「トラヤ ギンザ(TORAYA GINZA)」は、銀座の喧騒から離れた空間でとらやの和菓子を楽しめる、喫茶を中心としたお店。つくりたてならではの繊細な味わいを追求した生菓子や、素材の個性ととらやの餡の相性を見極めた店舗限定メニューが魅力です。2024年4月にリニューアルオープンし、今年で1周年を迎えます。

そんなトラヤ ギンザから、1周年を記念した新メニューが3種類登場します。職人のチャレンジとこだわり、とらやらしさを感じられる特別なラインナップです。そこで今回は、トラヤ ギンザが誇る職人たちが丹精込めて作り上げた限定メニューを、Precious.jpライターが実際に体験してきました。

「トラヤ ギンザ」1周年!注目の新メニュー3種

トラヤ ギンザのテーマは「一菓との出会い」。永きにわたり培ってきた職人の技術と「とらやの味」を生かしながらも、伝統的な和菓子の素材にとどまらない探求を続ける姿勢が、1周年を記念した今回の限定メニューにも表れています。

新しい素材との出合いによって生まれる味わいの変化は、これからの和菓子の可能性を感じさせてくれました。

■1:春を感じるフレッシュな味わい「いちごあんみつ」

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「いちごあんみつ」単品 ¥2,200

真っ赤ないちごが目を引くフレッシュな「いちごあんみつ」は、トラヤ ギンザ限定の春の味覚。自家製のいちご蜜といちごソルベ、生のいちごなど、いちごのさまざまな味わいを堪能できる一品です。白あんのすっきりとした甘さといちごの甘酸っぱさが、絶妙にマッチしています。

下に敷かれているのは寒天と黒豆、えんどう豆。その上に、白あんといちごのソルベがのり、その周りにはラズベリーの水羊羹や生のいちご、もちもちの白玉が添えられています。いちごと白玉と白あんを一緒に食べると、いちご大福のような味わいが感じられるのもポイント。

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濃厚ないちご蜜もやみつきになる味わい

使用しているいちごは、爽やかな甘さが特徴の「とちあいか」。白あんは希少な白小豆100%で作られており、その甘さといちごの相性を何度も試行錯誤して決定したそうです。

あんやアイスの甘みと、いちごやラズベリーの水羊羹などの酸味のバランスが絶妙で、さっぱりと食べられるのも魅力。寒天や豆の食感の変化も多く、飽きることなく完食できました。赤が映える華やかな見た目とともに、春の訪れを感じられる一品です。

販売期間は2025年4月1日(火)から5月6日(火)まで。平日限定20食、土日祝限定30食の提供となります。

■2:紅茶+スパイスがクセになる「『紅香織(こうこうおり)』 きんとん製 御膳餡入」

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「『紅香織(こうこうおり)』 きんとん製 御膳餡入」飲み物付き ¥2,090

「紅香織」は、紅茶とスパイスを使用した、味わいの変化を楽しめる「きんとん製」という生菓子。そぼろには、餡と相性のよい紅茶「ディンブラ」が混ぜ込まれ、一口ごとにフルーティな香りとほどよい渋みが広がります。

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要予約のカウンター席で、ひとつひとつ、目の前で丁寧に作られます

こちらのきんとん製は、御膳餡を白小豆100%の白餡で包み、まわりに紅茶を混ぜ込んだそぼろを纏わせたものです。職人が目の前でそぼろをつけていく様子は、まるでアートのよう。食べる前の見た目も楽しむことができます。

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右側がスパイス。スパイスだけでもずっと食べ続けたくなるおいしさ

さらに特徴的なのは、添えられたスパイス。アーモンドにカルダモンやジンジャー、クローブなどのスパイスをまとわせたこのアイテムは、きんとんあるいは菓子につけて食べると、チャイのような味わいに変化。紅茶とスパイスの織りなす味の調和が楽しめる、新感覚の和菓子です。

トラヤ ギンザ喫茶の店長・柴崎氏が開発したこのきんとんは、「紅茶の香りをどう表現するか」という試行錯誤の末に生まれたと言います。白あんと紅茶の絶妙なバランス、そしてスパイスの風味がクセになる、印象深い逸品でした。

提供期間は2025年4月1日(火)から5月6日(火)まで。テイクアウトできない店内限定商品です。お店の雰囲気と合わせて、じっくりと味わって。

■3:日本酒の香り高さを味わえる「『越中の盃(えっちゅうのはい)』 きんとん製 求肥包白餡入」

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「『越中の盃(えっちゅうのはい)』 きんとん製 求肥包白餡入」飲み物付き ¥2,090

「越中の盃」は、お祝いの席でふるまわれる祝い酒にちなんで開発された、日本酒を使ったきんとん製。富山県(旧国名:越中)の桝田酒造店の「満寿泉 純米酒」と白餡を混ぜたそぼろを、白餡を包み込んだ求肥につけています。

純米酒のコクと旨味が白餡と合わさることで、口の中でやさしく広がる味わいが特徴的。香りだけでも日本酒の風味がしっかりと感じられ、食べると求肥のもちもちとした食感も楽しめます。

複雑な味わいながらもバランスが取れた、大人のための和菓子です。日本酒好きなら、きっと「あとで、お酒だけでも味わってみたい」と思うはず。

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要予約のカウンター席では、真っ白なそぼろを丁寧に纏わせていく様子を間近で見られます

このきんとんを開発した職人の山根氏は、「日本酒と白あんの風味が両立するよう、バランスにこだわった」と開発秘話を語ります。製作過程では、白あんと日本酒を合わせた後に一度火を入れ、さらに生の日本酒を加えるなど、香りと味わいを引き出す工夫が施されています。

上に金箔をあしらい、祝いの席にふさわしい華やかな見た目も魅力的です。提供期間は2025年4月1日(火)から5月6日(火)までで、1日限定20食。こちらもテイクアウト不可の店内限定商品となっています。

特にこちらはWeb予約限定メニューとなっているため、事前の予約が必要です。気になる方はお忘れなく!

期間限定のセットメニューも注目!

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「赤飯『越中の盃』セット(ドリンク付き)」¥3,630
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「赤飯『夜半の月』セット(ドリンク付き)」¥3,498

また、2025年4月1日(火)~5月6日(火)の期間は、Web予約限定で、トラヤ ギンザの限定菓子と赤飯がセットになったメニューも登場。小豆の自然な色合いとほのかな香りが楽しめる赤飯と一緒に、トラヤ ギンザならではの“一菓”を味わってくださいね。

なお、各セット1日限定5食です。


1周年を記念したトラヤ ギンザの限定メニューは、いずれも職人のこだわりが詰まった逸品揃い。日本の伝統菓子に革新的な素材を取り入れた新たな味わいは、和菓子好きはもちろん、新しい食体験を求める方にもおすすめです。

街の喧騒を忘れてしまいそうな空間で、丁寧に作られた和菓子と共にゆったりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

※掲載商品の価格は、すべて税込みです。
※状況により限定数・販売期間が変更になる場合があります。

問い合わせ先

  • TORAYA GINZA
  • 営業時間/11:00~19:00(ラストオーダー18:30)
  • 定休日/元日、毎月第2月曜日(祝日の場合は第3月曜日) 
  • TEL:03-6264-5200
  • ※Web予約は公式店舗ページの「Table Check」より可能
  • 住所/東京都中央区銀座7-8-17 虎屋銀座ビル 4階

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この記事の執筆者
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WRITING :
ミノシマタカコ
EDIT :
小林麻美