2024年9月、京都・河原町三条に開業した「ヒルトン京都」。京都市営地下鉄東西線「京都市役所前」駅から徒歩約2分、京都駅からは車で約15分。さらに河原町・先斗町・祇園などの京都らしさを感じる人気観光地へも徒歩圏内で、観光・ビジネスともに利便性の高い立地が魅力です。

「京都SYNAPSE(シナプス)」というコンセプトのもと、歴史と現代、伝統と革新といった京都の魅力と訪れたゲストを繋いでいるヒルトン京都。滞在したPrecious.jpライターが、その魅力をお伝えします。
「ヒルトン京都」宿泊レポート

エントランスから中に入ると、正面には存在感のある石が。
こちらは、茶室やお寺の入り口に置いてあるつくばいをイメージしたもの。つくばいでは手や口を清めて日常から切り替える意味がありますが、こちらの石も同じ意味を持たせているのだそう。

5層吹き抜けの大空間が広がるロビーは開放感たっぷり。デザインテーマ「ORIMONO(織物)」を館内の随所に取り入れ、格子模様や西陣織を象徴するモチーフがここにも反映されています。

エレベーター前には、西陣織を手織りする際に実際に使われていた機械を使ったアートが。

京都の過去と現代の映像が、西陣織を織る際の「カッタン」という音と共に流れてきます。京都シナプスというホテルのコンセプト、また織物という館内のデザインテーマ、どちらも感じられる象徴的なアートです。
17タイプ5カテゴリー全313室もの客室

客室は17タイプ・5カテゴリー、全313室。スタンダードでもゆとりのある約40平方メートルで、京都らしい和のテイストとモダンな快適性を兼ね備えた空間です。
ホテル中層階に位置する「キングデラックスルーム」は、京都の街並みが見渡せるシティビュータイプのお部屋。ベッドサイドの壁には京都の伝統工芸である西陣織で仕立てられたタペストリーが飾られており、全体的に和モダンのシックなデザインです。

じゅうたんの模様が気になったところ、こちらは京都の地図を表現していると教えていただきました。水が流れているように見える部分は鴨川です。なんと、地図の向きは実際の方角にあわせているそうです。


洗面台や浴室は、グレーや黒を基調とした落ち着いた雰囲気。広々としたバスタブは、旅の疲れをしっかりと癒せそうです。

スイートルームは全10室。なかでも120平方メートルの「キングプレミアムスイート」は、京都らしさが随所に感じられる美しい和モダンの特別な客室です。
中に入るとまず目に入るのが、土間をイメージした空間である”おもてなしスペース”。テーブルの上に置かれた松の木の盆栽が印象的です。


テーブルの引き出しを開けると、ゲストをもてなすさまざまなアイテムが入っていました。任天堂の本社がある京都らしく花札とファミコンが入っていたり、書道やお茶が体験できるセットが入っていたり。ワインセラーもついています。


広いリビングには、ゆったりとしたソファやダイニングテーブル、キッチン、ワークスペースがあり、暮らすように滞在できます。キッチンも付いているので、食材を持ち込んでお料理もできますよ。
エグゼクティブラウンジへ

9Fにある「エグゼクティブラウンジ」は、エグゼクティブフロアもしくはスイートルームに宿泊しているゲスト限定で利用できるリラックス空間。
ラウンジ入口にある坪庭は、ちょうど訪れた季節には新緑が青々と茂っていました。創業170年以上の歴史を誇る植彌加藤造園の職人が手掛けた坪庭は、実際の方角に合わせて鴨川や北山、保津峡など京都の名所を見立て、京都の街そのものを縮景&抽象化して表現されたものだそうです。
この美しい坪庭を回遊して奥へと誘う空間は、まるで京都の町屋のよう。

ラウンジは、奥に行くにつれて印象の変わる特徴的なデザイン。伝統的な左官技術を用いたアートウォールを設えた壁面に、美しい陰影を楽しめます。和紙が用いられた照明に京町家を再現した室内が優しく照らし出され、日本らしい「陰影礼賛」の美学を感じ取れる内装となっています。
こちらでは、朝食、ティータイム、イブニングカクテルなど時間帯別のフード&ドリンクのサービスがあり、静かで落ち着いた雰囲気の中でくつろぎの時間を過ごすことができます。
また、チェックイン・チェックアウトの手続きが可能なコンシェルジュサービスも。専任スタッフによる旅の相談、レストラン紹介、観光案内も対応しています。

朝食(7:00〜10:30)はビュッフェに加え、目玉焼きやオムレツ、ラウンジ限定メニューのフレンチトーストなどから卵料理を選択できます。オールデイダイニング「テオリ」の朝食ビュッフェより品数自体は少ないものの、自家製ペストリーや淹れたてコーヒーなど、1日のスタートにふさわしい充実のラインナップです。
リフレッシュメント(10:30〜17:00、19:30〜21:00)では、ホテルメイドのシフォンケーキ、クッキー、ビスコッティ、抹茶スイーツ、ナッツ、ドライフルーツ、フルーツなどが提供されます。コーヒーや紅茶など、ドリンク類も豊富。

筆者は、カクテルタイム(17:30〜19:30)に訪れました。ワインやスパークリング、ウィスキー、ジン、京都地酒などのアルコール飲み放題に加え、カレー、筑前煮、チーズ、パン、スイーツなど、夕食としても十分満足できるフードラインナップでした。
スパークリングワインと共にチーズなどのおつまみをいただき、夕食前のアペロタイムを楽しみました。
スパで癒やしの体験を

昨年11月にオープンした「エフォリア・スパ」は、“輝きを増す 至福のスパの旅へ”をコンセプトとした国内初となるヒルトンのスパ・ブランド。フェイシャル、ボディマッサージ、ストーンセラピーなど多彩なトリートメントメニューを提供しています。

スパメニュー「エッセンシャルジャーニー」のアロマセラピートリートメントを体験しました。
こちらは、アロマセラピーの技法と京都地産のアロマオイルを融合させた特別なメニュー。まず最初に、ヒルトン京都オリジナルブレンドの3種のエッセンシャルオイルからお好みのものを選べます。
京都産クロモジとヒノキ、ラベンダーをブレンドした「ハーモニー」、京都府舞鶴市産の京夏みかんや京都産の柚子、爽やかなペパーミントをブレンドした「エナジャイズ」、そして、イランイラン、ネロリ、北山杉をブレンドした「リジェネレイト」。
そのときの気分でも変わりそうですが、この日はラベンダーの香りに癒やされ「ハーモニー」をセレクトしました。

京都産のミネラルが豊富に含まれる塩と、ヒルトン京都オリジナルエッセンシャルオイルを使用したフットバスからトリートメントがスタート。仏具の一種である「お鈴」の音で澄み渡る空気感の中、選んだオイルを使用したマッサージで深いリラックスへと誘われます。
施術のあとは、レモンジンジャーティーとホテルメイドのクッキーが振る舞われました。アロマの香りの余韻とともに旅の疲れも癒やされ、すっかり心身がほぐれているのを感じました。
東洋のヒーリングに西洋のアロマテラピーを融合させたここだけの本格的なスパ体験を、ぜひご体験ください。
京都を一望できるルーフトップバーは昼から営業

ホテル屋上に設けられた季節営業のルーフトップバー「クラウドネスト・ルーフトップバー」。都会の喧騒を離れ、鴨川や東山の風景を一望しながら過ごす“天空の隠れ家”として人気のバーです 。


ドリンクは京都産ジンを使ったカクテル、オリジナルピニャ・コラーダ、国産ウイスキー、クラフトビールなど多岐にわたります。
12:00~21:30(21:00L.O.)の営業。季節営業となるため、最新の営業日についてはホテルまでお問い合わせを。
夕食はオールデイダイニング「テオリ」でいただく季節のビュッフェ

夕食はオールデイダイニング「テオリ」へ。昼晩を問わず利用できるビュッフェレストランです。
「テオリ=手織り」の名の通り、手作りにこだわったメニューが特徴。機織りのような天井のデザインも印象的です。まさに職人が工房で作品を織るように、京都の食文化や食材、そして総料理長の経験を融合させることで新たなメニューを作り出していく、そんな場所となっています。

夕食ビュッフェでは、和食・洋食・中華などジャンルを超えた品々がブッフェ台に並び、ライブキッチンではシェフが目の前で調理するパフォーマンスも。地元食材を使った季節替わりの創作メニューも取り入れられており、どれにしようか迷うほど豊富なラインナップです。


タコスやロールピザなど、国際色豊かなメニューに京都のエッセンスを取り入れた独創的なメニューがずらり。

中央のオープンキッチンでは、調理する音や香りも含めておいしさを演出。目の前で切り分けて提供していただけるホテルメイドのローストビーフなどが楽しめます。


特に注目はこだわりのスイーツセレクション! デザートビュッフェとしても楽しめるほど種類豊富なスイーツに、あれもこれもと目移りしてしまいます。旬のフルーツはもちろん、抹茶や京都の食材を用いて丁寧に作られた珠玉のスイーツの数々は、食後のひとときをより優雅に彩ってくれます。


また、レストランの入り口にワインセラーを備えており、常時約50~60種のワインとシャンパンがオプションで楽しめるのもうれしいポイント。フランス、イタリア、スペインとさまざまな国のワインが揃っています。お食事にあわせたペアリングも提案していただけるので、ぜひその日のおすすめを尋ねてみてくださいね。
朝食は約80品から選べる

朝食も「テオリ」にていただきました。
朝食ビュッフェでは、和洋の定番メニューに加え、京野菜を使った料理や季節の京漬物など、地域色豊かなメニューが並びます。


オープンキッチンでは、目の前で作る京風オムレツや出し巻きなどの卵料理が提供されるオムレツステーションや、京都ちりめん山椒、鮭ほぐし、明太子と3種のミニおにぎりが並ぶおにぎりステーションなどが展開。
オムレツは、大黒しめじ、シュレッドチーズ、ハム、トマト、玉ねぎの中から好きな具材を入れて作るオムレツか、京風湯葉あんかけオムレツを選べます。
また、ホテルメイドのペストリーが常時10種以上用意されています。クロワッサンやベーグル、ブリオッシュなど、すべてペストリーシェフの手作りで毎朝できたてを提供しているとのこと。パン派の方はついつい食べ過ぎてしまいそうです。


和食派も洋食派も大満足のビュッフェで、朝から活力をいただけました。
歴史ある京都の街とモダンなラグジュアリーホスピタリティを融合させた新たなランドマークである「ヒルトン京都」。夏の京都旅行の拠点に、ぜひ選んでみてはいかがでしょうか。
問い合わせ先
- ヒルトン京都
- TEL:075-212-8007
- 住所/京都府京都市中京区下丸屋町416
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- EDIT :
- 小林麻美