「綿秋」ってなんと読む?「めんしゅう」ではありませんよ!
明日、10月8日から、令和6年の暦(こよみ)は、二十四節気の「寒露(かんろ)」に入ります。「冷たい露が野草につくころ」という意味で、古来、秋が深まり紅葉が鮮やかになるころ、農作物の収穫期などを感じさせる時期…なのですが、今年は残暑が厳しく、まだまだ「寒露」の実感がわかないかもしれません。とはいえ、時候の挨拶などは「秋」の時期ですので、本日は「秋」に関連した古来の日本語をおさらいするクイズをお送りします。
【問題1】「綿秋」ってなんと読む?
「綿秋」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「秋、綿の実の熟するころ」を意味する言葉です。
<使用例>
「綿秋の候、ジャケット選びが楽しくなる時期ですね」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 綿秋(わたあき) です。
日本語には、季節感を表す言葉がたくさんございます。現代は季節感を問わずいろいろなものが手に入るようになりましたが、「綿秋(わたあき)」のような古来の表現で、秋の楽しみを表現する…という洒落心、ぜひ紡いでまいりたいですね。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「豊の秋」って何と読む?
「豊の秋」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「作物、特に稲のよく実った秋」という意味です。
<使用例>
「豊の秋、と申しますが、ようやく、新米が手に入ってホッとしております」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 豊の秋(とよ-の-あき) です。
今年はお米の不足が大きな話題となりましたね。インバウンド需要もあり、新米が出てもまだまだお米の値段が高騰しているようですが、この時期おいしくなるサツマイモなどは、安定した価格で手に入るようです。お米に関しては「豊の秋」とはいかない今秋ですが、秋の味覚を、工夫して楽しんでまいりましょう。
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本日は、10月8日からの、令和6年の二十四節気「寒露」にちなんで、「秋」に関連する古来の日本語から、
・綿秋(わたあき)
・豊の秋(とよのあき)
などの読み方、言葉の背景についておさらいいたしました。
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- Precious.jp編集部
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