痩せやすい体づくりには褐色脂肪細胞の活性化がカギに

「痩せ体質」をつくるには、体の「燃える仕組み」を目覚めさせることが大切です。そのカギとなるのが肩甲骨まわりに多く存在する「褐色脂肪細胞」。脂肪を分解し、熱に変えてエネルギーとして消費してくれる働きがあり、活性化すればするほど、自然と脂肪が燃えやすい体に近づいていきます。

2人の女性 メソッドの指導をしている
 

けれども、この「褐色脂肪細胞」は、日常の動きだけではほとんど使われることがありません。だからこそ、意識的に肩甲骨をしっかり動かしてあげることが、活性化につながるのです。 

そこでおすすめなのが、二の腕の裏側にある上腕三頭筋を使いながら肩甲骨を寄せるシンプルな動きの体操。これだけで、肩甲骨まわりの筋肉が動き、「褐色脂肪細胞」にしっかり刺激が入ります。そして同時に、日常生活では使いにくい上腕三頭筋にも自然と負荷がかかるので、気になる二の腕の引き締め効果も!

運動が苦手でも大丈夫。「脂肪が燃える仕組み」に働きかけるこのシンプルな体操を続けることで、代謝が高まり、自然と太りにくい体へと変わっていきますよ。

■Step1: 手を下ろした状態で、手首を外側に直角に曲げる

足は腰幅に開きます。手を下ろした状態で、手首を外側に直角に曲げましょう。これが基本姿勢です。

手を下ろした状態で、手首を外側に直角に曲げる
 

■Step2:両腕を外側に捻るように開く

Step1の状態から、両腕を外側に捻るように開きます。このとき、左右の肩甲骨を中央に寄せるに意識して。腕を外側に開く、閉じるこれを10回繰り返しましょう。

両腕を外側に捻るように開く
 

後ろから見るとこのような感じで、左右の肩甲骨を寄せてください。

肩甲骨を寄せている後ろ姿
 

■Step3:両手を広げて手のひらを上にし、肩甲骨を寄せる

両手を広げて手のひらを上に向けます。そして肩甲骨を寄せるように、さらに両腕を広げて、腕が体より後ろになる姿勢に。

両手を広げて手のひらを上にし、肩甲骨を寄せる
 

後ろから見るとこのような感じで、左右の肩甲骨を寄せてください。

肩甲骨を寄せている後ろ姿
 

■Step4:腕の付け根から回すように、腕を回転させる

Step3の体勢のまま、腕の付け根から回すように、腕を回転させます。前方向に10回、後ろ方向に10回、行いましょう。

腕の付け根から回すように、腕を回転させる
 

【まとめ|脂肪を燃やしやすい痩せ体質に!「肩甲骨寄せ」体操が効く理由4か条】
1)肩甲骨まわりに集中する「褐色脂肪細胞」が、脂肪を燃やすカギに。
2)肩甲骨を動かすだけで、痩せ体質に近づく「燃焼スイッチ」が入る。
3)上腕三頭筋も同時に刺激。二の腕のたるみにも効果あり。
4)シンプルな動きで運動が苦手な人でも、簡単に代謝が上がり、太りにくくなる。

以上、「脂肪を燃やしやすい痩せ体質に!「肩甲骨寄せ」体操が効く理由」を教えていただきました。

アンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。

次回は8月9日の更新です。お楽しみに!

村木宏衣さん
エイジングデザイナー
(むらき・ひろい)大手エステティックサロン、整体院、美容医療クリニックでの勤務経験を経て、小顔、リフトアップ、むくみ、ボディメイキングなど女性の悩みに対して、独自の「村木式 整筋」メソッドを確立。2018年「クリニックF」内「Amazing♡ beauty」を開設。『10秒で顔が引き上がる 奇跡の頭ほぐし』(主婦の友社)は24万部を突破し、『10秒で疲れが取れる 奇跡の目元ほぐし』(主婦の友社)も好評。 また、ご自身がプロデュースした美顔器「アメージングローラー」も発売中。「村木式整筋」メソッドのテクニックをセルフケアで簡単に再現できると話題に。ほかにも『10秒で10歳若返る 奇跡のたるみリフト』(主婦の友社)。 Instagram
体験者:長尾優子さん
サービス業
「簡単な体操なので、隙間時間や仕事の合間にも取り入れやすいし、腕や背中がストレッチされる感覚が気持ちいいですね。代謝が上がり、痩せ体質になれるというのはうれしいし、巻き肩や肩コリ解消につながりそう。毎日続ければ、姿勢やボディラインにも変化が出てきそうで楽しみですね」

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PHOTO :
松原敬子
EDIT&WRITING :
荒川千佳子