たるみ・猫背を解決する、簡単「背中ストレッチ」で若見え効果
今回、エイジングデザイナーの村木宏衣さんが教えてくれるのは、背中の大きな筋肉「広背筋(こうはいきん)」にアプローチするストレッチです。

広背筋は、背中の下部から脇の下にかけて広がる筋肉で、姿勢の維持や肩、腕の動きに深く関係しています。この筋肉が固くなると、肩が内側に入り、猫背になりやすくなります。その結果、首が前に出て、頭の重みで顔全体が下に引っぱられ、フェイスラインのたるみやもたつきの原因になってしまうのです。
そこで有効なのが、固まった背中をやさしくゆるめるストレッチ。立ったまま上半身を大きく回すことで、広背筋だけでなく脇腹の腹斜筋(ふくしゃきん)にも働きかけますし、簡単に背中の緊張をほぐせることで、コリで歪んだ上半身が自然と正しい位置に戻りやすくなります。
背中がゆるむと、自然と上半身のバランスが整い姿勢が美しくなりますし、顔の位置も引き上がりフェイスラインがスッキリ! 継続することで、首元や肩のライン、顔まわりにも変化を感じられるはず。
コスメやマッサージに頼る前に、背中にも意識を向けてケアしてみて。これも若々しい印象をつくるために重要なポイントです。
■Step1:足を腰幅に開き、姿勢を整えたら腕を前でクロスする
足を腰幅に開いて立ち、頭が上から軽く引っぱられているようなイメージで背筋を伸ばします。ひざは軽く曲げてゆるめましょう。次に、両腕を体の前でクロスさせ、肩甲骨まわりをやさしく開くポジションに。力まず自然に立つことがポイントです。

■Step2:上半身をゆっくり左に倒す
クロスした腕のまま、ゆっくりと上半身を左に倒します。このとき、脇腹がじんわりと伸びる感覚を意識しましょう。

■Step3:上半身を右方向に大きく回して、背中と脇腹を伸ばす
左に倒した姿勢から、そのまま右方向へ大きくゆっくりと回します。背中(広背筋)や脇腹(腹斜筋)がストレッチされるのを感じましょう。これを5回繰り返します。反対側(右に倒して左に回す動作)も同様に5回行いましょう。

【まとめ|たるみ、もたつき、疲れ顔解消に。背中ストレッチがリフトアップに効く4か条】
1)背中が固まると猫背になり、顔が下に引っぱられてたるみの原因に。
2)背中のコリは、肩や首の動きを制限し、上半身全体のバランスを崩す一因に。
3)上半身を大きく回すストレッチで、広背筋と脇腹をしっかり伸ばせる。
4)姿勢が整い、顔や首が引き上がってリフトアップ効果が期待できる。
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以上、「たるみ、もたつき、疲れ顔解消に。背中ストレッチがリフトアップに効く」を教えていただきました。
アンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。
次回は5月17日の更新です。お楽しみに!


- PHOTO :
- 松原敬子
- EDIT&WRITING :
- 荒川千佳子