スマホ漬けが体の硬さの原因!?目を動かすだけで体がラクになる理由

私たちは日常生活で得る情報の80%以上を視覚に頼っているため、いつの間にか目を酷使してしまいます。けれどもこの目の酷使によって視覚情報処理の効率が下がって視野が狭まり、実はこれが脳にストレスを与えて、体が緊張状態に陥ってしまうのです。

2人の女性 トレーニング指導をしている
 

特にスマホやPCの画面などで近いものを見続けると、目の筋肉が硬くなり、頭や首、肩の動きが制限され、肩こりや姿勢の悪化を引きおこします。さらに、目を酷使することで脳が疲れやすくなり、集中力が低下することも。仕事や日常生活のパフォーマンス向上のためにも目のケアはとても大事なのです。

そこでおすすめなのが、エイジングデザイナーの村木宏衣さんが教えてくれる眼球トレーニング。目の動きがスムーズになると、首や背中の緊張をほぐすため、体幹を柔らかくするのに効果的。

さらに、目を動かすことでバランスや姿勢も改善! 視野が狭くなると無意識に前かがみになり、姿勢がくずれがちですが、このトレーニングを習慣にすると、視覚情報処理能力が向上し、体のバランスが整いやすくなり、美しい姿勢につながります。スマホやPCを使う合間に意識的に目を動かして、体の緊張をほぐす習慣をぜひ身に付けてくださいね。

■Step1:前屈、背屈をして可動域を確認

前屈や背屈をしてからこのトレーニングを行うと、腰や背中の柔軟性や動きやすさがどれだけ変わったかを実感しやすくなります。まずは前屈を行います。床に手がつくかどうかチェックしましょう。

前屈をして可動域を確認
 

背屈は腰に手を当てて行います。これはチェックのためなので、無理せずにできる範囲でOKです。

背屈をして可動域を確認
 

■Step1:遠くに伸ばした左手の親指の爪を見る

左手をまっすぐ前に伸ばし、親指を立てます。右手は顔の手前で親指を立てます。初めに遠くに伸ばした左手の親指の爪を見ます。

遠くに伸ばした左手の親指の爪を見る
 

■Step2:手前の右手の親指の爪を見る

次に手前の右手の親指の爪を見ます。手の位置はこのまま状態で「遠くの左手の親指の爪」「手前の右手の親指の爪」を交互に見るのを1セットとして10回行います。そして手の位置を入れ変えて、右手をまっすぐ前に伸ばし親指を立てる、左手は顔の手前で親指を立てた状態で、同様に行いましょう。

手前の右手の親指の爪を見る
 

トレーニングの後に柔軟性が上がったかどうか、前屈、背屈をして可動域を確認してみてくださいね。

【まとめ|目が疲れると全身がガチガチに!こわばり解消・眼球トレーニングで集中力アップ4か条】
1)体がガチガチにこわばり、硬くなるのは目の使いすぎも原因のひとつ。
2)目を酷使することで脳が勝手に「体を緊張させる」指令を出してしまい、首コリ、肩コリにつながる。
3)さらに脳が疲れやすくなり、集中力が低下することもあるので目の筋肉のケアは大事。
4)目の疲れを解消する眼球トレーニングを行うとパフォーマンスが向上する。

以上、「目が疲れると全身がガチガチに!こわばり解消・眼球トレーニングで集中力アップ」を教えていただきました。

アンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。

次回は2月15日の更新です。お楽しみに!

村木宏衣さん
エイジングデザイナー
(むらき・ひろい)大手エステティックサロン、整体院、美容医療クリニックでの勤務経験を経て、小顔、リフトアップ、むくみ、ボディメイキングなど女性の悩みに対して、独自の「村木式 整筋」メソッドを確立。2018年「クリニックF」内「Amazing♡ beauty」を開設。『10秒で顔が引き上がる 奇跡の頭ほぐし』(主婦の友社)は24万部を突破し、『10秒で疲れが取れる 奇跡の目元ほぐし』(主婦の友社)も好評。 また、ご自身がプロデュースした美顔器「アメージングローラー」も発売中。「村木式整筋」メソッドのテクニックをセルフケアで簡単に再現できると話題に。ほかにも『10秒で10歳若返る 奇跡のたるみリフト』(主婦の友社)。 Instagram
体験者:武田宏美さん
通信会社勤務
「この眼球トレーニングをしてみたら、首の後ろがスッと軽くなる感覚がありました。日ごろパソコンやスマートフォンを見ている時間が長いので、思った以上に目が疲れているし、目周りの筋肉が硬くなっているだと思います。これで体の柔軟性が高まったのは実感できたので、首コリや肩コリが解消できるように仕事の合間にもこっそりとやってみようと思います」
PHOTO :
松原敬子
EDIT&WRITING :
荒川千佳子