっかり感じられます。いちごが際立つように計算されて作られているので、いちごをしっかり堪能したい方におすすめです。
■2:食べ進める楽しさを実感できる「ショコラアールグレイ」
スタイリッシュなビジュアルが印象的な「ショコラアールグレイ」。
土台のムースとグラッサージュをかけた上のムース部分は同じ型を使用して作られているそう。2024年クリスマスケーキの新しい試みのひとつです。
ヴァローナ社の「ジバララクテ」を使用したチョコレートムースのコクとアールグレイの香りが口いっぱいに広がります。二口、三口……と食べ進めると、そこにオレンジの風味が加わり、さわやかな余韻に浸れます。
その理由は、オレンジコンフィの絞り方にあるといいます。ケーキ全体ではなく端に忍ばせることで、味の変化や強弱を感じることができるとのこと。遊び心を感じる仕掛けがクリスマスのワクワク感をより高めてくれそうです。
■3:栗と柑橘の風味をしっかり感じられる「マロンカラマンシー」
ホワイトクリスマスの街並みを連想させる「マロンカラマンシー」。
一口いただくと、最初に感じるのは栗のムースの風味とホワイトチョコレートのムースのコク。次いでカラマンシーのムースのさわやかな酸味が広がります。
なめらかな口あたりのムースを味わっていると、時折感じるのがマロンプチカッセ(栗のシロップ漬け)のねちっとした食感。噛むことで栗の風味がさらに広がり、味が幾層にも重なり合います。食べ進めるごとに変化を感じるストーリー性のあるケーキです。
■4:和の要素を織り交ぜた洋菓子「ジャポネハーブ・ショコラ」
よもぎやあんといった和の要素を加えた「ジャポネハーブ・ショコラ」。
大納言を混ぜ込んだよもぎのケークによもぎのコンフィ、その間に高カカオチョコレートを使用したムースとチョコレート羊羹など、チョコレートの層が重なります。クリスマスケーキによもぎを使用するのは初めてとのことですが、ペストリー料理長の生野氏にとっては若手の頃に一度使用したことのある思い出深い食材だといいます。
高カカオチョコレートの適度な苦味とほのかな酸味に、よもぎの程よい香りが加わった上品な味。ジャンルの異なる素材の組み合わせは、ともすると味がバラバラになりそうですが、チョコレート羊羹があることで一つの味にまとまっています。
和のテイストを織り交ぜながらも、計算し尽くされたこの味は、紛れもなく洋菓子。生野氏の和菓子と洋菓子に対するリスペクトを感じます。
■5:ルバーブの食感を楽しめる「フロマージュ・ルバーブ」
赤で仕上げた華やかな「フロマージュ・ルバーブ」。
しっかりとしたムラングアマンドフレーズ(いちごフレーバーのアーモンド入りメレンゲ)の土台にいちご味のビスキュイやルバーブのコンポートジュレ、アーモンドのビスキュイ、フロマージュブランのムースなどを重ね、いちごのグラッサージュで仕上げています。
ホテル雅叙園東京のクリスマスケーキとしては初めて、相性のいいルバーブといちごを採用しているとのこと。定番の組み合わせですが、ルバーブの調理方法に工夫を凝らしています。
ルバーブを使用する際、通常はやわらかく煮ることが多いそうですが、今回は沸騰前の70℃くらいの温度で短時間火にかけてコンポートに。そうすることでルバーブの繊維がほどよく残り、アクセントとして楽しむことができるのだそうです。
■6:食べる工芸品のような美しさの「玉手箱」
色とりどりのスイーツがお重に詰められた華やかな「玉手箱」。ホテル雅叙園東京がかつて「昭和の竜宮城」と称されたことにインスパイアされ誕生したといいます。
一の重には、手毬チョコやオレンジショコラ、3種類のプティ・ガトー、結晶ボンボン、焼き菓子3種(マドレーヌ/ダクワーズ/フィナンシェ)が、二の重には、「嘉山農園の苺ショートケーキ」が詰められており、お重ごと食べられます。
ドライフルーツとナッツ、スパイスの「シュトーレン」
ホリデーシーズンを過ごすのに欠かせない「シュトーレン」も。
レーズン、チェリー、オレンジピール、アーモンド、スパイスを混ぜ込み、ローマジパンを加えて焼きあげています。ドライフルーツの甘味とアーモンドの香ばしさ、カルダモンとシナモンの風味が凝縮された豊かな味を堪能できます。
シュトーレンを薄くスライスする定番の味わい方ももちろんおいしいですが、シェフのおすすめは厚くカットしてコーヒーと一緒にいただく方法とのこと。毎日異なるサイズでスライスしながら、自分好みの厚みを探してみるのも楽しそうです。
味や食感の変化に驚きと楽しさを与えてくれるホテル雅叙園東京の2024年クリスマスケーキ。一緒にテーブルを囲む方との会話も弾みそうですね。数量限定のため、お早めのご予約がおすすめです。
問い合わせ先
- ホテル雅叙園東京
- 「クリスマスケーキ 2024」
- 予約期間/2024年10月1日(火)〜2024年12月15日(日)
- 受取期間/2024年12月20日(金)~12月25日(水)※シュトーレンの販売のみ2024年12月1日(日)より
- 受取場所/1F PATISSERIE「栞杏 1928」
- TEL:03-5434-5230(「栞杏 1928」直通 11:00〜20:00)
- 住所/東京都目黒区下目黒1-8-1
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- TEXT :
- 畑菜穂子さん ライター
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- EDIT :
- 小林麻美