身長156cmのインテリアエディターが、おすすめのアイテムを実際に体験しながらレポートする本連載。前回に続いて上海発ブランド「ステラワークス」から、ハイスツール『ミスタービー スイベル バーチェア』をピックアップしました。

国内外のホテルに多くの家具を収めている「ステラワークス」は、店舗インテリアの便利な機能と高級感のあるデザインのバランス感覚に長けています。自宅のインテリアに設置した場合どのような効果があるのかなど、その魅力をお伝えします。

回転するハイスツールなら省スペースでも優雅にふるまえる!

伝統的な木工技術に裏付けされた頑丈な構造と工業的なスチールが融合した脚に、仕立てのよいすっきりとしたラインの布張りをあしらったハイスツール。上海を舞台にした映画のワンシーンのような佇まいの繊細なエレガンスが感じられる『ミスタービー スイベル バーチェア』は、居住空間にもホテルや店舗などの空間にもマッチします。

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【ブランド】ステラワークス 【商品名】ミスタービー スイベル ハイスツール 【写真仕様の価格】¥319,000 【サイズ】幅530 ×奥行き470×高さ995、座面高750(mm) 【材質】本体:ファブリック 脚部:ウォルナット、スチール(真鍮色)

自宅のキッチン前カウンターは、忙しい朝や夕方のちょっとした時間に簡単なお食事をとれる場所として便利ですよね。料理している人と会話しながら、ホストとゲストが一緒に楽しめるカフェのような雰囲気も人気です。

とはいえ、カウンター本体の奥行きと椅子を引くスペース、人が通るスペースを確保してレイアウトするとなると、思いのほか広い場所が必要になってきます。そんなとき、座面が回転(=スイベル)するハイスツールを置くことで、椅子を引くぶんの省スペースが叶います。

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小さなコーナーをスタイリッシュに仕立ててくれるハイスツール。

また、立ち姿勢と着座の中間の感覚で気軽に腰掛けられるハイスツールは、椅子に座ってじっくり話しこむのではなく、ちょっと声がけできるカジュアルな雰囲気が、一緒に過ごす相手と程よい距離感を作ってくれるアイテムとして見直されています。

目線の高さひとつで変えられる人間関係、姿勢を変えることでアイディアを創造するきっかけになるといったことから、生活シーンやオフィスなどさまざまなシーンでも大活躍。店舗での回転率を高める目的とは異なり、かけ心地のよさへのニーズも増えてきました。

グラつかないから安心して使える!抜群の安定性もチェックポイント

回転するハイスツールはとても便利なのですが、気をつけたいのは安定性です。脚の角度や座面との接続部などのデザインと、ある程度以上の重さがあることが重要です。その点、『ミスタービー スイベル チェア』は、無垢材の木脚とスチールで重量があるのでぐらつかず、安心して回転させたり1人で座ったり降りたりすることができます。

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左/先細り脚の角度と座面のバランスが考慮されたデザイン。右/ゴールドがデザインのアクセントになっている金具パーツが背面で留められているため、回転させてもしっかり安定。
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左/自然な姿勢でバーに足を置けるのも高ポイント。右/握り込める程よい硬さと厚みの背板なので、座面を回転させてスムーズに降りられます。

ステラワークスの世界観が詰まった『ミスタービー』コレクション

『Mr.B(ミスタービー)』は、東洋と西洋の文化や古い物と新しい物がシームレスに融合した豊かな歴史とモダンな生活が共存する上海を象徴するエリア、外灘(バンド)からインスパイアされたコレクション。今回ご紹介したのは、ほかのブランドではなかなか見つからない回転する布地張りのハイスツールですが、ラウンジチェアや2人がけなどの展開があるのでトータルコーディネートが可能です。

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『ミスタービー』コレクションの一例。

デザインを手掛けたのは、2004年に設立された「ネリ&フー」。クラシックな要素を蘇らせつつ現代的な要素を組み合わせ、世界中で建築やインテリア、プロダクトデザインのプロジェクトを推進しています。

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上海とロンドンに拠点を置く建築家のリンドン・ネリとロザーナ・フー。

今回は、自宅に置きたくなるハイスツール『ミスタービー スイベル バーチェア』をご紹介しました。「ステラワークス」では、アジアンテイストでも北欧でもイタリアンでもない唯一無二の世界観のインテリアに出合えるので、インテリアを少しリフレッシュしてみたい方にもおすすめです。ぜひショールームに一度足を運んでみてください。

※掲載商品の価格は、すべて税込みです。

問い合わせ先

  • STELLAR WORKS 
    営業時間/9:00~18:00 ※メール(japan@stellarworks-jp.com)での予約制
    定休日/土・日・祝
    住所/東京都港区北青山1-2-3 青山ビル 2階

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この記事の執筆者
イデーに5年間(1997年~2002年)所属し、定番家具の開発や「東京デザイナーズブロック2001」の実行委員長、ロンドン・ミラノ・NYで発表されたブランド「SPUTNIK」の立ち上げに関わる。 2012年より「Design life with kids interior workshop」主宰。モンテッソーリ教育の視点を取り入れた、自身デザインの、“時計の読めない子が読みたくなる”アナログ時計『fun pun clock(ふんぷんクロック)』が、グッドデザイン賞2017を受賞。現在は、フリーランスのデザイナー・インテリアエディターとして「豊かな暮らし」について、プロダクトやコーディネート、ライティングを通して情報発信をしている。
公式サイト:YOKODOBASHI.COM