血流、自律神経にも好効果。呼吸×スクワット風トレーニングが効く
長時間のデスクワークによる姿勢の悪さや心理的ストレスにより、無意識に浅い呼吸を繰り返している人は少なくありません。こうした状態が続くと、交感神経が優位になり、呼吸はさらに速く、浅くなっていきます。

呼吸が浅くなることにより、体内への酸素供給が不足し、血流が滞りやすくなるため、細胞の代謝が低下。脚のむくみや顔のくすみ、体のだるさといった不調につながるので対策が必要です。
エイジングデザイナーの村木宏衣さんいわく、酸素をしっかり体内に巡らせるには、「息を吐き切ったあとに軽い運動を行うこと」が効果的なのだとか。その理由は息をしっかり吐き切ると、体内の酸素量はいったん低下し、軽い“酸素不足”の状態に。このとき体は「酸素をもっと取り込まなくては」と反応し、血流を活性化しようと働き始めます。そこへ軽い運動を加えることで、筋肉がさらに血液を押し出すポンプの役割を果たし、結果として酸素が体中に一気に巡るようになるのです。
また、この酸素循環トレーニングは副交感神経を優位にし、過剰に働いていた交感神経を鎮める働きも。自律神経のバランスが整うことで睡眠の質の向上や、メンタルの安定にもつながります。
運動の内容は足踏みのような簡単な動きでもいいのですが、スクワット風の動きを取り入れることで、中臀筋を刺激できてヒップアップ効果も!見た目の印象までポジティブに変えてくれるのでおすすめですよ。
■Step1:はじめにしっかりと息を吐き切る
足を腰幅より広めに開き、足先はやや外側、斜め45度ほどに向けて立ちます。この姿勢のまま、5秒かけて鼻から息を吸い、次に10秒かけてゆっくりと口から吐き出します。このとき、「シーッ」と上下の歯の隙間から息をもらすように吐くと、最後までしっかり息を吐き切ることができます。

■Step2:息を止めたまま、スクワット風の動きを行う
息をしっかり吐き切ったら、そのまま息を止めて、スクワット風の動きをゆっくりと10回行います。つま先と膝が同じ方向を向くようにしましょう。お尻はキュッと締めたまま、椅子にそっと腰掛けるようなイメージで重心を下げていきます。このとき、体重は足の親指側に意識して乗せること。小指側に偏るとバランスをくずしやすく、膝や股関節に負担がかかるので気をつけましょう。

【まとめ|むくみ、くすみ、だるさを一掃!酸素循環トレーニング4か条】
1)姿勢の悪さやストレスにより呼吸が浅くなると体内への酸素供給が不足し、血流が滞りやすくなる。
2)酸素不足によって脚のむくみや顔のくすみ、体のだるさといった不調につながってしまう。
3)息を吐き切ったあとに軽い運動を行う酸素循環トレーニングが効果的。
4)スクワット風の動きを取り入れるとヒップアップ効果も得られるのでおすすめ。
*
以上、「むくみ、くすみ、だるさを一掃!酸素循環トレーニング」を教えていただきました。
アンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。
次回は5月10日の更新です。お楽しみに!


- PHOTO :
- 松原敬子
- EDIT&WRITING :
- 荒川千佳子